彼に素直な気持ちを伝えるときこそ、相手の気持ちを考えるのがコツです
素直になることって大切です。だけど、自分の気持ちを包み隠さず、正直に、素直に、ありのままに伝えるときにこそ、それを受け取る彼の気持ちに目を配っておくことも欠かせません。なぜなら、「正直な気持ち」というのは、実は他人にとってはすごくすごく理解しにくいものだから。
■「しばらく距離置きたい」?
「正直な気持ち」が引き起こす混乱・困惑のひとつのわかりやすい例が、「しばらく距離を置きたいんだけど」というものです。これを彼女に言われた男子は、どう思うのでしょう。「そっか、それが君の素直な気持ちなのか。よくわかったよ」とすんなり受け入れるものでしょうか。
なかなかそうはいかないはず。
これを実際に体験したことがある人も少なくないはずです。きっと「どうしてなの?」「しばらくっていつまで?」「距離置くって、別れるってこと?」とあれこれ質問が飛んでくるはず。
別にここで彼は好きで"分からず屋"を演じてるのではありません。本当に、彼女の真意がわからないのです。
こちらは本音を素直に伝えたつもりなのに、相手はそれをちっともわかっていない、そんな逆さまな状態になってしまう。これが、素直な気持ちをありのままに伝えることのジレンマです。
■「理由」というお洋服を
なんで素直な気持ちに限って、理解してもらえないんでしょう。それは、人の気持ちというものは、理由なんてなく、フッと結論だけ生まれてくるものだからです。
気持ちにはいつも理由付けがなくて、裸のままで生まれてくるものだからです。
だからこそ、素直な気持ちを伝えるときには、他のどんな気持ちを伝えるときよりも慎重に、自分なりの理由を整理して、それと一緒に伝えてあげることが大切です。
「あなたのこういう言動が許せなくて、今あなたに会ったり連絡が来たりしても、正直嬉しくなくて、笑顔でいられないから、別れるつもりはないけど、気持ちが落ち着くまでは連絡とらないようにしたい。また気が向いたら私から連絡するから。あと、『ちゃんと謝るから今すぐに許して』っていうのも、気持ちの整理はそんなに簡単につけられないし、いくらあなたの側に言い分があっても、それを聞いても気持ちは変わらないし、そもそも言い分を聞く余裕すらないから、ごめん」上の例なら、これくらい懇切丁寧に伝えてやっと伝わるかもしれませんし、ひょっとしたらまだ半分くらいかもしれません。でも、「距離を置きたい」という素直な気持ちを理解してもらって、それを実現するためには、とにかく説明が必要です。
素直に気持ちを伝えるというのは、相手がそれをどう受け止めるかを全く考えずに、言い方も工夫せずに相手にぶつけることじゃありません。
「自分の気持ちを、相手がどうやったらわかってくれるか」という観点から、角の立たない言い方や、相手が飲み込みやすいように理由を考えながら、きちんとお洋服を着せて相手に渡してあげるものです。
そうすれば、相手も今までよりもあなたの素直な気持ちに対して理解を示してくれるようになるはず。それは、彼が物分かりがよくなったわけでも、あなたに対して譲歩してくれるようになったからじゃありません。単純に、あなたの素直な気持ちの伝え方が上手になったからです。
素直な気持ちは、本当なら何よりも彼に一番理解してもらいたいもの。だからこそ、一番伝わりやすい言い方で伝えるのがいいに決まっています。(遣水あかり/ライター)
(ハウコレ編集部)