「片耳だけ電話の声が聞き取りづらい…」放置した結果、悪化してしまった”疾患”とは【医師監修】
健康診断や普段とは異なる違和感から病院を受診して、疾患を見つけられたという経験はありますか?
「今はまだ大丈夫」と、病院の受診をついつい後回しにしてしまう人も少なくないはず。
そこで今回は、「疾患に気づくことができたエピソード」をご紹介します。
Bさんの場合……
20代後半のとき。
普段、電話をする際は受話器を左耳にあてていました。
ある日「電話の声が聞き取りにくいな」と思い始めたのが疾患に気づくきっかけでした。
病院を受診した結果、耳硬化症でした。
片方が聞こえにくくても、もう片方が聞こえるので普段の生活には困りませんでしたが、電話の際には受話器をあてるのが左耳だったため会話が聞こえにくく、慣れない右耳にあてて会話をしていました。
どのような治療を受けましたか?
耳硬化症は、振動して音を伝達させる骨が硬くなり機能を果たさなくなる病気だそうです。
そのため、硬くなった骨を取り出し、代わりになるステンレスの部品を入れるという手術をしました。
耳は顔の神経が沢山通っている箇所なので、顔面麻痺がおこる可能性もあると言われ不安もありましたが、どうにかそういう後遺症は出ず回復しました。