ぴあがお届けする新着記事一覧 (912/922)
7月22日、ぴあ株式会社より、映画『男はつらいよ』シリーズ50周年を記念したMOOK本『50周年! 男はつらいよ ぴあ』が発売された。これは主人公・車寅次郎(渥美清)が歩んだ全49作を、プレイバックできるものだ。2019年、第1作公開から50周年を迎える国民的映画シリーズの魅力とは何なのか?『渥美清と車寅次郎』『マドンナ』『寅さんの旅』『葛飾柴又』など、シリーズを構成するあらゆる要素を、ユニークな切り口で徹底解説する1冊となっている。また、山田洋次監督や、倍賞千恵子、前田吟、美保純、浅丘ルリ子ら、シリーズに関わるキーパーソンの最新独占インタビューも掲載。さらには、全作品のストーリーとデータをぎっしり詰め込んだ、特別別冊付録『男はつらいよ シリーズ全ガイド』付きで、“寅さん”愛に溢れたページが盛りだくさんの内容だ。読めばもっと寅さんが好きになることは間違いない。特別アンケートには、立川志らく、清水ミチコ、三田寛子、桂雀々、黒谷友香、中川敬(ソウルフラワーユニオン)、白鳥久美子(たんぽぽ)という著名人たちが、今なお色褪せない寅さんの魅力を綴っている。さらに、佐藤蛾次郎による『源ちゃん柴又に帰る 柴又お散歩ガイド』と題したほんわかロケ企画を8ページにわたって掲載。精神科医・名越康文による『寅さん生き方分析』、快楽亭ブラックの寄稿『俳優・渥美清の映画』、コミックエッセイ『寅さんの聖地訪問記』など、読み応え抜群だ。あらすじ、見どころのほか、公開日や上映時間、マドンナ、ゲスト、スタッフ、主な旅先、同時上映などの詳細なデータまでをも網羅。本誌から切り離せるので、この全ガイドを持って“寅さん”のように旅に出ることも可能だ。■出版概要タイトル:『50周年! 男はつらいよ ぴあ』発行:ぴあ株式会社発売:7月22日 定価:1,667円+税判型:A4判、本体96ページ、付録32ページ書店、BOOKぴあほかネット書店にて販売
2019年07月23日他の追随を許さぬエレガンスで世界のバレエシーンの最高峰であり続けるパリ・オペラ座バレエ団より、エトワール(最高位ダンサー)のドロテ・ジルベールやマチュー・ガニオら、トップダンサー5名が来日して日本初演の2作を披露した『ル・グラン・ガラ』から1年半。新たに3名のオペラ座ダンサーが加わるなど、さらにパワーアップした『ル・グラン・ガラ2019』が、7月23日(火)に文京シビックホール 大ホールで開幕する。まず上演されるAプロは、昨年にはなかったクラシック作品を中心としたガラ公演。ヌレエフ版の『白鳥の湖』『眠れる森の美女』『ライモンダ』に加え、フォーサイスからローラン・プティ、マクミラン、バランシン、プレルジョカージュまでの名作が並ぶ、バレエ初心者でも楽しめること間違いなしのバラエティ豊かなラインナップだ。そしてBプロは、昨年の2作が好評を博した振付家、ジョルジオ・マンチーニが出演ダンサー8名とともに目下創作中の『マリア・カラスへのオマージュ』と、バランシンの『ジュエルズ』より“エメラルド”と“ダイヤモンド”。世界初演の新作と、すでに定評ある作品を続けて観ることができる、こちらも魅力的なプログラムとなっている。日本にいながらにして、世界最高峰のバレエ団の“今”を心ゆくまで堪能できる公演となりそうだ。文:町田麻子
2019年07月23日ウォルト・ディズニー・スタジオが最新VR技術を駆使し、実写もアニメーションも超える“超実写版”に挑んだ『ライオン・キング』のジャパンプレミアが7月22日、都内で行われ、ジョン・ファヴロー監督、プレミアム吹き替え版で声優を担当する賀来賢人(シンバ役)、江口洋介(スカー役)、門山葉子(ナラ役)が出席した。『アイアンマン』『ジャングル・ブック』の監督をはじめ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では製作総指揮、現在公開中の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』には俳優として出演するなど、現在のハリウッドを代表するヒットメーカーであるファヴロー監督。今回、約3年ぶりの来日を果たし「皆さんの温かい歓迎に感謝しています」と満面の笑みを浮かべた。