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全米で現在放送中のファイナル・シーズンを最後に、文字通りシリーズの終了を宣言している「LOST」。謎が謎を呼ぶ展開の結末に注目が集まる中、ファイナル・シーズンに出演する真田広之さんと製作総指揮のカールトン・キューズ氏が来日した。飛行機墜落事故の生存者たちが、謎の孤島でのサバイバルを余儀なくされる冒頭から始まった同シリーズ。アメリカのTVドラマに初めて出演した真田さんは、物語の鍵を握る“テンプルマスター”、道厳を演じている。いまや世界を舞台に活躍する真田さんに、まずはアメリカのTVドラマへの出演に至った経緯を聞いた。「アメリカのTVドラマというものに対し、少なからず恐怖心を抱いていたのは確かです。もちろん語学力の問題がありますし、日本で活動しているときにも、TVドラマに対して二の足を踏む部分が少しありました。でも、最近のTVドラマはクオリティが高く、2〜3時間の映画では描ききれないものを描く手段として確立されてきている。それに、世界中の人が目にするというポピュラリティの面においても、映画とTVドラマの垣根がなくなってきていますからね。このように自分自身の考えが変わってきたときにお話をいただいたので、迷わず飛び込むことができました」。飛び込んだ撮影現場での思い出を、真田さんは「特別な体験でした」とふり返る。「『LOST』が特別なのかもしれませんが、映画と全く変わらない撮り方でした。インディペンデントの映画より、よほど時間とお金に恵まれていますしね。撮影監督から美術、照明に至るまで一流のスタッフが集まっている。現場で芝居をしているときに、『映画とは違うな』と感じたことは一度もありませんでした。初めてのTVドラマの現場でそういった経験ができたのは、ラッキーなことだったと思います」。気になる道厳の役どころは、島の奥地に存在していた謎の男。島に戻ってきたジャックやケイトの前に現れ、彼らと深く関わるようになる。初登場シーンでは通訳の男性を従えて日本語を操る道厳だが、ジャックらとは徐々に英語で会話を交わす間柄に。「“日本語を話す役だから”とヒロ(真田さん)を引き入れて、その後で英語の台詞を増やすのが私たちの作戦でした(笑)」と冗談(実は本気だった?)を言うキューズ氏に、劇中で飛び交う日本語についての裏話を聞いた。「残念ながら、日本語で脚本を書くほどの語学力が私たちにはありませんので(笑)、道厳の台詞は英語で書きました。その後、翻訳スタッフとヒロが話し合い、台詞を日本語に訳していったのです。ヒロは道厳というキャラクターに合った言い回しを作るのに大きな貢献をしてくれましたね」。その甲斐あって、道厳の日本語に違和感はない。台詞の裏側に込めた思いを、真田さんが明かしてくれた。「道厳はああいった風貌(武道家のような出で立ち)のキャラクターですから、ある程度の威厳が必要。かと言って、時代劇口調になり過ぎてもおかしいし、現代っぽ過ぎてもイメージに合わなくなる。その微妙なニュアンスを探る作業が必要でした。日本の視聴者が観て、『変だな』と感じる日本語は絶対に使いたくありませんし、それが僕の使命でもありますから」。ちなみに、真田さんとキューズ氏にインタビューを行った2月8日の時点で、「いまはファイナル・シーズンの全18話中、15話目を撮影しているところです」とキューズ氏。一方、真田さんの撮影はすでに終了しているそうで、「僕の撮影は…『終わりました!』とだけ言っておきます(笑)」。道厳はどのような運命をたどるのだろうか…。道厳に対する興味は尽きないところだが、ここでキューズ氏に「LOST」ファン最大の関心事のひとつ(?)について質問。ソーヤー、ジャック、ケイトの関係のゆくえは??「それは言えません(笑)。ただ、彼ら3人にジュリエットを含めた壮大なロマンスのゆくえは、最終シーズンの大きな見どころのひとつですよ」。「ファイナル・シーズンではいままで視聴者が抱いてきた大きな疑問に答えますし、登場人物それぞれの運命のゆくえも描きます」と断言するキューズ氏。「スピンオフや続編、映画化は考えていません。全米で5月に放送される最終話(2時間スペシャル)で物語を完結させるのが、私たちのやり方です」とも言う彼と真田さんに、「LOST」が投げかけるテーマについて最後に語ってもらった。まずは、「『LOST』には重要なテーマがふたつあります」とキューズ氏。「『LOST』のテーマは“贖罪”と“許し”。飛行機が墜落して島に降り立った時点から、登場人物全員に人生をやり直すチャンスが与えられたと言えます。私たちが日々の人生を生きている中でも、『あの瞬間をやり直すことができたら…』と思うことがありますよね?『LOST』はそういった思いについて語った物語でもあるのです」。そして、「うーん、言っていいのかな…(笑)」と口ごもりながらも、言葉を慎重に選んで答えようとする真田さん。「“贖罪”と“許し”に加え、“犠牲”もシリーズを通して描かれるキーワードのひとつですね。人間は逆境に陥ったりしたときに本性を現すもの。例えば、シーズン4の最後でソーヤーがヘリコプターから飛び降りて島に戻ったのも“犠牲”のひとつです。そして、“犠牲”の根底には大きな愛がある。それも大きなテーマじゃないかな」。「なんてね」と茶目っ気たっぷりに肩をすくめてみせたものの、かなり核心に触れる答えを披露してくれたらしき真田さん。その隣で「その通りだね」とニコニコするキューズ氏。「あー、危ない、危ない」と、まだ何か重要なことを言いたかったのにぐっと我慢した様子を漂わせながらインタビュールームを後にした真田さんの真意は?そして、最終で語られる“贖罪”“許し”“犠牲”とは?大注目のフィナーレが明らかになる日まで、楽しみに待ちたい。(text:Hikaru Watanabe)衣裳協力:HUGO/ヒューゴ ボス ジャパン株式会社stylist:勝見宜人hair&make:高村義彦(SOLO.FULLAHEAD.INC)「LOST」ファイナル・シーズン放送情報AXNにて5月、第1話をプレミア放送初夏、日本独占初放送公式サイト:■関連作品:LOST [海外TVドラマ]© AXN Japan Inc. All Rights Reserved.■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.139謎好き恋愛マスターJ.J.エイブラムスのあれこれ真田広之「LOST」第一声“誰だ?”に苦笑い「お前こそ誰だ?という感じですが…」シネマカフェ的海外ドラマvol.138謎が謎を呼ぶ…新型サスペンス「フリンジ」“LOST”を取り戻せ!いまさら聞けない「LOST」を5分でおさらい!独占映像も到着ラストに向けて目が離せない!『LOST』オリジナル・ボトルを3名様にプレゼント
2010年03月01日先日開催された第60回ベルリン国際映画祭に正式出品され話題を集めている青春ムービー『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』。このほど本作の主題歌が、阿部芙蓉美の「私たちの望むものは」に決定した。女子フィギュアスケート選手・浅田真央出演の花王アジエンスCMソング「Birthday」を始め、CMで流れている阿部さんの楽曲は問い合わせが殺到するほど話題に。今回手がけた主題歌は“フォークの神様”と呼ばれる岡林信康の名曲をカバーしたものとあって、期待も高い。メッセージ性の強い同曲は、現代に生きる若者たちの不安や苛立ち、希望を代弁する本作品の世界観と一致しており、ウィスパーボイスを持つ阿部さんが歌い上げることによって、新たな物語が吹き込まれた。これと同時にPV映像もYouTubeにて解禁された。このPVの全編で使用されている画像は、本作の監督である大森立嗣が1,500枚ものメイキング画像の中から、このPVのために自らチョイスした本編の画像。楽曲と共に流れてくる日々の喜び、怒り、迷いを抱えながら生きる主人公たちの日常を切り取った映像は、まるで何かを訴えてくるかのよう。予告編とはまた異なる、見応えのある映像となっている。そして新たな画像も到着!3人が寄り添うのは寂しさからなのか、安堵からなのか…何かを漂わせる雰囲気が感じられる。この画像が果たして3人の旅にどう影響するのか…?PV映像でも雰囲気を掴むことができるので、まずはチェックしてみよう!『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』は6月12日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて公開阿部芙蓉美「私たちの望むものは」■関連作品:ケンタとジュンとカヨちゃんの国 2010年6月12日より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて公開© 2009「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会■関連記事:松田翔太、黒のスーツで颯爽とベルリンデビュー!亡き父・優作への思いも吐露若手実力派女優、安藤サクラがアジアのアカデミー賞に助演女優賞にノミネート!松田翔太×高良健吾、国境の“壁”壊す!最新主演作がベルリン国際映画祭に出品松田翔太&高良健吾の真剣ムードに、安藤サクラ「お通夜みたい(笑)」松田翔太×高良健吾タッグ作の特報解禁!東京フィルメックスにも出品決定
2010年03月01日『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の日本語吹き替え版で、ギリシャ神話の女怪物・メドゥーサの声を演じた木村佳乃からシネマカフェへの動画メッセージが届いた。海神・ポセイドンの血を引く少年・パーシーの冒険を描いた本作。原作小説、ならびにコミックは日本国内だけで、260万部超を売り上げている。『ハリー・ポッター』シリーズの監督として知られるクリス・コロンバスが同シリーズのとき以上に“やりたい放題にやった”と言われており、世界中でヒットを記録している。木村さんが今回担当したメドゥーサは、ユマ・サーマンが演じている役柄で、頭髪が蛇でできており、目が合った者を石に変えてしまうという怪物。メッセージと併せて本作の特別映像が到着したが、ここにもチラリと登場するので注目!なお、特別映像ではパーシーたちの前に立ちはだかる屈強な5人の男たちが、5つの首を持つ怪物“ヒドラ”に変身し襲いかかってくるさまが映し出され、パーシーたちがそれに防戦、パーシーは自らの持つポセイドンの血を引く能力を垣間見せる。早くも長編シリーズ化を期待する声も挙がっているが、まずは第1作をチェック!『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』は全国にて公開中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 2010年2月26日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:『パーシー・ジャクソン』ローガン・ラーマン インタビュー若きイケメンは監督志望木村佳乃がクリス・コロンバス監督次回作に熱烈逆出演オファー!注目イケメン俳優来日!『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』ジャパン・プレミアに10組20名様ご招待新生ジュノンボーイ、初仕事でアフレコ挑戦バレンタインチョコもしっかりアピールギリシャ神話が現代に!『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』試写会に15組30名様ご招待
2010年03月01日イギリス人俳優ヒュー・グラントが、サラ・ジェシカ・パーカーと共演したロマンティック・コメディ『噂のモーガン夫妻』を携えて来日。3月1日(月)に記者会見に出席し、常にジョークを交えた軽妙なトークで会場を沸かせた。“ラブコメの帝王”として、日本の女性ファンの熱烈な支持を集めるヒュー。自身も、日本のファンの存在の大きさについては常々感じているようで「日本の女性は常に僕と僕の出演作に対して優しいよね。(本国イギリスで)誰も僕に優しくない頃からね(笑)。1987年の『モーリス』(ジェームズ・アイヴォリー監督)なんて誰も見向きはしなかったけど、日本だけは例外で、ロンドンで売れない俳優稼業に精を出してる僕の元に、手紙が何百通と届いたんだ」と明かした。本作のマーク・ローレンス監督とは3度目のコラボレーション。監督とはどんなところでウマが合うのか尋ねると「まず第一に、僕を笑わせてくれるんだ。第二に僕の面倒をしっかりと見てくれる。僕は結構ナーバスになりやすい部分があるんだけど、居心地良くいさせてくれるんだ。そして第三に、2人とも世界観が暗いところ。このての作品を作っているので意外かもしれないけど、2人とも“死”とかそういうものに執着しているところがあって、彼は夜中に『僕はもう死ぬかも…』とか電話して来るんだよ」とケロリとした様子で語ってくれた。ではサラ・ジェシカとの共演の感想は?「(質問者に)彼女に会ったことある?多分気に入るよ!僕自身、俳優という人種は好きじゃないんだけど、彼女は俳優らしくなくて、人間らしいんだ。あっちこっちに忙しく動き回るタイプで、この作品に出演する傍ら、『セックス・アンド・ザ・シティ2』のプロデュースも手がけてるし、家族の面倒も見て、実は秘密裡に双子を出産していて(笑)、その上、ずっとブラックベリー(※アメリカで普及している携帯端末)をいじってる。多分、演技中もカメラに映らないところでブラックベリーをいじってたんじゃないかと思うよ」。たった一度の浮気をきっかけに夫婦に危機が訪れ、そこから夫婦がとある事件に巻き込まれていくという本作。ある記者が、「日本には『浮気は文化』と言ったタレント(※石田純一さん)がいますが、あなたの見解は?」と尋ねると、ヒューは「実に興味深いね」とニヤリ。「日本に着いてまだ半日だけど、質問の大半は浮気について。『何でなの?』って聞いたら(配給の)ソニーの人間も『文化だから』って言ってたよ。イギリスは違うな。イギリスでは男は、ほかの女性とのセックスよりも“犬”に興味を持つんだ。僕自身?メスの犬は大好きだよ!」とブラックジョークで返し、会場を沸かせた。では少し真面目に仕事の話を。今後、一緒に仕事してみたい監督は?また、もし俳優業以外に手を出すなら?と尋ねると「マイク・リーやクリストファー・ゲストといった即興で作るのが好きな監督と仕事がしたいね。というのは、あまりあれこれと細かく決められると、緊張してしまうタイプだから。それから、俳優業以外では本を執筆してるんだ。4年前からね…。まだ80ページだからこれを完成させないと。ジャンルはポルノさ!嘘だよ(笑)、説明が難しいけどまあ小説だね」とのこと。最後に浮気についてもう一問。浮気がバレたときのヒューなりの解決法は?という質問には「僕の経験では…(苦笑)、バレれば当然ケンカになるし、仲直りしたってどこかでストレスや嫌な思いが残るもの。まずは不正を働かないことだね、致命的になるから」とポツリ。さらに、女性とのケンカについて言及し「僕は怒ってる女性が怖ろしいんだ。暴力も苦手だしね。いろいろ殴られた経験はあるよ。僕が受賞したBAFTA(英国アカデミー賞)のトロフィーで叩かれたこともね(苦笑)」と語り、再び会場は笑いに包まれた。英語で質問した記者に「あなたのアクセントはどこのもの?」と尋ねたり、映画誌「スクリーン」の記者に対し「『スクリーン』?それとも『スクリーム』?どっち?その違い次第で僕の(質問への)答えが変わるから」と語ったり、終始ゴキゲンな様子のヒューに、女性が目立った報道陣もメロメロの様子だった。『噂のモーガン夫妻』は3月12日(金)より公開。■関連作品:噂のモーガン夫妻 2010年3月12日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開■関連記事:【シネマモード】現役ハーバード教授に聞く、ハリウッドのアンチエイジング事情セレブカップルをあの2人が名演!『噂のモーガン夫妻』鑑賞券を5組10名様プレゼントサラ・ジェシカ・パーカー&ヒュー・グラントが最新作プレミア出席ヒューの元カノもラブコメ界、英米の横綱が初共演!ヒュー・グラント&サラ・ジェシカ最新作の画像解禁
