こんにちは。婚活応援ライターの大宮です。
なぜ「ご挨拶」から書きはじめるのかといえば、「30人ぐらいが参加しているサークルのメンバーに一斉送信のメールを送るような気持ちで原稿を書きたい」と最近の僕は思っているからです。
みなさんも、顔見知りの39歳男性からメールを受けとったような気分で読んでくださいね。
今回の恋愛相談者は、商社で総合職として働いている森岡純子さん(仮名、35歳)です。編集部が予約してくれた東銀座の居酒屋に赴くと、約束の時間よりも10分以上前に純子さんは座って待っていてくれました。
イラスト/ちゃず
黒いブラウスにパールのネックレスが似合う、クールビューティな女性です。でも、なぜか無表情。
緊張しやすい僕は何をいっていいのかわからなくなってしまいそうです。
■人見知りのせいで冷たい人だと思われてしまう
とりあえず、お酒で場を温めようと思ったのですが、純子さんは明日会社の健康診断を受けるためにアルコールは飲めないとのこと。それは仕方ないですね。気まずい沈黙が続きます。
純子さんは、東京出身の東京育ち。30歳のときに母親の反対を押しきって、ひとり暮らしをはじめたそうです。
当時は、「3年後ぐらいには寿退社しているだろう」と思っていたことや、会社まで近い場所に住んでいるけれど9時始業で終電近くまで仕事していること。そして、現在は気になる人すらいないことなどを少しずつ伺いました。
30分以上たっても表情がかたい純子さんですが、僕のことを嫌がっているわけでも早く帰りたがっているわけでもなさそうです。
「人見知りなので、打ちとけるまでに時間がかかります。黙っていると冷たい人だと思われがちなので、打ちとけてからのギャップがすごいとよくいわれます」
人見知りではあっても人嫌いではないので、食事に誘われたら、予定がない限りは付きあうそうです。会社では「50代以降のおじさん」層から人気を博しています。
「若い子には声をかけにくいので、私ぐらいの年齢はちょうどよいのだと思います」
初対面では高飛車な女性だと思われそうな純子さんですが、じつは自己評価は低めなのだとわかります。
まちがっても「私は美人なので年上男性からモテて当然」という評価にはなりません。かといって、謙虚で親しみやすい雰囲気というわけでもないのです。
下手をすると、周囲の男性から「何を考えているのかよくわからない暗い人」と思われかねません。
人見知りの表現方法でかなり損をしている女性だと感じました。
長く付きあっていれば、ざっくばらんな人柄が見えてくるのでしょう。美人でもあるので、20代のころは恋愛の機会に恵まれていたようです。