両方とも大切。「仕事」と「結婚」、どっちを選べばいいの!?

「仕事と結婚、どうすべきか迷っています!」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。

トピ主さんは大企業で正社員として働く26歳女性。結婚前提で復縁した同じ歳の恋人がいますが、大阪と南九州という遠距離の関係です。彼は最近、家族の事情で地元に留まることを決めた様子。トピ主さんは、彼のことはとても大切だけれど、望んで就いた大好きな仕事のため、将来的にどうすればいいのか迷っている……とのこと。「みなさんだったら、どのような決断をされますか?」と問いかけています。

目次

・見えていない「第三の選択肢」も探ってみよう
・「どうすべき」ではなく、「どうしたい」を考えていこう
・「後悔しない選択」にこだわりすぎないで

両方とも大切。「仕事」と「結婚」、どっちを選べばいいの!?

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見えていない「第三の選択肢」も探ってみよう

大好きな仕事と、大切な彼との結婚。究極の選択ですよね。
投稿を見る限り、今後の選択肢は「仕事を辞めて彼の元へ行く」、または「彼と別れて、今の会社で働き続ける」のどちらかしかないとお考えのようですが、今回に関しては第三、第四の選択肢もあるように思います。

まず、「今の仕事を続けながら、彼と結婚する」ということは本当に不可能なのでしょうか。トピ主さんと近しい状況で、遠距離結婚をしているご夫婦を実際に知っています。

女性側が他県への出向中に旦那様に出会ったものの、互いに転職を望まなかったため、女性が元の職場に戻った後に遠距離のまま結婚し、月に1〜2度往復しあう関係を続けています。長い休暇中は必ず一緒に過ごし、さらに最近子どもを授かり、女性側の実家近くに新居も建てたそうです。彼女は「どこかのタイミングで一緒に住むかもしれないし、退職後の人生も長い。そこから一緒に過ごすのでも楽しみ」だと語っていました。

周囲には批判的な人もいたそうですが、二人は至って円満。
確かに、「単身赴任や海外赴任で、年に数回しか会えない家族や夫婦は、すべてうまくいっていないのか?」といえば、そうではないですよね。皆がこうした形に向いているとは言いませんが、結婚生活は結局、本人たち次第。「絶対にこうでなくては」という形はない、と言えるのではないでしょうか。

“仕事も彼も諦めない人生”がトピ主さんにとって一番幸せだと思うならば、それが叶う形を探ってみてもいいように思います。選択に迷ったときは、このように「今の自分には見えていない選択肢もあるのでは?」と情報を集め、別の可能性も探ってみるのがおすすめです。

「どうすべき」ではなく、「どうしたい」を考えていこう

人生における重要な選択の際は、「どうすべきか?」ではなく、「どうしたい?」と何度も自分に問いかけてみることも大切です。「〜すべき」という観点で選択をすれば、自分でその責任を取る怖さは和らぐでしょう。しかしその分、意思を定めていないので、決断後も心のどこかで諦めが付かなくなってしまう可能性もあります。


自分の心に「どうしたい?」と問いかけて、「仕事を続けたい」「彼と結婚したい」という二つの答えが同じ強さで返ってくるならば、上述したような「両方を諦めない」という選択もあります。

あるいは、「同居での結婚がしたい」という声が心から聞こえてきたときは、「九州で暮らす」「大阪で暮らす」「身近に住む別の相手を探す」という選択の中から、自分が一番どうしたいかを探っていくことになるでしょう。「自分はどうしたいのか」を本音で突き詰めていくと、次第に結論は見えてくるはずです。

「彼が少しでも安心できるように、側にいられたら」とのことですが、そうした意思が強いのであれば、同じ県内でなくとも、今よりも彼のところに通いやすい支店で働ける可能性はないか、会社に掛け合ってみる……といった第四の選択肢もあるかと思います。

最近は人材不足やライフワークバランスの観点から、個人の事情に柔軟な対応をする会社も増えていますし、今すぐには難しくとも、何年か後に異動願が通ることだってあるかもしれません。ひとりで抱え込まず、人事や上司の方に一度相談をしてみるのも一案です。

「後悔しない選択」にこだわりすぎないで

投稿には、「どちらを選択しても幸せになれると思いますが、後悔もするんだろうと思います」という記述も。そうですね、どんな道を選んでも、人生にはアップダウンの波があるので、多かれ少なかれ後悔を感じる“瞬間”はあるでしょう。


とはいえ、決断の時点でそう恐れなくてもいいと思います。仮にひどく後悔する時期があったとしても、「そう感じるのは、今の人生がうまくいっていないからでは」と現状を見つめ直し、未来へ向かう力に変えていくこともできます。

それに、あまり「後悔しない選択をしなければ」と思いすぎると、「自分はどうしたい」が見えにくくなってしまう可能性も。どんな選択をしても、「私がこうしたくて、こういう道を選んだんだ」と言えることならば、それが今のベストな結論だと考えていいと思います。

「どうしたい」を貫くことを怖れず、自分の心の声をしっかり聞いて決断をしていきましょう。応援しています。
(外山ゆひら)
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