2010年03月01日最新作『隠された日記〜母たち、娘たち〜』(仮題/ジュリー・ロペス=クルヴァル監督)のPRで来日中のフランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーヴが2月28日(日)、東京・日経ビル内のSPACE NIOで会見し、さばけた素顔をのぞかせた。3月8日(月)の「国際女性の日」に合わせて丸の内ほかにて開催中の、日仏の女性にフォーカスを当てたイベント「ファム@トウキョウ」(主催:フランス大使館、CulturesFrance<仏文化交流機関>、日本経済新聞社)の一環のフランス映画特集「女たちの記憶」で、同日、同作が上映され、ドヌーヴはトークショーも行った。同イベントを通じて日本の女性に伝えたいことを聞かれると、「会話を重ねてとことん話し合うことの重要性を訴えたい。話し合いが足りないよりは、話した上ですれ違う方がマシ」とサバサバ。同作では、娘と確執がある母親役を熱演。役どころに引っ掛けた、自身の娘との関係についての質問には「私自身は娘(故マルチェロ・マストロヤンニとの間の長女で女優のキアラ・マストロヤンニ)と良好な関係を築いているから真逆の役柄で面白かったわ、フフッ」と笑顔。現在66歳で約50年も一線で活躍しているだけに、キャリアについて尋ねる質問が集中。「ヨーロッパとアメリカでは役者の扱い方が違い、ヨーロッパでは、出演作の興行収入が悪くてもアメリカほど悪く見られたりバッシングされることはない。興行収入に結び付かなくてもいいものを作ろうとする風土がある」と説明したほか、「良いシナリオを描く演出家と一緒に働き始めたから、いまになってもその人たちからオファーがあるおかげで女優を続けられている」、「私は女優という職業について恵まれている。365日働いているわけではないし時間も決まっていないから、決まった時間帯に働いている人より家族と生活をしやすいし経済的にも自立できている」と謙虚な答えが続いた。司会者が最後の質問を募ると5人が挙手。数える仕草を見せながらドヌーヴは「いま手を挙げている人の質問には全部答えるわ」と意欲的だったが、2人目まで終えると「これで最後」と言い、3人目で終了と気まぐれな一面も。「今日はみなさんがきちんとした姿勢で静かに座っていらっしゃったから、大学の講師になった気分でした」と楽しげに語り、会見場を後にした。2007年3月に「フランス映画祭2007」の団長を務めて以来、約3年ぶりの来日。和菓子が好きで大好物は大福。一度に4個をペロリとたいらげることもあり、今回もスタッフからの差し入れの大福を美味しそうに食べていた(関係者談)という。『隠された日記〜母たち、娘たち〜』は2010年秋、銀座テアトルシネマほか全国にて順次公開予定。■関連作品:隠された日記〜母たち、娘たち〜 (仮題) 2010年公開予定
2010年03月01日2月19日に劇場公開されて以来、オープニング記録では4位スタート、その後レディースデイを盛況の中で迎えた『恋するベーカリー』。同じ女性としての手本という意味ではもちろん、世代を問わず観客を惹きつけるのは、何と言っても主演メリル・ストリープの衰え知らずの魅力だろう。40歳を超えると女優の仕事は激減するというハリウッド業界において、彼女が常にヒット作が目白押しの所以とは?本作で彼女と共演した俳優たちと監督の言葉から、彼女の魅力を検証したい。1977年に『ジュリア』で映画デビューしたメリルは、翌年公開の『ディア・ハンター』で早くもアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、1979年には『クレイマー、クレイマー』でアカデミー賞助演女優賞、3年後には『ソフィーの選択』でアカデミー賞女優賞を受賞。その後もハリウッドの第一線で大活躍、昨年だけでも日本で『マンマ・ミーア!』に『ダウト−あるカトリック学校で−』、『ジュリー&ジュリア』と3本の主演映画が公開された。さらに、既報のとおり、まもなく開催される第82回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている彼女だが、これで同賞に16回ノミネート達成、これは俳優として最多となる。さて、本作の劇中でメリル扮するジェーンも、アレック・ボールドウィン扮する元夫、スティーブ・マーティン扮する建築家の2人の男性に想いを寄せられたりとモテモテ。初めからメリルを想定して脚本を書いたというナンシー・マイヤーズ監督(『恋愛適齢期』)は語る、「俳優が私の書くセリフを喋っているのを想像しないとストーリーが広がらない。だから、インスピレーションをくれる俳優を役柄に当てはめて書くわ。でも、本当にメリルが演じてくれるなんて思わなかった!」と。そして、メリルとの仕事について「彼女は完璧に準備が出来ているし、全て理解しているわ。そのシーンをどう演じるかだけでなく、作品全体を深く理解しているの、製作者のようにね」と称賛を浴びせる。当のメリルの言葉に女優としての心構えを聞くと、こう答える。「いまでも撮影前には同じことを自問するわ。このセリフはこういう風に言うべきか?私が発する言葉として筋が通っているのか?新しい側面を引き出せているのか、それともシーンを台無しにしてしまうのか?演じるキャラクターにリアルさを出す上で、いつも発生する課題よ」。その華やかなキャリアに甘んじることなく、常に自身の演技に対してストイックに向き合うメリル。その圧倒的なスキルの高さに、共演男優陣から聞こえてくるのも称賛の声ばかりだ。「彼女と共演できるなんて、これを逃す手はないよ。彼女はいままでやった役者の中でもピカイチだよ。役者として引き出しが多いし、こちらも素材から最高のものが出せる」(アレックス)「自分よりうまい相手とテニスをしてる感じで、上達の早道だよ。当代随一の女優さんが目の前にいるのにピリピリしたところが全然ない。毎日現場で顔を合わせ仕事ができて幸せ者だ」(スティーブ)これほどまでのキャリアと圧倒的な存在感を前にしたら、彼女より若い共演者としては思わず縮み上がりそうなものだが、そうさせない彼女の人柄を証言する声も。ジェーンの娘婿を演じたジョン・クラシンスキーによれば、メリルは「すごく気さくな人」だという。「大スターでありながら真実をずばずば見抜く。役に対して妥協がないのに、人に対しては寛大で優しいんだ。彼女があそこまで行ったのは、芸もあるけど人柄だと思う」。気さくな人柄と深い包容力により生まれた、笑いの絶えない撮影現場から誕生した『恋するベーカリー』。笑顔をもたらしてくれる秘訣はここにあるのかも?劇中での彼らの掛け合いはもちろん、3月7日(現地時間)に迎えるアカデミー賞授賞式でも、司会を務めるアレックとスティーブ、そしてメリルの映画さながらの掛け合いも期待できそう。『恋するベーカリー』は全国にて公開中。特集:2010アカデミー賞■関連作品:恋するベーカリー 2010年2月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPAS■関連記事:『ハート・ロッカー』のプロデューサーがあり得ない失態で、オスカー規則違反ザックにマイリー、『トワイライト』コンビも!アカデミー賞プレゼンター追加発表梅宮アンナ復縁&スピード破局に揺れる女心語る迷いながらも前向きに生きる幸せさがし『恋するベーカリー』特製バッグを3名様にプレゼントおいしい人生の焼き上がり!『恋するベーカリー』試写会に5組10名様ご招待
2010年03月01日いよいよ7日(現地時間)に発表を控えた第82回アカデミー賞で、『アバター』と並んで最多9部門にノミネートされた『ハート・ロッカー』だが、同作のプロデューサーによる規則違反が発覚した。問題となったのは、4人いるプロデューサーの1人であるニコラ・シャルティエが2月19日に関係者に一斉に送ったEメール。AP通信によれば、メールの内容は「『ハート・ロッカー』を気に入っていただけたなら、私たちを勝たせて下さい。オスカーに投票する友人、俳優、監督、スタッフ、美術監督、特殊効果スタッフの人々にも声をかけてください。みなさんが1人か2人に声をかけてくれれば、5億ドルの映画に勝つのです」というもの。ここで「5億ドルの映画」と書かれているのは、言うまでもなく、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』のことだ。ちなみに彼はその『アバター』や『イングロリアス・バスターズ』といったライバル候補の関係者にも同メールを送っていたらしい。だが、特定の候補への投票を促したり、ほかの候補をけなす行為はアカデミー協会の規則違反。米国で同作を配給したサミット・エンターテインメントは、「週の始めにアカデミー協会から連絡を受けるまで、いかなるEメールが送られた事実も知らなかった」と声明を発表、今回初めてオスカー候補となったシャルティエが「規則をよく知らずに軽率な行いをしたことを深く後悔しています」と今度は謝罪メールを一斉送信した。アカデミー協会はシャルティエに何らかの懲罰を加えるが、具体的な内容は会員の投票が締め切られる2日午後5時以降までは明らかにしない。考えられるのは、候補者名からシャルティエの名前を削ること、授賞式への出席拒否、同作が作品賞を受賞しても協会の会員資格を与えない、といった彼個人に対する制裁措置。投票もほぼ済んでおり、授賞結果に大きな影響はないと見られるが、作品完成のために自宅を抵当に入れてまで尽力したシャルティエは悔やんでも悔やみ切れない痛恨のミスをしてしまった。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.第82回アカデミー賞 [アワード]© Omelette/AMPASアバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reservedイングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED■関連記事:年を重ねてもハリウッド最前線で輝く秘訣メリル・ストリープに習う“女の手本”本家オスカーを控え激戦、混戦!英国アカデミー賞で『ハート・ロッカー』6冠【ハリウッドより愛をこめて】アカデミー賞の壮大博物館計画が再始動?お味はどれが一番?アカデミー賞ノミネート作品にちなんだメニューの数々を公開【どちらを観る?】アカデミー賞有力『マイレージ、マイライフ』vs『ハート・ロッカー』
2010年03月01日携帯専用放送局BeeTVで3月1日(月)より配信される「女たちは二度遊ぶ」に出演する相武紗季、水川あさみ、小雪、優香、長谷川京子が行定勲監督と共に2月28日(日)に本作の舞台挨拶に登壇し、映画のテーマでもある“忘れられない女”についてトークを繰り広げた。芥川賞作家・吉田修一の同名短編集を原作にした4編と、行定監督のオリジナル脚本による1編の計5編で、相武さんらがそれぞれの1編に主演するオムニバス形式の本作。まずはそれぞれが演じた女性の魅力について質問。「どしゃぶりの女」に主演した相武さんは自身が演じた女性について「一夜限りのつもりが居ついてしまい、それで本気になったかと思うと姿を消すという女性で、現実にありそうでもあり、どこかファンタジーの要素の強い作品になっています」と語った。水川さんは「自己破産の女」で演じた役柄を「男に対して何も求めない女性で、その天真爛漫さが男心を掴みます」とニヤリ。「でもその反面、一人でいられないようなところもあって儚さ、寂しさのあるお話。監督には『(素の水川さん)そのまんまで演じてみろ』と言われました」と少し複雑な表情を見せた。小雪さんが主演したのは「夢の女」。「抽象的な役で、人は夢を見て、目覚めたときに『これは夢なのか?現実か?』という感じのときがあると思いますが、まさにそういう瞬間を描いてます。見えるようで見えない、あるようでないというキャラクターです」と語った。これとは対照的に優香さんは「平日公休の女」で演じた女性を「この中で一番普通。リアリティのある話になっています。監督からは『イタくやってほしい』と言われて…(苦笑)。相手に『嫌なことしてよ!』と言うシーンがあるんですが言ってて気持ちよかったですし、こういうこと言える女性はかっこいいですね」とご満悦だった。長谷川さんは行定監督オリジナル脚本の「つまらない女」に主演したが「“つまらない女”…そう言われたらショックですよね(笑)。一生懸命話すけど、起承転結がつけられず『何が言いたいの?』というタイプの女。彼が小説家で、一見、退屈なこの女性が実は大切な存在で、彼女に彼は支えられてきた、というお話。監督のプライベートが垣間見えますよ」とニッコリ。では、役から離れて「あなたにとって“忘れられない女”とはどういう女?」という問いには一同思案顔。相武さんが「(相手を)振り回しながらも愛嬌があって、どこか憎めない女」と言えば、水川さんは「まだまだ自分は勉強中の身ですが(苦笑)、男性に対して素直で誠実であることが、男性の心に残るのであってほしい」と願望を口にした。小雪さんは「女性的にはぜひ、男性に(答えを)聞かせてほしい」と言いつつ「夢の時間を与えてくれた人…終わらなかった人かな?自分の中で『終わらなかった人』ではないかと思います」と語った。優香さんは、相武さんが演じた女性を挙げ「猫みたいな女性。(相手にとって)どうしていいのか分からない!というタイプ。忠実に横にいるのではなく、ひょいといなくなったりする女性ですかね?」と回答。最後の長谷川さんは「分かってたらラクなんですが」と苦笑いを浮かべ「自立し、自分の世界を持っている女性は男性にとって思い通りにいかず“忘れられない”のでは?」と語り、思い思いの“忘れられない”女性像”を示した。ではここで、小雪さんのリクエストの通り、男性の意見を…と振られた行定監督は予期せぬ展開に慌て気味。行定監督の出した答えは「しつこい女」。曰く「僕はダラダラしているタイプなので…自発性のない男からしたら“しつこい”のが一番忘れられないですね」とのことだが、5人からは「えー?」、「そうなんだー!意外…」など驚きの声が上がっていた。「女たちは二度遊ぶ」はBeeTVにて3月1日(月)より配信開始。BeeTV「女たちは二度遊ぶ」公式サイト■関連作品:パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:安室奈美恵のドラマ主題歌PVの特別版で相武紗季、水川あさみ、小雪ら豪華競演日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭藤原竜也「自由にさせてくれた監督の力量」ベルリン批評家連盟賞受賞の喜び林遣都藤原竜也の芝居も携帯電話の登録名も「イカ」一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!