『ライオン・キング』を21世紀に復活させた思いについては「世界がより“せまく”なっている時代、わたしたちが生命として、いかにつながり合えるのかというテーマは非常に現代的で普遍的。経験を重ねることで、“サークル・オブ・ライフ”というテーマから受け取るメッセージも変わってくる」と強調し、「伝説的な物語を、最先端のテクノロジーで新しい世代に向けて、アップデートする責任を感じた」と話していた。「もう映画が始まってから、とんでもない映像とスケールに圧倒される。見たことがないエンターテインメントになっている」(賀来)、「美しい世界が目の前いっぱいに広がっていて、圧巻、壮大という言葉がぴったり」(門山)と声優陣も本作のビジュアル世界に圧倒された様子。江口は「動物たちの社会に、人間の家族愛や友情、いざこざといったものが投影されているからこそ、メッセージが伝わるのがこの作品の強さ」とアピールした。一方、ファヴロー監督は「皆さんがキャラクターの精神を見事に表現している」と声優たちを絶賛した。雄大なサバンナを舞台に、ライオンの王子シンバの成長と冒険を描いた同名アニメーションを新たに映画化。動物たちの王であるムファサの息子として生まれたシンバは、自分も父と同じように偉大な王になることを夢見ながら成長するが、王位を狙う叔父・スカーの恐ろしい策略で王国を追放されてしまう……。ジャパンプレミアには、日本版オフィシャルソング『サークル・オブ・ライフ』を歌う、19歳の新人アーティスト・RIRIが駆けつけた。取材・文・写真:内田 涼『ライオン・キング』8月9日(金)より公開
2019年07月22日“ぴあ”調査による2019年7月19日、20日公開のぴあ映画初日満足度ランキングは、『君の名は。』の新海誠監督の新作『天気の子』が第1位になった。出口調査では「『君の名は。』を観てファンになったが、その期待を超えてくるような作品だった」と話す人も。20代を中心に、小学生から80代までの観客から支持を集める結果になった。『天気の子』は、家出して東京にやってきた少年・帆高と、祈るだけで雨空を青空に変える不思議な力をもった少女・陽菜の物語。天候の調和が狂っていく時代を舞台に、運命に翻弄されながらも自らの生き方を選択する姿が描かれる。劇場には夏休みを迎えた小・中学生も来場しており、上映後のアンケート調査では「ずっと感動して泣いてた」(10歳)、「帆高が助けに行くシーンはカッコよくて感動した」(11歳)、「泣けた。隠し要素があって見つけきれてないから何回も観て探したい」(12歳)、「ストーリーはすごく感動した。最後にもう1段階あったら……と感じたので、そう想像させるような新海監督の思惑がある映画なんだと思った」(12歳)などの感想が寄せられた。一方、大人からは「画も話もそう来たか!とビックリした。観たことのない画にワクワクした」(31歳)、「予想外の結末で最後まで目が離せなかった」(33歳)、「着眼点がおもしろくて、現実にないとは言えないところがいい。いろいろな方面から見ることで見え方も変わってくる作品」(52歳)、「観終わった後に“人との出会いは運命ではなく必然である”ということを強く感じた」(49歳)、「ふだん目にしている風景が映像になっているので、身近な出来事のように感じた」(40歳)などの声があがった。また、「登場人物は若いが、どこか今の自分にも繋がりのあるような内容に思えた」(49歳)、「アニメだから子供向けかと思いきや、大人でも楽しめる映画で、ふたりだけの世界ではなく、いろいろな人の想いが描かれていてよかった」(80代)と話す人もいた。(本ランキングは、7/19(金)、7/20(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2019年07月22日『東京喰種 トーキョーグール【S】』は「週刊ヤングジャンプ」で連載された石田スイによる人気マンガを原作に、2017年に実写映画化された『東京喰種トーキョーグール』の続編にあたる。小笠原海(超特急)は、前作に引き続き主人公・カネキの親友であるヒデを好演。「ヒデは、この作品の登場人物のなかでも、とくに明るいですし、『東京喰種』の世界観ってどうしてもモノトーンになりがちなんですけど、彼は一人だけ服装がやたらカラフルなんですよね。