「彼女とケンカしてしまい別れそうです。」と題する男性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。トピ主さんは30歳。交際1年が経つ頃から、26歳の恋人に何度かプロポーズをもちかけられていたそうです。
しかし先日、喧嘩の流れでつい
「結婚の話題が重かった」と言ってしまったところ、彼女はひどく落ち込み、別れを切り出してきたとか。トピ主さんは彼女の大切さに気づき、今からプロポーズをしようと思うが不安です……と読者に助言を求めています。
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コミュニケーションから「逃げた」ことが最大の原因かも
交際1年の記念日、彼女は遠回しにではなく、はっきりと「プロポーズしてくれると思ってた」「プロポーズして」と伝えてきたとか。かなり勇気を出したのでしょうね。「年齢的にも出来るだけ早くがいい」と言い、泣き出すこともあったといいます。
何度ぶつかっても明言しないトピ主さんの様子に、不安をつのらせていたのでしょう。そこへ来て「重かった」と言われたことで、ぷつんと気持ちの糸が切れてしまったのだろうと推測します。
交際1年目の記念日の際に、「彼女とのコミュニケーションから逃げたこと」が、今回の別れの決断につながった最大の原因だと思います。些細なことに思えるかもしれませんが、真正面から向き合おうとした彼女に対し、トピ主さんは逃げてしまった。
今すぐにプロポーズができないにしても、「彼女と結婚するつもりがあるかどうか」「なぜ今じゃだめなのか」等々、できるかぎりの返事をしようとする姿勢があれば、彼女の受け取り方は違っていたかもしれません。
彼女もそれまでは曇りなく幸せな未来を描けていたのでしょうが、トピ主さんが「コミュニケーションから逃げた」ことにより、自分と同じ考えではないのか、大切な存在だとは思われていないのか……といった疑心暗鬼が膨らみ、この交際の未来に希望を抱けなくなっていったのかもしれません。
多くの女性は「感情」と向き合っている時間が長い
個人差は大いにありますが、一般的に女性は自他の「感情」に関心が強く、日々向き合っている時間も長いです。カップル間で何かがあって少しでも気持ちが濁ると、女性はその状態を放置できず、時間を費やして悩みがちです。
しかしながら、男性は「いざ」とならないと気持ちに向き合わない傾向が強く、そもそも「感情」に興味が薄い人も少なくない。女性の感情には毎回絶対に向き合うべき、ということではないのですが、
男性がついつい女性が出す重要なサインを見落としたり、真剣な話が面倒で無視をしたりしているうちに、女性側の気持ちが冷めていってしまう……というケースは非常に多く見受けます。
さらに、そうした時期に女性の近くに“自分の望む未来”を描けそうな別の男性が現れると、そちらに気持ちを移してしまうことも。トピ主さんに未練はあったとしても、今の彼女がすでに別れの意思を固めてしまっていて、しかも別の男性に出会っているとしたら、挽回はなかなか難しいかもしれません。
しかしながら、今回の喧嘩は偶然の出来事の様子。「ケンカするまではほんとに仲がよくて、楽しく過ごせていたと思う」とのことですし、ポジティブに見るならば、彼女も多少の不安は抱えていたものの、別れることまでは考えていなかった……という推測もできます。
もしそうであれば、ここから真摯に結婚や彼女の気持ちに向き合っていくことで、挽回できる可能性も大。復縁できた場合は、
「相手がコミュニケーションを取ろうとしたときに、曖昧に逃げない姿勢」をしっかり心がけていくといいと思います。
「自分が望む結婚の時期や形」についても、話し合ってみよう
ただし、「別れを撤回してもらいたいから」という動機だけで感情的に動くことには、少し注意も必要。トピ主さんがのちのち冷静になったときに、「やっぱり結婚はまだ早かったかも」などと後悔してしまう可能性もあるからです。投稿には、「自分のタイミングでプロポーズするつもりだった」「結婚に必要なお金だの用意も充分だとは思えず、困惑していた」といった記述も見られます。
彼女と話せる機会が持てたら、まずは「プロポーズしたい」という言葉から逃げたこと、そして「重かった」という発言について、謝罪をすることは必須です。ただし、そこからは必要以上に彼女のご機嫌取りをするのではなく、これまでなぜプロポーズができなかったのか=自分から言いたかった、金銭面に不安があった、それでもあなたと結婚したい気持ちは固まっていた……等々、自分が思っていたこともきちんと伝えてみましょう。
今の時点で何より確認したいのは、
お互いに「結婚はこの相手としたい」という気持ちがあるかどうか、ですよね? その確認ができたら、そこから具体的にお互いが望む結婚の時期や形について、話し合ってみるといいと思います。結婚生活を始めるための準備期間が不十分だと思うならば、「今年中に籍を入れよう」等、時期を区切った約束をしてみてはどうでしょうか。無論、今回のことで「彼女を絶対に離したくない」と気づけたならば、あまり先々には延ばしすぎないほうがいいようには感じます。
二人の関係が「雨降って地固まる」となるといいですね。応援しています。
(外山ゆひら)