2010年02月28日舞台のライヴ感をそのままスクリーンに映し出し、舞台とも映画とも違う新たなエンターテイメントとしてじわじわと認知度を上げている<ゲキ×シネ>。圧倒的な人気を誇る劇団☆新感線と人気脚本家・宮藤官九郎のコラボレーションによって生み出され、昨年上演されて大きな話題を呼んだ『蜉蝣峠(かげろうとうげ』が登場!主役を張るのは新感線の押しも押されもせぬ看板役者・古田新太、そしてヒロインとして多彩な活躍を見せる高岡早紀が新感線の舞台に初めて参加している。<ゲキ×シネ>の魅力、演劇の未来、作品の見どころなどなど、2人がたっぷりと語ってくれた。<ゲキ×シネ>ならではの魅力として古田さんが挙げるのは、16台のカメラによるアップやカット割を取り入れた映像世界。「映像だからこその臨場感はあると思います。特に、視点が変わるというのは大きなところ。普通、みんなセリフを言ってる人の顔を見てるものだけど、それを聞いている俳優の顔を映し出せるのは舞台では出来ない芸当。(ガンズ・アンド・ローゼズの)ライヴに行って、普通はアクセルローズ(ボーカル)の顔を見るけど、そこでスラッシュ(※元メンバー/ギタリスト)が時々アップになるって面白いですよ」。高岡さんも自身で<ゲキ×シネ>によって作品を後から見て、かなり楽しんで見たとのこと。「自分で出演していると見れない部分、見たかった部分を見ることが出来て満足してます(笑)。舞台独特の部分を、大きなスクリーンで見られるというのも楽しいですね」。近年、TVを中心とする映像作品で活躍する俳優が数多く舞台に進出しており、新感線の公演を始め、チケットが即完売という状況も多々見られる。古田さんは舞台を主戦場としつつ、TVや映画など映像世界でも幅広く活躍しているが、現在の演劇界を取り巻く状況をどう見ている?「ぶっちゃけ、映像でデビューした10代、20代の“若造”たちが舞台に興味持ってくれるのはありがたいし、ソフトは増えたと思います。例えば瑛太や小出(恵介)といった俳優が舞台に来ることで幅は広がった。でも、そうした動きでいま、舞台が安泰かというと決してそうじゃない。新感線や野田(秀樹)さん、三谷(幸喜)さんや宮藤の芝居、劇団四季なんかは人が入るけど…とはいえ演劇界全体で考えたら苦しいですよ。そういうこともあって、ぜひ<ゲキ×シネ>には頑張ってほしいし、自分も映像の方から芝居の世界に、もっともっと良い人材を引っ張り込みたいですね」。古田さんの言葉にうなずく高岡さん。では高岡さんにとって、舞台への出演はどういうものなのだろうか?そう尋ねると、なぜか古田さんが「早紀ちゃんはあまり仕事したくないんだよね(笑)?」と横槍。高岡さんは「そんなこと言ってません!」と笑いつつ、こう語る。「映像は瞬発力だけど、舞台は継続力や持続力が必要。体力やテンションを保つ力も要るんです。映像の世界にいると、そうした部分がなかなか鍛えられない…と言うよりそういう部分に考えもおよばなかったりする。そういう意味で、舞台での毎日は発見の連続です。また新感線で?もちろんやりたいです!」今回の『蜉蝣峠』では2人に加えて堤真一も参加。さらに勝地涼、木村了といった若い俳優たちも出演しており、日々の公演の中で『こんな日課が』と古田さんが明かしてくれた“楽しみ”とは…?「舞台の袖で、俺と早紀ちゃんとつっつん(=堤さん)の3人で、いつも舞台上の勝地くんの心配をしていた。必ずチェックするシーンがあって、勝地が外すと3人で『ちっ…』って(笑)。下がってきた勝地が真っ先に俺たちのところ来て『どうでした?』って聞くんです。もちろん、お客さんにはしっかりと伝わってるんだけど、『もう少し上に行きたくないか?勝地』って煽って。木村にもいつも課題を出してましたね。『ここでワンブレス入れれば笑いが取れるから!』とか教えて、実際にやったら『(笑いが)取れました!』ってエサをほしがる犬みたいに走って寄ってくる。舞台だからこそ、そうやって毎日違うことが試せる。若造はそうあるべきなんですよ」。高岡さんはそんな彼らの関係性を「うらやましい」と思いつつ見ていたと言う「やっぱり、そういう関係性は“男の子”ならでは。女性だとなかなかそういう関係は築けないから、『いいなぁ』って思いながら見てました(笑)」。“看板役者”として劇団☆新感線を背負う古田さんは自らを「新感線の番頭」と語る。「座長のいのうえ(ひでのり/演出)さんが面白いと思うことをやるに当たって、ゲストのみなさんに居心地よくいてもらうのがおいらの仕事。自分が番頭として必要とされるならできる限りやっていきたいですね。最近、よく年の話をするんですよ。そこで思うのは、嫌な仕事をしている暇はない。そろそろ、自分が楽しいと思える仕事しかしちゃいかんな、ということ」。これに高岡さんは激しく同意。「私もそういうこと言ってたの!仕事したくないのではなく(笑)」。最後に、古田さんにこれから映画館に足を運ぶ観客にひと言お願いすると、こんな言葉が…。「堤や勝地、木村のファンは(生で舞台見るには)お小遣いが足りないだろうから(笑)、ぜひ<ゲキ×シネ>で観てほしい!ハンサムな彼らが、なぜ舞台に出るのか?が分かると思いますよ」。そう言う古田さんのアップ、そして隣りで笑う高岡さんの妖艶さこそ、スクリーンで観る価値アリ!■関連作品:蜉蝣峠 2010年2月13日より新宿バルト9ほか全国にて公開
2010年02月27日2月27日(土)、都内のポレポレ東中野にて、低予算ながらもリアルな韓国の“今”を伝える新潮流の韓国映画を届ける、というコンセプトで「真!韓国映画祭」が開幕。上映作4本のうちの1作『今、このままがいい』に主演するシン・ミナからシネマカフェに向けて動画メッセージが到着した。イ・ビョンホン主演で日本でもヒットした『甘い人生』やチョン・ウソンらとの共演作『Sad Movie <サッド・ムービー>』、昨年日本で公開された『キッチン〜3人のレシピ〜』にも出演し、モデルとしての活動とあわせ高い人気を誇るシン・ミナ。規模は小さいながらも良作への出演の意義を、先日来日した際には熱く語っていた。『今、このままがいい』は、父親の違う2人の姉妹が、妹(シン・ミナ)の父親を探すための旅を通じて心を通わせていく姿を描いたドラマで、国内外の映画祭に出品されて話題を呼んできた。日本で放送されてきた韓流ドラマや、大規模作品とはひと味違う、韓国の“リアル”を体感してみては?真!韓国映画祭は3月19日(金)までの日程でポレポレ東中野にて開催中。※こちらのメッセージははMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「真!韓国映画祭」公式サイト■関連作品:今、このままがいい■関連記事:長身美人シン・ミナ熱烈メッセージと美脚2変化で“真!韓国映画祭”PR
2010年02月27日女優の仲里依紗が2月27日(土)、東京・新宿ピカデリーで行われた、主演映画『時をかける少女』(谷口正晃監督)公開記念「時かけ映画祭」のイベントで、1983年版『時かけ』の大林宣彦監督と初対面し「時かけ」トークを繰り広げた。仲さん主演の同作は、作家の筒井康隆氏が1965年に発表した原作と83年版の主人公である芳山和子のひとり娘・あかりが、昏睡状態に陥った母親との約束を果たすため、母親の初恋の人・深町一夫を探して過去へタイム・リープする物語。この日は83年版、仲さんが主人公の声を務めた2006年公開のアニメ版『時をかける少女』、仲さん主演の『時をかける少女』の3本立てを上映。シリーズ主演2作目の仲さんは「最初はプレッシャーで、時かけファンの方に『またコイツがやっている』って思われたら?と不安もあったけど、アニメ版で『時かけ』を初めて知って大好きになったので、がむしゃらにやりました」と照れつつ「原田さんが主演した『時かけ』(※83年版)は私の両親の青春映画。いろいろな『時かけ』ができてどんどん広がる。そこが凄いと思う」と原作の普遍性に深く感銘を受けた様子。仲里依紗主演版について大林監督は「観て大好きになり、今日は応援に来ました。実に素晴らしい作品で、仲さんが現代の少女として見事に躍動している」と大絶賛。関係者によると試写鑑賞時、大林監督は拍手をして試写室を出てきたという。イベントにはほかに、筒井氏、谷口監督も出席。筒井氏は「私にとって『時をかける少女』は“金を稼ぐ少女”。映画になるたびに本が爆発的に売れる。でも今回4度目で、川端康成の『伊豆の踊子』は6回作られているから、まだまだ」と大御所作家らしからぬ(?)ダジャレを繰り出して観客を笑わせた。谷口監督は「『時かけ』は作り手にとってもファンにとっても宝。キズをつけないようオマージュを込め、でも2010年版ならではの魅力がないとダメなのでチャレンジをして作りました」と思い入れタップリだった。映画『時をかける少女』は3月13日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:時をかける少女 (2010) 2010年3月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開© 「時をかける少女」製作委員会2010■関連記事:仲里依紗「目標あれば速く走れる(笑)」バレンタインに200人ファンサービスあの名作が生まれ変わって帰ってきた!『時をかける少女』試写会に15組30名様ご招待いきものがかり、あの名曲「時をかける少女」をカバーインディーズ曲も挿入歌に仲里依紗、中尾明慶の「さんまさんみたい」な姿がツボ『時をかける少女』完成はかま姿の仲里衣紗、アニメに続いて実写版『時かけ』主演!70年代に飛ぶ
2010年02月27日市原隼人が2月27日(土)、東京・新宿バルト9で主演映画『猿ロック THE MOVIE』の初日舞台挨拶を行った。昨年7〜9月に日本テレビ系の深夜帯で放送された人気ドラマの劇場版で、原作は週刊ヤングマガジン(講談社刊)で連載中の芹沢直樹氏による同名漫画。今作は、オリジナルストーリーで、どんな鍵も開けてしまうサルこと天才鍵師・猿丸耶太郎(市原さん)が、謎の美女マユミ(比嘉愛未)の依頼でとある金庫を開けたことからヤクザと警察から追われるハメになる逃走劇。登場から「イッチー!」の大声援を浴びた市原さんは、初日を迎えた心境を司会者から聞かれると、「嬉しい、嬉しいっす」とストレートに表現。撮影をふり返り「ライブ感、疾走感が漂っていた。みんなが土台になっていい作品を作ろう!っていう雰囲気がありました」と充実の笑顔を見せた。一方で今作をひと言で表すお題に、市原さんは色紙に「子供」と書き「猿は真っ直ぐで純粋で、周りにどうこう言われたからやるんじゃなくて、見たままで動く。ということで」と解説。司会者から市原さんもそう?と聞かれるとうなずきながら「大人にはならないっすね」と、はにかんだ。同じお題に、サルの幼なじみ・山田役の高岡蒼甫は「変」と書き、「ドラマでは警官だったけど今回刑事になり、髪型も8:2分けだったのが今回は7:3」と軽妙なトーク。劇場版キャストの小西真奈美が書いた言葉は「ギリギリのライン」。「傍から見たら悪いことでも、すごく信念を持っていることだったり自分の中では正義だったり、一概に答えが出ないことってある。それを、この作品を通じて人間の心の中にある大事な要素だと感じました」と話していた。『猿ロック THE MOVIE』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:猿ロック THE MOVIE 2010年2月27日より公開© 2010「猿ロック」製作委員会■関連記事:市原隼人が渋谷に突如出現も大混乱でイベントは即中止!去り際に熱い思い呼びかけ市原隼人、23歳のバースデイ祝福に「新しい自分見つける」『猿ロック』完成披露一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!市原隼人が元祖サル・秀吉の元に参上!大阪で『猿ロック』ヒット祈願&天下狙う市原隼人らキャスト舞台挨拶付き『猿ロック THE MOVIE』試写会に10組20名様ご招待
2010年02月27日文学史に名を刻む巨匠たちの作品群の中から、作家の“素”の部分が最も顕著に表れると言われる短編作品にスポットを当てて映像化。旬の俳優陣が主人公≒作家を演じる注目のドラマシリーズ「BUNGO-日本文学シネマ-」がTBSでの放送に続き、現在BS-TBSにて放送されている。知らぬ者のいない文豪・芥川龍之介の作品の中から映像化されたのは、その文章からヒタヒタと奇妙な空気感が伝わってくる「魔術」。塚本高史が“芥川の怪作”とも称されるこの作品の主人公、すなわち芥川本人に扮し、その微妙に揺れ動く内面を見事に抽出している。放送を前に塚本さんに話を聞いた。文豪・芥川龍之介を演じるということはどのようなものだったのか?こちらのそんな問いに対し、塚本さんからは「芥川と聞いても、芥川を演じようとは思わなかった」という何とも興味深い答えが返ってきた。「僕は、演じる上でその人が誰であれ、あまり意識はしないんです。演じるのは自分。“誰を”演じるということよりも、台本の中に生きているものや共演者との掛け合い、監督との話し合いの中で生まれてくるもの、現場の空気を大事に演じたい。言葉ではうまく言えないんですが、台本から得たインスピレーションを基に現場で膨らませていく感じですね。文字で書かれているものを『実際に生身の人間として動くならこんな感じかな?』といった具合に、役柄と自分が半分ずつくらいのところから少しずつ役に近づいていく。役の方も僕に近づいてきて、現場でそれが100%、120%になるイメージかな」。主人公はあるインド人から魔術を習うのだが、その魔術を使うには“欲”を捨て去らねばならない。無心と物欲のはざまで揺れ、欲深さをある種、正当化さえしようとする人間の一面が軽妙に描かれるが、塚本さん自身、共感する部分は?「まず、この主人公にある種の純粋さを感じましたね。奥手で、言葉では思いを表現できない人間が何かひとつを――ここでは魔術ですが――習得することで、やっと自らの心の内を表に出そうとする。それこそが人間なんじゃないか?と共感する部分はありましたね」。人間の内面をえぐり出す――。そう聞くと何やら重苦しさを感じるが、先にも述べたようにこの作品におけるその表現は“軽妙”という言葉に尽きる。特に、主人公と村上淳扮するインド人の魔術師が対峙するシーンはほぼ、コメディである。「そもそも、あのインド人がムラジュンさんだって分かんないでしょ!