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第9回 彼との関係を安定させるのは「素直な自分」 仕返しをしたくなる心理

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第9回 彼との関係を安定させるのは「素直な自分」 仕返しをしたくなる心理
こんにちは。OKラインメンタルトレーナーの森川陽太郎です。
誰でも恋愛をする上で素直になれないことがあると思います。例えば、彼に対して「自分からは連絡を取らない」「少し返信を遅らせてみよう」など、つい本心と反対のことをしてみたくなることはありませんか?彼を試すような行動をとって困らせたり、一見嫌われるような行動に走ってしまう背景にはどんな心理が隠れているのでしょうか。
今回は彼に対し駆け引きをする時の心理について、解説していきます。
ある人は好きな彼ができたのにもかかわらず、素直に接することができません。彼のことがすごく好きなのにも関わらず、他にもよい相手がいるかのような素振りを見せたりします。ふたりの関係がうまくいっていると思っていた彼は、突然連絡が減ったので「他に気になる人がいるのでは」と不安や焦りを感じ、いつもより積極的にデートに誘い始めました。
この彼の反応をみて、彼女は彼も自分ことをすごく好きだと思ってくれていることを知り、とても安心しました。
彼から愛されている自信がなかったり、彼のことを信用できなくなった時に、安心を得るためにこのような「駆け引き」を仕掛けたくなります。このような「駆け引き」というコミュニケーション方法は、相手に不安な感情を起こさせるものです。これを仕掛けることで、彼が焦ったり、ヤキモチを焼いたりすることを確認して、彼の愛情を試しているのです。
すぐに「駆け引き」をしてしまう人に共通するものは、気持ちを間接的に伝えようとするところです。例えば、彼が女友達のいる食事会へ行ったとします。食事会はやましいことはないのですが、彼がその食事会で楽しんでいると思うと嫌な気持ちが湧いてきて、ヤキモチを焼いてしまいました。彼女はその気持ちを直接伝えることはせず、後日、自分も同じように男友達のいる食事会へ行くのです。
もちろん彼にはその食事会へ行くことはしっかりと伝えます。彼にも自分と同じ思いをさせて、「あのとき私もそういう思いをしたのよ」と間接的に気持ちを伝えようとするのです。

先ほどの事例のように、駆け引きをして上手く相手の気持ちを確かめられるケースもありますが、実際は駆け引きばかりしているとなかなか信頼関係は構築されません。逆にそんなことばかりしているとお互いに辛くなってきてしまいます。このような間接的に仕返しをして、自分の気持ちを理解させようとするコミュニケーションにはまっている人は、どうしたらよいでしょうか?
そもそも、このコミュニケーションは、自分への愛情を確認したいがための行動です。信頼関係を築く上で、疑ったり不安になったりすることをゼロにすることはできません。そのたびに仕返しばかりしていては信頼関係を崩してしまうことになり、安定して幸せな恋愛ができなくなってしまいます。駆け引きや仕返しの反応を見て相手の気持ちを確かめるのではなく、勇気を出して素直な自分の気持ちを伝えてみることが幸せな関係を作る一歩になります。

不安になった時、相手の気持ちを確認するためにいじわるなことをしたくなる自分がいる時は、普段から相手と向かい合う時間をつくって、少しずつ自分の気持ちを伝えていく努力をしてみましょう!不安な気持ちや、心配になる気持ちを持っていることをお互いに伝えあうことが大事なのです。そうすることで等身大の自分を知ってもらうことができ、より相手のことも理解する機会になります。
いじわるな駆け引きや仕返しは、悪い連鎖を生んでしまいます。お互いに安心感を得るために、嫌な思いをしながら愛情を確かめる恋愛はやめましょう。
二人で幸せになるために、お互いに歩み寄るコミュニケーションを取ることが大切です。
■森川陽太郎
(もりかわようたろう)
1981 年東京生まれ。元サッカー選手。 スペインやイタリアでプレー。
その後心理学やメンタルトレーニングを学び、27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という 独自のトレーニング方法を展開。丸の内朝大学で「恋愛を通して心理を学ぶ」講座を担当している。著書に、『ネガティブシンキングだからうまくいく35の法則』(かんき出版)『「いつもの自分」トレーニング』(ダイヤモンド社)がある。また、自分の心の整理や人をサポートするためのスクールも主宰している。
●スクールウェブサイトhttp://recollect.jp/schoollp/
●森川陽太郎公式サイトhttp://ameblo.jp/youtarou-morikawa/
●森川陽太郎facebookhttps://www.facebook.com/youtarou.morikawa

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