捨てていた野菜くずに注目の成分が!話題の「ベジブロス」で体をダイエットモードにする方法
■1.野菜は丸ごと頂く!が美肌食の新基準
ベジブロスとは、野菜の皮やヘタなどに含まれる旨味成分と栄養素をまとめて煮出すダシのこと。洋食レストランでは昔から、野菜ブイヨンとして作られていたものです。
今まで捨てていた、野菜のヘタや種、根っこの部分はべジブロスにしちゃいましょう。野菜くずは、ジップロックなどにとっておき、冷凍保存しておくのがおすすめです。それらをまとめて煮出せば、べジブロスに大変身。
野菜の皮や種を捨てるのは、野菜の栄養素を半分以上捨てているのと同じです!野菜のヘタの部分(葉と実の間)に栄養素が集中的に詰まっているとも言われています。
また、野菜の皮や種に含まれる「フィトケミカル」には代謝アップに働く抗酸化作用があり、ビタミンやミネラル、食物繊維も煮出したダシにしみ出てきます。
■2.グリーンスムージーとの違いは?
グリーンスムージーでは生の野菜や果物の酵素をとるのが主な目的とされることが多いですが、ベジブロスは野菜の食べられない部分を煮出してその栄養素と旨味成分を取るもの。体の自律神経を鍛え、体をダイエットに嬉しい燃焼モードにする!と話題を集めつつあるのです。
■3.ベジブロスの効果
野菜の捨ててしまう部分には、通常食べている部分よりも、フィトケミカルが豊富。これは熱を加えることによって抽出されます。野菜の捨てる部分からとれる美肌成分は次の通り!
・お肌や体内の殺菌作用・・・葉野菜やブロッコリーの茎、ピーマンのヘタからとれるクロロフィル
・抗酸化作用・・・ナスや紫芋の皮やヘタにあるアントシアニン、ゴボウの皮からとれるサポニン
・免疫力UP・・・キノコ類のヘタにあるβグルカン
・疲労回復・・・玉ねぎ、ニンニクの皮などからもとれる硫化アリル
・皮膚の代謝を良くする・・・ニンジンや南瓜類のヘタやタネからとれるβカロテン
・肺機能を活発にする・・・トウモロコシの穂や皮からとれるルティン
・アンチエイジング・・・赤パプリカやトマトに含まれるリコピン
これらをまとめてベジフロスとして煮込んでしまえば、かなりの美肌&ダイエット食となりそうですね。
■4.ベジブロスを作ろう!
1.両手1杯分の野菜の切れ端がたまったら、水で汚れをしっかり取ります。
2.大き目のお鍋に水1,300mlと、1の野菜の切れ端を入れて、小さじ1杯分の酒を入れてから火をつけ、弱火で30分煮込む。
3.ザルで濾して完成!
※野菜の旨み成分は低温でゆっくり煮出すことで抽出されるので、必ず水から加熱しましょう。
※いつものスープや味噌汁、煮込み料理などにご使用ください。
特別な材料はいらないので、とにかくお料理の際は野菜のヘタを生ゴミで出さないようにストック!お財布にもお肌にも優しいベジブロスで20歳から始まる老化にブレーキをかけましょう。
■5.一日の摂取量目安
・プチ断食の際に用いたい場合
他の食事を一切抜いて、ベジブロスのみを3食頂いて、2日ほど過ごしましょう。
・ダイエット中の場合
3食のうち、1食をベジブロスのみにしましょう。
・毎日の食事改善や美肌食として摂取する場合
1日に1食はベジブロスを用いたお味噌汁やスープ、シチューなどを頂きましょう。お味噌汁のお出汁をベジブロスにチェンジし、お好きな具とお味噌を入れてお召し上がりください。スープにするなら、お水や牛乳などを使う代わりにべジブロスを。
カレーやシチューなどの煮込み料理にも、お水のかわりにベジブロスを用いれば良いので、メニューで悩むこともありません!
■おわりに
慣れないうちは面倒かもしれませんが、普段生ごみとして捨てていたお野菜の切れ端を、注意してストックしておくだけで、費用もかかりません!節約しながら美肌&ダイエット食になるなんて理想的ですよね。ぜひ取り入れてみて!
(丸田みわ子/ハウコレ)
【参考】
・FYTTE2014年3月号学研
・タカコ・ナカムラ著(2013年)『魔法の野菜だし「ベジブロス」の栄養レシピ』宝島社