2019年6月3日 12:00|ウーマンエキサイト

いい人かもしれないのに…“簡単に人を好きになれない自分”が嫌になる

「30歳になり恋愛が怖い」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。

1年前から婚活に取り組んでいるという30歳のトピ主さん。誘ってくれる男性には何人か出会えたものの、いつも結論を急がれた挙句、「がんばっても無理な気がする」と相手が離れていってしまうパターンを繰り返しているとか。“簡単に人を好きになれない自分”を自覚する中で、今後の出会い方について問いかけています。

目次

・「自分」を知り、否定しないで受け止めてみよう
・自分を肯定していると、濁りのない素直な主張ができる
・「今の自分」に合った出会い方に変えていこう

いい人かもしれないのに…“簡単に人を好きになれない自分”が嫌になる

©kei907 - stock.adobe.com


「自分」を知り、否定しないで受け止めてみよう

婚活においては、「知りたいな、と思った人とは会うようにしている」「正直ちがうな、と思った人とは連絡も取らないし、デートにも行かない」というトピ主さん。デートをしているのは“ちゃんと考えて会った人”という記述もありますが、「俺のことどう思って会ってくれてるの?」と尋ねてくる男性たちに対して、トピ主さんはいつも上手く返事ができないとのこと。去っていく相手を引き止めることもないようです。

こうした投稿内容から見えてくるのは、曖昧な気持ちでは決して決断や行動をしないトピ主さんの姿。
おそらくですが、トピ主さんは「周りの意思や流れに乗って生きていくタイプ」というよりは、自分で思う方向に、自分でオールを漕いでいきたい気持ちが強いタイプなのではないでしょうか。恋愛においても“流れ”になんとなく乗っかってみることや、相手側に主導権を委ねきることを好まない性格なのだろうと推測します。

もしそうであれば、まずは“そんな自分”を理解してあげましょう。理由は次項で説明しますが、「すべきだと思うことができない自分」を責めるのではなく、「私はこういう人間なのだな」と理解してみる。これまで交際の申し込みにYESと言えなかったのは、結局のところ、自分の本心が「そうしたくなかった」から。好きだと自覚できない相手にはYESを言いたくないのが今の私なんだなぁ、と一旦、受け止めてみてください。

自分を肯定していると、濁りのない素直な主張ができる

投稿内には、“いい人だったかもしれない相手”を好きになれない自分が嫌で、相手にも申し訳なくなる……との記述も。お気持ちはとてもよくわかりますが、そのような気持ちは実はあまり良い状況を生みません。
自分らしさを否定する気持ちや「相手に悪いな」という感情があると、人は往々にして、問いかけに対して曖昧にごまかしたり、逃げ腰や無言の返答をしたりしがちになり、結果的に良好な人間関係の構築を阻害するからです。

逆に、「私はこう思うし、こういう人間だ」と肯定的に受け止められていると、明快で素直な主張ができやすく、また未来に対しても自棄になりにくいです。

今回のように、知り合って間もない相手に交際の返事を迫られたときでも、「すぐには決められないけど、ちゃんと知りたいと思えた人だから会っているんだよ。よければ、もう少しこのまま会ってみたいけどダメかな?」などと自分の主張を濁りなく、落ち着いて伝えていけるはず。そのような意思表明がきちんとできれば、それならもう少し交際前の交流を続けてみようか、という相手も出てくるかもしれません。

「昔の恋愛と違って今すごく恋愛が怖い」「慎重になりすぎて」「壁を作っている」という記述もありますが、「慎重になるのは、次こそ成就したいという願望が強いからなんだろうな〜」などと柔らかく受け止めていれば、それらは自然と、トピ主さんの主張となって言葉や態度の端々に表れてくるでしょう。普段から、意識的に物事を肯定的に考え直す癖を付けていくのがおすすめです。

「今の自分」に合った出会い方に変えていこう

これまでの婚活を通じて「今の私はすぐに人を好きになれないし、期待感だけで交際も始められないようだ」と自己分析できたのであれば、早急に答えを出したい人が集う場所は自分には向かないのかも!? という仮説も立ちます。
もしかしたら多少遠回りに見えても、仕事関係や趣味のサークルなど、友人・知人から始められる場所のほうが適しているのかもしれない。そうした考えから、試しに異性との出会い方や場所を変えてみるのも一案です。

「どんな風に“恋愛になっていく”のか、もうよくわかりません」とのことですが、「恋愛になっていくこと」をあまり意識しすぎずにいたら、結婚に至る相手にふっと出会えた……というケースはよく見聞きします。異性との関わりは積極的に続けつつ、しかし恋愛関係“だけ”に固執せず、人としても豊かな交流を続けていくことに注力してみるのもひとつです。

「婚活の成果が出ず、無駄をしている」という焦りや苛立ちもあるかもしれませんが、婚活は「交際相手を見つける」という結果だけが、一概に成果ではないとも言えます。その過程を通じて自身を深く理解したり、自分らしい人生への“構え”を見出したりする人も少なくありません。美空ひばりさんの言葉にもありますが、“あせらず、おこらず、あきらめず”、試行錯誤しながら取り組んでいけば、きっと自分なりに納得いく結論や結果を手にできる日が来るかと思います。応援しています。

(外山ゆひら)

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