口紅、リップクリーム、ペットボトル……細菌増殖による体調不良に要注意!
気温の上昇に伴って気になるのが、細菌の繁殖。というと食中毒を思い浮かべる人もいると思いますが、食品と同時に意識すべきことがまだまだありました。体調不良や肌の不調に見舞われないためにも、普段、どんなことに気を付けたらいいか、どんなケアをしたらいいのかをご紹介します。
■口に触れるものに細心の注意を!
専門的なデータによると、口の中にはさまざまな細菌が生息し、普段は唾液の自浄の働きで洗い流されますが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると増殖し、病気を引き起こすことがあるそうです。
細菌は、「口に触れるもの」から入り込むことがあり、高温多湿の時期にその増殖率は高くなるため、今はもちろん夏場は特に十分な注意が必要です。ではどんな環境化に配慮してケアすべきか、次を参考にしてみましょう。
■飲みかけのペットボトル、置きっぱなしのコップ・・・・・・不衛生です!
のどの渇きを潤すためにペットボトルや缶に入った飲料を摂取したり、水筒を携帯して水分補給をする人も多くいます。この時、口をつけた部分から口の中の細菌が飲料に入り、気温が高かったり、時間が経過するとその細菌が増殖、変化していきます。
この時、腹痛や下痢、嘔吐のような症状が特徴の大腸菌や、舌にヒリヒリとした痛みを感じたり、口角が切れるような症状が現れるカンジタ菌が存在することがあります。飲みかけのペットボトルの口やコップ、食後から時間が経過した箸やスプーン、フォークのような食器には口をつけず、菌が体内に入らないように心がけることが重要です。
■口紅、グロス、リップクリーム・・・・・・使い終わったらティッシュで拭く!
口に直接触れるものに、口紅やグロス、リップクリームがあります。この数年、真っ赤な口紅が流行っていることから、毎日持ち歩いている女性も多いはず。このような化粧品も口の中の細菌による悪影響を受けやすいということは、飲みかけのペットボトルの話からも想像がつくでしょう。そう、口紅やグロスにも、細菌が繁殖する危険性大!面倒でも使い終わったら、唇につけた部分をティッシュで拭き、さらに本体やキャップも清潔に保つようにしましょう。
■マスカラ、コンタクトレンズ、ケースもこまめにケアを!
口紅、マスカラ、アイラインのような化粧品は、油性がベースになっているものが多く、空気に触れると酸化が進んだり、使うたびに細菌が繁殖してカビなどが発生することがあります。食べ物と同様、腐ることも!そんな状態のものが口や目の粘膜に触れれば、トラブルを招くことは言うまでもありません。
開封したら早めに(約3ヶ月)使い切ることは常識。マスカラは使い終わったら、ブラシについたマスカラ液をしっかりティッシュでふき取るようにし、人に貸し借りすることも辞めましょう。
また、カラーコンタクトレンズも、本体や保存液に細菌が繁殖し、目のトラブルを招くことがあります。常に清潔に保つことはもちろん、新しいものを意識して使用することは、美しい瞳、目元にとって大切なことです。
■さいごに
本来、細菌の繁殖によるトラブルを防ぐケアは、季節や気温、湿度に問わず配慮すべきですが、日々の生活に追われてなかなか出来ない人も多いはず。そこで暑さが増すこの時期に、特に衛生面に注意して、清潔感のある生活を心がけてみてはいかがですか。
(米村亜希子/ハウコレ)