FASHION HEADLINEがお届けする新着記事一覧 (850/857)
10月30日、伊勢丹のアイコンのタータン柄が「マクミラン/イセタン」となってリニューアルされた。伊勢丹新宿店において発表セレモニーが行われた。三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長執行役員の大西洋、スコットランド国際開発庁日本駐在代表スティーブン・ベーカーが出席した。セレモニーはスコットランドの伝統楽器バグパイプの演奏で幕を開けた。新タータンのパネルをバックに大西氏は、「昨秋、日本におけるタータンのプロモーションに貢献したとして、スコットランド・タータン協会からタータン・アワード(パッケージ部門)を受賞した。この受賞を機に、改めてオリジナルのタータンを作ることになった。今リニューアルは伊勢丹にとって重要なターニングポイントだ。単に紙袋の柄が変わるということではなく、新しいタータンを今後のブランディングツールとして展開していきたい。ショッピングバッグがアクセサリーとして、ファッションの一部としてお客様の生活の中に溶け込んでいってもらえれば嬉しい」また、ベーカー氏は「伊勢丹がタータンをリニューアルするのは、現状に満足することなく常に前に進む同店らしさを表していると思う。今後も伊勢丹と一緒にタータンの価値を多くの方へ広げていきたい」と語った。マクミラン/イセタンは全世界のタータンを一括統制している「スコットランド・タータン登記所」に正式に登録された。また、伊勢丹新宿店では、新しくなった「マクミラン/イセタン」を使用した商品を1階ザ・ステージや各階で展開する。
2013年10月30日ファッションデザイナーのコシノジュンコが、破天荒なパフォーマンスで知られるBiSの新メンバーとして正式加入したことが発表された。コシノはメンバー選抜のオーディションに極秘で参加。その圧倒的な存在感で合格したとのこと。コシノが加わった新生BiSは11月5日の電報の日に二子玉川ライズ・ガレリアで開催される「HOT DENPO FESTIVAL 2013」に出演。コシノがデザインしたクラッチバッグ型電報「アトラクス(Artlux)」の発売記念イベントで、コシノがデザインした新衣装をまとってBiSが新曲「恋する電報JAPAN」を披露するほか、コシノのスピーチ、BiSとコシノによる電報に関するトークセッション、握手会などが行われることになっている。アトラクスは、コシノがパリコレで発表したデザインをモチーフにゴールドでアレンジされたクラッチバッグの中に電報文がセットされた中台紙が入って届けられる電報で、受け取った後もスマートフォンや書類などが収納できるファッションバッグとして使用することができる。BiSはBrand-new idol Society、新生アイドル研究会という意味を持つアイドルグループで、2011年3月にアルバム『Brand-new idol Society』でデビュー。24時間歌い続けるライブや、樹海を全裸で走りまくるミュージック・ビデオなどアイドルとは思えないアバンギャルドな行動やビジュアルで話題を呼んでいる。今年9月にミッチェルことミチバヤシリオが脱退、5人体制で活動していたがコシノの加入により6人編成となった。
2013年10月29日コスメブランドの「ローラメルシエ(laura mercier)」は、メイクアップからボディケアまで多彩なアイテムをセットにしたホリデーキットを4回に分けて限定発売する。第1弾は、発売中の「リュクスカラーポートフォリオCS」(8,400円)。ブランドを象徴するカラー3色を含む、シルバーパールが入ったものからマットタイプまで質感の違うアイカラー6色(うち限定色4色)、チークカラー2色がセット。オリジナルミラー付きで持ち運びにも便利。第2弾は、毎年登場しているベースメイクセット「ベースメイクセレクトキット 2013 ホリデイ」(8,610円から1万1,550円)で、10月25日に発売した。ブランドが提唱する"フローレススキン"を完成させるプライマー(下地)、ファンデーション、フェイスパウダーの中から2アイテムを選べるセットで、オリジナルポーチ付き。11月8日発売の第3弾は、目元を演出するベイクドアイカラー3色を限定パッケージにセットした「ペティベイクドアイカラートリオ」(3種、2,940円)と、ミニサイズのハンドクリームが4種セットになった「ハンドクリームカルテッドvol.2」(3,150円)。11月22日発売の第4弾は、限定でキャンドル4種類がセットになった「キャンドルコレクション」(6,825円)、限定のバスソルトとホイップクリームのような軽いテクスチャーのボディークリームのセット「ボディ&バスデュオ」(2種、5,040円)、バスアイテムとキャンドルがセットになった「ボディ&バスリュクスカルテット」(2種、8,400円)、日本未発売のキャビアスティックアイカラーのミニサイズ4色がセットになった「ミニキャビアスティックアイカラーセット」(3,990円)、リップグラッセのミニサイズが5色セットになった「ミニリップグラッセセット」(2種、5,250円)。
2013年10月29日「アディダス(adidas)」は、「アディダスコンソーシアムコレクターズプロジェクト(adidas Consortium Collectors Project)」と題し、世界各国の熱狂的コレクター5名による復刻モデルをリリースする。彼らは、ドイツ・バイエルン州のヘルツォーゲンアウラッハにあるアディダス本社に招待され、創業者アディ・ダスラー(Adi Dassler)の生家やシャインフェルトのプロトタイプ製造施設、アーカイブを訪問。アディダスは、知識を提供し、私的アーカイブを記録させてくれたコレクターへの謝礼として、各人お気に入りのアーカイブモデルをごく限定的なリリースとしてリメイクする機会を提供。各コレクターとオリジナルスのデザインチームが協業し、オリジナルのシルエットでプレミアムな素材を用いたモデルを制作した。日本からは、マスターピースサウンド(MASTERPIECE SOUND)のメンバーとして活躍するアーティストの真柄尚武が参加。中学時代に創刊間もない『ポパイ(Popeye)』で目にした「カントリー(Country)」(1万3,650円)の仕上げとカラーウェイを一新し、ブルーや蛍光色のカラーコンビネーションを採用したモデルを発売する。ニューヨークでDJとして活動する「オペレーター(Operator)EMZ」は、スニーカーに夢中になった1980年頃を意識して「プロモデルエイティース(Pro Model 80s)」(1万5,750円)をリメイク。ヒップホップカルチャーに影響を受けたベルリンのコレクター、「スニーカークイーン(Sneakerqueen)」は、バスケットボールシューズの「ライバルリーハイ(Rivalry Hi)」(1万5,750円)をセレクト。フィンランド・トゥルクでソフトウエアエンジニアを務めるラルフ・ティッタネン(Ralf Tittanen)は、「聖杯」のごとく崇拝するレアモデル「バハマ(Bahamas)」(1万3,650円)をリメイク。ロンドン在住のクリエーティブディレクター兼デザイナーのロバート・ブルックス(Robert Brooks)は、独創的なアウトソール構造が目立つ「ZX550」(1万4,700円)を選んだ。日本では東京・神宮前の「エーワン・クロージング(A-1 CLOTHING)」にて、来月2日より数量限定で独占販売される。