金髪ですし(笑)。緊張感のあるシーンが多いので、ヒデとカネキのシーンでは、観てる方々の緊張を緩める機会になればいいなと意識していました」自身も熱心な原作ファンであることを公言している彼は、自分の出演しないクライマックスのシーンも、作品愛のあまり見学にいったほどの熱量を持っていた。また、ファンゆえのアドリブセリフもあるという。「本当に贅沢なファンですよね(笑)。現場の雰囲気も全体的に明るくて、楽しく撮影させていただきました。特にヒデは結構自由にさせてもらっているので。ニシキ先輩と掛け合いになるシーンがあるんですが、基本は台本なんですけど、途中からアドリブを入れたら、監督が「いいね」とおっしゃってくださって、そのままOKになりました。ヒデは明るくて自由な人物なので、自然に演じた方がいい結果になるのかもしれませんね」そして、本作の敵である月山(松田翔太)を大絶賛。「今回の敵である月山は、原作でも人気キャラなので、ファンの方々も、誰が演じるのか気になっていたと思うんです。(松田)翔太さんの月山は、個人的にはイメージにピッタリだと思いました」最後に、原作ファン視点、そして出演者として本作の魅力を語ってくれた。「この作品は、R15+ではあるんですけど、すごい美しいんですよ、それが僕は見てて心地いいんです。月山というキャラクターの持っている雰囲気もあると思いますが、嫌悪感のないグロテスクというか。前作はPG12で、レーティングは上がっているんですけど、もしかしたら本作のほうが見やすいかもしれない。それに、この作品は、あえて『2』ではなく『【S】』というタイトルですし、前作を観ていなくても楽しめるようにできてるので、ぜひ、この作品から『東京喰種』の世界に入ってもらって、原作を読んだり、アニメを観たりと、広げてほしいですね」『東京喰種 トーキョーグール【S】』は全国公開中。撮影/杉映貴子、取材・文/藤谷千明
2019年07月22日主演のトム・クルーズを、一躍ハリウッドのスターダムの頂点へと押し上げた伝説の作品『トップガン』。その待望の最新作の邦題が『トップガン マーヴェリック』となり、2020年夏に日本公開されることが決定。この度、特報映像とティザーポスターが公開された。アメリカ海軍のエリート・パイロット養成学校“トップガン”に所属するエースパイロット候補生の挫折と栄光の日々を、戦闘機による迫力のスカイアクションと、みずみずしい青春と恋の群像を合わせて描いた『トップガン』。世界中、そして日本でも空前の大ヒットを記録した作品だ。その最新作である『トップガン マーヴェリック』の主人公マーヴェリックを演じるのは、もちろん前作に続きクルーズ。『ミッション:インポッシブル』シリーズのイーサン・ハント役に次ぐ、クルーズの代表的キャラクターとしてカムバックを果たした。その他のキャストには、『セッション』のマイルズ・テラーや、『ノア 約束の舟』などで知られるアカデミー賞女優ジェニファー・コネリー、『ザ・ロック』の名優エド・ハリスといった豪華キャストが集結。さらに前作でマーヴェリックのライバル“アイスマン”を演じたヴァル・キルマーの出演も決定している。監督には、『オブリビオン』でもクルーズとタッグを組み、独創的なSFアクションが好評を博したジョセフ・コシンスキーが抜擢され、プロデューサーは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどでハリウッドの頂点に君臨する敏腕プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーが務める。『ミッション:インポッシブル』シリーズの監督で知られ、クルーズの盟友としても信頼の厚いアカデミー賞脚本賞受賞のクリストファー・マッカリーが脚本に加わるなど、ハリウッドきってのクリエイターが集い、映画史に残る名作の最新作を実現させる。この度、『トップガン』の聖地・サンディエゴで、現地時間7/18~21に開催された全米最大規模を誇るポップカルチャーの祭典“コミコン・インターナショナル2019”に、クルーズがサプライズ登壇し、本作初の映像素材となる特報が初お披露目された。