自分磨きに必要なものはお金ではなく「イマジネーション」です
自分磨きと称して、月に2回美容院に行ったり、高額なエステに通ったりしていると、お金がかかってしかたないと思います。でも本来、自分磨きって、さほどお金がかからないことだったりもするのです。
■■どこかに出かけるということ
お金がかからない自分磨きといえば、内面を磨くことでしょ?と思う人もいると思います。たとえば愚痴を言わないように心がけるとか、姿勢を良くするというのも、自分磨きのひとつとされています。心がけって、0円でできるから、お金がかかりません。
が、いかに姿勢を良くしたところで、ボサボサの髪でダボダボの洋服を着ていたら、自分を磨いている人には見られないでしょうし、なにより本人がみじめな思いをするはず。
内面と外面って、あるていどリンクしているので、内面と外面をバランスよく磨かないと、ちゃんと磨かれないのです。
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内面磨きと外面磨きともに必要なのは、どこかに出かけるということです。
たとえば髪を切りに行くとか、エステに行く、という感覚で、自分磨きと思ってどこかに出かけること。
あるいは、愚痴を言わない人格を手に入れようと思えば、「わたしは愚痴を言わない女になります」と、呪文のように何回唱えたところで無理です。
どこかに出かけて行き、誰かと触れ合うことが求められます。愚痴を言わない素晴らしい人格の持ち主と触れ合えたらまことにいいのですが、反面教師的な人に会っても、自分の内面が磨かれることもあります。少なくともこの人みたいにはなりたくない、と決意することって、自分磨きのひとつでしょ?
■■自分にウソをつかない人格になる
とにかくどこかに出かけて、誰かと会うことで、内面・外面が磨かれます。どこかに出かけるのは、最低限、交通費があればいいので、さほどお金はかかりません。
どこかに出かけて誰かと会うなかで、ふつう人は自分を見つめます。自分より素晴らしい人と出会えば、その人と会話しつつ、自分の心と自然と対話し始めます。
たとえば、「どうやったらこの人のように美しい生き方ができるのだろう」と。
自分の心と対話をするのも0円でできます。
自分の心との対話を通して、どこにたどり着くと、自分磨きをしたことになるのか?これについては、人それぞれいろんな着地点を持っていると思います。「なりたい自分」の像は、100人いたら100通りあるでしょう。
でもそれを大胆に1つにまとめるなら、自分にウソをつかない人格になる、というのが、1つのゴール地点ではないかと思います。
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自分磨きとは具体的にどういう行為なのか、ちゃんと箇条書きでリストアップしてくれているサイトがあります。
早寝早起きをするから始まって、水回りをきれいにする、ダイエットをする、怒りを感じたら深呼吸するなど、いろんな具体例が書かれています。
こういうことって、誰でもうすうすわかっていることでしょう。
誰だって昼まで寝ていることが素晴らしいことだなんて、思っていないですよね?
でもそれができない。なぜ?自分の気持ちにウソをついている、つまりホントは早起きしたほうがいいとわかっていながら、「ま、昼まで寝ていてもいいじゃん」と言い訳をしているから起きられない、こういう人もいるでしょ?
自分の気持ちにウソのない生き方の基準、これは「もの」ではなく「考え方」なので、目に見えません。その目に見えないことを想像すること。
なにかをやるときに、常に自分にウソのないやり方や発言とはどういうものなのかを、想像し考えること。これが本当の自分磨きです。想像することにお金はかからないですよね。(ひとみしょう/ライター)
(ハウコレ編集部)