ダメージが増える夏!しっかりケアして美髪を守ろう
■1.髪の毛の構造とは?
髪の毛は中心から外側に向かって、メデュラ(毛髄質)⇒コルテックス(毛皮質)⇒キューティクル(毛小皮)という3層構造をしています。
・メデュラ
この細胞はタンパク質と脂質が主な成分。角化していないので比較的やわらかです。
また細かい空気の泡を含んでいるので、外からの刺激が加わるとすき間ができやすいのが特徴。メデュラにすき間ができると光が乱反射するので髪が白っぽく、くすんで見えてしまいます。
・コルテックス
ここは毛髪の重さの85~90%を占める重要な部分。メラニン色素が含まれ、毛髪の色や性質はほとんどここで決まります。
・キューティクル
みなさんよく耳にするキューティクル。ここは毛髪の一番外側をカバーする部分で、毛髪全体の重さの10~15%を占めています。メラニン色素は含んでいませんが、その独特の光沢で毛髪に輝くようなツヤをもたらします。
1枚のキューティクルの細胞は、さらに3層に分かれます。内側から、エンドキューティクル(内小皮)、エキゾキューティクル(外小皮)、エピキューティクル(表小皮)という順です。
外界と接しているエピキューティクルの表面は硬く丈夫で、ヘアケア用品に配合されるエタノールにも負けませんし、石鹸・合成を問わず、シャンプーの成分で溶けたり変質したりすることはありません。
■2.髪の毛がダメージを受ける原因は?
一番の敵は摩擦などの物理的な力。たとえば頭髪なら、もつれた髪に無理やりブラシをかけたり、シャンプーでゴシゴシこするなどすると壊れたりはがれたりします。
また、ドライヤーのかけすぎや紫外線、ヘアカラーやパーマもダメージの元です。こうしてキューティクルが傷つくとやわらかな毛髪の内部がむきだしになってしまい、水分やタンパク質が逃げだしてパサついたり、枝毛や切れ毛ができやすくなったりするのです。
■3.ダメージ防止策
・タオルドライ
過剰な水分はキューティクルをはがしやすくします。基本的に、シャンプー後はよくタオルドライすることが大切です。
・髪をきちんと乾かす
タオルドライだけですと、髪はまだ湿っています。このまま長く放置すると頭皮が蒸れて、フケや痒みの原因である雑菌が増えてしまうので、仕上げはドライヤーで乾かしましょう。
ドライヤーを使う時は熱ダメージを避けるため、温風と冷風を交互に使うようにしてください。
・紫外線を避ける
紫外線は毛髪のシスチン結合を切るので、髪のアルカリ耐性を弱めてしまい、ダメージを受けやすくしてしまいます。外出時はなるべく帽子を着用するとダメージ防止になりますよ。
・海水浴後のケアを
海では「塩」にも要注意。海水が乾くと塩の結晶ができるのですが、それがお肌やキューティクルを傷めます。
・パーマは緩めに
パーマをかける際はゆるめにかけましょう。そしてできれば再度パーマをかけるまで3ヵ月くらい空けましょう。だいぶ髪への負担は減りますよ。
■おわりに
いかがですか?みなさん結構知らないうちに髪の毛にダメージを与えていませんか?
髪の毛もお肌と一緒で、毎日ケアする事が大切です。できることから習慣づけるようにして、美しい髪をキープしてください。
(下山一/ハウコレ)