恋愛情報『【小説】地雷な彼/恋愛部長』

【小説】地雷な彼/恋愛部長

目次

・あなたを待つ私
・罪作りな男
・まさか、そんな展開になるなんて
・これって千載一遇のチャンス?!
・ひそかな復讐に心は浮き立って
・因縁の彼との再会の行方は・・・・・・
・決別、そして・・・・・・
【小説】地雷な彼/恋愛部長


元彼に何とかして復讐してやりたいなら、「今すごく幸せだ」って、見せつけてやることだって、どこかで読んだ。ホントにそうだと思う。この3年間それだけを心のよりどころにして生きてきたくらい。

そうよ、私、変わったわ。すごくキレイになったって言われるし、いまは3人の男からアプローチされてるの。どう?私を振ったこと、きっと後悔するはずよ。

だから、これが、私のあなたへの復讐なの。

■あなたを待つ私

待ち合わせの喫茶店に着いた時、店内を見回して、まだ彼がいないことにホッとする。
そうだった。彼はほんの少しだけ時間にルーズなのだった。

たぶん、約束の時間には5分10分遅れるはずだから、その前に一度、化粧室で鏡をチェックできる。

唯香は、店内に目を走らせて化粧室の表示をとらえると、すぐそんな風に考えを巡らせた。店員が来たので、何か注文しようかと思ったけれど、彼の目の前で、待ちくたびれて冷えてしまったコーヒーなどすすりたくはない。

「連れが来てから頼みます」と言って、メニューだけを受け取って、ポーチを取り、そそくさと化粧室へ向かう。

今日のために、ワンピースを新調した。オフホワイトの、V字で鎖骨がキレイに見える、ふわっとしたニットワンピ。

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