2013年10月29日IDC大塚家具は25日、商業施設「プレミアヨコハマ」3階に、佐藤オオキによるデザインオフィス「ネンド(nendo)」とのコラボレーションによる家具セレクトショップ「エディションブルー・プレミアヨコハマ(EDITION BLUE PREMIERE YOKOHAMA)」をオープンした。東京の新宿、青山に続く3店舗目。神奈川県へ初の出店となる。エディションブルー・プレミアヨコハマは、ファミリー層をターゲットに北欧スタイルを軸にしてイタリアやドイツのモダン家具やビンテージ家具を扱う。nendoデザインの最新作のラウンジチェアを他店に先駆けて販売開始する他、老舗の曲木(まげき)家具ブランド「秋田木工」の過去のモデルをリ・デザインしたテーブル、ソファ、スツールなどオリジナルモデル9型を展示販売。また、デンマークの直輸入家具をはじめ、nendoのディレクションのもと世界中からファブリックや照明、インテリア小物までをセレクトしている。この度新たに加わった寝室ラインからは、枕カバーやベッドリネン、クッションなどが登場。また、同階共用部、隣接するドコモショップのディスプレイに同店の家具が使用されている。
2013年10月28日「コールハーン(Cole Haan)は、ブランド設立85周年限定ルナグランドロングウィングのリミテッドエディション(4万7,250円、USサイズ7~10.5)を、数量限定で発売する。トラフトン・コール(Trafton Cole)とエディ・ハーン(Eddie Haan)がブランドを設立させた1928年から85年目となる今年、宇宙旅行からインスパイアされたルナグランドロングウィングの限定版が登場。アッパーにメタリックシルバー、ソールにホワイトカラーを用い、踵までブロークが延びる店頭では阪急メンズ大阪店1階で開催されるコールハーンルナグランドのポップアップショップのみで来月6日より発売。それに先駆け、24日20時よりコールハーンの特設サイトにてオンライン先行予約販売を実施している。
2013年10月25日アートマガジン『トイレットペーパー(TOILET PAPER)』誌とのコラボレーションで制作され、女優の菊地凜子がモデルを務める「ケンゾー(KENZO)」13AWの広告キャンペーン。そのビジュアルにフィーチャーしたポップアップショップが、伊勢丹新宿店メンズ館2階にオープンした。期間は11月5日まで。ブランドの13AWの新アイコンである「EYE(瞳)」や、”クラウド(雲)””フライングタイガー”柄などがモチーフのコレクションの他、人気のスウェットやTシャツ、iPhoneケースなどが扱われる。星条旗プリントに「EYE」の3D刺繍が施されたスウェットは、伊勢丹とオープニングセレモニー、表参道ジャイルでのポップアップショップのみでの取り扱いで、グレーは伊勢丹限定。トイレットペーパーは、マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)とピエールパオロ・フェラーリ(Pierpaolo Ferrari)が、マイコル・タルソ(Micol Talso)のアートディレクションの元、2010年にスタート。13年6月にトイレットペーパーのイメージがパリの美術館「パレ・ド・トーキョー」の正面ウインドーを飾ったのがきっかけで、ケンゾーとのコラボレーションに発展したという。
2013年10月24日「フェンディ(FENDI)」は、日本でのフレグランス販売第1弾として、25日にオードパルファム「アクアロッサ(L’ACQUAROSSA)」(30ml/7,900円、50ml/1万1,400円、75ml/1万3,900円)を発売する。ゴールドとブラックのキャップには、フェンディの象徴的なバッグ「ピーカブーバッグ」の留め金のデザインを投影。ボトルのゴールドのボトムには、ダブルFロゴを刻印した。ボックスは2種類の赤色のペカン柄で構成し、仕上げに「アクアロッサ」をゴールドで刻印。香りは、調香師デルフィン・ルボー(Delphine Lebeau)とブノア・ラプーザ(Benoit Lapouza)、そしてLVMH香水部門ディレクターのフランソワ・デュマシー(Francois Demachy)が担当。ベルガモットやタンジェリンのフレッシュなトップノートを、地中海らしいスパイシーなランタナフラワーやローズ、マグノリアなどのブーケが引き継ぎ、レッドシダーウッドやムスク、パチョリがフェミニンに締めくくるフローラルウッディ―の香り。本品のミューズには、キアラ・マストロヤンニ(Chiara Mastroianni)を選出。イタリア人俳優のマルチェロ・マストロヤンニ(Marcello Mastroianni)と、フランス人女優カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)の間に生まれた彼女が、ローマの街をバックに気高く大胆な「フェンディウーマン」を演じる。
2013年10月24日ファッションブランド「イーチ・アザー(EACH×OTHER)」がポップアップイベント「アート・ミーツ・ファッション(ART MEETS FASHION)」を23日より伊勢丹新宿店3階ザ・ステージ#3にて開催している。29日まで。毎シーズン異なったアーティストをゲストデザイナーとして招きコラボレーションを行う同ブランド。今回は7人を迎えてコレクションを展開。中心アーティストのロバート・モンゴメリー(Robert Montgomery)を始め、アレッサンドラ・ドゥルソ(Alessandra D’urso)、ナコ(Naco)、トーマ・レリュ(Thomas Lelu)、イ・ズウ(Yi Zhou)らが参加。今シーズンのテーマ「シークレット・プレイス」を元に、シャツの襟裏やジャケットの内側など見えない部分にもそれぞれの作品を施したアイテムを発表している。会場では世界初公開となるロンドンで行われたロバート・モンゴメリーのインスタレーション動画も流れる。EACH×OTHERは、ファッションデザイナーのイラン・デロイス(Ilan Delouis)とアートディレクターのジェニー・マナーハイム(Jenny Mannerheim)が2012年に立ち上げ、13-14AWより日本での展開を本格スタート。イランとジェニーの2人が選んだアーティストや詩人、ミュージシャン、フィルムメーカーなどと協業して作るクリエーティブコミュニティー機能を持つ。 “面白いことを一緒にやってやろう!”という意気込みがあるアーティストであれば、有名無名問わず世界中から発掘していくという。「着心地を優先してプレーンなデザインを好んでいる方でも“自分らしさ”を感じられる服が欲しい方は多いはず。ベーシックなパターンにデザイナー独自のアートワークが重なったコレクションなので、プレーンなテイストが好きな方にも楽しんで着てもらえると思う。毎シーズン異なったゲストデザイナーを迎えるため、今後の展開については未知の世界。どんどん進化し続ける姿も見てもらいたい」と担当アシスタントバイヤー。
