「デートプランを崩してしまいました。」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。
時間や約束にきっちりした性格の彼氏がいるトピ主さん。先日、彼の下調べのもと花火を見に行ったそうですが、天候の問題で開催が不透明になり、いったんは場所を移動。その後、花火は始まったものの、「(見える場所に)戻ろう」という彼に対し、トピ主さんは諦めモードになっていたため戻らなかったそうです。
その日以来、彼は明らかに冷たい態度を取るように。「私はそんなに悪い事をしてしまったのでしょうか?」と読者に問いかけ、アドバイスを求めています。
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“拗ねてしまった彼”に、どう対処するか
花火ののち、彼は「仕事が忙しいからとそっけなくなった」「嫌な事を言ったり、敬語を使う私に気持ち悪いと罵ったりしてくるようになった」とか。デートの日程を減らしたり、次回以降のデートの計画を丸投げしたりするようにもなったそうです。
以前よりも冷めてる感じがする……とのことですが、次のデートの話もしていますし、以前よりテンションは下がっていたとしても、「愛情が冷めた」というまではない印象を受けました。
おそらく彼は今、「自分の頑張りが報われなかったことに拗ねている」と同時に、「トピ主さんを喜ばせられなかったことへの無力感や罪悪感」による所在なさを感じているのではないでしょうか。トピ主さんに喜んでほしくて頑張ったのに、花火デートの計画が台無しになった。それを自分の“失敗”のような気にさせられて、「もう頑張るもんか」という気分になってしまったのかもしれません。
「私は自分が立てたプランが変更されても気にしない性格なので全然彼が分かりません」とのことですが、ここは男女の違いとして顕著な部分かもしれませんね。“好きな女性が喜んでくれる”というご褒美がなければ、多くの男性はデートのために頑張れない。彼女に理解され、信頼されていると感じると、力が湧いてくるし、感謝されたり、喜んでもらえたりすると、いっそう頑張れる――。
そう考えれば、彼は今、“トピ主さんのために行動するモチベーション”が湧いてこなくなっているのではと推測します。
こちらの気持ちを伝え、彼に少し時間をあげよう
読者からのアドバイスを受け、トピ主さんは「(自分は)人の気持ちを汲む事が出来ない」などと自責の念に苛まれている様子ですが、そこまで思いつめる必要はないと思いますよ。特段ひどいワガママを言ったわけではないようですし、今回は天候で予定が狂ってしまったことも大きな原因。
予定外の移動で疲れてもいたでしょうし、二人で別のこともしていて、「花火を見れなくてもいいや」と思ったわけですよね。そこには「彼と一緒にいるだけで十分に楽しい」という気持ちがあったからではないでしょうか。
もしそうならば、まずは正直に「花火を見れなかったけれど、私のために計画をしてくれたことや、一緒にいられただけでもすごく嬉しかった」と彼に伝えてみてはいかがでしょうか。プラス、謝りたいならば「嫌な気持ちにさせてしまったならゴメンね」と。
その後は少し連絡を控え、彼に時間をあげましょう。誤解が解け、少し頭を冷やしたら、彼は何もなかったように振る舞う可能性も高いと思います。
その後は、あまり花火の話題には触れないであげるといいかもしれませんね(彼は自分の“失敗”だと感じているでしょうから)。
円満のコツは、「相手の言動をただそのまま受け止める」
恋人や好きな相手が自分の望むような行動をしてくれなかったとき、あるいは態度が冷たいと感じたとき、すぐに「愛されていないの?」「自分が失敗したからだ」などと自分目線で思い込んでしまうと、関係はこじれやすいです。
人間には体調も気分もあるし、恋愛感情を一番に優先できないときもあるもの。今回、彼は自分の頑張りに固執してしまい、トピ主さんの言動を「そうか、花火を見る気分じゃなくなったのか」などと落ち着いては受け取れなかった。トピ主さんも同様、冷たくなった彼を見て「私への愛情が冷めてしまったの!?」と悩み始めてしまった。悪循環が起きていますよね。
こういったときに、「そのうち気分も変わるだろう(機嫌も直るだろう)」「こんなことで揺らぐ関係じゃない」などと安定して受け止めることができると、深刻な問題にはならないケースが多いです。
もちろん、二人の交際期間や関係性の強さにもよりますし、「そういう性格の相手とやっていけない、合わない」と思うなら、別れて別の人を探す道もあります。
ただ、トピ主さんがこの関係を絶対に続けていきたいと思うなら、二人の絆に自信を持っていきませんか。前述のとおり、彼の気持ちが落ち着くまで時間をあげつつ、深刻にならないで、いつもと変わらない温かい態度で接してみるのが一番のように思います。早く仲直りができるといいですね。応援しています。
(外山ゆひら)