公開された特報映像は、エド・ハリス演じる軍の高官から、30年以上にわたり輝かしい功績を残しながらも、未だ昇進することのないマーヴェリックが疑問を投げかけられるシーンで幕を開ける。そして、爆音を鳴らし高速飛行する戦闘機の姿が映し出され、フライトジャケット、サングラス、バイクで戦闘機を横目に疾走するシーンなど、『トップガン』を象徴するシーンが連続して映し出され、代表的な『トップガン』のメロディが流れると盛り上がりは最高潮に達する。山脈を連なって飛行する戦闘機や、コックピットでクルーズ自身が操縦し、超高速飛行する戦闘機のシーンは観る者の手に汗を握らせ、マーヴェリックがひとり佇むカットは、胸を熱くさせる。あわせて公開されたティザーポスターでは、クルーズ扮するマーヴェリックとおぼしき後ろ姿と、彼方の大空を飛行する戦闘機の姿が捉えられている。コミコンにサプライズ登壇を果たしたクルーズは、想い入れ深いタイトルを再び手がける喜びを隠さず「僕にとって、『トップガン』とは、競い合い。『トップガン』とは家族。自らを捧げること。英雄的な勇気。それから、空を飛ぶこと。僕は空を飛ぶことを愛してやまない。映画は、空を飛ぶことへのラブレターかもしれない」と自信を漲らせた。果たして、どのようなアクションとドラマがマーヴェリックを待ち受けているのか。続報に期待だ。『トップガン マーヴェリック』2020年夏、全国公開
2019年07月22日9mm Parabellum Bulletが本日7月22日、恵比寿LIQUIDROOMで「9mm Parabellum Bullet ~15th Anniversary~『6番勝負』」を開催する。このライブは彼らの結成15周年を記念した自主企画。avengers in sci-fiやthe telephones、アルカラ、凛として時雨、THE BAWDIESと毎回、豪華な同世代バンドを迎えたツーマンライブが繰り広げられる。企画第4弾となる本日の対バンに指名されたのは、おなじく15周年イヤーで充実した活動をみせるUNISON SQUARE GARDEN。両者は最近も『Thank you, ROCK BANDS! ~UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album~』で関わるなど親交が深い。舞台は、さらにおなじく移転から15周年となるLIQUIDROOMだ。まさに“15の夜”な本公演だが、すでにソールドアウト。8枚目のアルバム『DEEP BLUE』の発売も迫る、9mm Parabellum Bulletのこれまでを振り返ると同時に、未来を期待させる公演になるだろう。■公演情報「9mm Parabellum Bullet ~15th Anniversary~『6番勝負』」7月22日(月)開場 18:00/開演 19:00会場:恵比寿LIQUIDROOM
2019年07月22日『君の名は。』の新海誠監督の最新アニメーション映画『天気の子』で2000人を超えるオーディション参加者の中から主人公の家出少年・帆高と天気を操るヒロイン・陽菜のボイスキャストに選ばれた醍醐虎汰朗と森七菜。興行収入250億円という途方もない数字を積み上げた『君の名は。』の次の作品とあって、周囲の期待は高まるが、10代のふたりはどのようにこの状況を受け止め、何を感じているのか?天候の調和が狂った東京で出会った、離島から家出してきた少年・帆高と、祈ることで空に晴れを呼ぶ不思議な能力を持つ・陽菜。その能力を使って、晴れを届ける仕事を始めたふたりだったが、文字通り世界を変えるほどの大きな運命に巻き込まれていくことになる。事前に試写会が行われず、詳しい物語は謎に包まれたまま。新海監督自身「賛否を呼ぶことになる」と予告する本作だが、醍醐は帆高を演じた身として「僕にとって、この物語はハッピーエンド。帆高や陽菜の目線を通して、いろんなことを感じると思うし、見終わってプラスの方向に感情が動く映画だと思います」と語る。森は「身構えなくても映画が勝手にいろんな感情に連れて行ってくれる作品」と評し、新海作品が持つ魅力をこう説明する。「風景描写とか登場人物の悩み、人間関係などがすごくリアルなんですが、そこに現代アニメの表情だったり、現実離れした大きなテーマが重なり合っていく。