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おそらく多くの人は、じぶん磨きと聞くと、ひとりで頑張ることを想像するはずです。ひとりで食材と格闘するとか、ひとりで半身浴をするとか、なにかと「ひとり」というキーワードが、なぜかもれなくついてくるのが、じぶん磨きという言葉だろうと思います。
じつは、ふたりでやることです。
ふたりで料理教室に通う、ということではありません。ふたりでカラーの教室に通うわけでもない。ひとりで通いつつ、心のなかで、彼の期待に応えたいと思う、ということ。これが「ふたりでやるじぶん磨き」です。
■■それは迎合です
人って不思議なもので、他人の期待に応えることでしか、磨かれないようになっています。
ものすごく立派な人になれば、たとえば音楽家なら、音楽の神様だけを見て努力している人がいるのかもしれない。
でもこの場合だって、じぶんのためだけではないですよね。音楽の神様という他者の期待に応えたいと願う気持ちがあっての話です。わたしたち凡人はおろか、みんなが、他者の期待に応えることによって、じぶんというものを磨いています。
恋愛におけるじぶん磨きだって、それとまったくおなじです。彼の期待に応えたい、という気持ちが強くあってこそ、じぶんが磨かれます。