・・・手のひらにのるくらいの卵をあたためています。それは鳥の卵のようです。私は卵が早くかえらないかと楽しみにしていました。今にもヒナが生まれようとする時、遠くに住む両親とかわいがっている弟が、少し遠くから手を振って駆け寄ってきます。卵は動き出して、みるみるうちに大きくなり、食パンの袋くらいの大きさになってしまいました。中から鳥とは思えない大きな頭が飛び出し、その目がこちらを見たのです。その瞬間、胸が凍るような気持ちになり、目が覚めました。
これは筆者の著作で紹介した20代会社員女性の夢の実例です。
遠く離れている家族と、社会人として自立しようとしている自身の現状を卵の孵化のイメージであらわしています。日々のストレスにつぶれそうになっている時、いつも家族のことを思っているのでしょうね。愛情を表現する夢には、丸いかたちのものが多くあらわれます。それでも癒されない現実のストレス、社会生活の不安が、生まれてくる奇怪な鳥として反映されています。ただ、このようなイメージの中には、予知夢やテレパシー夢になっているものがあるので注意をしてください。では鳥にまつわる夢のいくつかを紹介しましょう。
■ヒナの夢
・・・ベランダの上で小鳥の巣を見守っています。