「結婚するする詐欺に遭っているかもしれない」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。交際3年半の彼氏がいる27歳のトピ主さん。結婚資金を一緒に貯めるなど2人で結婚を目指してきたものの、最近、本当に結婚できるのだろうかと不安が募っているそうです。
結婚ネタばかり持ちかけるトピ主さんに対し、彼は嫌悪感を示し始めているそうで、「男性は彼女から結婚の話を聞くのが嫌なのはなぜなのか?」とも問いかけています。
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「不安」というより、「不満」と「猜疑心」が募っているのかも
投稿には、「不安」という言葉がたくさん登場します。不安ばかりの自分に比べ、「トピ主さんを信じているから不安はない」という彼。申し訳ない気持ちになる一方で、「不安を取り去ってあげようとか何故思わないのか」と彼を責めるような心境になることもあるとのこと。
「不安」というと弱々しくも聞こえますが、その正体は結婚を決めてくれない彼への「不満」と、本当に結婚するつもりがあるの?という彼への「猜疑心」ではないでしょうか。
そのようなトピ主さんの気持ちを感じ取り、彼の結婚への覚悟は、どんどん萎(しぼ)んでしまっているのかもしれません。
「ここ1年で結婚・妊娠をした人が周囲に5人もいる」なんて話を彼にしたら逆効果だった……なんて記述もありますが、「よそのカップルはこうなのに、なぜうちはできないの?」という論旨で責められたら、男女問わず気分を害する人は多いかも。特に男性の場合、自分の不甲斐なさを責められているような気分になり、ヘソを曲げてしまう可能性も感じます。
今回のケースは、「結婚に至らない不満を口にし、自分を疑ってばかりいる彼女に対して、プロポーズする気力が湧いてこなくなっているのでは」という側面もあるのではと推測しました。
「悩み続ける」よりも、「当面の方向性」を決めて動いていこう
とはいえ、結婚に至らない理由がすべてトピ主さんにある、と言っているわけではありません。3年半の間交際しているし、自分としては今が適齢期だと感じている。女性として結婚や出産のチャンスを逃すのが怖い、という気持ちがあるのは当然だと思います。
一度真剣な話し合いをしてみるのも手ですが、トピ主さんは既に「結婚する気があるか」「いつする?」などは散々聞いてきたとのこと。
今年の初めには、「年内に結婚をするかしないか決めて」とも伝えたそうですね。しかし本音は、「今年いっぱい待ってるほど年齢に余裕はない」という気持ちにもなっている。「他の人を探すのも真剣に考えてみる」としながらも、「出会いが全く無い」「別れる勇気が出ない」といった後ろ向きな発言も見られます。
今のトピ主さんは、「自分はこうしよう」と決める主体性や、人生に対する能動的な姿勢を身に付けるといいかもしれません。「前にも後ろにも進めない状況」なのは、人生プランを完全に彼任せにしてしまっているから。相手あっての結婚ではありますが、自分なりの計画を立てていくことは可能です。
たとえば、「しばらく様子見をして、年末までにプロポーズがなければ別れよう」「これ以上待てない、と今月中に真剣に伝えてみよう」などです。
こうしてみようと決めたら、迷いを捨てて実行していくことも肝心です。
悩み続ける日々から解放されるためにも、主体的に考え、能動的に動いていきましょう。
結婚は「今」の延長。幸福な時間を増やす努力もしてみよう
結婚というのは、相手と共に過ごしている「今」の延長です。今この時点で幸せを感じられていない相手と、「結婚しよう」と決められる人は滅多にいないでしょう。
もしトピ主さんの猜疑心や不満が募りすぎて、このところ二人でいる心地よさや幸福を感じられる時間が失われているのだとしたら、そうした時間を取り戻すための努力をしてみるのはどうでしょうか。「こんなに居心地よくいられる相手はいない」「別々に生きることが考えられない」くらいの円満な関係に達したときに、自然な形で結婚を決めていくカップルは少なくないものです。
彼からは「絶対大丈夫だから安心しろ」「幸せにする為に仕事頑張ってんだから」といった力強い言葉も聞けています。確証はありませんが、彼はタイミングを見計らっているだけで、トピ主さんとの結婚自体は決めているような印象も受けました。
ただ、惰性で関係を続けている状態だったり、トピ主さんが既に彼の言葉を一切信じられなくなったりしているようならば、別れて別の相手を探したほうがお互いのためという気もします。
「この彼と一緒に生きていきたい」と思えているならば、意識的に「今ある幸せ」に気持ちを向けてみるのも一案です。不満や猜疑心を募らせるよりも、楽しいイメージを膨らませながら明るく過ごしていたほうが、彼の気持ちも結婚へ向かいやすくなるように思います。
結婚に至るまでの交際期間は、カップルによって本当にそれぞれ。「急がば回れ」とならないよう、着実に2人の関係を一歩一歩、進めてみてはいかがでしょうか。
(外山ゆひら)