2013年10月24日その名のインパクトも強烈なら、エッジーなデザインワークも世界に注目されているクリエーター、ファンタジスタ歌磨呂。ジャパニメーション、サブカルチャー、アートを多彩に組み合わせ、広告デザインから初音ミクやゆずのPVディレクション、2013年にはカルチャー誌『WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO!? by “QUOTATION”』をも発表し、この10月には第二弾を発表。更にはテキスタイルのデザインにも進出し、その布地を使った洋服も発表することに。それを記念し、伊勢丹新宿店2階センターパーク/TOKYO解放区で「WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO !? ファンタジスタ歌磨呂POP UP SHOP」が10月29日まで期間限定でオープンしている。2次元のアートワークから、立体的なファッションへ。その流れについて聞いてみた。――映像やデザインワークを経て、今回、テキスタイル、そしてファッションへと活動の範囲を大きく広げられたのはどういう経緯なのでしょうか?もともと美術大学ではテキスタイルを専攻されていたとのことですが。僕は美大で織物を専攻していて、課題ではタペストリーなどを作っていたのですが、そのかたわら、織機にカメラを設置し、織られる過程をコマ撮りしてアニメーションにするなど、当時から創作のスタイルを一つに絞るということはしていなかったんです。テキスタイルからファッションという流れは今回たまたまの要素が強いのですが、テキスタイルパターンデザインは服にもなるし、インテリアにもなるし、それこそいつかはホテル丸ごとデザインできるかもしれないし。テキスタイルは衣・食・住ありとあらゆるものにインストールできるのが面白いと思うんです。大学の授業で初めて織物を作った時に強く感じたことがあるんです。まず、織機に触れることすら初めてに近いわけで、そりゃあワクワクしっぱなしなわけですよ。経糸を時間をかけて通して、シャトルを使って緯糸を入れて織物を作っていくのですが、その過程では、最終的にどういうものが仕上がるんだろう、こうやって布ってできていくんだなあとか、本当に胸がわくわくしてるんですよね。で、いざ完成して織り上げた生地を機から下ろし、出来上がった生地を見ると、何の変哲もない馴染み深い普通の布なんです。今まで頭の中で抱いていたキラキラしたものが突然にすべて去ってしまい、普通の布がただ、目の前にあるんです。幸せな青い鳥を取り逃がしたような、魔法が解けてしまったような気持ちでした。イメージとリアルの境界線がきっぱりと過程と完成の狭間で分かれてしまったんです。その時、人間の欲望の回路みたいなものに気付けた気がして、逆に感動したんですよね。想像力の果てには絶対に到達できない、だから何度も繰り返しつくり続けるのだろうっていう。すべての事象はトリミングされ、フレームの中に入っていくんですよね。胃の大きさも、人生さえもトリミングされていますよね。でも、何かをイメージし続けること、その想像力は、無限に永遠に続き、広がっていくんです。でも、それがリアルの場所に現れた瞬間、それはトリミングせざるを得ないんです。僕がテキスタイルに想いをはせるのはそこなんです。トリミングされていても、続いていくことが容易にイメージできる。魔法を失わずにいられる。ワクワクをギリギリまで失いたくない気持ち。僕にとって、無限に広がるパターンは、想像力そのものなんです。――去る9月にパリで開催されたテキスタイルの見本市「プルミエール・ビジョン」では、小松精練のブースから参加され、結果、テキスタイルコンペティション「PVアワード」でグランプリを獲得されました。色とりどりの迷彩色の中には「ドドドド」とカタカナの擬音語がデザインされているなど、正に「歌磨呂曼荼羅」と名付けたくなるようなユニークな世界観です。デザインのコンセプトはどういうところからきているのでしょうか?『ドドドド』はマンガの典型的な擬音語ですよね。僕が、アニメが好きなのは日本の宝っぽいところがあるからってのもありますが、グロテスクなものもリアルだと直視できないけど、アニメなどの二次元だと、すんなり見られるクッションのようなところが面白いなって思うんですよね。初音ミクのPVを手掛けたときも感じましたが、リアルに存在しないものなのに、人々が『いる』と信じる心や『いてほしい』と願う希望があるからこそ彼女は成立しているじゃないですか。二次元のそういう奇跡のような儚いものに魅力を感じるんです。僕の代名詞的作品に、『マンガカモ』という作品があるのですが、渋谷のスクランブル交差点を迷彩に見立てて作った作品なんです。渋谷のスクランブル交差点は1日100万人もの色んな人達が行き交ってて。渋谷だからいいでしょっていう『設定』のようなものがたくさんあって、とにかく何をしてても大丈夫という空気がそこには漂っている。女子高生は地べたに座ってメイクも出来ちゃうし、ナンパしてる人も躊躇しないくらいの人の量。僕のこの『マンガカモ』の柄は、何もない場所にあったら、目立ちすぎるくらい派手だけど、おそらく渋谷のスクランブル交差点なら、そこに紛れ込んじゃうと思うんです。違う場所ではそうではないけど、ある限定された場所では凄く普遍的なものとして捉えられてしまう不思議、みたいなことを形にした作品。しかも、芯が無く、表面だけが塗り替えられていく薄っぺらいコラージュなんです。でも、そこが面白い。例えば、コミケのコスプレ会場だったら、普段は恥ずかしがり屋さんでも、堂々と肌を露出して、コスプレを披露できるんです。その空間の中でなら、安堵にも似た勇気が持てるから出来ちゃうんです。スポーツジムだったら堂々と皆の前でエアロビできる、とかとか。