・・・これは今でも忘れられない筆者のシンクロニシティー体験です。
正月三日の早朝(午前4時くらい)、映像のない夢の中で「五千円・・・僕の五千円・・・僕の五千円・・・」という幼い子供の声だけが繰り返し聞こえてきました。「あれ?こんな時間に子供はいないはずなのに」と、妙な感覚で目覚めました。その日外出したところ、大勢の人が行き交う駅のホームで、電車のドアから5才くらいの男の子が母親に手を引っ張られ、激しく泣きじゃくりながら出てきました。子供はお年玉袋を手にして「五千円なくなった・・・ママ、僕の五千円は?」としきりに訴えていました。その時は気にもとめなかったのですが・・・。帰り道のことでした。自宅近くの路地に小さなメモ用紙が無数に散乱しているのを見て足を止めました。
拾ってみると、どのメモ用紙にもたどたどしい鉛筆書きで、ひらがなの「でんしゃ」とだけ書かれていました。すると、そこを通りかかった男性が「あなたのお金じゃないの?」と路上を指さしました。よく見ると、メモ用紙に混じって五千円札が一枚だけ落ちていたのです。その時になって初めて、早朝に聞こえた子供の声を思い出しました。40枚以上はあったでしょうか・・・散乱した「でんしゃ」