先日の出来事。妻の実家から持ってきた柿を、友人たちの家におすそ分けをしに行って、「みんなで美味しく食べたよ」とLINEを送ったところ、妻からこんな返信が来ました。
「美味しく食べてくれてありがとう」
私はこの言葉を聞いてなんて素晴らしい言葉だろうと思いました。そこで、「美味しく食べてくれてありがとう、ってすごい素敵な言葉だね」と送ったのですが、妻は「どの辺が?」とこの言葉のすごさに気づいていないようでした。
確かに「どの辺が?」と聞かれると僕も即座には回答できなかったのですが、今回はこのすごさを改めて文章に起こしてみようと思いました。
■凄さその1:立場が逆なのがすごい。
一般的に「ありがとう」という言葉は、与えてもらった側が与えてくれた側に対して発する言葉です。
今回の場合、柿を送ってもらった側の友人が、送ってくれた側の妻に対して「美味しい柿を食べさせてくれてありがとう」と言う。
これは普通のことです。
柿を食べた側は美味しい柿を食べられたので、実際に良い体験をしています。それに対して感謝の意を述べることは別段難しいことではありません。
しかし妻の場合、私の友人が柿を食べたからと言って何か直接の利益を得るわけではありません。