「恋愛にだけネガティブな自分が嫌です」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。
一流の学歴や情熱を持てる仕事、そして良い友人にも恵まれており、スタイルも良く美人と言われることも多い…という31歳のトピ主さん。恋愛経験も人並みにはあるものの、自分からアプローチした経験はゼロ。現在、職場に気になる男性がいるものの進展せず、どうアプローチすればいいかについて悩んでいます。
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恋愛に「プラスになる自信」と「マイナスになる自信」の違い
今回はまず、恋愛にまつわる「自信」についてお話ししたいと思います。
トピ主さんは容姿、収入、良好な人間関係など有形無形のさまざまなものを持っている自覚があり、そのための努力もしてきた……という自負があるようですね。「(恋愛以外のことには)チャレンジ精神がある」といった一文も見られます。「私には素晴らしいところがある」という自負をしっかり持てていることは、恋愛にもポジティブに働くことが多いです。
しかし一方で、「私は素晴らしいから」⇒「相手も自分に好意があるに違いない」という類の自信を持ちすぎてしまうと、恋愛ではマイナスに働くこともあります。
「一般的に見て魅力があることが、真剣な恋愛感情に繋がるか」というと、そうとも限らないのが恋愛。若い頃、あるいは人によっては、ステータスとしての恋愛を望む気持ちが強く、“他者から見てすごい相手”を選びたがる人もいますが、多くの人は、それが仮に欠点であろうとも「自分が好きになる何か」を備えている人を好きになりやすいです。
つまり、どんなに恵まれた人でも、“自分の好きな相手”に好かれるかどうかの確率は五分五分である、と言えるかと思います。(生活を重視して結婚相手を選ぶケースに関しては、論点がズレてくるので今回は割愛します)
自己分析し、「今のふたりの距離感」を冷静に捉えてみよう
そういった意味で、人生のおおよそのことをうまくいかせてきたトピ主さんが“恋愛にだけネガティブ”なのは、恋愛が「成功するかどうかが最も不確実な挑戦」だからかもしれませんね。
トピ主さんは「彼に振られるかもしれない可能性」を受け止められそうですか? そこまで思いつめておらず、「今ならまだ傷が浅いから大丈夫!」と思えるうちに動いてしまう……というのもひとつですが、そもそも失敗や傷つくことへの恐れが強い人もいるので、”ダメもと”でもアプローチできる性格かどうか、自己分析してみるのもおすすめです。
続いて、今回の彼とのケースについて考えていきましょう、こちらから話しかけてタメ口で話せるようになり、仕事帰りに何度か一緒に駅まで歩いたことはある……とのこと。しかしそれ以上進展がない。
彼の連絡先を知らず、食事等にも行っていない理由について、トピ主さんは「私が多忙」「毎日職場で会うから」「彼は独りが好きそうで、LINEや電話はただの連絡ツールとしか捉えてないようだから」等々と分析していますが、客観的に事象だけを見れば、「今のところトピ主さんのことは同僚としか思っておらず、プライベートな関係になろうと思っていないから」という可能性もあるわけです。
アプローチをするにあたっては、「相手が自分を好きにならない可能性もあること」は心得ておくことが賢明。本当に有効な作戦も考えにくくなりますし、これが悪化すると、ストーカーの心理と近しいものになってしまいかねません。
彼がトピ主さんに恋愛感情を持っていようがいまいが、トピ主さんの素晴らしさは一ミリも変わりません。そして、仮に振られたとしても「縁がなかった」「見る目がないのね」など好きなように捉えてOKです。ただ、これから仲良くなりたいというときには、「相手が自分に近寄ってこない理由」を自分の都合よく解釈したり、逆に極端に悲観的になったりしないよう、落ち着いて“今の距離感”を理解するよう努めていくのがおすすめです。
どんなアプローチをすれば、同僚以上の関係になれる?
アプローチとは、「ちょっと踏み込んでは下がる」という地道な働きかけの繰り返しです。
今のトピ主さんたちの関係であれば、一緒に帰るチャンスがあったときに「軽く飲んで帰らない?」なんて誘ってみるのもいいですし、彼の関心事に積極的に興味を持ってみるのもひとつ。
長く会話が弾むようになれば、「彼女と話していると楽しいな」と思われるようになり、自然にふたりで過ごす機会が増えていく可能性もあるでしょう。そのようにしばらく働きかけても反応が薄いなら、さっぱり諦めるのも有意義な選択です。
「やっぱり自分からアプローチするなんて無理だ」と思うなら、今の段階で諦めてしまうという道もありますが、「ダメもとでも、五分五分の確率でも、この恋にチャレンジしてみたい」と決心するならば、今の状況を冷静に捉えた上で「ここから自分はどうしてみたいか」を考え、行動に移していきましょう! 応援しています。
(外山ゆひら)