現実離れした出来事が自分の近くにあるように感じさせてくれる構成で、アニメであることの意味を感じさせてくれると思います。帆高と陽菜が抱える漠然としたモヤモヤは、誰もが理解できるし、彼らが出会うことでふたりも変わり、世界も変わっていく。ふたりを見て、自分も行動したら、何かが変わるんじゃないか?と思えるんです」『君の名は。』に続いてRADWIMPSが音楽を担当する。ふたりはアフレコ以前に音楽を耳にしており、役を演じる上で、確実に音楽に背中を押されたという。もともと、RADWIMPSのファンだったという醍醐は初めて本作の楽曲を聴いた時について「神だな……と思いました(笑)」と振り返る。「野田(洋次郎)さんの歌詞って『誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろう?』(『有心論』)とか常人じゃ思いつかないなと思うんです。映像との調和という点でも『君の名は。』で、新海監督の映像×RADWIMPSの音楽が気持ちよくて、僕自身、その快感にやられて何度も映画館に行きました。今回も『ここ!』という気持ちいいタイミングで歌が流れて、登場人物たちの気持ちを代弁してくれてる。『愛にできることはまだあるかい?』というフレーズはすごく強いですよね」森は、RADWIMPSの音楽に「いつも心の温度を高めてもらった」と明かす。「(アフレコが)始まる前に、いつもメロディや歌詞を思い出して挑んでいました。“怖くないわけない でも止まんない”(主題歌『グランドエスケープ』)というフレーズがすごく好きで、そのシーンは現実離れしてるんですが、歌詞が観ている方と陽菜と帆高の距離を近づけるハシゴになってくれている気がします」本作だけでなく、醍醐も森も話題作への出演が続くが、ふたりともプレッシャーに押しつぶされるどころか、まさに“怖くないわけない でも止まんない”というフレーズそのまま、期待やワクワクに満ちている。醍醐は「最初のうちはあれこれ考えた」と明かしつつ「プレッシャーと緊張感は違うんだって気づいて、自分が考える必要のないこと、考えてもしょうがないことは考えないという割り切りを覚えた」と語り、森も「次の作品になったらどうなるかわかんないけど……」と前置きしつつ「あれこれ自分から考えなくとも、周りの人から『次の新海作品のヒロインでしょ?大変そうだね』とか言われるので(苦笑)、最初のうちはいろいろ考えてたけど、次第に『自分が陽菜』だという自覚と決意が芽生えて、そういう言葉に『はい。大丈夫です』と言えるようになりました。新海さんが『陽菜は七菜ちゃん以外考えられないから』と言ってくださったのが自信になったと思います」彼らの思いを乗せた作品はどこにたどり着くのか?ほどよい緊張感と期待を抱えて、いよいよ幕が開ける。『天気の子』公開中取材・文・写真:黒豆直樹
2019年07月20日おとな向け週末映画ガイド今週のオススメは『アポロ11完全版』『天気の子』『工作』『存在のない子供たち』。ぴあ編集部 坂口英明19/7/19(金)イラストレーション:高松啓二今週公開の作品は17本。全国350スクリーン規模で上映の新海誠監督新作アニメ『天気の子』と、250スクリーンの『東京喰種 トーキョーグール【S】』、そしてこれらに続く135スクリーンの『チャイルド・プレイ』、以上3本がいわゆる拡大ロードショー。あとはミニシアターなど小規模での公開です。その中からおとなの映画ファンにオススメしたい作品をご紹介します。『アポロ11 完全版』いまから50年前の7月20日、人類が初めて月に降り立った、あのアポロ11号のミッションを収めたドキュメンタリーです。信じられないことですが、NASAによって70ミリの高精細フィルムで撮影された未公開映像や、管制センターと宇宙飛行士たちとの交信記録など11,000時間を越える音声データが残っていて、それが今回「発掘」されました。映像は4Kリマスター処理され、現代に蘇り、これが驚くほどにドラマチックなのです。打ち上げの日、ロケットに乗り込む宇宙飛行士たち、見守る管制センター内部の様子、打ち上げ見物で宇宙基地のあるフロリダのビーチに集まった100万人の観衆を歓声とともに高精細のカメラでとらえます。50年前のアメリカ人の姿、形です。