そういう皆が無意識に想いを溶け込ませることのできる『設定』というのは世の中に実にたくさん溢れているんですよね。『ここでなら、これをしてもいいよね』と精神が自由になれるフィロソフィーみたいなものが渋谷のスクランブル交差点に流れているように感じたんですよね。その世界観をポップに表現したものが、『マンガカモ』なんです。――なるほど。それこそ「自由でいるための旗頭」なんですね。そうありたいと思っています。日本人って基本的にはどこか引っ込み思案で、外に向けてアピールをすることが不得手であったりしますよね。だからこそ自由を求めて『設定』を作っていくんです。『ここではこれはOK』という風呂敷を広げれば、そこに人はすぐに集まってくるんです。そして、その中で皆自由になれて自分を表現することができるんです。ちょっと分かりにくい例えかもしれないけれど、僕が愛する『機動戦士ガンダム』ではミノフスキー粒子という強力な帯電機能を持った微粒子があることによって長距離無線やレーダーの使用が不可能になり直接戦闘しかできないんですよね。でも、それって制作者側がロボット達を肉弾戦させるためにつくった設定なんですよ。でも、設定を設けることである意味その世界はリアリティーを持っていく。行為に責任を持つための『設定』を用意することで、安心してその行為に漬かれるんです。この世界にもそういった『設定』はすごく多く存在しているんですよね。そういう世界に潜む面白い設定に出合いたくて、僕はものづくりをしているのかもしれません。――そして歌磨呂さんのアートワークに接することで私達にニュータイプになれと?そこまで押しつけがましくするつもりはないです(笑)。――今回、デザイナーとのコラボでコートやダウンなど様々なアイテムが出来上がりましたが、そこにおいては何か注文はされたのですか?いえ、全くご自由に、デザインしてくださいとお願いしました。コートは表から見ると全く分からないけれど、風が吹いたり、脱いだりすると裏地にド派手なテキスタイルがあるところがすごくいいですよね。――『WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO!? by “QUOTATION”』の第二弾も発表され、今後はどういう方向に向かっていくのでしょうか?エミリオ・プッチのようなテキスタイルを主軸としたブランド化も考えていらっしゃいますか?先ほどお話したようなコンセプトで、まずオリジナルのパターンのピースがあって、それがアート作品としてまず存在し、それがつながることで無限増殖するパターンになるというストーリーをコンセプトにして続けていきたいと考えています。ですが、先にテキスタイル作っちゃってるので順番が逆なので、そうなるように今は必死で作品を作っています。テキスタイル≒デザインではなく、もっと広くアートの文脈に落とし込んで展開していくことは可能だろうか。その先にファッションがあって、インテリアがあって、何か面白いことがある。いろんな可能性はが無限に広がっていければいいなと思っています。日本の広告やデザインの現場は、クオリティーがとても高いですが、すごく保守的なイメージがあるんですよね。内に向けて作っているばかりではちっとも世界には知られていかない。広告祭で賞をとっても、そんなのはその関係者しか見ないですからね。僕には自己満足にしか思えないことが多い。それは全く悪いこととは思わないけれど、もっと限定せず360度外に向けてものを作っていった方が、驚きもあるし、感動も共有できたりして単純に面白いと思うんです。マンガやアニメなど日本のオリジナルの文化を軸にそこから広がる僕らの文化を、いわば“Represent Japan”という改革を起こす1人になれたら最高ですね。
2013年10月23日三越伊勢丹の基幹3店(伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越)で、「三越伊勢丹デザインウィーク2013(ISETAN MITSUKOSHI DESIGN WEEK 2013)」が23日よりスタートした。注目は、伊勢丹新宿店のメイン企画で、「マルニ木工」と「ミナ ペルホネン(mina perhonen)」の初コラボレーションとなる「ふしとカケラ」(本館1階ザ・ステージ)。深澤直人がデザインしたマルニ木工のアームチェア「HIROSHIMA」に、ミネ ペルホネンの余り布でパッチワークした生地や、使い込む内に擦れたところから別の色が現れ経年変化が楽しめる新作ファブリックを使用したオリジナルチェアが登場。100脚限定生産とレアな逸品を目掛けて開店前より行列ができていた。イベントでは「HIROSHIMA」の座面の形をしたミナ ペルホネンの限定バッグも3種用意。会期は29日まで。本館5階リビングフロアでは、「マリメッコ(Marimekko)」の限定品や廃盤になったファブリック、食器、ステーショナリーなどがそろうマーケット「マリカウッパ(MARIKAUPPA)」がオープン。新作「ウエザー・ダイアリー(Weather Diary)」の食器を始め、人気のプケッティ柄を使用した伊勢丹限定カラーアイテムが数量限定で登場。会期前より問い合わせが殺到しているという。その他、北欧デンマーク家具の代名詞ともいえる「フリッツ・ハンセン(Fritz Hansen)」のセブンチェアに英国ファブリックブランド「デザイナーズギルド(DESIGNERS GUILD)」の生地を張ったコラボチェアや、家具デザイナー・尾方新一の「ビーン・スツール(BEAN STOOL)」、陶芸家ルーシー・リーに影響を受けた若手陶芸家(青木良太、田村一、竹村良訓、田中信彦)をフィーチャーした「ライフ・イズ・アート(LIFE is ART)」、漫画『へうげもの』とコラボし茶道具を集めた「Chanoyu Oribe-tique」など多彩なイベントが開催されている。また、日本橋三越本店では、絵本作家・いちかわともこが手書きで描いた限定のマトリョーシカが29日まで展開。銀座三越ではifs未来研究所所長・川島蓉子による空想デパート「川島屋未来百貨店」がオープンしている。三越伊勢丹では「HAND MADE BY/FOR ME(私による私のためのハンドメイド)」をテーマに、11月5日までの会期中、全30を超えるイベントが予定されている。
