わたしもなれる?女子が夢みるファッションデザイナー、直撃インタビュー
■アラサーでファッションデザイナーに転身
Asukaさんがファッションデザイナーになったのは、なんと29才。絵が好きで日本の美術大学に入ったものの、徐々に美術をやる意味を見失っていったそうです。
そのころは、デザイナーになろうとは思っていなかったんだとか。
「大学生のころ、自分で服をリメイクしたりして、デザイナーってどうやってなるんだろうって考えたことはあります。でも、リサーチすらしなかった。
調べてわかる情報なのかどうかもわからなかったから」(Asukaさん)
進路が決まらず、大学4年生を休学してNYへ留学をしてみることにしたAsukaさん。
「NYならやりがいを見つけられそう」と、美大卒業後にNYのアート系州立大学へ。グラフィックデザインを専攻しました。
■キャリアチェンジは珍しいことじゃない
州立大学を卒業し、一度はグラフィックデザイナーに。でも、友人の一言でファッションの道へ転身したそうです。
「グラフィックデザイナーとして就活をしていたら、友だちが『ファッションのグラフィックデザイナーになったら』って。その選択肢もありだなって思ったんです」(Asukaさん)
もやもやをそのままにせず、新しく行動してみる。今やっていることにとらわれず、柔軟に方向転換してみる。
それが、彼女の人生をよい方へ導いているようです。
「わたしの知り合いには、キャリアチェンジでファッション業界に入った人、結構いるんですよ。1度休職したり、大学に入りなおしたりして」(Asukaさん)
■ファッションデザイナーはパソコンスキルが必須
ファッションの専門学校を出たわけじゃないのに、ファッションデザイナーになれるなんて、おどろき。すでに大学生だとしても遅くはないってことですね。
「ファッションデザイナーを目指したいなら、いまからワードやエクセルだけじゃなく、フォトショップやイラストレーターを練習しておくといいですよ。ファストファッションはもちろん、ハイブランドでも、今はデジタルでデザインできなきゃいけない時代。細かい調整は機械がやってくれるし、データを国外にも送れるので」(Asukaさん)
■いやなことがあっても、やりがいがあるから続けられる
ファッションデザイナーとしてのやりがいについても聞いてみました。
「自分の作品が世に出てきたときは、うれしいですよ。
ECサイトに買った人のコメントがついたりして。それが好評だったら、ものすごくうれしい。
仕事をしていれば理不尽でイヤなこともあります。でも、やりがいの方が強い。
わたしは、将来自分のブランドを持ちたいので、そのために毎日がんばれるというのもあります」(Asukaさん)
■さいごに
ファッションデザイナーに憧れるみなさんへ、アドバイスをもらいました。
「ちっちゃくていいから、まずは手の届くことから行動してほしいです。
買い物のとき、自分がどういうものに惹かれるのか分析したり、服が生まれた背景を調べてみたり。販売員としてアルバイトするのもいい。
お客さんの心理や、何がどんな価格で売られているかを知るのも大事です。
とにかく人生1回なので、やりたいことはやりましょうの一言に尽きますね。できることから少しずつはじめることがポイントです」(Asukaさん)
日本でも、就職したらおなじ場所で働きつづけることは、少なくなっています。キャリアって、いつでも変えることができるものなのかもしれませんね。
自分の気持ちが求める方へ、素直に、少しずつ、進んでいきましょう。
(かみむらゆい/ハウコレ)