本人にそう言ったら『分かんないからいいんだ』って言ってて、やっぱかっこいいな、この人って思いましたね(笑)。芝居に関しても、台本読んでもワケ分かんなかったし、どういう意味でこの言葉があって、どう返せばいいのかさっぱりだった。いきなり『おっぴろげです』(※魔術師=村上さんのセリフ)とかね(笑)。やっぱり、現場に入ったら意味とか関係なくて、分かってないのにあのやり取りの中で、自分の中から自然に言葉が出てくるような不思議な感じでした」。数年前まで“若手俳優”として、「木更津キャッツアイ」に代表されるような青春群像劇への出演のイメージが強かった塚本さんだが、近年では役柄も作品のジャンルもぐっと幅広さを増したようにも思える…。こちらのそんな言葉にうなずきつつ、今後やってみたいことについて口を開いた。「逆に“いま”だからできる男たちの群像劇をやってみたいですね。『木更津…』が青春だったとしたら、もうすぐ28になろうとしている僕や同世代の奴ら、これ(『BUNGO』シリーズ)にも出てる成宮(寛貴)や(佐藤)隆太と一緒に、いまの僕たちにしかできなものが作りたいですね」。最後に「BUNGO」シリーズに因んで、塚本さんの最も印象的な“読書体験”を教えて!「僕、基本的に小説って読まないです。なぜなら、台本からインスピレーションを受けて映像化するのが僕の仕事なので。僕にとって小説を読むということは文章を自分の頭の中で想像を膨らませて映像化するということ。プライベートで同じことをしようとは思わないです。あえて挙げるなら漫画かな。男なのでヒーローものが好きです。中でも『ドラゴンボール』(鳥山明/集英社刊)は“絶対的”な存在ですね」。飄々と、自らのペースで役柄に身を重ねていく塚本さん。これまでの芥川のイメージとはひと味違っており、それでいて見ていて妙に納得してしまう…まさに魔術のような“怪演”に注目してほしい。「黄金風景」向井理インタビュー「黄金風景」優香インタビュー「檸檬」佐藤隆太インタビュー coming soon「高瀬舟」成宮寛貴インタビュー coming soon「グッド・バイ」水川あさみインタビュー coming soon<BS-TBS>毎週土曜放送中/全6話・各話30分予定「魔術」は2月27日(土)18:30より放送BUNGO-日本文学シネマ- 魔術価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:木更津キャッツアイワールドシリーズ 2006年10月28日より渋谷シネマライズほか全国にて公開©2006映画『木更津キャッツアイワールドシリーズ』製作委員会■関連記事:2006年活躍したのはこの人!「第1回 インビテーション・アワード」 伊勢谷友介、宮崎あおい、チェン・ボーリン受賞『木更津キャッツアイワールドシリーズ』 3冠達成の快挙『木更津キャッツアイワールドシリーズ』 週末興収前作比2倍大ヒットスタート酒井若菜、ユンソナ、栗山千明、森下愛子、薬師丸ひろ子“女性版キャッツ”登場「第19回東京国際映画祭」5日目『木更津キャッツアイワールドシリーズ』レビュー
2010年02月26日メリル・ストリープら大物女優たちと並び、2人の新人女優がアカデミー賞主演女優賞候補として名前を連ねている。『17歳の肖像』のキャリー・マリガンと『プレシャス』のガボレイ・シディビーだ。新たなオードリー・ヘプバーンと注目を浴びているキャリー・マリガンが『17歳の肖像』で演じるのは、60年代のロンドン郊外に暮らし大学進学を目指す成績優秀な女子高校生・ジェニー。しかし、彼女のごく普通の学生生活は、ある雨の日デイヴィッドという大人の男性と知り合うことで一変する。16歳の少女が大人の世界へ足を踏み入れ、恋した相手を一途に信じてしまう姿はとても危うく、若さゆえの言動を諭したくなる人もいれば、自分自身の過去と重ね合わせてしまう人もいるだろう。特別なストーリーではないけれど(特に女性は)ジェニーの心の揺れに共感、その共感度の高さがこの作品の魅力だ。本作はイギリスの人気女性ジャーナリストの実体験を『幸せになるためのイタリア語講座』の女性監督が映画化したもの。原作も監督も女性の視点であることも特筆しておきたい。一方、『プレシャス』でガボレイ・シディビーが演じる16歳の少女、クレアリース・プレシャス・ジョーンズの悩みはかなり深刻だ。住まいはニューヨークのハーレム。お腹には2人目の子供、しかもその子の父親は自分の父。母親からは精神的にも肉体的にも虐待を受けている──どう見ても不幸な人生にしか映らない。けれど、プレシャスは悩みつつも自分の幸せを見つけていく、とてもたくましい少女だ。授かった命を大切にし、学ぶことに喜びを見出し、出会った人たちを愛する。そんな彼女の姿を見ていると、環境的にはこの上なく不幸かもしれないが、彼女が自分で選んだ人生は決して不幸ではない、周りの勝手な価値観で人の幸せを量ってはいけないのだと痛感させられる。また、ガボレイ・シディビーは演技経験ゼロ。この作品で発掘された逸材であることも驚きだ。生まれた国も境遇も異なる2人のヒロインだが、16歳という年齢と自分自身の手で大人への道を切り開こうとする姿勢は同じ。ジェニーとプレシャス、あなたが心打たれるのはどっち?(text:Rie Shintani)特集:2010アカデミー賞■関連作品:プレシャス 2010年GW、全国にて公開© PUSH PICTURES, LLC 17歳の肖像 2010年4月17日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開■関連記事:【シネマモード】アカデミー賞開催直前セレブファッション大胆予測!本家オスカーを控え激戦、混戦!英国アカデミー賞で『ハート・ロッカー』6冠お味はどれが一番?アカデミー賞ノミネート作品にちなんだメニューの数々を公開決戦を前に意外にも和気あいあい。オスカー候補者が勢ぞろいの昼食会開催アカデミー賞6部門ノミネート!『プレシャス』試写会に10組20名様をご招待
2010年02月26日その街は多くの人々を魅了し、また惑わし、時に温かく迎え、時に冷たく突き放す――。人も、出会いも、別れも愛も悲しみも…その全てを包み込む街、ニューヨーク。そびえ立つ摩天楼のはざま、公園、街角、バーなど、この街のどこかで生まれる様々な“愛”を世界各国から集まった監督たちがオムニバス形式で綴った『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』。唯一、日本から参加となったのは海外にも多くのファンを持つ岩井俊二監督。ジョン・レノンゆかりのダコタハウスを印象的なロケーションとして使った作品で一編を担っている。岩井監督はニューヨークで何を思い、どのようにこの作品を作り上げていったのか?映画の公開を前に話を聞いた。岩井監督の作品に出演しているのは、オーランド・ブルーム&クリスティーナ・リッチという日本でも高い人気を誇る2人の俳優。互いに直接会ったことはない、仕事上のつながりだけの関係の男女の、携帯電話を通じてのコミュニケーションが軽妙に描かれる。この一編を引き受けることになったきっかけは、この作品のプロデューサーから届いた一通のメールだった。「ごく普通にメールが届いたんです。『こういう企画をやってるんだけど参加しませんか?』と。それで『じゃあやります』って。メールで依頼が来ることは多いですよ。今回に関して言えば、実際にニューヨーク入りして撮影が始まるまでは全て電話とメールのやり取りだけでしたし。まさにこの映画と同じ(笑)。直接会わずにメールと電話だけで仕事が進んでいく感じでした」。オーランドの起用に関してもひょんなきっかけから決まった。「僕はハリウッドの俳優さんは詳しくなくて、プロデューサーやキャスティング・ディレクターにいろいろ見せてもらったり紹介してもらったりしてて…。そんなことを繰り返してるうちにたまたまオーランドに行き当たったんだけど、実は彼はすごい親日家で、僕の以前の作品も観てて、すごく気に入ってくれてるということだったんです。最初はスタッフたちも『こういう内容の作品だし、キャストは大スターじゃない方が…』とか言ってたのに、オーランドがっていう話になった途端、女性スタッフは『キャー!』って(笑)。それから喫茶店で彼と会って話をして、すでに彼は役作りの話までしてくれてました。(印象は)猪突猛進型で、男らしいタイプですね(笑)」。岩井監督の本作に対するスタンスは「自然体」。本作の原案となっているパリを舞台にした『パリ、ジュテーム』を引き合いに出しつつ、監督はこう語る。「今回作るに当たって考えたのは、肩に力を入れずにフッとボールを投げようということ。個人的に、『パリ、ジュテーム』は18人の監督たちが18分の1の中で何とか特徴を出そうとユニークさを追求したのかな、と。ともすればそこに力みを感じなくもない気がして――。だから僕は力を入れずに自然体を心がけたんですが、完成した作品観たらほかのどの作品も全く力みがなくて同じ球筋でしたね(笑)」。では、その中で特に気に入っているのは?「個人的にはブレット・ラトナー監督の撮った車椅子の女の子の作品(アントン・イェルチン、オリヴィア・サールビー出演)が好きですね。まさに力が入ってない、いい感じの展開の物語でした」。監督はこの作品以前にニューヨークに1か月ほど住んでいた経験があったということだが、監督にとってこの街はどんな街なのだろうか?「自分にとって一番思い出深いのはダコタハウス。ここでジョン・レノンを殺したチャップマンという男についてのルポルタージュを読んだことがあって、すごく印象に残ってたんです。彼はポケットに『ライ麦畑でつかまえて』(J・D・サリンジャー著)を入れてるんだけど、『ライ麦畑』にもニューヨークが出てくる。ジョン・レノン殺害までの数日間、町をうろつくさまが(小説の主人公の)ホールデンと重なって…。自分で実際に(ダコタハウスに)訪れてみると、ただの場所でしかないんだけど、すごく(自分の中で存在が)大きくて。その後に作った『リリイ・シュシュのすべて』にもすごく影響を与えましたね」。最後に、もし監督が東京でこうしたオムニバスを撮るとしたら、どこを舞台にどんな物語を作るか聞いてみた。「どこだろう…恵比寿とか目黒かな?深い意味はないんですが慣れ親しんでいて、好きな街なんです、渋谷から少し離れていて…。等身大の気張らない物語を撮ると思います」。シネマカフェSweet「大人な恋愛映画ガイド特集」■関連作品:ニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved.■関連記事:「最も胸きゅんな映画」ランキング!1位はラブコメの帝王のあの群像劇『ニューヨーク,アイラブユー』公開記念恋愛力アップグッズを合計8名様プレゼント一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!オーランド・ブルーム、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作出演をきっぱり否定街角から生まれる愛のドラマ『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』ブックカバーを5名様プレゼント
2010年02月26日相武紗季、水川あさみ、小雪、優香、長谷川京子という豪華女優陣の共演で話題を集めているドラマ「女たちは二度遊ぶ」が、3月1日(月)より携帯専用放送局「BeeTV」にて配信される。このほど、安室奈美恵による主題歌「The Meaning Of Us」のミュージックビデオを本作の監督を務めた行定勲が全面監修した“「女たちは二度遊ぶ」スペシャルバージョン”が完成し、現在BeeTVにて期間限定で配信されている。本作は、芥川賞作家・吉田修一の手による切ないラブストーリーを映像化したもので、『GO』、『世界の中心で、愛をさけぶ』など小説の映像化の名手として知られ、つい先ごろ、同じく吉田さんの人気小説を映画化した『パレード』(公開中)でベルリン国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した行定監督がメガホンをとった。相武さんら旬の女優5人が、男性の記憶に鮮明に刻まれる“忘れられない女たち”を演じ、5つの印象的なエピソードが紡がれるオムニバス作品になっている。行定監督のラブコールを受け、本作の主題歌として安室さんの起用が決定。そのスペシャルバージョンのミュージックビデオには先述の5人の女優が出演するドラマの映像が使用されている。この「The Meaning Of Us」は、昨年12月に発売され、アジア5か国のCDチャートで1位獲得という、日本人女性アーティスト初の快挙を成し遂げたオリジナルアルバム「PAST<FUTURE」に収録されている楽曲で、久しぶりのバラード曲としてファンの中でも人気の高い一曲。オリジナルのミュージックビデオでは、引っ越し直前の部屋の中で、移りゆく時の流れと共に変化していった2人の想いを安室さんが一人、切なくも力強く歌うという構成になっていた。今回の行定監督の監修によるスペシャルバージョンでは、それぞれのドラマの見どころとなるシーンを繋ぎつつ、女性が愛する人との間に紡ぎだした愛情、哀愁、不安、歓喜、別離など忘れられない記憶を描き出している。“愛されるより、忘れられない女になる”というコピーの通り、「どしゃぶりの女」(相武紗季)、「自己破産の女」(水川あさみ)、「夢の女」(小雪)、「平日公休の女」(優香)、「つまらない女」(長谷川京子)という5人の忘れることのできない、“引力”を持った女たちの物語が綴られるが、不思議に人を惹きつける“引力”を備えているのは安室さんも同様!まずはスペシャルバージョンのミュージックビデオをチェック!「女たちは二度遊ぶ」はBeeTVにて3月1日(月)より配信開始。BeeTV「女たちは二度遊ぶ」公式サイト■関連作品:パレード 2010年2月20日より渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2010 映画『パレード』製作委員会■関連記事:日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭藤原竜也「自由にさせてくれた監督の力量」ベルリン批評家連盟賞受賞の喜び林遣都藤原竜也の芝居も携帯電話の登録名も「イカ」一緒にこたつでミカンを食べたい俳優第1位は…この冬こたつを買ったばかりの堺雅人!【どちらを観る?】ベストセラー映画化、何点?『ゴールデンスランバー』『パレード』
