彼の好みに合わせて服をえらぶ女性へ
今日のあなたは、どんな服を着ていますか?その服は、どんな理由で選びましたか?「好きだから」「自分に似合うから」「楽ちんだから」どれもOK。でももし「彼が、こういう服が好きだって言うから」という理由なら?ちょっと考え方を見直した方が良いかもしれません。
■彼の好きな服を着てしまっていませんか?
「こういう服、彼が好きだからさ」そう言って、恋人が変わるごとに着る服のテイストが変わる女の子。彼女たちは、どうしてそんなことをするのでしょう?
それはただただ「彼に愛されたい」という思いから。その一点なのです。
彼の好きな服を着れば彼が「かわいい」と褒めてくれる。一方で、自分の趣味で服を選ぶと「俺、そういうのはあんまり好みじゃないなぁ」なんて苦い顔。だから自分の好きな服はクローゼットの奥にしまいこんで、代わりに彼の好きそうな服ばかりを揃えるようになります。
恋が始まったばかりの時期であれば、それでも良いかもしれません。少しでも自分を良く見せたい、もっと好きになってもらいたい・・・・・・。そう考えるのは、自然なことですよね。
でも、ずっとそのままの関係を続けるのは、じつはとてもリスキー。なぜでしょうか?
■彼の趣味に合わせてしまうリスク
彼の趣味に合わせて、自分の好みじゃない服を着る。これが一過性のものであれば、さほど問題はないでしょう。マズイのは、それがずっと続いてしまうことです。
「相手に合わせる」という行為は、他人を軸にして行動を決めること。
知らず知らずのうちに、自分の意志をないがしろにしてしまう行為です。
すると次第に、一から十まで彼氏に相談しないと決められなくなります。彼氏への依存心がどんどんふくらんでいくのです。
依存が進むと、「重い」「ウザい」と避けられるようになったり、逆に「コイツ、俺の言う事なら何でも聞くんだな」と図に乗られたりします。いずれにしても、そのまま関係を続けても幸せな結末とは程遠いですよね。
「彼に愛されたい」と思って始めたことが、かえって彼との関係を歪ませる原因になってしまったのでは、それはとても悲しいことです。
■「ありのまま」を愛してもらう
筆者自身、かつては彼氏の趣味に合わせてしまう、典型的な依存タイプでした。フェミニンな服を好む彼氏とつき合えば女の子らしいスカートばかり、ボーイッシュな服を好む彼氏とつき合えばTシャツとジーンズばかりを揃えました。
当時は何の疑問も持たず、それが幸せを作ると信じていましたが、今思えばまったく健全とは呼べない関係。着たい服、履きたい靴があっても「それ、似合わないんじゃない?」という彼のひと言で、身につけることをあきらめてしまいました。それは単に、彼の趣味に合わないというだけのことだったのに。
他人軸で行動することは、選択をしないで生きることだとも言え、ある意味ではラクな生き方かもしれません。自分が着る服を自分で考えることなく、ただ彼の好みに合わせればいいだけ。たしかに簡単ですが、そこに自分の意志はありません。
自分の意志を無視し続けると、次第に自分自身が何を好きで、何をしたいのかわからなくなっていきます。それって幸せとは呼べませんよね?
本当に幸せな恋愛をしたいなら、ありのままの自分を伝え、愛してもらうこと。
そんな相手を見つけたいですね。(七尾なお/ライター)
(ハウコレ編集部)