2018年6月29日 21:00
つらい失恋で心にぽっかり穴が空いた・・・。なんてことはありませんよ?
僕たちは、自分が傷ついたときに『心にぽっかり穴が空いたようだ』という表現をよく使います。
自分にも胸のあたりが苦しくなったり、あるいは茫然自失として何かが失われたような感覚があったりするので、その表現には説得力があると思うんですよね。
「あぁ、昔あった出来事で私の心が傷ついてそれを埋めよう(あるいは癒そう)とするあまりに、私はこんな行動を取ってしまうんだな」といったような具合に。
でも僕はこの「心に穴が空く」という表現そのもののイメージが強すぎるあまりに、多くの人を苦しめているのではないかと思っています。
■心に穴が空いたイメージのデメリット
「心に穴が空いている」という認識を持っていると、それを埋めようとする意識が働きます。
よく「自分の心の穴を埋めるためにも自分を愛してあげましょう」というアドバイスを見ますが、あれは正確には間違ったアドバイスだと僕は思います。
なぜなら「埋めよう」と思えば思うほど、自分が「欠けている」という認識を強く持ってしまうからです。
逆に「満たされているイメージ」を持てている人は、「満たされている」ことに目がいくようになるので、自分のことを肯定しやすくなります。