「何歳下までなら許される?」という投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。39歳女性のトピ主さんには現在、年下で気になる男性がいるそうですが、「さすがに39歳のおばさんからアプローチされても気持ち悪いだけかな」と思い、「これ以上好きになっては困る」とあまり接さないようにしているそうです。
年齢より若くは見られるものの、後になって「そんなおばちゃんが何いってんの?」みたいになっても自分が辛い……とのこと。「何歳下までなら、39歳女がこちらから行ってもおかしいと思われないか?」と尋ねています。
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アプローチの資格は年齢ではなく、結果を引き受ける覚悟かも
まず、トピ主さんの問いに答えるならば、「彼次第」というほかありません。世の中には、39歳女性との恋愛がOKという年下男性もいれば、NOという人もいるでしょう。あるいは、「同じ39歳でも、アリな女性とナシな女性がいる」という人も。「彼がどう思うか」を知りたいならば、彼本人に確かめてみるのみです。
投稿には、男性ならば相手女性が10〜15歳下でもおかしいと思われないし、許されるので羨ましい……といった一文も見られます。しかし、若い女性の中にも、「10〜15歳上の男性は恋愛対象外」「おじさんに見える、ありえない」という方はいます。好きな相手にそう思われる可能性も承知の上で、好意を示せるかどうか。そこで、最初の“ふるい”にかけられるように思います。
そう考えれば、アプローチの資格は「年齢」ではなく、「結果を引き受ける覚悟」とも言えます。もしかしたら相手に気持ち悪がられるかもしれないし、おかしいと思われるかもしれない。それでも親密な関係になりたいと望むから、リスクを取ってアプローチをする――。そういう覚悟を持てなければ、相手の心を打つアプローチはできにくいようにも思いますが、いかがでしょうか。
「歳のせい」にした方が気持ちが楽なら、それもひとつの選択
10歳以上の年齢差があるカップルを見ていると、「お互いに、年齢を過度に気にしていない」という共通項があるようにも思います。年齢差を意識しすぎると自然体で関係を築けなくなるため、カップルになるのは難しいのかもしれませんね。
一方的に「気持ち悪がられる」と決めつけるのは、彼に対して失礼な気もします。節度あるアプローチをしても、「おばさんなのに気持ち悪い」と言いそうな無神経な男性を、トピ主さんは好きになったのでしょうか。心のどこかで「そんな男性ではないはずだ」と思っているからこそ、好意を持ったのではないかな?とも推測します。
それに、仮にアプローチを断られたとしても、必ずしも「年齢差」が理由とは限りません。私たちだって「恋愛対象となる年齢の男性なら、誰でもいいわけではない」のと同様、彼だって自分の好きな女性と付き合う権利がある。恋愛がうまくいかない理由や不安をすべて「年齢」のせいにして考えていたら、うまくいく恋愛さえ、自分の思い込みでダメにしてしまうこともあるでしょう。
ただ、「そんなことは十分わかっている、でも年齢のせいにして諦めたほうが楽だから、そうする」ということならば、話は別です。年齢を経ると、若い頃より傷つくことに臆病になる、傷心から立ち直る気力も少なくなる……と語る人は少なからずいます。トピ主さんもそのように感じているならば、傷つくリスクを取らず今の段階で諦めてしまうのも、意味あるひとつの選択だと思います。
年下の相手に嫌な思いをさせにくいアプローチのポイントは?
「傷つくかもしれなくても彼にアプローチしてみたい」「好きな思いが消せない」ということならば、気持ち悪がられにくい、つまり相手に嫌な思いをさせないアプローチの方法を考えていきましょう。
私が思うには、傲慢にも卑屈にもならず、爽やかにアプローチすること。そして、距離を取られていると察したら(振られたら)、さっぱりと諦めること。この2点がポイントではないでしょうか。
年齢を経ても好意を抱かれる人というのは、内面の豊かさや品がある人、透明感を保っている人、明るく懐の広い人など様々なタイプがいますが、どの方にも共通するのは、「謙虚さは持っているけれど、卑屈さはない」「自分の考えを大切にしている」という点のように思います。
年齢を経るとある程度、結果に伴う自信やプライドが付いてきて、若い頃よりも態度が“傲慢”になってしまう人もいます。かといって、年齢を経ても自分を受け入れられず、「自信がない」と言い続けている人や、周りの目ばかり気にして行動している人は、あまり魅力的ではないですよね。
ということで、「今の自分もそれなりに悪くない」と適度な自信を持て、かつ「相手にどう思われるか」も受け止める覚悟ができたときに、アプローチを始めてみるのがベストではないでしょうか。仲良くなりたい気持ちを素直に、でも節度をもって爽やかに表現して、彼の反応を見てみるといいのではないかなと思います。素敵に恋ができる大人の女性を、共に目指して頑張りましょう!
(外山ゆひら)