「手」が現われる夢や「穴」の夢など、夢を見た人自身の死や、災いの前兆になると言われている都市伝説的な夢があります。高齢の方の夢の鑑定経験から、これらは予知夢ではなく、病気や老衰などによって急激な身体の変化が起こっている人や、死期が迫っている人が見る夢がほとんどだと考えます。
自分の体が思い通りにならない状況や、人の手によるケアを受ける機会が増え、体力が消耗していく状況を、「手」や「穴の中に埋められる」といった象徴的なイメージで表しているように思います。
ただ、夢のシンボルの中には年齢や身体の状況に関係なく、本当に自身の災厄の前兆になる予知夢があります。そんな事例のいくつかを紹介します。
■おんぶ・誰かに背負われている夢
ある男性の事例ですが、何日か連続で、亡くなった祖父母が無言で現われる夢を見た時期があったそうです。夢の最後には必ず祖父に背負われ、自身はその背中で激しく泣き続けていたそうです。
それから一か月後、彼は仕事中に大きな事故に遭い、一命はとりとめたものの後遺症が残るほどの大怪我を負いました。
故人に背負われる夢は、基本的に自身の無力化、運気の急激なダウンのみならず、先々に起こる災厄を霊的に警告しているものになります。