ほんの20数年くらい前は、恋愛に自立がどうのこうのという話は、ほぼまったくと言ってもいいくらいありませんでした。
今20歳くらいの女子で、親が40代後半・・・・・・というひとは多いと思いますが、ご両親が20歳くらいの頃は、女子は大学を出て、数年会社に勤務して、25歳くらいまでには結婚するのがふつうでした。
女子の自立というのは、バブル期にはたらいて稼ぎまくる女性が登場して、そういう女性が「輝く自立した女性」としてマスコミに取り上げられたことがきっかけだろうと思います。当時はマスコミに、自立している(珍しい・憧れ的な)女性の象徴として、ニュースキャスターが取り上げられていました。
つまり25歳までに「行き遅れないように」結婚し、結婚したら専業主婦になる・・・・・・というその当時の世間のセオリーとはちがう文脈を地で行く女性が、マスコミウケし、なんとなくそういう流れのまま現在に至る・・・・・・ということです。
■20万円ちょっとで、どうやって自立するんだよ・・・
今の時代、経済的に自立している人は、男女ともに少ないはずです。若い人の平均年収は、公的機関の調査によると300万円あるかないかです。