2013年10月23日「ディオール(Dior)」は、10月23日から10月29日までの期間、伊勢丹新宿店4階=ウエストパーク/ラグジュアリーステージにポップアップショップをオープンする。「レディディオール(Lady Dior)」「ディオールバー(Dior Bar)」といったメゾンを代表するバッグコレクションの魅力を伝えると共に、伝統的なクラフトマンシップを紹介。期間中の26日から29日には、イタリアのバッグ工房から職人が来日してデモンストレーションも実施する。時間は11時から12時、13時から15時、16時から19時(変更の可能性あり)。1995年に誕生したレディディオールは、フランス大統領シラク夫人にプレゼントされたダイアナ妃が愛用されていたことでも有名。誕生当時は、ナポレオン3世のイスからインスパイアされた柄に由来する「カナージュ」という名前だったが、ダイアナ妃へプレゼントされたのを機に「レディディオール」に改名された。一方、ディオールバーは、アーティスティックディレクターのラフ・シモンズが手掛けた13SSコレクションでデビュー。ムッシュ・ディオールが生んだ「バー(BAR)ジャケット」からインスパイアされたデザインで、サイドのバタフライ型金具により、ウエストシェイプされたシルエットを表現している。バージャケットは、1947年に戦後ファッションとして発表された「8」のようなラインで女性らしさを強調する「ニュールック」を象徴するアイテム。
2013年10月22日そごう・西武は、世界的に活躍するデザインオフィス「ネンド(nendo)」と、日本の伝統工房やメーカーとのコラボレーション商品を「バイエヌ マイスター(by | n meister)」と「バイエヌ(by | n)」シリーズとして発売する。「by | n meister」では伝統技術を受け継ぐ工房と協業し、nendo×小林工業のカトラリー(各5,040円)や、nendo×源右衛門窯の磁器食器(1,260円から2万5,200円)、nendo×中川木工芸の木工食器(1万2,600円から11万3,750円)の他、和紙、西陣織、金網細工、漆器など7ジャンルの商品をラインアップ。10月22日より西武渋谷店で、11月上旬より西武池袋本店、そごう横浜店、大宮店で順次販売が開始される。更に10月22日から11月4日まで西武渋谷店にて、同シリーズの商品やプロダクトのスケッチ、試作品の展示・販売会“暮らしに小さな「!」を by | n meister展”も開催される。「by | n」ではメーカー15社とコラボし、約500アイテムの製作を計画。第1弾として10月22日よりそごう・西武でタオルを販売する。値段は630円から3,990円。来年以降、メガネ、老眼鏡、ステーショナリー、日常食器、箸などの販売を予定している。デザイナーの佐藤オオキが代表を務めるnendoは2002年に設立。東京、ミラノ、シンガポールを拠点として活動している。
2013年10月22日「コスチュームナショナル(CoSTUME NATIONAL)」は、南青山の旗艦店内のギャラリー「LAB」で、現代美術家、杉本博司の個展「Architecture of Time」を開催している。2014年1月13日まで。コスチュームナショナルは、杉本が構成・演出・美術を手掛ける人形浄瑠璃「曾根崎心中」を舞台化した「杉本文楽・曾根崎心中・付り観音廻り」の2013秋ヨーロッパ3都市公演をサポートしている。本展はこの公演を記念して実施され、レンズの焦点を無限遠の2倍に設定し、全体をぼかす独特の技法で撮影される「建築(Architecture)」シリーズの作品を展示している。同店では2011年のオープン以来、併設されているバーの壁に杉本博司の同シリーズをディスプレイしている、【イベント情報】Hiroshi Sugimoto: Architecture of Time会場: LAB / CoSTUME NATIONAL住所:東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex1階期間: 2014年1月13日まで時間:11:00から19:00
2013年10月21日イタリアブランド「クルチアーニ(Cruciani)」が、アメリカのマイアミ・チルドレンズ・ホスピタル財団に「クルチアーニC」のブレスレットを60万本寄付することを発表した。ブレスレットは財団のウェブサイトで販売され、その売上金は5年間で総額1200万ドル(約11億円)となる予定。同財団は、南フロリダ地区に世界最高レベルの小児科専門病院「マイアミ・チルドレンズ・ホスピタル(MCH)」を創立する目的で設立。2012-13年USニュース&ワールド・レポートでは、MCHの10の小児専門医療サービス部門が「アメリカのベスト・チルドレンズ・ホスピタル」にランク入りしている。クルチアーニは、2011年には東日本大震災の際も復興支援のためのチャリティーブレスレットを発売し、売り上げの全額を宮城県石巻市に寄付している。
2013年10月21日「プリーツ・プリーズ・イッセイ・ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)」が、”熊”をモチーフにしたシリーズ「ポーラー・ベア(POLAR BEAR)」を発売した。今秋冬のテーマは、ブランド創立時からのキーワードでもある「ON THE ROAD AGAIN - 旅」。"旅先の動物園で出逢った白熊"をモチーフとして、毛足の長い素材を使用したアイテムを展開している。ラインアップは、カーディガン(4万8,300円)やパンツ(3万9,900円)、ショートパンツ(3万5,700円)、トップス(3万8,850円)など。全国のPLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEショップで取り扱う。更に路面店限定で、細かく切ったプリーツの余り布を編んで作った熊の人形「KACHINA BEAR」(小6,300円、大8,925円)も販売する。
2013年10月18日今年で7回目となる「TOKYO KIMONO WEEK 2013―きもの・和・日本橋―」が10月17日にスタートした。同日にオープニングセレモニーが開催され、TOKYO KIMONO WEEK実行委員長の桟敷正一朗氏、三井不動産日本橋街づくり推進部長の新原昇平氏に加え、初の連携企画を実施する三越日本橋本店長の中陽次氏と高島屋日本橋店店長の亀岡恒方氏が登壇した。「TOKYO KIMONO WEEK 2013」は、日本橋地区の約90店舗が参加する。歌舞伎俳優の市川海老蔵や中村獅童によるトークショーや恒例の日本橋での「きもの大集合写真」など多数の企画が29日まで予定されている。三越日本橋本店と高島屋日本橋店はイベントに合わせ同時期に着物催事「三越のきものフェスタ」と「高島屋きものウイークス~伝統と美の継承~」を開催し、両店連携のスタンプラリーも実施。三越では仕立て上がりの着物を中心とした次世代着物ショップ「華むすび」を10月23日にオープン。高島屋では23日から29日まで日本伝統の織物文化を紹介する「川島織物展」を予定している。初めて羽織袴に袖を通したという三越日本橋本店の中店長は、「三越は日本橋本町1丁目に第一号店を開いてから340年間呉服屋をやってきた。日本橋の両百貨店は今でも日本一の規模と情熱で呉服売り場を作っている。着物文化はもっと進化させ、成長させるべきもの。この秋も新しい着物の可能性を狙って売り場に手を入れ、着物を着る場を創造していきたい」と語った。高島屋日本橋店の亀岡店長は、「(着物文化の)イノベーションのためには、守って育てて継承していくことを決め、それ以外を変えていくべき。日本橋という土地、呉服、着物に携わるすべての方々の気持ちを大切にして、新しい店や会社を作っていきたい」と話し、スタンプラリーの景品として三越と共同でデザインした手ぬぐいを披露した。