2010年02月26日腐敗したN.Y.を舞台に、酒とドラッグに溺れては悪徳に身を染めるというとんでもない刑事の姿を描き、賛否両論を呼んだ問題作が、監督・キャストを一新して生まれ変わった。巨匠アベラ・フェレーラによるクライムサスペンス『バッド・ルーテナント刑事とドラッグとキリスト』(’92)のリメイクをニュー・ジャーマン・シネマの旗手ヴェルナー・ヘルツォークが、“悪徳警部補(=バッド・ルーテナント)”役として名優ニコラス・ケイジを迎え、実現させたのだ。そして、彼に負けず劣らず、鋭い輝きを放っているのが官能的な魅力たっぷりのエヴァ・メンデス。日本での公開を前に、彼女からのメッセージが届いた。舞台をオリジナルのN.Y.からハリケーンカトリーナ直撃直後のニューオリンズに移した本作。数々の事件が横行する中で、とある殺害事件をきっかけに、これまでの“悪徳”が災いし、“バッドルーテナント”こと主人公テレンスが、善と悪のはざまにある究極の選択を迫られるさまが描かれる。エヴァが演じるのは、テレンス(ニコラス)の恋人である高級娼婦のフランキー。このフランキーこそが、物語にさらなる波乱を持ち込む重要人物となる。ニコラスとは『ゴーストライダー』以来、2度目の共演となるエヴァだが、口をついて出るのは絶賛の言葉ばかり。「ニコラスとの仕事は素晴らしいわ。意思の疎通があって、彼とは自然に馴染めるの。大好きだし、大ファンでもある。彼にはとても風変わりなユーモアのセンスがあるわ。稀有な存在だし、その風変わりなところが魅力的なの。私はそういうところに影響されるし、ものすごい俳優だと思うわ。本当に努力し、最高を目指す彼を敬愛しているの。俳優、特に映画スターは前進することを怖がるものだけど、ニコラスはいつも前向きだから、本当に尊敬しているの」。これまでの十余年で、デンゼル・ワシントン(『トレーニング・デイ』)やウィル・スミス(『最後の恋のはじめ方』)など数々の大物スターの恋人役を演じ、近年では『アンダーカヴァー』や『ザ・スピリット』では大胆な演技を見せ、女優キャリアを磨いてきたエヴァ。本作では、ユニークな撮影方法で知られるヘルツォーク監督ならではの手腕で、また違ったエヴァの表情が発見できる。エヴァは、監督について語る。「ほかの監督だと普通はワイドショットからクローズアップにする。とても画一的なの。でもこの映画で気づいたの。ヴェルナーは全てをツーショットで撮影するのだけど、すごいと思うわ。俳優はそのショットに完全に入り込んで、共演者と一緒に演技しなくちゃいけないし、起こっていることにちゃんと反応しなくちゃいけない。自分のクローズアップだけに集中するのとは正反対だわ。それってとても居心地が悪いの。だからこれは憧れていた撮影方法なの。現場に入って、ヴェルナーとはその撮影シーンのことだけを打ち合わせるの。例えば、まだ話し合っていないことを彼に尋ねると『まだまだそこまでいっていないよ』って言われるから、私は『OK。まだそこじゃないのね』って。ヴェルナーはまさにその瞬間だけのことを、たくさん話してくれるの」。さらに、「ヴェルナーはこれまでの誰とも違う」と確信を見せるエヴァ。「自分が良いものを出せると思えるし、安心感もある。完ぺきな相乗効果だわ」という、2人の確固たるコラボレーションにぜひ注目したい。『バッド・ルーテナント』は2月27日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開。■関連作品:バッド・ルーテナント 2010年2月27日より恵比寿ガーデンシネマほかにて公開© 2009 LIEUTENENT PRODUCTIONS,INC.■関連記事:ニコラス・ケイジ迫真の演技に注目!『バッド・ルーテナント』試写会に5組10名様ご招待
2010年02月26日今年で第20回を迎える「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」が2月25日(木)、華やかに開幕した。記念すべき映画祭のオープニングを飾ったのは特別招待作品『シュアリー・サムデイ』。若手俳優の中でも群を抜く実力で、日本映画界を牽引する小栗旬の初監督作品だ。開会式には小栗旬をはじめ小出恵介、勝地涼、綾野剛、鈴木亮平、ムロツヨシ、小西真奈美、山本又一朗プロデューサーが駆けつけ、舞台挨拶を行った。濃霧により羽田発、新千歳行きの飛行機が遅れるという「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」始まって以来のハプニングに見舞われたが、夕方18時前に『シュアリー・サムデイ』御一行は無事到着。映画祭のオープニングを盛り上げた。ちなみに、舞台挨拶付きのチケットは発売と同時に即完売。このプレミア・チケットを手にできた人はかなり幸運!大きな拍手の中、「ただいま〜!」と、ゆうばりファンタおなじみの合言葉に「おかえり〜!」と会場から温かな声。思わず笑みがこぼれる小栗さん。「今日ここでみなさんに観てもらえることができて幸せです。27歳の僕が、自分なりに撮れる青春映画を撮ったと自負しています。この北の町から南へ伝えてほしい」と熱い想いを語った。本作の企画が始動したのはちょうど4年前。小栗さんが山本プロデューサーに「この作品を自分で監督したい」と持ち込んだことがきっかけだったそうだが「23歳で監督はまだ早い」というプロデューサーの判断で、監督への道は、しばしおあずけに。4年越しで叶った夢だけに、初お披露目となったこの日は彼にとって特別な日として記憶に刻まれた。そして、気になるのは監督としての彼の才能──主演の小出さんは小栗監督について「彼の背中を見て、自分たちも頑張ろうと思えた」と褒め称え、ほかのキャストたちも「信頼のできる監督だった」と声を揃える。監督として良いスタートが切れたことがうかがえる。映画祭2日目の26日(金)にはキャスト&スタッフによる記者会見が行われ、撮影時のエピソードが語られた。小出さん曰く現場は「走りっぱなし」だったそうだが、その疾走感がこの映画には必要だった。「楽な日は1日もなく、刺激的な現場だったけれど、追い込まれるからこそパワーが出たと思う」と小出さんはふり返る。続けて「同級生の一体感を出すために撮影前からコミュニケーションをとっていた」と言うのは勝地さん。みんなで飲みに行くことはもちろん、全員が楽器初心者ということで「楽器の練習が僕らの関係を繋いだと思います」と語る。だが、コミュニケーションはときにヒートアップ!最年少の勝地さんと最年長のムロさんの2人はよく喧嘩に。「あんたとはやってらんねーよっ!」と勝地さんがムロさんにキレ、小出さんが「目指している方向は同じ、みんな同じ気持ちなんだよ!」と仲介に入ったこともあったのだとか。当事者のムロさんは「僕と勝地の喧嘩が原因でキャストとスタッフ間にまで溝ができたこともあったけれど、それが結束力を生んだと思う。最後のバンド演奏にはその結束力が表れている」と語り、そんなエピソードを含めて「自分たちらしさがあっていい。もっと青臭くてもいいと思えました」と綾野さん。また、鈴木さんは「キャストにとって監督が同年代の俳優であることがいい緊張感を生んだと思います。元々、知り合いなので現場はくだけた感じだったけれど、演じる上ではものすごく緊張感がありました。ライバルの前で下手な演技はできないなと(笑)」。紅一点の小西さんは「性別も年齢も超えた青春映画」だとアピールし「自分(役者)が求めている以上のアドバイスをくれる監督でした」と、若き新人監督に称賛を贈った。小栗旬ら若い映画人たちの情熱がギュッと詰まった青春映画『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。(photo/text:Rie Shintani)■関連作品:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2010 [映画祭]シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小栗旬初監督作ポスター画像解禁!チラシ裏面には「大人立入禁止。」の文字が…ヒップホップ・スタイルで登場の大江裕が「“夕張”大将」&ラップを披露!小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目小栗旬初監督映画ヒロインは小西真奈美!小出恵介の初恋の人を演じる2010年はバンドブーム再到来?小栗旬、初監督作品は旬な5人が高校バンドマンに
2010年02月26日『ハリー・ポッター』シリーズの巨匠クリス・コロンバスがベストセラー小説を映画化したファンタジー大作『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』。その中で主人公の少年パーシー・ジャクソンを演じたローガン・ラーマンが来日した。18歳にして、すでに10年以上のキャリアを誇るローガンは、美しい瞳が印象深い知的美少年。会話の端々から、映画に対する揺るぎない愛が感じられた。「脚本を受け取ったときは、原作のことを全く知らなかった。でも、脚本の表紙に“クリス・コロンバス”と書いてあって、それが僕の心を直撃したんだ」と、名監督に対する尊敬の念を開口一番に語るローガン。その後、原作シリーズを読破し、物語への興味を深めていったという。「僕が演じたパーシーは、あらゆるティーンエイジャーを象徴した存在。学校生活に溶け込めず、両親が一緒にいないことにも傷ついている彼は、どの10代も抱え得る悩みを持っているんだ。そんな彼が実は自分が神の子供だったと知り、欠点だと思っていた部分を持ち味に変えていく。ありのままの自分自身を受け入れ、人生の冒険を始めるパーシーの旅は、誰にでも共感できるものだと思うよ」。海の神ポセイドンと人間の母親の間に生まれた半神半人“デミゴッド”としての自分と向き合い始めたパーシーは、彼と同じデミゴッドたちが集う訓練所へ。そこで、知恵の女神アテナの娘で勝気な少女・アナベスらと出会う。「パーシーと僕は全然違う」と言いながらも、「アナベスみたいな強い女の子は好きだよ」と認めるローガン。そこはパーシーと共通しているらしい…。本作にはピアース・ブロスナン、ショーン・ビーン、ユマ・サーマン、キャサリン・キーナーら、錚々たる名優たちが出演。最も影響を受けた共演者は?と尋ねると、長く悩み抜いた後、以下の答えが返ってきた。「もちろん、彼らは全員尊敬に値する人たちだけど、あえてひとりを挙げるなら、ピアース・ブロスナンと共演できて光栄だった。彼はすごく優雅で、撮影中はもちろん、カメラが回っていないところでも素晴らしいんだ。俳優としてだけでなく、人としての彼を知ることができて本当によかったよ」。映画デビュー作の『パトリオット』ではメル・ギブソン、『3時10分、決断のとき』ではクリスチャン・ベイル&ラッセル・クロウと、過去にも大スターたちと共演。そんな中、彼に大きな影響を与えた人物がいる。「14歳の頃、どんな現場にもなじめて、どの役にも深く入り込めるテクニックがほしいな、と悩んでいたんだ。そんなとき、『ナンバー23』でジム・キャリーと共演するチャンスが巡ってきた。役をもらえるかどうか分からなかったけど、彼と一緒に仕事がしたくて頑張ったよ。ジムなら、僕の目指すものを全て持っている気がしたから。そして、彼から多くを学ぶ機会を得られ、役に対するアプローチや演技の方法、撮影現場での振る舞いを知ることができた。彼は現場に快適な空間を作り出し、その中で演技に没頭する。僕も彼を見習うようになったよ」。ビバリーヒルズに生まれ、幼い頃からCM出演。『パトリオット』を撮影したのは7歳のときだった。子役から始まり、着実なキャリアを築き上げてきたローガンにとって、ハリウッドはデミゴッドの訓練所のような場所?それとも、パーシーが旅の途中で立ち寄る狂乱のカジノ、“ロータス・ランド”のような場所?「(笑)。たしかに僕は映画界にずっといるし、ロサンゼルスに住んではいるけれど、ハリウッドにいるという感覚はないんだ。普段の生活から少し離れ、尊敬する人たちと映画を作っているだけ。僕は映画が大好きだから、好きなことをやれている幸せは日々感じているけどね。撮影が終わったら日常に戻るし、いわゆるハリウッド的スタイルとは無縁。でも、そうだね…自分を生かせるものに対する興味を持ち続けながら、常に学ぶという意味ではデミゴッドの訓練所に似ているかな。僕にとって演技とは、子供が遊び場で遊ぶようなもの。良い役者になるほど、その遊び場は広がっていくんだ。広い遊び場を得て、多くの人と遊べたらいいよね」。「映画が大好き」。この一言を裏づけるように、尊敬する監督も多い。「一緒に仕事をしたい監督?挙げたらキリがないよ…。すっごくすごく長いリストになっちゃうね。デヴィッド・フィンチャー、マーティン・スコセッシ、コーエン兄弟、ウェス・アンダーソン、スパイク・ジョーンズ、ミシェル・ゴンドリー…、まだまだいるよ(笑)。彼らが僕にとってのセレブリティなんだ」。ゆくゆくは監督になりたいというローガンだが、実は“監督業”も経験済み!2004年のTVドラマ「ジャック&ボビー」(原題)で共演した俳優ディーン・コリンズとはショートフィルムを共に作る仲なのだとか。「実はディーンも一緒に日本に来ているんだよ!彼は僕の仲間であり、親友なんだ。ほかの子だったらスポーツをして遊ぶんだろうけど、僕たちの遊びは映画作り。映画作家に憧れる者同士、脚本の書き方やカメラの使い方、編集の仕方を学んで楽しんでいたんだ。それをYouTubeに流したりしてね。ちゃんとしたストーリーのある作品ではないけど、不幸のコインを探す話とか…そんな感じ(笑)。昔のことだから、よく覚えていないな。と言っても数年前なんだけど(笑)」。「僕はまだ若いから…、それでいいかなって」と手掛けた短編の存在に思いを巡らせながら、照れて笑うローガン。未来の名匠の才能に触れたい人は、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』共々YouTubeもチェックを!YouTube DEAN COLLINS AND LOGAN LERMAN(text:Hikaru Watanabe)■関連作品:パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 2010年2月26日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開© TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:木村佳乃がクリス・コロンバス監督次回作に熱烈逆出演オファー!注目イケメン俳優来日!『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』ジャパン・プレミアに10組20名様ご招待新生ジュノンボーイ、初仕事でアフレコ挑戦バレンタインチョコもしっかりアピールギリシャ神話が現代に!『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』試写会に15組30名様ご招待木村佳乃、ヒガシとの結婚猛攻質問かわす実写初アフレコ現場で会見
