「彼の実家」のノリが理解できない。馴染める自信がありません…!

「彼氏の実家のノリについていけません」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。

35歳の男性と交際しているトピ主さんは、彼の実家のノリが理解できないことに悩んでいます。毎日のようにグループLINEで些細なことを報告しあい、大人になっても全員の誕生日を祝いあう彼の家族。実家の冷蔵庫など、彼が「結構高いものを買い与えていること」も気になっているそうです。「正直馴染める自信があまりなく、理解に苦しんでしまいそう」と心境をつづり、「私がドライすぎですか?」と読者に問いかけています。

目次

・「ドライな性格だから馴染めない」ではない可能性も?
・「違いを面白がる」姿勢が持てると、円満な関係を保ちやすい
・「違う」からこそ惹かれあい、助け合える側面も

「彼の実家」のノリが理解できない。馴染める自信がありません…!

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「ドライな性格だから馴染めない」ではない可能性も?

今回の投稿を読んでまず感じたのは、トピ主さんの中には、結婚前ながら既に「彼の実家 VS 自分」という対立感情があり、それが交流の障害となっている可能性です。「私より実家にお金を使ってる気がして」という記述や、お姉さんの誕生日会の日、彼が自分との食事を優先してくれた……といった記述からも、その心理が読み取れます。多くの人から聞かれる普遍的な心理ではありますが、金銭的にも時間的にも「家族より恋人を大事にすべきだ、してくれたら嬉しい」という思いがあるようですね。


ご自身のことを「ドライすぎるのでは」と分析されていますが、“ドライな人”とは一般的に冷静で「人は人」と考える、他人に関心が薄い人のことを指します。トピ主さんは恋人への独占欲や嫉妬心を強く感じているという点で、悪い意味ではなく、そこまでドライな性格ではないように感じました。

おそらく、感情は人並みに豊かにあるものの、それを行動や態度であまり表現しない家族で育った……ということなのでしょう。彼の家族のように頻繁には連絡を取らないし、皆で誕生日を祝うのも「せいぜい小学校高学年くらいまでだった」とのこと。二人の家族は「コミュニケーションの量」「イベントや行事の重要度」という2点で違いがあると推測できます。

「違いを面白がる」姿勢が持てると、円満な関係を保ちやすい

結婚は違う家族で育った者同士がするものなので、そのような“両家の常識やルールの違い”で悩む人は決して少なくありません。できるだけ近しい価値観を持った家族同士だと馴染みやすい側面はありますが、それでも何かしらの違いはあり、戸惑ったり、馴染めないと感じたりする場面がない人のほうが少数と言えるでしょう。

「どうしても、この家族とは違いが大きすぎる」と感じるならば、彼と別れ、別の男性を探すのもひとつです。
しかし、今の彼と円満にやっていきたい気持ちがあるならば、「違いを見つけて煙たがる」のではなく、一度「違いを面白がる」姿勢を試してみてはいかがでしょうか。そのためには「家族なんて、そもそも違って当然」という前提に立ち、ちょっぴり客観的になって“観察”しつつ、好奇心をもって楽しんでみることです。「へぇ、この家はこういうときに、こうするんだな」といった姿勢ですね。

時々会う程度の義家族ならば、そのような姿勢を心がけることで、付かず離れず、憎み合わない関係を保つことができるでしょう。どうしても付き合いきれないと思うことには、「この部分は遠慮しよう」と線引きをすればいい。「この家族とはやっていけない」という最終判断をするのは、一度、前向きな気持ちで関わってみてからでも遅くはないと思います。

「違う」からこそ惹かれあい、助け合える側面も

それに、可能性としてではありますが、「自分と違う家族のなかで育った彼」だからこそ、トピ主さんは魅力を感じた……という側面もゼロではないようにも思います。「無理しなくていいよ」と言っても、自分との時間を作ってくれる。
そのような彼の姿勢は、感情表現が豊かな家族で育ったからこその賜物かもしれませんよね。

加えて、いずれ子どもを授かることがあれば、家族を大事にして、積極的に関わろうとする彼や彼の家族の姿勢に、助けられる場面もあるかもしれません。金銭面についても、彼は自分の物や趣味に散財しているわけではないですし、自分も家族になると考えれば、「家族のために惜しみなくお金を使える」という姿勢をポジティブに見ることもできるのではないでしょうか。

もちろん、彼の家族の側から嫌味を言われたり、邪険にされたりすれば嫌って当然だと思います。ただ今のところ、そういったことはない模様。一番重要なのは「彼本人と、人生を一緒にやっていけそうだ」と思えるかどうかですが、それが満たされているならば、彼の家族とも“それなりにやっていく方法”を探ってみても損はないと思います。完璧に「馴染む」必要はない、別に嫌いじゃない程度を保っておくだけで十分だ……などと考えてみるのもおすすめです。応援しています。

(外山ゆひら)
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