発言小町に「40歳、10年ぶりのデート。」という投稿が寄せられました。40歳のトピ主さんは、婚活パーティーで出会った相性のよさそうな男性から「デートをしましょう」とお誘いを受けましたが、「楽しみよりも不安と面倒臭さが肩にのしかかっています」といいます。どんな心構えで行けばいいか、アドバイスを求めています。
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■緊張や不安はどこからやってくる?
「かなり緊張している」「久々の男性との個人的接点を面倒臭く思ってしまう」というトピ主さん。察するに、チャンスが来たと感じているものの、それを掴みに行くのが怖い、億劫(おっくう)だ、という心境なのでしょう。
緊張、不安、面倒くささ。このような感情が沸き起こる理由は、“期待”の大きさと関係があります。人は「失敗・失望したくない、この恋を成功させたい」という期待値が高くなるほど、「うまくいくかどうか」という結果を考えすぎてしまう。
そのために過度の緊張や不安が生まれ、張り詰めた心に自分自身が疲れてしまい、面倒くさくもなっていきがちです。
20代はそれなりにモテた時期もあったものの、30代はなかなか好きな人に振り向いてもらえなかったり、結婚を考えられなかったりで、交際に至った相手がいない……というトピ主さん。恋愛ブランクがあるために、「今の自分は、彼に好かれる振る舞いができないに違いない」「どうせダメになるならサッサと諦めたい」といった気持ちも、無意識のうちに働いているのかなと推測します。
■「どうなるか分からない」ときこそ、楽しんでみよう
彼にいい印象を持っているならば、期待してしまうのは当然。でも、まだ1回しか会っていない関係ならば、すごろくで1マス目にいる状況、と考えてみるといいかもしれません。次にさいころを振って、いきなり「6」が出てぐっと関係が進展するかもしれないし、「1」進んだと思ったら「スタートに戻る」となるかもしれない。しかし、スタートより前に戻ることはありません。そう考えれば、「どうなっても、まあ大丈夫」なんて気楽な気持ちになってはきませんか?
「どうなるか分からないこそ、楽しんでみよう!」という心構えもおすすめです。
「うまくいくことばかりを期待する」のではなく、「どう転ぶかな?」とちょっと静観するような感じで、自分に起こる出来事を見てみるのがポイントです。「恋がダメでも死ぬわけじゃなし、うまくいかない結果になっても、それはそれまでだ!」なんて捉えやすくなると思います。
ちなみに、タレントの壇蜜さんは「面倒だ…という気持ちになったら、『今の暮らしより良くなるなら行こう』と自分に言い聞かせてみるようにしている」と自著で語っています(『どうしよう』壇蜜著 マガジンハウス発行より)。そうした心持ちも、参考にさせてもらうといいかもしれませんね。
■「フランクすぎる言動」には、注意が必要なことも
今回の彼は「条件」ではなく「相性」で選んだとのこと。投稿からは、トピ主さんがこの男性を気に入っている様子が伝わってきます。
ただ少し気になるのは、彼の言動です。「これまでの方と違い最初から普通に友達感覚で話せる」ことをプラスに捉えているようですが、「緊張している事を伝えても、『またまた~』と一笑される」「何が何でも連れ出そうとしてくれる」といった態度や、「とりあえず1日デートに付き合ってみてよ」といった強気な発言の数々は、遊び慣れている男性の特徴でもあります。
相手の女性に本気でよく思われたい男性は、緊張を笑い飛ばしたり、無理やり連れ出そうとしたりはあまりしないようにも思います。「お食事に行きましょう、映画に行きましょう、とかではなくデートしましょうとお誘い頂きました」という点も、そう言うと女性が喜ぶことを知っているからで、女性慣れしている可能性を感じました。
もちろん言葉のニュアンスにもよりますし、人付きあいの感覚もそれぞれではありますが、婚活パーティーに来ていて、女性に慣れている男性の一部には、真剣度が低い人もいるようです。もしも次のデートでベタベタ触わってくるようだったり、強引に進展させようとしたりしてきた場合は、本気度は低いと判断してもいいかもしれません。
中には、照れ隠しで軽い態度を取る男性もいますが、トピ主さんが真剣なお付き合いを求めているのであれば、相手の真意を見極める多少の冷静さと、「NO」と言える勇気だけはしっかり持っておきましょう。
ともあれ彼が気になっているならば、このまま関係を切ってしまうのも後悔が残るはず。多少の警戒心は持ちつつも、一度くらいは会ってみてはいかがでしょうか。緊張するならば、短時間で済むような時間帯に設定するのもおすすめです。
二人きりで会うと印象が変わる可能性もありますし、「この関係をどうするか」の答えは、その後で出すのでも少しも遅くないと思います。
(外山ゆひら)