2010年02月26日いまをときめくAKB48の小野恵令奈と女優の田畑智子にギュッと挟まれて両手に花のはずなのに、なぜか浮かない顔をしているのは高岡蒼甫。さてそのワケは?先日、高岡さんの最新主演作で小野さんが初めてヒロイン役を演じることが発表された映画『さんかく』のポスタービジュアルがこのたび、解禁となった。高岡さんが演じるのは、自意識過剰気味で人の前でついつい粋がってしまう自分が好きな、ちょっとダメ男の百瀬。後輩からはウザがられているのに気づかず、同棲中の恋人・佳代とはラブラブとは程遠い倦怠期…とこれだけ聞くとかなりサエない30男なのだが、どこかおちゃめで憎めない。百瀬に“めんどくさい女”と思われつつ、一にも二にも百瀬大好きな恋人の佳代を演じるのが田畑さん。愛情を間違えた方法で表現してしまう29歳のイタイ女子を熱演している。小野さんが演じるのは、そんな2人の元に夏休みを利用して遊びに来る佳代の妹で中学三年生の桃。姉を“見本”に要領よく育っただけに、「お姉ちゃんのモノは何でも欲しい!」という典型的な妹タイプ。桃のことをかわいいガキぐらいに思っていたら、下着同然の部屋着姿でうろうろしたり、耳元でかわいくささやいたり…15歳と思えない桃の振る舞いに百瀬はドギマギ。そんな光景を目の当たりにし、佳代の闘志に火がつくのだが…。高岡さんのダメさ加減に田畑さんの見事なまでの“イタイ”女っぷり、そして何より小野さんの天性の(?)小悪魔的な振る舞いが圧巻!このポスターを見れば、劇中、波乱の展開が繰り広げられることも容易に想像がつくが…。○でも×でもない“さんかく”な人間模様がいとおしい『さんかく』は初夏公開。■関連作品:さんかく 2010年初夏、公開© 「さんかく」製作委員会■関連記事:高岡蒼甫が“恋人の妹”AKB48の小野恵令奈に翻弄される?『さんかく』公開決定
2010年02月26日春こそ恋の季節!少しずつ温かくなってきて、春の息吹が感じられるようになると、心の中にある“恋の種”からもニョッキリと芽が出始めるもの。春の本格的到来に先駆けて、2月には“公的告白行事”とも言うべきバレンタインデーもあり、3月にはホワイトデーと続くが映画界でもその名もずばり『バレンタインデー』が先日公開され、さらに1作品に11人もの監督が“愛”を詰めこんだ『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』もまもなく公開される。この恋の季節に合わせて、シネマカフェでは先日より女性読者を対象にした緊急アンケートを実施!内容はずばり「あなたの最も胸きゅんなお気に入り恋愛映画シーンは?」。こちらのアンケートの結果を大発表!さてさて1位に輝いたのは?ランキングを見ただけで思わず胸きゅん?栄えある1位に輝いた“胸きゅんムービー”は…2004年に日本でも公開された、クリスマスのロンドンを舞台に19人もの男女の様々な愛を綴った『ラブ・アクチュアリー』。ヒュー・グラントが、秘書に恋して仕事に身が入らないイギリスの若き首相を演じたり、コリン・ファースが弟に恋人を奪われ、傷心を癒やすための旅行先で恋に落ちてドギマギしたりとまさに“胸きゅん”という言葉にふさわしい作品。アンケートに添えられたコメントでは「キーラ・ナイトレイ演じる親友の妻に片思いの男が告白するシーンが切なすぎる!」(30代女性)など、やはり観た人それぞれにお気に入りのエピソードがあるよう。加えて「どうにもならない片思いをそれでもちゃんと伝える勇気にシビレます」(30代女性)、「ちょうどクリスマスに観て、すごく彼氏に会いたくなるような、しあわせな気持ちになれる映画」(20代女性)というコメントも。僅差の2位にはリチャード・ギア×ジュリア・ロバーツの『プリティ・ウーマン』がランクイン!『ラブ・アクチュアリー』が物語のどこかに自分自身を当てはめる映画だとしたら、こちらは女性の憧れを形にした映画と言えるかも。まさに「映画の中でしかありえない話だけど、女性は誰しも憧れているシチュエーション」(30代女性)といったコメントが目立ったほか、やはり「ラストシーンに胸きゅん!」(40代女性)という言葉も多数届いた。3位には“あの”名シーンを推す声が多く届いた『タイタニック』。その名シーンとは、ケイト・ウィンスレットがレオナルド・ディカプリオに支えられて、船首で手を広げる場面。その後の愛の結末とあわせて当時、映画館で胸をキュンキュンさせていた人も多いのでは?続く4位には『ノッティングヒルの恋人』。さすが“ラブコメの帝王”の名をほしいままにするだけあって、ヒュー様の出演作品が『ラブ・アクチュアリー』に続いてランクイン。しかも相手役は『プリティ・ウーマン』のジュリア・ロバーツ。この2人がバツイチのサエない書店店主とハリウッド女優という関係で恋に落ちるのだが「記者会見のシーンのヒューのセリフに感動しました」(20代女性)、「最後の公園のシーンのジュリアにきゅんと来た」(30代女性)など強い思い入れを示すコメントが多く届いた。そして5位には、いまなお色あせぬ輝きを見せるオードリー・ヘプバーン主演『ローマの休日』。「最後のシーンで目で会話しているのが素敵」(20代女性)、「2人の切ない想いがいい!」(30代女性)など、王女と記者という立場を越えて心を通じ合わせる2人に胸がきゅんとなった女性多数!こうして結果、そしてコメントを見ると、状況は違えど映画の中だからこそ起こりうる恋に感情移入して、思わず胸きゅんしてしまった女性が多い様子。春、そして恋の到来を前に胸きゅん映画を観て恋へのモチベーションを高めてみては?最も胸きゅんなお気に入り恋愛映画シーンは?1位:『ラブ・アクチュアリー』2位:『プリティ・ウーマン』3位:『タイタニック』4位:『ノッティングヒルの恋人』5位:『ローマの休日』写真は『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』。シネマカフェSweet「大人な恋愛映画ガイド特集」■関連作品:バレンタインデー 2010年2月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© MMIX NEW LINE PRODUCTIONS, INC.ニューヨーク,アイ ラブ ユー 2010年2月27日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© NY5,LLC-All Rights Reserved.■関連記事:岩井俊二監督インタビューN.Y.のダコタハウスが『リリイ・シュシュ』に影響来年は“男女逆転”が流行に!?日本人の“理想のバレンタイン”徹底調査「グレアナ」出演メンバーは優等生?P・デンプシーを始め映画界で引っ張りだこアンジーはブラピに樹齢200年の木をプレゼント。セレブたちのバレンタインデーは?グラミー4冠のテイラー・スウィフト、『トワイライト』な元カレとの共演動画が到着
2010年02月26日先日、イタリアのヴェネチアで運河クルーズを楽しむブランジェリーナ家に同行したアンジーの実父、ジョン・ヴォイトが、長年疎遠だった娘と関係を修復した喜びを語った。ヴォイトはアメリカの芸能誌「Us」の電話インタビューに応え、先週日曜日にブラピとアンジーと彼らの6人の子供たちと過ごしたことについて「ポジティブなことが起きるのはうれしいね」と話し、「運河クルーズは楽しかったよ。天気も良かったし、素敵な時間だった。とても楽しかったよ」と大喜び。その後、アンジーは新作『The Tourist』(原題)の撮影でパリに移動、ブラピや子供たちも同行中だが、ヴォイトは「家族一緒に過ごす機会がまたありそうだ。素晴らしいことだよ」と再訪のタイミングを心待ちにしている様子だ。1月に流れた娘とブラピの破局説については「彼らはうまくいってるよ。見ればわかるだろう」と一笑に付した。ブラピが仲介役を買って出て実現した8年ぶりの仲直りがよっぽど嬉しいらしく、何を訊いても答えてくれそうなヴォイトだが、そもそも疎遠になった原因の1つは、アンジーがマドックスを養子に迎える直前に彼女の精神状態に不安がある、とメディアを通して発言したこと。口は災いのもと、と心しておかないと、またすぐに絶縁状態にされてしまうかも。(text:Yuki Tominaga)パリで新作『The Tourist』を撮影中のアンジー。© AFLO■関連作品:ソルト 2010年7月31日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開■関連記事:アンジー、長年疎遠だったオスカー俳優の父親とついに和解?ブランジェリーナ家は水の都を満喫 冬の寒さをものともせずに子連れで水上タクシーにアンジーが討論番組に出演、ハイチ訪問は新しい養子探しの旅ではないと明言アンジー、ハイチ大震災被災者と面会。破局報道の英国紙をブラピと共に告訴やっぱり2人の仲は安泰?ブランジェリーナ、マドックスを連れてスーパーボウル観戦
2010年02月26日8年前、高校生の淡い初恋を描いた『藍色夏恋』で鮮烈なデビューを飾って以来、国境を越えてここ日本でも『暗いところで待ち合わせ』や『シュガー&スパイス〜風味絶佳〜』など数々の作品に出演し、その人懐っこい魅力で幅広い人気を集めるチェン・ボーリン。日本では4年ぶりの最新主演作となる、中・日・香港・台湾の合作映画『台北に舞う雪』を引っさげ来日した彼に、話を聞いた。本作のメガホンを取るのは、『山の郵便配達』、『故郷の香り』など、情緒あふれる中国の景色を繊細に描いてきた中国の名匠フォ・ジェンチイ。本作で、どこかファンタジーの空気漂う、台湾の美しい渓谷の町、青桐(チントン)を舞台に選び、ここで出会う男女の儚い恋愛を描きあげた。その中でチェン・ボーリンが演じるのは、この町で生き別れとなった母親をずっと待ちながら、町中の雑用に明け暮れる青年・モウ。心優しき彼のことを「若い頃の監督の姿では?」と話すが、自身はどのようなイメージのもとで演じたのか?「いまの若い人は、男の子でもおしゃれに気を遣ったり髪の毛を気にしたりするのが普通ですが、今回演じたモウは髪型も着るものもこだわらないような、シンプルで素朴な青年。『飾らない姿を出してほしい』と監督に言われました。監督は、ありのままの僕の姿を捉えようとしていたんだと思います。(モウと違って)僕はいろんな場所へ行ったことがありますが、何に対しても好奇心を抱くというのは忘れていないので、そういう自分の中にあるものを出していければと思いました」。今回初タッグとなったフォ監督も、彼の中に内在する「大人になっても変わらない、ピュアな輝き」に惹き込まれたひとり。『藍色夏恋』に見たような初々しさを感じた、そう伝えると、「あれから8年も経っているので、そういう面を見てもらえたのは嬉しいですね(笑)」と本人は照れくさそうだが、彼にとっても、本作は過去の自分と向き合う作品となったようだ。「作品を撮るごとにいつも発見があるのですが、今回は“過去”の自分を発見しました。いま、自分は成長してきて変わったと思うのですが、過去の作品で映っている自分がいるような、新しい感覚でした。誰しもが、何かから逃避したいという気持ちを抱えていると思うのですが、それでも勇気をもって自分が必要とするものを自分で探さなければいけないという気持ち、原点のようなものを思い出しました」。どこか現実から目をそらしながら忙しく日々を過ごすモウだが、心に傷を抱えた歌手のメイとの出会いで、彼の心に静かな変化が――。やがて想いが重なりあう2人だが、メイの快復と同時に別れの日が訪れる。もし、自身が同じような状況に置かれたら…?「自分の好きな女性だったとしても、その人がしたいと思うことを優先してほしいと思います。僕も同じような立場に置かれたら、それをわざわざ引き止めるようなことはしないですね」。これまで、置かれている環境の違いはあれど、等身大の青年を演じることの多かったチェン・ボーリン。本作で“原点”に立ち返ったという彼が今後、どのような変化を見せていくのか。最後に、今後の俳優としてのプランを聞いてみた。「特定の監督や俳優さんと一緒に仕事をしたいという気持ちはないのですが、いい作品やいい台本と出会えたら、どんな役柄でも何でも挑戦していきたいです。ちょうどいま、四川を舞台にした映画を撮影しているのですが、貧しい層で暮らしている若者を演じています。4人の登場人物の中で物語が展開していく、ちょっとシリアスなドラマです。かなりおすすめな作品になっているので楽しみにしていてください」。■関連作品:台北に舞う雪 2010年2月20日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開■関連記事:優しく切ない、珠玉のラブストーリー『台北に舞う雪』の試写会に5組10名様をご招待【TIFFレポート】チェン・ボーリン、名匠フォ・ジェンチイを「一番優しい監督」
