自分より年収が低い男性との結婚。やめたほうがいい?

「自分より年収が低い男性との結婚」という内容の投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは38歳。交際半年になる2歳下の彼との結婚話が出ています。優しいし気も合う彼ですが、年収はトピ主さんの半分強くらいの様子。

トピ主さんのマンションに越してくる話も出ていますが、子どもを持つことを考えると「彼の収入ではローンを支払っていけないかも」「生活がギリギリになってしまうのでは……」といった不安を感じているそうです。彼には「年収の低さを否定してしまう気がして伝えられない」と悩み、今後の選択について意見を求めています。

目次

・「すべての願いを叶えること」は可能なの?
・足りないのは、彼とやっていく「決意」かもしれない

自分より年収が低い男性との結婚。やめたほうがいい?

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「すべての願いを叶えること」は可能なの?

まず、トピ主さんの希望を整理しましょう。「今の彼と結婚したい」「子どもが欲しい」「余裕のある生活がしたい」。
この3つですね。すべてを叶えたいならば、現実的な選択肢としては、以下いずれかになってくるかと思います。

(A) トピ主さんが“一家の大黒柱”になる

シンプルに考えて、生活レベルを保ちたいならば、「年収の多い側が収入減になることを避ける」のが一番の近道。となれば、彼のほうに保育園のお迎えなど子どもの世話をメインで担ってもらい、トピ主さんは今までどおりの収入をキープできるよう仕事に励む、というのもひとつです。

(B) お互いの両親に、全面的に子育て支援をしてもらう

なるべく公的サービスの充実した市区町村に引っ越すのも一案です。ただ、双方フルタイム勤務で幼い子どもを育てる場合、やはり保育園やベビーシッターなどの手を借りる必要は出てくるでしょう。「それでは結局お金がかかって現実的に厳しい」と思うなら、実家の両親などに、全面的に育児を手伝ってもらう道もあります。

ただその場合、ご両親が喜んで無償労働してくれるかどうか、近所に住めるかどうか……といった制約も出てきます。
現在所有しているマンションは、売却する選択肢も考えなくてはならないかもしれません。

(C) 彼にもっと稼げる仕事に変わってもらう

トピ主さんのほうがメインで育児を担い、セーブして働くならば、彼のほうが大幅な収入アップの道を探る、という選択もあります。ただし、仮に今の会社を辞めたところで、トピ主さんが期待するほど収入が増えるかどうかは未知数ですし、下手すれば今よりも収入が減ったり、仕事を失ったりといったリスクも伴うでしょう。

上記の選択がどれも難しそうだと思うなら、3つの希望のうち、いずれかを諦めるほかありません。仮に「彼との結婚を諦める」「子どもを持つことを諦める」「結婚して、生活レベルが多少下がる」のうち、いずれかを選ばなければならないとしたら、トピ主さんはどれを選びますか?

「前の結婚でも年収差で苦労したから、同じことは嫌だ」と思うなら、彼との結婚を諦める。生活レベルにこだわるならば、子どもを持つことを諦める。結婚による別の喜びがあると思えるなら、少し節約した暮らし方に変えていく……ということです。

あれもこれも叶えられたらベストですが、それが現実的に難しいときには、優先順位をつける必要があります。
「今の自分は、何を一番欲しているのか」について、じっくり考えてみましょう。

足りないのは、彼とやっていく「決意」かもしれない

投稿には、現実的なところを考えていないように見える彼にモヤモヤしている……という記述も。そういう性格の彼だからこそトピ主さんは居心地よく感じるのかもしれませんし、一方的にやきもきするくらいなら、お金のことは“しっかりしている側”が主導権を握るというのも手です。

例えば「結婚後の生活費なんだけど、こんなふうに負担しあうのはどう?」「ローンの返済、子育て費用はこれくらいかかるから、私はこういうふうにやっていきたいと思っているんだけど」など、トピ主さんのほうから具体的に案を提示してみてはいかがでしょうか。

一度話してみれば、彼がどういう考えなのかも見えてくるでしょうし、そこから選択肢も絞れるはず。怖いかもしれませんが、前回の結婚での学びを活かすならば、「収入の話で喧嘩になるかどうか」は、むしろ結婚前に必ず見極めておきたいポイントではないでしょうか。変に構えすぎず、落ち着いて「二人のお財布」について相談するイメージでいきましょう。

それに、何もかもパーフェクトな状況で結婚する人のほうが稀なようにも思います。
多少気になる点はあっても、「彼と生きていきたい、生きていこう」と決意できるならば、お金のことも子育てのことも「なんとかなる」、そして「なんとかする」というスタンスになっていけるはず。

もしかしたら、トピ主さんは年収が云々というより、結婚そのものに、まだ少し迷いがあるのかもしれませんね。であれば、もう少し交際を続けて、「この人となら大丈夫だ」と思えるまで、急いで段階を進めないのがベストなようにも思いました。自分の気持ちをしっかり見つめ、いま一番“心にしっくりくる答え”を導き出していきましょう。
(外山ゆひら)
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