2018年3月9日 11:00
あんなに親を嫌っていたのに、恋愛ではファザコンだった【トイアンナのしくじり恋愛】
「アンナちゃんって、賢くて傲慢な人しか好きにならないよね」
確かにそうです。これまでに付き合ってきた男性はおおむね「バカは嫌い」と口に出せてしまうような傲慢パーソン。とはいえ本人が実際に賢いため誰も否定できない・・・・・・という方ばかりでした。
思えば偏った好みだな。はて何でこんな相手ばかり好きになるんだろう?と考えて数時間。唐突に答えが天から降りてきました。「傲慢な賢い人って、まんま私の祖父じゃん・・・・・・」
私は親へ反発していた代わりに、猛烈なおじいちゃん子でした。祖父はロシア語から漢文までスラスラ読み解くインテリで、一族の中でも浮いた存在。
そしてなぜか、孫である私を溺愛してくれました。私は祖父と一緒に朝から晩まで本を読むのが楽しくて勉強したようなものです。
カウンセリングで「どうやって生きていきたい?」と聞かれて「死んだあと、おじいちゃんから『よく頑張ったね』と褒めてもらいたい」と答えたほど、祖父は私の人生の根っこにいました。一方、祖父は傲慢な人でもありました。祖母を文字通り支配し、ATMすら使わせませんでした。子どもの勉強時間から進路まで事細かに口を出したので、父は祖父が嫌いでした。