旦那を影で支える妻の内助の功、甲斐甲斐しく彼女の看病をする彼氏、そんな「尽くし」の美談が語られているからか、多くの人は「尽くすこと=良いこと」だと思っているようです。
僕は、こちらに異議を唱えたい。
■なぜ人は尽くしてしまうのか?
そもそも人がなぜ恋人に尽くしたくなってしまうのか?
それは自己重要感を感じたいから、に他なりません。
「相手の喜ぶ顔が見たい」と言えば聞こえは良いかもしれませんが、要するに「自分が役に立っている実感を得たくて」尽くしてしまうわけです。
その証拠に、彼氏の「ありがとう」がなくなってくると、尽くすことで自己重要感を感じられなくなり、「なんでこんなことをやってるんだろう」という虚無感に覆われてしまいます。
逆に言えば「相手の喜ぶ顔が見えない」のであれば、そもそも人に尽くそうだなんて思わないのです。
■尽くすことは悪いことではない、が・・・
尽くすこと自体は悪いことではありません。尽くしたいと思うならつくしたらいい。
ただ、その見返りを相手に唱えるのは間違っています。
もし彼氏が「俺に尽くして欲しい。その代わりに最大の感謝を君に送る」という契約書にサインでもしたのであれば、「感謝しろ!」