つまり、鉄分が不足していると、体に必要な酸素が十分にまわらなくなってしまうため、すぐに息切れをしたり、疲れやすくなってしまったりするのです。
■疲れやすいだけではない。「貧血」を避けたい理由
鉄分不足によって起こる欠点は、疲れやすくなることだけではありません。こうして慢性的に疲れていることで、感染症と戦う免疫システムに指令を出している『脳機能』にも影響があるそうです。だから、鉄分が不足している人は、すぐに風邪をひきやすかったり、感染症にかかりやすくなる傾向があるようです。
また、鉄分が不足気味の妊婦さんについては、「早産になりやすく、赤ちゃんが低体重で生まれてしまう可能性」をも指摘されています。
さらに鉄分は、健康的な細胞、皮膚、髪、爪を維持するためにもとても重要な役割を果たします。つまり、美容にも欠かせない成分なのです。
■1日に必要な鉄分はどのくらい?
1日に必要な鉄分は、その人の性別、年齢、健康状態に左右されます。「1日に必要な鉄分は、4歳から8歳までは10mg、9歳から13歳までは8mg」と、意外なことに、乳幼児はより多くの鉄が必要だそう。また、特に女性は思春期以降、19歳から50歳までは、1日18mgの鉄分を常に必要とします。