2013年10月18日オープン5周年を迎えた「ヴィヴィアン・ウエストウッド・マン表参道店」(住所は東京都港区北青山3-8-17-1階)が、20日にリニューアルオープンする。営業時間は11時から20時。店内は、ロンドン・コンデュイットストリートにある「ヴィヴィアン・ウエストウッド・マン」フラッグシップストアのコンセプトに沿ってデザインされた。リニューアル初日から限定商品として、オーブライター(10万5,000円)と、ブラック、ネイビー、キャメル、ペールピンクのボウラーハット(各3万4,650円)が販売される。
2013年10月17日三陽商会とリ・スタイル、ニューヨークブランドの「クリーチャーズ・オブ・ザ・ウィンド(CREATURES OF THE WIND)」、NYを拠点に活動するパターン制作の「大丸製作所2」がコラボしたポップアップイベントが16日から22日まで伊勢丹新宿店3階ザ・ステージ#3で開催されている。会場のファサードには、トレンチコートの生地を使用した型紙(パターン)の一部を再現した大きなオブジェを装飾。NYのデザイナーたちから信頼の厚い大丸製作所2のパターン技術を駆使した会場構成となっている。同コレクションは、1950年代から60年代にかけてイギリスで流行した『テディ・ガール』をテーマに、三陽商会社内に保管されていた500点にも及ぶアーカイブスケッチ・広告ビジュアルの中から、クリーチャーズ・オブ・ザ・ウィンドが着想を得てデザインし、大丸製作所2が立体的なパターンを作成。今回のコラボレーションについてクリーチャーズ・オブ・ザ・ウィンドのデザイナーのシェーンは「メンズのアウターウェアを“よろい”のように着る『テディ・ガール』をイメージするのに、コートを得意とする三陽商会のアーカイブを使うことは理にかなっていた。そこからパターンを作り、素材を決めていくうえで、だんだんモダンなものに進化していった」と解説。ユニットを組むクリスは「60年代後半は、僕らがとても好きな時代。インスピレーションになるスケッチを探すのは楽しく、スムーズに進行できた。三陽商会のスケッチアーカイブは僕らが普段描くスケッチに似ていて驚いた」と話す。三陽商会の子会社の岩手サンヨーソーイングが縫製を行い、メンズウェアのディテールを活かしたマスキュリンなスタイルや、ポップなジャカード織りを使ったフェミニンなシルエットを提案。パターンが同じでも異素材ミックスで違ったスタイルを表現している。また「ReStyle Exclusive Capsule」では、クリーチャーズ・オブ・ザ・ウィンドのメインコレクションのアイテムをベースにしたアイテム4型をリ・スタイル限定商品として発売。光沢感のあるビニール素材をコンビ素材に用いたワンピース(7万2,450円)やブラウス(4万950円)、スカート(4万8,300円)などを展開。「今回のコレクションは“キャンディ”のようなイメージで、柔らかいソフトな包み紙と、ソリッドなキャンディ、そんな質感の違いを配色と素材で表現されている。ReStyleとのカプセルコレクションは、ビニールのようなハリ感のある素材を使用し、コレクションとの連動性を図り、価格面でも抑えたものにした」と担当バイヤー。コレクションアイテムは会期終了後、同フロアの「リ・スタイル(ReStyle)」で取り扱われる。
2013年10月17日「ディオール(Dior)」表参道店(東京都渋谷区神宮前5-9-11)4階では、「ディオールオム」のクリエーティブディレクターのクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)と、ミカエル・アムザラグ(Michael Amzalag)とマティアス・オグスティニアック(Mathias Augustyniak)のアーティストデュオM/M Parisが手掛けるインスタレーションが開催されている。10月20日まで。同展は、地下のディオールオム表参道店のリニューアルオープンに合わせて実施されたもので、コルシカ島の海辺で写真家のカリム・サドリ(Karim Sadli)により撮影された同ブランドの14年スプリングコレクションのカタログから着想を得た。四角いフレームと抽象画を組み合わせた作品と共に会場に並べられているのは、世界先行発売された14年スプリングのコレクション。マイアミのアートバーゼルからインスパイアされており、オープン記念としてジャクソン・ポロックの作品からインスパイアされた柄を使用したウォレット(8万8,200円、8万850円)も限定販売中。初日には、クリス・ヴァン・アッシュとM/M Parisの2人もパリから来日。女優のすみれやモデルの宮本彩菜らも招待され、レセプションパーティーを楽しんだ。
2013年10月17日10月15日、「シセ(Sise)」が14SSコレクションを発表した。テーマは「STORY OF A MAN(ある男の物語)」。前シーズンのインスピレーション源でもあった、デザイナー松井征心の”ヒーロー”の1人、レオナルド・ディカプリオからイメージを膨らませ、彼が映画「華麗なるギャッツビー」で演じた1人の男性の一生をコレクションに落とし込んだ。フロントにケーブル模様のラインが一本走るニットや、白いシャツ、チェスターコート、腰にシャツを巻いているように見えるデザインのパンツ、プリーツスカートなど、中性的な内面を持つ、ナイーブな少年のようなスタイルからスタート。リアルなボタニカル柄は、ギャツビーが最愛の人と再会するシーンからインスパイアされている。斜め掛けした大きなトラベルバッグは「ポーター(PORTER)」とのコラボレーションアイテム。途中から、ゴールドの幾何学模様の刺繍や、ストライプのサテンのスーツなど華やかでフォーマルなモチーフ加わり、成長した大人の男性のスタイルを提案した。最後は、丸いシールで夜景を描く現代アーティストの大村雪乃の作品を表現したジャカード生地で仕立てたシリーズ。六本木や東京タワーの夜景が描かれている。「自分ももう32歳。今回はこれまでずっと追及してきた”少年性”から距離を置き、未来の男性像を表現してみたかった。ブランドとしても一歩前へ出たかったし、今自分が着たいものを作っている」と松井。
