・・・夢の中で私の家族はとても貧乏でした。その日、とうとう家賃が払えなくなり、しかたなく近所の山に行って寝ることにしました。片隅には石のベッドがあって、すでに弟が寝ていました。現場は雨がしとしと降っていて、ベッドのところに傘がさしてあるのですが、弟が雨に濡れながら熟睡しているのを私はじっと見つめているのです。その夢が一日中気になっていたのですが、時間が経つにつれすっかり忘れてしまっていました。数日後、弟が倒れたという連絡が職場に入りました。
これは筆者の著作で紹介した当時20代女性の夢の実例です。普段の夢で天気のイメージを記憶していることはほとんどありません。
雨や晴れだったことを憶えているのは、周囲の風景にともなって天気のイメージが印象づけられるからです。基本的に天気のイメージは、変わりやすい体調・健康状態、または波乱含みの運気・運勢状態をあらわします。では天気にまつわるいくつかの夢のシンボルをご紹介しましょう。
■・曇りの夢
・・・場所は職場のような感じでした。窓を見ると、向いのビルの上空にもやもやとした黒い雲が出ていました。「あれ何だろう?」と思っていると、あっという間に雲は大きくなって、真っ黒な生き物のようにこっちに迫ってきました。