マリッジブルーを乗り越えて、ふたりの絆を深める秘訣
■ワクワクすることをプラスする
レストランの2代目オーナーと、数か月後に挙式をひかえていた知人女性がいます。
彼の仕事柄、披露宴のセッティングはお手のもの。どちらが何を手配するか、二人の分担をきっちり細分化しリストアップ。
いつまでに何をしなくてはいけないかが一目瞭然で、あとは当日までの段取りを少しずつ済ませていくだけでした。
しかし「そういう手配は手慣れている彼だから心配はしてなかったけど、違和感があったのよね」と語る彼女。式当日に向けていろいろなことをこなしていくうちに、逆に彼女のテンションは下がっていきました。
「なんだか、仕事みたいで。自分たちの新しい人生を祝う日なんだ…っていう実感に欠けてて、ロマンチックさのかけらもない」と感じ、彼にとっては自分の結婚も仕事のうちなの? と思うありさま。
式のためにダイエットするストレスも重なり、彼女は彼の前で大泣きしてしまいました。
言葉につまりながら謝る彼は「ビジネスライクに見えてしまっていたら申し訳ない。舞い上がったあげく予算以上のプランを考えたり、分不相応な結婚式にしてしまわないよう、あえてクールにしていた」と話したそう。
少しづつやっている手配が片づくたびに何かプチイベントをやってみようか…という話に落ち着き、ようやく彼女の気も晴れました。
彼らが手始めにやったのはプチ旅行で、彼女の体重が2キロ落ちたときでした。
「スマホや地図を持たないで駅に行き、最初に来た電車の終点で降りて観光」というサバイバルチックな旅が意外に楽しめたとか。
「その後もプチイベントをぼちぼちやったおかげで、マリッジブルーがどこかに消えていったわ。ダイエットも当日に間に合ったしね」と語る彼女でした。
式もその後の生活も、片方が引っぱるだけではまわらないのが結婚の現実です。もやもやした不安があっても一人で抱えこまず、相手にきちんと伝えて解決するのが、マリッジブルーを乗りこえる秘けつと言えるでしょう。
どんなときも、二人でやっていこう…という気持ちを忘れないよう、気をつけてくださいね。