肉食系の次は“野獣系”? ドラマ「ブスと野獣」に見る“理論派男子”の恋愛攻略法
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●まずはドラマのあらすじをチェック!
舞台はとある大学。レスリング部の主将で、思い立ったらすぐ行動する“野獣女”の幸恵(ゆいP)と、理論的で恋に奥手なディベート部エース・健太(矢本悠馬)は、互いの親友に恋をします。しかし、相手は超イケメンな颯佑(成田凌)と超美人な梓(逢沢りな)。
容姿に自信がなく恋愛経験も乏しい幸恵と健太は、自分たちの恋を成就させるため協力することに。真逆の性格ゆえケンカを繰り返す2人ですが、ルックスからくる恋愛の不平等さに共感したり、自分にはない面を相手に感じたりして…?
●“野獣女”の魅力とは
幸恵は「自分なんかが好きになっていいのかな」と思ってしまうほど繊細ですが、体育会系らしくまっすぐで明るく元気な女子。
くじけそうなときも物事をポジティブにとらえ、なるべく周囲の人と円滑なコミュニケーションをとろうとします。
たとえば、2人がなんとか約束をとりつけたダブルデートが大所帯の合コンに発展してしまったときのこと。颯佑と梓がほかの男女から言い寄られるのを見た健太は「恋愛は結局、顔なんだ」と落ち込み、ひたすらネガティブモードになってしまいます。
一方、場を盛り上げようとした幸恵は、流れで颯佑に告白。周囲に笑われる彼女の姿を見て、健太は冗談でも告白する勇気のない自分をかえりみます。
普通に恋愛できる人からすれば、玉砕しても明るく振る舞う幸恵の姿は、ピエロのように滑稽で悲しく見えるかもしれません。でも、躊躇して一歩も踏み出せずにいる颯佑の心には、大きく響くものがありました。
コンプレックスが強く、理屈っぽい言動で自分を守ろうとする颯佑のような男子にとって、自分の容姿さえ笑いに変える野獣女の強さは魅力として映るのです。
●野獣女と理論派男子は好相性!?
また、根は優しいのにコンプレックスからひねくれてしまい、相手の弱点を見つけては責めてしまう“理論派男子”の颯佑。ドラマタイトルの“ブス”とは、容姿だけでなく性格のことも表しています。相手を論破できたときにのみ偏った優越感を感じるので、同じように理論的な思考を持つ女子とは反発し合う傾向があります。反対に、理屈ではなく自分の思うままに動く“野獣女”とは、互いの足りない部分を補えるため、意外にも相性が良いのです。
ドラマでも、2人がそれぞれ颯佑と梓の連絡先を聞こうと奮闘するシーンが対照的に描かれます。声はかけられるものの、頭が混乱して単語数の少なさから颯佑に勘違いされてしまう幸恵と、用意周到にセリフを準備したにもかかわらず、声をかけられない健太――。
そんななか、幸恵は「勇気がなくて男らしくない。次はスマホのアラーム機能で強制的に30秒経ったら声をかけろ」とアドバイス。
健太は「勢いだけあって計画性が足りない。次は要点だけまとめたカンペを読め」と言います。この助言が功を奏して、2人とも見事に連絡先を聞くに至りました。
お互いの弱点を強みで補強し合う。こんな理想的な形が、幸恵と健太にはできているのです。
●幸恵と健太の恋はどうなってしまうのか
第5話では、健太と梓がめでたく付き合うことになるのですが、幸恵は、健太のことが気になっている自分の気持ちに気がつきます。この四角関係はこれからどうなってしまうのか…!
ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんによるシュールなナレーション、サンボマスターによる熱い主題歌も作品に花を添えている本作。テンポの良いラブコメですが、グっと刺さるメッセージもあり、土曜日の夜に楽しいひとときを提供してくれるはず。
おかずクラブのオカリナさんも“まさか”なところで出演しているのでチェックしてみてくださいね。
(石狩ジュンコ)