2013年10月16日「リーボック(Reebok)」は、歴代の名作を中心に展開するカジュアルライン「クラシックコレクション」において、ストリートアーティストのキース・へリング(Keith Haring)とのコラボレーションモデル第3弾を発売する。今回は、リーボッククラシックの代表モデルをベースに、キース・へリングの芸術作品を大胆に取り入れた。メンズは白地にUFOモチーフの「クラシックレザーラックス(Classic Leather Lux)」(1万3,650円)、レッドベースに躍動的なキャラクターを配した「クラシックレザーミッドラックス(Classic Leather Mid Lux)」(1万4,700円)、黒地にロボットをあしらった「エックスオーフィットハイ(Ex-O-Fit Hi)」(1万2,600円)の3モデル(24.5から30.0cm)を用意。ウィメンズには、ピンクとブラックの2色を左右それぞれに配した「フリースタイルハイ(Freestyle Hi)」(1万2,600円、22.0から26.0cm)が登場する。25日に、同日オープンの日本初の直営コンセプトショップ「リーボックフィットハブ六本木ヒルズ(Reebok Fithub Roppongi Hills)」のオープン記念限定モデルとして発売され、リーボックオンラインショップ、スニーカーショップなど一部の店舗限定で販売される。リーボックは、キース・へリングとのコラボレーションシューズ第1弾を今年2月に発売。続く第2弾は4月に登場した。
2013年10月15日もう一つの会場は、19世紀のナポレオン統括時代にベネチアに強制的に作られたフランス風の「庭園」、ジャルディーニ内のセントラル・パビリオン。ここでは、カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)の「レッド・ブック」が観客を迎え入れる。これはユングが自身のファンタジーをカラフルな絵に描き、製本したもの。蛇や竜、踊る人間など、奇怪でシュールなイメージで溢れている。アルセナーレでは「自然」「宗教」「身体」「テクノロジー」など、外界との関係によって作家が作り出すイメージが順序を追って展示されているのに対し、セントラル・パビリオンでは様々な作家の内なる「潜在意識」から派生するイメージが多数混在して展示されている。ユングに続いて、仏人作家のルネ・イシェ(Rene Iche)による、詩人アンドレ・ブルトン(Andre Breton)のデスマスク彫刻「マスク・オブ・ブルトン(Mask of Breton, 1950)」が登場。シュールレアリズムの父、ブルトンは観客を潜在意識の世界へと誘う。ここではルドルフ・シュタイナー(Rudolf Steiner)が1920年代に描いたドローイングや、神からのお告げを受けて宗教的なペインティングを描きはじめた仏人作家、オーギュスティン・レサージュ(Augustin Lesage)などの作品も展示され、カルトと哲学とオブセッションの「グレーゾーン」にある作品達が、人間の潜在意識と強く結びついたものとしてピックアップされている。様々な作家の「集合的無意識」が散らばった会場は、ドロドロとした空気で満ちている。この会場では最も優れたアーティストへ贈られる金獅子賞を獲得した、英国人作家ティノ・セーガル(Tino Sehgal)のパフォーマンス作品も観られる。セーガルは写真や映像によってパフォーマンスを記録することを好まず、「場」の特異性を生かして、作品をつくり続けている。形を持たないパフォーマンス作品が金獅子賞を受賞したのは、パフォーマンス・アートが評価される最近の流れを汲んでのことだろう。全体を通して、我々が知識を追求する過程で生まれてきた様々な視覚的「イメージ」を見せることで、人間の知識への飽くなき欲求を昇華させる行為が、あくまで主観的だと再認識させる展示になっている。更に両会場を通して一貫して見られたのは、「誰がアーティスト」なのかという問い掛けだ。アートマーケットとは直接関係を持たない、ありとあらゆるマニアックな作品が細々と集められ、泥臭く、生々しい作品も多くセレクトされた。奇麗な作品、最先端の作品よりもむしろ、「人間らしさ」というアートの根本を見せつけてくれる展示になった。このようにして、アートマーケットに偏ったアートのあり方を批判すると共に、「知識」のアーカイブの多様な方法が見せられ、ウェブ全盛時代の我々の今後のアーカイブの行く末を考えさせられる展示にもなっている。繊細でありながら、熟考されたテーマを強い意志をもって貫くキュレーションに、キュレーションを超えたアートそのものに近い感覚を憶えた。
2013年10月12日「ヴェルサスヴェルサーチ(Versus Versace)」が、シンガーのM.I.A. とのコラボレーションを発表。音楽とファッションの世界観が融合した19体からなるカプセルコレクションを発売する。デザインには、M.I.A.が10代の頃にロンドンのマーケットで見つけた偽物のヴェルサーチのアイテムからインスパイアされた万華鏡のような柄に、ヴェルサーチを象徴するメデューサやゴールドのメダル、グレカパターンなども取り入れたグラフィカルなプリントを使用。「ブランドの偽物ビジネスにかかわる人々の話題は、常にM.I.A.のカルチャーの一部。ヴェルサーチのデザインはいつもコピーされているが、ヴェルサーチが偽物をコピーすることによってコピーを作る人がコピーをされるという新しいサイクルを作りたかった」とM.I.A.は語る。ヴェルサーチは6月に、偽造品販売業者との4年越しの裁判に勝訴している。アイテムラインアップは、Tシャツ、プリントデニム、シルクシャツ、ジャージードレス、ミリタリーアウター等で、メンズ、ウィメンズの両方を展開。10月16日よりブランドの公式サイトと香港の直営店でのみ販売する。キャンペーンモデルはM.I.A. とその友人が務め、ロンドンのマーケットでメキシコ人フォトグラファーのジェイミー・マルティネス(Jaime Martinez)が撮影。マルチイメージを撮影できる特殊なカメラが使用されており、その写真を使ってGIFアニメーションも作成された。M.I.A.は11月5日に新アルバム「Matangi」をリリース予定。