センターにつめるスタッフの大半はワイシャツに細身のタイ、女性とアフリカ系の人の姿はほんのわずかです。そして、当たり前ですが、パソコンがない。ぼけたモニター画面と、膨大なスイッチ、ダイヤル式の電話など。いまみると恐ろしくローテクです。そして始まる9日間の旅の記録。探査船の月面着陸時、「鷲は舞い降りた」と交信し、アームストロング船長が「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な躍進だ」と月に足を踏み入れる。いちいちカッコいいんです。夢を信じた時代です。こういう映画こそ大きなスクリーンの映画館で是非!『天気の子』雨の多いこの7月にお似合いの映画です。公開初日、東京の朝は気持ち雨模様でしたが、9時からの上映が終わって外に出ると、青空さえ顔をのぞかせ、これは天気の子の神通力かと思いました。家出をして東京に出てきた16歳の少年が、天気を晴れにする超能力を持った少女と出会い、「世界を変える」というファンタジー。新海誠さんの作品は、背景や風景が実写の街よりもフォトジェニックで、詩情があり、ロマンティックにすら感じるのですが、それがこの映画のテーマにぴったりです。実景のなかに映り込む、商品名やビルボード、ネオンの実名も、アニメなら普通消しますが、逆にかなり精彩に描き込んでいて、とても効果的です。東京のあちこちが登場します。田端なんて聖地巡礼、流行りそうですね。平泉成さんや倍賞千恵子さんなど、安定感ある声の出演にも親しみを感じます。シニアの方まで充分楽しめる映画です。『工作 黒金星と呼ばれた男』韓国のポリティカルサスペンス映画は絶好調です。この作品も実話に基づく、ブラック・ヴィーナス(黒金星)というコード名でよばれたスパイの物語。舞台は1990年代初頭。主人公は、核開発の疑惑を探るため、なんと北朝鮮まで潜入し、当時の金正日総書記接見までやってのける「韓国のスパイ史上最も成功した対北工作員」です。黒金星がいかにして、北の信頼を勝ち取っていくか。その大胆不敵な行動も見ものですが、彼の所属する国家安全企画部についてもていねいに描かれます。かつてKCIAとよばれた、金大中拉致事件の実行犯とされる組織。金大中が大統領選の有力候補となり、もし政権交代にでもなったらその組織があぶない、そんな背景がスリリングです。ぴあの連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」で、この映画をとりあげた池上さんは、例えば平壌の空港に降り立つシーンなど「過去に2回、北朝鮮を取材したことのある私から見ても、このあたりの描写はリアルです」と書かれています。そのリアルさに裏打ちされた、サスペンスの傑作です。『存在のない子供たち』現代のレバノン。12歳の少年が「どうしてこんな世の中に、僕を産んだのか」と両親を法廷で訴える、というショッキングな出だし。なぜ、彼はそういう行動に出たのか。貧民窟に生まれ、親が出生届をださなかったので、誕生日もわからないし、学校へも行っていない。まさに社会に「存在をしていない」子供なのです。演じているゼイン・アル=ラフィーアという子役の目に吸い寄せられます。目力があります。利発な少年で、生活力もある。こんな環境の中ですら、粗暴で、言葉もきたないのですが、弱い存在へのまなざし、彼らを必死で守ろうとするやさしさに胸をうたれます。フィクションなのですが、この少年の未来をみてみたい、そんな気持ちになりました。悪党かもしれないし、社会の役にたっているかもしれない、でも、ひとかどの人物になっていると思います。厳しい現実を突きつけられますが、一筋の希望の光を感じる、そんな映画です。特集上映では。「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22〜30「洒落たタッチと円熟の演出 職人監督降旗康男」(新文芸坐)7/22~30池袋の新文芸坐では、5月に他界した降旗康男監督の追悼回顧上映が行われます。東映出身、プログラム・ピクチャーで鍛えた「職人監督」です。高倉健出演の作品が多く、東映での代表作は健さん主演の『新網走番外地』シリーズ。フリーになってからも、『あなたへ』(2012年)まで、ふたりの共作は続きます。今回上映する14本も半分以上が高倉健主演作。『新網走番外地』は入っていませんが、最初にコンビを組んだ『地獄の掟に明日はない』(1966年)や、任侠ものというよりは文芸映画のテイスト『冬の華』(1978年)、『駅 STATION』(1981年)など6本や、監督デビュー作、緑魔子主演の『非行少女ヨーコ』(1966年)も上映されます。