2010年02月25日女優の井上真央が2月25日(木)、ザ・ペニンシュラ東京で行われた主演映画『ダーリンは外国人』(宇恵和昭監督)の完成披露会見で、バンクーバー五輪に出場中の女子フィギュアスケート、浅田真央選手にエールを送った。浅田選手はショートプログラムで、78.50点で首位に立った韓国のキム・ヨナ選手と4.72点差で2位。25日(現地時間)に行われるフリーで金メダル争いに臨む。井上さんは“真央”つながりで、「スケートリンクまで行って試合を見せてもらい、応援させてもらったことがあります。同じ名前の方が活躍しているのは嬉しい」と親近感タップリ。「ショートプログラムもハラハラドキドキしながら見ていましたし、昔から応援していましたし、真央ちゃんならやってくれる、フリーで金をとってくれる!と信じています」とエール。「今日の夜、完成披露試写会があり緊張していますが、明日の(浅田選手の)フリーの方が気になっています」とソワソワしていた。同作は、漫画家の小栗左多里さんが、自身とアメリカ人ライター、トニー・ラズロさんとの恋愛から国際結婚、日常生活に見た異文化間のギャップを描き、シリーズ4作累計売上250万部超(2010年1月現在)のロングセラーとなっている同名コミックの映画化。会見には井上さんのほか、オーディションでトニー役に抜擢されたジョナサン・シェア、小栗さん&トニーさん夫妻が出席。井上さんは「(劇中)イラストを小栗先生に教えてもらって描いたので、見てください」と“漫画家デビュー”を報告。小栗さんから「本当にすごく上手です。思い切りがいいし力の抜き方が上手。マンガ界にスカウトしているんですけど…」とラブコールを送られ、「困ったときは先生のところに行こうと思っています」とまんざらでもなさそうだった。共演はほかに、小栗さんの母親役を大竹しのぶ、父親役を國村隼、姉役を国仲涼子ら個性的な面々。小栗さんは「大竹さんと聞いたときは3歩くらい後ろに下がりました。大変喜んでおります。国仲さんと聞いたときには(私の)姉の夫が絶句していました。っていうか、あたしの役が真央ちゃんと決まったとき、周りからブーイングが起こったんですけど、『何か?』という姿勢で挑んでおります」と話し、会場の笑いを誘っていた。『ダーリンは外国人』は4月10日(土)TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:ダーリンは外国人 2010年4月10日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 映画「ダーリンは外国人」フィルムパートナーズ■関連記事:井上真央、新CMでのトヨエツのお姫さま抱っこにウットリ
2010年02月25日北川景子と岡田将生が、河原れんのデビュー小説を映画化した『瞬 またたき』で恋人役で共演することが明らかになり、2人のコメントが到着した。2人が演じるのは泉美と淳一のカップル。幸せな日々を過ごしていた2人だが、ある日バイクで花見に出かけた際にトラックとの衝突事故で、淳一は死亡し、ひとりだけ助かった泉美も、ショックから事故が起きたときの記憶、つまり恋人の最期の瞬間の記憶を失ってしまう。悲しみを抱えて生きる彼女だったが、弁護士の真紀子との出会いをきっかけに失った記憶を取り戻そうと決意する。あの日、何が起こったのか?なぜ自分だけが助かり得たのか?“真実”を知る恐怖と葛藤しつつも閉じ込められた記憶を辿っていく泉美。そこに隠されていた衝撃の愛の奇跡とは――?失った記憶と向き合おうとする主人公・泉美を演じる北川さんは、3月公開の『花のあと』に続く今年2本目の主演作品となるこの『瞬 またたき』について「愛する人を事故で失い、一人残された泉美が事故の真相を知るために辛い現実と向き合い、だんだん再生していくところが見どころです」と語り、自身の役作りについては「恋人を失う気持ちに少しでも近づけるのではないか?ということで磯村監督からいただいたPTSD(心的外傷/トラウマ)についての本を読み、大切な人を失ったらどのようなショックを受けてどのような症状が出るのかということを勉強して演じました」と明かした。一方、本屋大賞に輝いた同名ベストセラーを映画化した『告白』に本作、『悪人』に時代劇初挑戦となる『雷桜』と今年だけで4本の映画が公開される岡田さん。泉美を残して事故死する淳一を演じるが「北川さん演じる、泉美の一人の男性を愛し、起きた現実と向きあう姿勢を見てほしいです」と自身の役柄以前に北川さん演じる泉美に言及。そして「役作りという形ではなく、自然体で現場に入り、監督と話し合いながら淳一を演じました」と落ち着いた様子をうかがわせた。ちなみにこの2人、一昨年放送されたTVドラマ「太陽と海の教室」では織田裕二さん扮する櫻井が受け持つ3年1組の副担任(北川さん)とクラスの中心的存在の生徒(岡田さん)という間柄だったのだが、今回は美大生という設定で至極のラブストーリーを展開することに。原作者でこれまでにも映画『余命』の脚本なども手がけてきた河原さんからは映画に対して「痛ましい事故の一瞬を磯村(一路)監督は、(おそらく原作よりも)リアルに描写しています。けれど、そのシーンがあるからこそ泉美と淳一の瑞々しく切り取られた日常がより鮮やかに心に残る。なにげない日常とそこにひそむ儚さの対比が強いコントラストで切り取られ、予期せぬ一瞬で永遠に失ったものへの愛情が磯村監督らしい静けさの中で鮮やかに描かれていると思いました」とのコメントが寄せられた。北川さんと岡田さん以外では、泉美に記憶と向き合うきっかけを与える弁護士の真紀子を大塚寧々が演じるほか、深水元基、清水美砂、田口トモロヲらの出演が発表されている。また、主題歌はドラマ「1リットルの涙」の主題歌(「Only Human」)などを手がけたKの新曲「会いたいから」に決定。もしも突然訪れた“一瞬”に運命の選択を迫られたら?北川さんと岡田さんが紡ぎだす純粋かつ衝撃的な愛に涙必至!『瞬 またたき』は6月19日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:瞬またたき 6月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開
2010年02月25日公開以来、いまなお世界中で愛されている傑作『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』で、ストップモーションアニメという“人形の世界”に新しい息吹を吹き込んだヘンリー・セリック監督。新作ファンタジー『コララインとボタンの魔女 3D』で彼が描くのは、誰もが夢みる“理想の世界”へと足を踏み入れた少女のスリルあふれる冒険。そして現実と理想、2つの世界を築き上げるのに、監督が美術デザインを託したのが、日本人イラストレーターの上杉忠弘。日本人初のアニー賞を獲得した、その独特な世界観はいかにして出来たのか?ふたりの匠に話を聞いた。今回初めてアニメーション作品のコンセプトアートに、しかもハリウッド作品に挑んだ上杉さん。セリック監督は、その抜擢の理由を「たくさん取材を受けてきたおかげで、これという答えが見えてきたよ」と笑みを湛えて語りだした。「元々、当時のアメリカの美術の方に慣れ親しみすぎているところがあって、新しい何かが欲しいなと思って、いろんなイラストを見ました。そのときに上杉さんのイラストを見て、色彩やパターン、女の子がフィーチャーされている点など、いろんな面で(主人公)コララインのいるべき場所、“ホーム”を感じたんです」。そんな監督から上杉さんへの唯一の要望、それは「僕らが考えつかないような、見たこともない世界を描いてください」(上杉さん談)という。「実写の映画の場合は、監督と脚本が良ければ、その映画の成功の鍵の90%を握るのはキャスティング、あとはメリル・ストリープをキャスティングすればまず間違いない。それと同じで、上杉さんという才能のある方にお願いするわけで、彼だったらきっといいものを作ってくれるだろうという強い確信がありました。才能のあるアーティストと仕事するときは、枠に閉じ込めたりしないで、ダンスのようなコラボレーションをしていくんです。どんなものに上杉さんが反応していくのか見ながら、最初のダンスでお互いのことを何となく知り合ったところで少し具体的な指示を出していきました」。この「自由に描いていい」という監督の言葉に対し、上杉さんは…「すごく簡単なことのようですが、これは自分の才能と向き合わなくてはいけないということなんですね。何となく見栄えがいいものは描けるけど、その中で何がベストなのかを自分で導き出さなければならない。監督の一言は、一人のアーティストの全部を搾り出すようなものだったと思います」。2人のイマジネーションが融合し出来上がった、コララインから見た現実と“隣の芝生は青い”世界。実際のセットでは、巨大なスタジオに2つのセットが作られ、それぞれの世界が表現された。彼らの頭の中ではどのようなイメージが築かれていたのか?「撮影ではセット自体の奥行きや、閉塞感・開放感というのを変えていきました。現実のキッチンは全部が圧縮されていて息が詰まる感じのセットに対し、もう一つの世界は奥行きがあって色もあるんですが、カメラのレンズも変えて、コララインが足を踏み入れたときに開放感を感じる場所にしたわけです」(セリック監督)「僕は、退屈な“日常”というのが大切だと思ったんですね。アメリカの映画をたくさん観て、アメリカの日常というのを想像しながらこちらの世界を描きました。もう一つの世界では、逆にアメリカ人の方が見たときに“非西洋的”と感じたらおもしろいのではないかと思い、クモの魔女が登場するので、(フランク・ロイド・ライトが設計した)旧帝国ホテルのような、クモの巣みたいな意匠を取り入れて、現実よりも有機的な世界を出せればと。あと、人形という点では文楽のがぶ(髪の中から二本角を出す女形の頭)をイメージしました。日本では人形劇は正面には出てこない媒体ですが、そういうあまり注目されないような、優れたデザインを取り入れたいと思いました」(上杉さん)実はこの話を初めて聞いたというセリック監督だが、興味深そうにこう話した。「いま思ったのが、上杉さんが現実の世界で描いたのは、50年代の平凡なアメリカの日常で、もう一つの世界は“東京”なんじゃないかと。もしかしたら上杉さんも意識してないかもしれないけど、僕は東京という街から、ほかに見たことないワイルドな色使いを感じとるんです」。すると、上杉さんはこう返す。「僕は初めてサンフランシスコに行ったときに、空や空気感がすごく美しいと思ったんですね。鮮やかで夕焼けなんか真っ赤で。逆に日本の空はコントラストがないと思ってたのですが、ピクサーの友人に言わせれば、その中間色が綺麗だと。無いものねだりですね(笑)」。頭の中に広がる無限のイマジネーションをあふれんばかりに言葉に連ねていくふたり。最後に一つ。もしも実際に、扉の向こうに“もう一つの世界”があったら、ふたりはどんな世界を夢見るのだろう?「難しいな…。頭の中をパカっと開けてその中から自分の思った絵を取り出す、そういう能力が欲しいですね。頭の中のイメージを形にして取り出すのは大変なんです。それを出せるようになるには何十年もかかることなので。いまもそうですよ」(上杉さん)「僕はちょっと欲張りなものかもしれないけど、自分が映画をずっと作り続けられる世界、そして1本にこんなに時間がかからない世界がいいな(笑)」(セリック監督)日米のふたりの類まれなる才能が描く、遊び心に満ちあふれた、めくるめくファンタジー・ワールドをぜひ、ご堪能あれ。■関連作品:コララインとボタンの魔女 3D 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.■関連記事:榮倉奈々×劇団ひとりインタビュー子供の頃に見た、“扉の向こう”の世界――。日本人初!『コララインとボタンの魔女』アニメ界のアカデミー賞で美術賞受賞扉の向こうは“理想的”な世界『コララインとボタンの魔女』試写会に5組10名様ご招待劇団ひとり、初対面の榮倉奈々に「こんなにカッパが似合う人いない」アニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リード
2010年02月25日ビショップ父子をフィーチャーした前回に続き、今回は「FRINGE/フリンジ」キャストにまつわるあれこれをご紹介。「クセになる個性派イケメン?」と「FRINGE/フリンジ」ファンの間でも大人気のピーター・ビショップ役、ジョシュア・ジャクソンを中心にお話していきます。天才科学者の父ウォルター共々、美貌の捜査官オリビアを支える頭脳派青年ピーター。IQ190の頭脳を持て余す人生を送ってきた彼が、オリビアの捜査チームに仲間入りし、自分自身や父親の存在と徐々に向き合っていく過程は「FRINGE/フリンジ」の見どころのひとつでもあります。演じるジョシュア・ジャクソン(右写真)は、いまやトム・クルーズ夫人としてすっかりおなじみとなったケイティ・ホームズの元カレ!ケイティがトムと出会う以前、さらには俳優のクリス・クラインと婚約する前、人気ドラマ「ドーソンズ・クリーク」での共演中に交際していたのがジョシュアです。田舎町に暮らす高校生の青春模様を描き、高い評価を受けた「ドーソンズ・クリーク」ですが、その中でケイティはヒロインの優等生ジョーイ・ポッターを、ジョシュアは落ちこぼれの同級生ペイシー・ウィッターを好演。全6シーズンにわたって様々な恋愛模様が描かれるシリーズであるだけに、ジョーイとペイシーのロマンスが展開するシーズンもありました。しかも、ドラマの中のペイシーはジョーイの初体験相手となりますが、ケイティ自身もジョシュアが初恋相手だったことを公言。「ドーソンズ・クリーク」では、そんなふたりのキラキラと輝く姿が見られます。その頃に比べ、大人の男性としての精悍さがぐんと増したジョシュアですが、ここ何年かはダイアン・クルーガーと交際中。先頃のゴールデン・クローブ賞授賞式でも、『イングロリアス・バスターズ』の一員として参加したダイアンをエスコートしていました。美しい女優の恋人を持つ一方、「FRINGE/フリンジ」キャストとして人気を集めるジョシュアは仕事も私生活も順調そのもの。正統派のイケメンかどうかは評価の分かれるところですが、何だか目の離せないジョシュア自身の雰囲気とIQ190というピーターの胸きゅん設定が女子のハートをわしづかみにしています。また、恋に仕事に順調な「FRINGE/フリンジ」キャストはジョシュアだけではありません。主人公オリビアを演じるアナ・トーヴ(左写真)も、ケイト・ブランシェット似の美しい容貌で大ブレイク。気になるアナの夫は、オリビアの恋人ジョンを演じていたマーク・バレーです!共演の裏で本物の愛を育んでいたふたりは、そのまま一気にゴールイン。これぞ、究極の“「FRINGE/フリンジ」愛”!?と言えるかもしれません。(text:Hikaru Watanabe)「FRINGE/フリンジ<ファースト・シーズン> Vol.1[Blu-ray]」「FRINGE/フリンジ<ファースト・シーズン> Vol.1[DVD]」価格:各980円(税込)発売中「FRINGE/フリンジ<ファースト・シーズン>コレクターズ・ボックス[Blu-ray]」価格:24,500円(税込)発売日:3月10日(水)「FRINGE/フリンジ<ファースト・シーズン>コレクターズ・ボックス1[DVD]」価格:9,800円(税込)発売日:3月10日(水)「FRINGE/フリンジ<ファースト・シーズン>コレクターズ・ボックス2[DVD]」価格:9,800 円(税込)発売日:4月7日(水)<レンタル>・Vol.1〜3レンタル中・Vol.4〜63月10日(水)レンタル開始・Vol.7〜93月24日(水)レンタル開始・Vol.10〜114月7日(水)レンタル開始発売元・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ© 2009 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.公式サイト:■関連作品:フリンジ [海外TVドラマ]© 2009 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.■関連記事:J.J.エイブラムスが放つ“もうひとつの科学”サスペンス「フリンジ」TVスポット到着!シネマカフェ的海外ドラマvol.140アンジー親子よりも複雑?な天才親子シネマカフェ的海外ドラマvol.139謎好き恋愛マスターJ.J.エイブラムスのあれこれAKB小野恵令奈&P・バラカンが中毒に!「こんなの初めて見た」米ドラマ「フリンジ」シネマカフェ的海外ドラマvol.138謎が謎を呼ぶ…新型サスペンス「フリンジ」
