虐待していた父親との関係を修復すべき?


■冷静な判断を! 

血のつながりを大切にする気持ちもわかります。でも、血がつながっていても、離れていた方がお互いに幸せでいられる関係もあります。

人を許すことは大切なことですが、それはただやみくもに許すことではありません。それは、「罪を憎んで人を憎まず」ということです。

暴力は憎むべき行為です。でも、お父さんはお父さんでなにか心の傷があるから、そういう行為に出たのかもしれません。さらに、人は誰かを憎んでいては、幸せにはなれません。自分にとって憎むという感情を抱いていること自体はマイナスなことでもあります。


だから、「暴力をふるった出来事は許さないけど、お父さん自身のことは憎み続けない」という、相反する感情を持って、自分を納得させることが大切です。

ただ、それと今後、お父さんとつながっていくかは、話は別です。きちんと理性で物事を見なくてはいけません。

もしお父さんがまだ暴力をふるうクセが直っていなければ、離れていた方がいいことだってあるのです。暴力は許してはいけません。お父さんに対しては、「関わらないけど、心では許す」という方法だってあるのです。

結婚するということは、それだけ「守るべき人が増える」ということでもあります。どうか冷静に、今後、お父さんとの関係をどうするのかを考えてみてくださいね。


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