ネイルサロンは不思議な空間。手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。そんなネイルサロンで繰り広げられるみんなのリアルな恋のお話をお送り致します。※許可を頂いたものだけ掲載しています。※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。
■◇LINEというツールがあるせいで
「なんかLINEがほとんど既読スルーなんですよ」愛美さん(仮名)がため息をついた。LINEというツールができてからこの悩みはすごく増えた気がする。
「既読」という機能がそもそもの原因なのではないだろうか。そんなことを言っても、その既読こそが「LINE」なのだけれど。「それ、いきなりなんですか?」スワロフスキーを慎重に並べながら聞いてみるけれど、顔を上げなくても愛美さんの憂いが伝わってくる。
「うーん。いや、最初からかな。最初から既読スルー多かった気がする。最初からあんまり好きじゃなかったのかも」男性が聞いたら驚くかもしれないけれど、女性って「想像」とか「予想」でも答えが出せる生き物だ。