2013年10月12日コスチュームジュエリーブランド「ミリアムハスケル(Miriam Haskell)」をフィーチャーしたイベントが伊勢丹新宿店3階ウエストパークで開催されている。10月22日まで。イベントでは、「ミリアムハスケル」のブランドヒストリーを50年代、60年代の作品をアーカイブ形式で紹介すると共に、2013年の最新コレクションをそれぞれの年代を象徴するスタイルや、ファッションカルチャーとともに提案。会場には、50・60年代のファッションアイコンであるオードリー・ヘップバーンやツイッギーをイメージしたマネキンのディスプレイを始め、当時のファッショントレンドの流れを取り入れたバッグや雑貨が展開されている。世界中にコレクターがいることでも知られている「ミリアムハスケル」。ショップには、数十型が展開されており、ここまでの規模で同ブランドの商品がそろう機会は少ない。ガラスパールやバロックパールを使い職人の手仕事により制作されたコスチュームジュエリーは柔らかい曲線が特徴。花や葉や木の実、植物などのナチュラルなモチーフが繊細に表現される。フォーマルなファッションだけでなく日常のファッションアイテムとして取り入れられてる。同ブランドは、1924年、ファッション界や社交界で高い人気を誇った創業デザイナーのミリアム・ハスケルが設立。ハリウッド女優のグレタ・ガルボ(Greta Garbo)を始め当時のトップスターにもファンが多く、モード雑誌『ヴォーグ(VOGUE)』の表紙のトップモデルは競って彼女のジュエリーを着けるなど、コスチュームジュエリーというカテゴリーを確立した。
2013年10月11日株式会社横浜都市みらいは、横浜市営地下鉄センター南駅前に建設中の商業施設「サウスウッド(Southwood)」を31日に開業する。住所は横浜市都筑区茅ケ崎中央6番1号。営業時間は10時から21時。当施設は「グリーン・ネイバーフッド(=環境に配慮した上質な日常生活を楽しむ地域コミュニティの形成)」をコンセプトに、近隣商圏に多く住む30から40代の団塊ジュニア層をメインターゲットに据える。建物は地上4階と地下1階の計5フロアで、延べ床面積は1万874平方メートル。「持続維持」に着目し、日本初の耐火木造を採用。2から4階にかけては、木造の柱・梁をそのまま活用した木のぬくもり感あふれる内装。また「センター南駅」の目前に位置し、駅前広場や半屋外空間への路面型店舗の配置により、日常的な買い回りの楽しさを演出した。主な出店として、ハンバーガーと生花のコラボ店「フレッシュネスバーガー&カフェwithフラアート花門」、イートインスペースを備えた食のセレクトショップとしてのコンビニエンスストア「ナチュラルローソン&フードクルック|カフェブラウン」、京都の老舗珈琲店「小川珈琲」、北海道函館が本店のジェラート店「ミルキッシモカフェ」、自然素材にこだわったスムージー店「ベビブレ」、地産地消と食育を大事にする農産物直売店「港北マルシェ」などの飲食店の他にも、全国展開するサッカー用品店「サッカーショップKAMO」、大人のスニーカーショップ「トップ・トゥ・トップ」などが展開される。
2013年10月11日東京・代々木の文化学園服飾博物館は、「明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-」展を、10月23日から12月21日まで開催する。本展では、大礼服と呼ばれる男女の洋服、束帯や十二単、袿袴などを中心に約80点を展示する。明治時代から昭和戦前期には、天皇を中心とする体制のもとで独自の宮廷服が着用され、近代国家建設のためにヨーロッパの制度や文物を積極的に導入していた明治政府は、洋服を宮廷服としていた。その一方で、伝統的な装束が着用される場合もあり、宮廷の儀式や行事のそれぞれに応じ、身分によって着用すべき服飾が詳細に定められていた。これら宮廷服には、近代日本の一側面が示されている。会期中の11月16日と12月7日はギャラリートークも開催される。【イベント情報】明治・大正・昭和戦前期の宮廷服 -洋装と装束-会場:文化学園服飾博物館住所:東京都渋谷区代々木3-22-7会期:10月23日から12月21日時間:10:00から16:30(11月15日、12月13日は19時まで)休館日:日曜日、祝日(11月3・4日は開館)入館料:一般500円、大高生300円、小中生200円
2013年10月10日新丸ビル7階飲食店ゾーン「丸の内ハウス」は、アートイベント「ザ・マザー・オブ・デザイン(the MOTHER of Design)」を28日より実施する。6回目となる今年は、ニューヨークで活躍する日本人アーティスト8人をフィーチャーした「ジャパニーズアーティスト・イン・ニューヨーク(Japanese Artists in New York)」展を開催する。11月17日まで。コムデギャルソンのアートワークを提供した大山エンリコイサム、銀座メゾンエルメスのショーウインドーを飾った江口悟、ファッションブランドのショッパーを用いた作品を発表している照屋勇賢らの他、青崎伸孝、大坪真美子、河井美咲、ヒシャム・アキラ・バルーチャ、ムラタ・タケシらの作品およそ30点を展示。また、丸の内ハウス各店ではニューヨークをテーマにした特別メニューを提供する。11月16・17日には共用部にて似顔絵パフォーマンスや音楽ライブ、ライブペインティングなどの催しが予定されている。
2013年10月10日ラルフローレンは10月12日、名古屋の大津通りに「ポロ・ラルフローレン名古屋」(愛知県名古屋市中区栄3-15-39)をオープンする。日本初となる、メンズ・ポロ、ウィメンズ・ブルーレーベルを扱う路面店となる。ファサードに18モニターからなる巨大スクリーンを設け、ポロとブルーレーベルのムービーを流す。店内面積は約330平方メートルの3フロア構成。1・2階でメンズ、3階でウィメンズを扱う。オープンに合わせ旗艦店限定品を用意。ブルーレーベルのウィメンズチェック柄コート(16万8,000円)などを発売予定。
2013年10月09日「オランピア・ル・タン(Olympia Le Tan)」がパリファッションウィークで発表した14SSコレクション。テーマは、水兵達の恋愛を描いた1952年公開のコメディ映画「A girl in every port」。会場は、夜の水族館が選ばれた。モデルは50年代ピンナップガールのようなヘアメイクに水兵帽をかぶり、水兵イラストのプリントドレスやうろこ柄のスカート、セーラーパンツに、船長のユニフォーム風のワンピースなど、キュートなマリンスタイルが披露された。たっぷりフレアの入ったミニスカートや、ウエストをベルトマークしてドレスのように着こなしたケープ付きトレンチコートやシャツドレス、ホットパンツのジャンプスーツやセットアップなど、シルエットはクラシックでセクシー。バッグにもマリンな刺繍が施され、魚の形のクラッチバッグも登場した。また、モデルの水原希子がこのショーでパリコレデビュー。セーラーカラーとリボンがポイントのラバーのスーツ姿で笑顔を振りまき、ランウエイに花を添えた。
2013年10月09日