2010年02月25日太宰治、芥川龍之介といった近代文学の巨匠の手による短編作品を映像化した「BUNGO-日本文学シネマ-」がBS-TBSにて放送中。今後、DVDならびに劇場公開も控える。初回を飾ったのは太宰の自叙伝的な短編小説「黄金風景」。主演、すなわち太宰治を演じた向井理のインタビューに続いて、本作の“ヒロイン”と言うべきか、太宰の幼少時代、彼の家で女中をしていたお慶を演じた優香のインタビューをお届け!太宰の幼少時代にも深く関わり、彼にとって“忘れられない女”を演じた気持ちは――?「最初は演じるのが怖かった」とオファーが届いた当初の気持ちを明かしてくれた優香さん。「文学作品ってあまり読んだことがなくて、台本も1回読んだくらいじゃ分かりそうもないな…と。太宰さんの名前は知ってましたが、気持ちを理解するのは難しい!最初は周りにもそう言ったんです。でも、チーフマネージャーが文系なんですが、太宰さんについて説明してくれて、その太宰に影響を与え『負けた』とまで言わせてしまう人を演じるなんて面白い!優香、できるよと言われ、乗せられてしまいました(笑)」。では実際に演じてみて、太宰の気持ちは理解できたかというと…。「いやー、太宰の気持ちは難しい!繊細だし、だからこそ書くことでその気持ちを表現する人だったんだろうなと。いまの時代を生きていたら、すごく生きづらかったと思います」。お慶は太宰の生家の女中で、幼い太宰から散々な仕打ちを受ける。やがて同郷の男の元へ嫁ぎ、ひょんなきっかけから東京で成人した太宰と再会する。“太宰治”と聞くと、一般に次から次へと女性と心中を試みた、というイメージを持っている人も多いのでは?その中でお慶は、ある意味で太宰に深く関わりつつ、己の幸せをつかんだ人物と言える。「最初は監督に『少し、おバカな感じで』と言われたんですがこれが難しい。やりすぎると変だし(笑)。でもおバカというのを、一生懸命過ぎて目の前のことしかできない人と理解しました」。お慶がいま、幸せに生きていることを知った太宰の胸には“敗北感”とも言うべき感情が押し寄せる。太宰を演じた向井さんは、その心理を太宰のかつての“恋心”から来るものと解釈していたが、優香さんはどう見ているのか?「えー!?難しい質問ですね(苦笑)。子供の太宰がお慶に抱いていた気持ちは間違いなく恋だと思うんです。器用ではなくて失敗ばかりのお慶が気になって…気になるから意地悪したくなる。でも、『負けた』と思ったのは“恋”ではないような…うーん、お慶の“存在”に『負けた』という感じですかね?」様々な解釈を想起させるお慶をフワリと不思議な魅力で演じている優香さん。“女優”としての側面と共に、司会者やバラエティ番組などでの活躍も目立つが、優香さんにとって“演じる”というのはどういうことなのか?すごく楽しんでいるように見えるが…。「その質問、よく聞かれます(笑)。飽き性なので、同じことをずっとしてられないんですよ。だから、いろんな仕事をしているからこそ、そこで得たエネルギーをまた違うところで活かしている、という感じですね。その中で、『この役は優香で』と言っていただけるならやりたいです。以前は現場に緊張してなじめなかったんですが、最近、演じることが面白くなってきました。違う人になったりするのは楽しいですよ」。最後に、文豪たちの作品を原作としたこのシリーズに因んで優香さんの読書体験について。優香さんにとって、これまでで忘れられない一冊は?「基本的に、本でも漫画でも映画でも、恋愛モノよりも友情モノ…しかも男同士の友情のお話が好きです。女の子ってどこか距離があったりして、その点、男の子って殴り合ったりぶつかり合えるじゃないですか。女の子にはそれができないので惹かれますね。そういう意味で、大好きなのが『ボックス!』(百田尚樹著/太田出版刊)。親友同士なんだけど、一人はエリートでもう一人は努力家という2人のボクサーの戦いアリ、友情アリの物語です。私は、“青春”て言えるものを送ってないので、その部分も憧れます!」向井さん×優香さんの2人から、あなたはどんな解釈を導き出す?短い時間の中での2人の交錯を楽しんでほしい。(stylist:宇賀愛<オフィスロック>/hairmake:今野真樹<maroonbrand>)「黄金風景」向井理インタビュー「魔術」塚本高史インタビュー coming soon「檸檬」佐藤隆太インタビュー coming soon「高瀬舟」成宮寛貴インタビュー coming soon「グッド・バイ」水川あさみインタビュー coming soon<BS-TBS>2月20日(土)より毎週土曜放送中/全6話・各話30分予定BUNGO-日本文学シネマ- 黄金風景価格:2,993円(税込)BUNGO−日本文学シネマ− DVD-BOX価格:13,125円(税込)発売日:6月19日(土)公式サイト:■関連作品:ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開© 2010 BOX! Production Committeeストリングス 〜愛と絆の旅路〜 2007年4月28日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて順次公開■関連記事:市原隼人と共演できる!『ボックス!』クライマックス・シーンでエキストラ大募集香取慎吾デザイン『ストリングス 〜愛と絆の旅路〜』タンブラーを5名様にプレゼント『エヴァンゲリオン』の庵野秀明×長塚圭史が魅せる人形ファンタジー『ストリングス 〜愛と絆の旅路〜』試写会に5組10名様をご招待
2010年02月25日昨年12月、コロラド州の自宅で夫人のブルック・ミューラーさんに暴力をふるい、暴行容疑で起訴されているチャーリー・シーンがリハビリ施設に入所したことが明らかになった。23日、シーンの広報担当が「予防措置としてリハビリ施設に入所した」と発表、現在出演中のCBSのTVシリーズ「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」の撮影も中断されるという。入所の理由や治療内容についての説明はなかったが、TVシリーズを製作しているCBSおよびワーナー・ブラザース・テレビジョンと製作総指揮のチャック・ローレは理解を示していて、「彼(シーン)が抱えている問題と向き合うことを応援する」とコメントしている。シーンは現在は保釈中で、3月15日に出廷が予定されている。ちなみにブルック夫人も2月上旬からリハビリ施設に入所しているが、薬物中毒克服のためと言われている。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ [海外TVドラマ]■関連記事:シネマカフェ的海外ドラマvol.75エミー賞、ノミネーションから見るお薦め作品
2010年02月25日モーガン・フリーマン&マット・デイモンがそれぞれオスカー主演男優賞、助演男優賞にノミネート、興行面でも決して公開規模が大きいとは言えない中で公開以来ベスト10位以内をキープ。何より、鑑賞後の満足度では格段に高い評価を与えられており、しっかりとその存在感を示している、クリント・イーストウッド監督作『インビクタス/負けざる者たち』。「感動した」という声とあわせて多く聞かれるのが、映画に対して抱いていたイメージが「観る前と観た後で印象が大きく変わった」という声。こうした“生”の声を伝えるべく、このたび、映画を鑑賞した学生による座談会を開催!都内の学生8名が、イーストウッドが伝えようとしたメッセージ、映画が教えてくれたことなどについて、自身の経験を絡めつつ熱い言葉を交わした。学年やクラスも異なる、19歳から22歳の学生で構成されたこちらの座談会。みな、緊張や恥ずかしさもあってなかなか自分の意見や感想が出せないのでは?というこちらの予想を裏切る形で、様々な視点からの意見が次々と飛び出す。まず劇中、黒人と白人の境界を取り払おうと奮闘するネルソン・マンデラの信念、戦う姿勢について男子学生のひとりは、マンデラが自らのボディガードに黒人だけでなく白人を加えるように要請し、「私たちも変わらなくてはいけない」と語るシーンを挙げ「“相手に理解を求める前に自分が理解する”というメッセージを感じた」と語った。これにうなずきつつ、別の男子学生はマンデラを“赦しの人”と称し「いまの日本の政治家にマンデラの姿を見てほしい!いまの日本の政治は揚げ足取りばかりだったり、社会全体が次のチャンスを与えようとしない。でもマンデラは“赦し”で国に発展をもたらした。もちろん赦しと言うことは簡単でも、実際に実行するのはすごく難しいんだけど、これからの世界における一つのキーワードだと思う」と訴えた。また、出席者の中には現在、就職活動中の学生もおり、彼らは仕事について、将来についてなど考える上で、自分の状況に置き換えつつ映画から力をもらった、と口を揃えた。就職氷河期と伝えられるが、ある女学生は「絶対にあきらめない、ということを教えてもらった。マンデラの言葉や映画の中の素晴らしいセリフを自分と重ねてしまいました。これって普段の生活の中でも活きる言葉だな、と」とふり返る。すでに就活を終えたという別の女子学生も「マンデラは、黒人と白人の混ざった職場を作ろうとするときでも、ラグビーチームをまとめようとするときでも、一人だけ別の意見を持っていたとしても信念を曲げない。無理矢理押し通すのでもなく、諭しながら自分の意見を分かってもらおうとする姿勢には衝撃を受けました。自分だったらこんなに強い信念を持ち続けられるかな?って」と真摯な表情で語った。そしてもう一つ、学生たちの口から多く語られたのが、スポーツの持つ力について。映画ではマンデラとM・デイモン演じるフランソワ・ピナール(南アフリカ・ラグビー代表チームのキャプテン)が協力し、黒人と白人の混合チームがワールドカップを席巻していく姿が描かれる。前出の男子学生は「ラグビーの試合の“ノーサイド(※試合終了を指す言葉で、敵と味方の区別がないということを意味する)”と物語の中での黒人と白人のノーサイドがぴったり重なった」とその感動を口にした。ほかの学生たちもこれまでに学校の部活などを経験してきており、そこでの経験と映画が重なったという。6年間陸上に打ち込んだという女子学生は「映画の中の物語の方がすごいけど…」と前置きしつつ「選手が付いていく指導者は、尊敬できる人、そして自分を信頼してくれる人。もちろん、最初は周囲の誰のことも信じられないんだけど、もっとも大切な日々の練習を積み重ねる中で徐々に変わっていく。それが映画の中のラグビーチームと同じでだなと思いました」と語った。ほかの学生たちからも、弱かったチームを引っ張りあげたという苦労や充実感、一度は瓦解寸前になりながらもう一度チームが一つになったという経験、応援する側としてチームが一体になっていく瞬間を実感した体験などが口々に語られた。ちなみに、南アフリカでは今年6月にサッカーのワールドカップが開催されるが、それぞれの学生に書いてもらったアンケートでも「これまでとは違った見方ができそう」、「映画で、白人の代表的スポーツ・ラグビーと黒人の代表的スポーツ・サッカーという分かれ方が描かれていたが、(映画で描かれる)1995年から15年経って、今回サッカーがどのように受け止められるのか興味深い」といった感想が相次いだ。座談会での学生たちの感想や意見を通して感じられたのは、まさにこの映画が示す“多様性”。性別や年齢、立場などが異なるひとりひとりの観客に多様な視点を提供し、考えさせてくれるということを改めて示した座談会だった。3月7日(現地時間)にはアカデミー賞が発表されるが、M・フリーマン、M・デイモンがもし、受賞を果たした際にどのようなメッセージを世界に向けて投げかけるのかも気になるところだ。『インビクタス/負けざる者たち』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。モーガン・フリーマン&マット・デイモン インタビュー特集:2010アカデミー賞■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点バッシングにも“不屈”内藤大助「ネルソン・マンデラと比べれば俺なんかまだまだ」驚愕の高得点!女性が感じたイーストウッド最新作『インビクタス』の魅力西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」
2010年02月25日