ただの都合のいい女になっていない!? 悲劇のヒロインから卒業する方法
2.彼の言葉の裏側を読む
彼と気持ちがすれちがうようになり、同棲してから1年ちょっとで彼の部屋を出た彼女。彼からの電話やメールは、昼夜かまわず来ていたそうです。
「寂しいとか戻ってきてほしい、という内容じゃなかった。私がいなくなることで自分がどんなに傷ついたかということや、仕事も生活も手につかないとか、自分の都合を訴えてばかり。部屋を出た私の気持ちについては、まったく理解してくれていなかった」
このとき初めて、彼の言葉の裏側にある本音に気づいたといいます。彼女ひとりを悪者にしているような彼の姿勢が見えたとき、一気に気持ちが冷めたそうです。
周りが見えないほど恋にのめりこんでいるときは、相手の言葉や態度の裏側に「どんな本音がひそんでいるのか」が伝わりにくいものです。
一歩引いた位置からふたりの関係を考えなおすことで、「大事にされていない自分」や「じつは保身しか考えていない相手の姿」が見えてきます。
現実に直面したショックで大きく傷ついてしまうこともあるでしょう。しかし、「都合のいい女」から卒業するためには必要な痛みなのかもしれません。
3.人間関係で傷ついた心は人間関係で癒やす
「彼と別れてからしばらくは、恋愛から遠ざかりたくなったんじゃない?」と聞いてみると「彼を好きになった自分まで否定するように思えたから『恋愛したくない』とは考えなかった」と意外な答えが返ってきました。
ひとりでいるときに楽しかった彼との日々をあれこれ思い出してしまうことのほうが、「いつまでもひきずる自分」を感じてつらかったといいます。
「彼と別れることを決める直前までは、不安もあった。でも、つらい時期に話を聞いてくれた友だちや家族のありがたさが身にしみて、『人間関係で傷ついた心は人間関係で癒やそう』という気持ちが芽生えたの」とポジティブな発想に切りかえた彼女は、さっそく行動をスタート。
なるべく家に閉じこもらず、友だちと外出するように心がけてから半年ほどで、新しいすてきな出会いを見つけたとか。「自分たちだけじゃなくて、周りのことも考えられる大人の恋愛がやっとできるようになった。
前の失恋で成長したのかもね」と笑っていました。
つらい恋愛を乗りこえた後に、空気の抜けた風船のごとく「もう恋愛はこりごり」モードになってしまう人も少なくありません。そういう場合は、再び恋愛に目覚めるチャンスがめぐってきても、うまくいかないものです。
「心を閉ざしたままでは、いつまでも自分の成長につながらない」と気持ちを切りかえて、前向きになることが新しい幸せをつかむコツといえるでしょう。
“つらい恋を耐えしのぶ悲劇のヒロイン”気どりでいられるのも、恋愛を楽しむ余裕がある最初のうちだけ。長い目で見れば、都合のいい女でいることほど時間のムダはありません。
いまの恋愛に迷いがあるのなら、「自分にふさわしい、いい恋愛ができているか」をベースにふたりの関係を振りかえってみることをオススメします。
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