2019年07月19日トロント映画祭のオープニング作品が発表された。音楽ドキュメンタリーで、タイトルは『Once We Were Brothers: Robbie Robertson and The Band』だ。本作は、カナダのミュージシャン、ロビー・ロバートソンが2016年に出版したメモワールからインスピレーションを得て制作されたもの。カナダのドキュメンタリーが、この映画祭のオープニング作品に選ばれるのは初めてのことだ。ロバートソンは『レイジング・ブル』をはじめ、マーティン・スコセッシ映画の音楽監督を務めてもいることから、スコセッシもこの映画のエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている。今作は、カナダではストリーミング配信される予定。昨年のオープニング作品『アウトロー・キング~スコットランドの英雄~』も、Netflixで配信される作品だった。今年のトロント映画祭は9月5日(木)から15日(日)まで。文=猿渡由紀
2019年07月19日本日より公開の『東京喰種 トーキョーグール【S】』。“週刊ヤングジャンプ”で連載された石田スイによる人気マンガを原作に、2017年に実写映画化された『東京喰種トーキョーグール』の続編にあたる。人間を喰らう種族・喰種(グール)が人間社会に紛れ込んでいる世界。前作で喰種と人間のハーフとなってしまった大学生のカネキ(窪田正孝)。迫りくるさまざまな試練を乗り越え、喰種の集う喫茶店・“あんていく”で、トーカ(山本舞香)たちと平穏な生活を送っていた。それもつかの間、そこに“美食家(グルメ)”と呼ばれる喰種・月山(松田翔太)が現れ、カネキに接近する。一見エレガントな青年に見える月山だが、彼にはおぞましい目的があった。カネキは熾烈な戦いに巻き込まれていくことになる。前作から引き続き、主人公・カネキを演じた窪田正孝によると、本作ではカネキの変化を丁寧に描いているという。「前作から、ひとつ壁を乗り越えたというか、一皮むけた感じはしますよね。色々辛いこともあったけど、少し強くなれた。ただ、今回の敵である月山は、とにかく強い。カネキはこれまでの経験を経て、少し自分に自信を持てるようになったけれど、圧倒的な力で崩されてしまう。そういう部分の描き方が丁寧な作品になっています」喰種と人間のはざまで揺れるカネキは、作中でも最も孤独な存在といえる。彼はそんなカネキを、どのように演じているのだろうか。「カネキの中に誰にも味わえない感覚があるんです。人間も喰種もどちらも救いたいけれど、今のままではそれを実現することはすごく難しい。でも、いつか彼が喰種も人間も共生する世界を作ってくれるんじゃないか。そういう希望のようなニュアンスが伝わればと思って演じています」また、本作から登板となった、山本舞香や松田翔太といった共演者を絶賛。「カネキと一番絡むトーカは、今回から(山本)舞香ちゃんになりました。すごく単純な言い方ですけど、本当にハマり役だと思いますね。本人もすごくフランクだけど、どこかクールでアウトローな部分もあって、トーカと重なるような部分も持っているんです」とくに、原作ともアニメとも違う“月山像”を作り上げた松田翔太にはリスペクトを隠さない。「月山はアニメのインパクトも大きくて、アニメを観たらイメージが固まってしまうじゃないですか。でも、それを実写映画で具現化する場合、現実世界で芝居をするときに、アニメのキャラクターをそのままやってしまうのは、違和感が出てきてしまうこともある。そのバランスを(松田)翔太さんは上手くバランスをとっていますよね」『東京喰種 トーキョーグール【S】』といえば、アクションやCGも見どころのひとつ。カネキのアクションにとって大事なことはなんだろうか?「やっぱ、“無様”ですよね。アクションって、受け手のリアクションが下手だと、強く見えないんです。リアクションでその人の強さが観てる人に伝わるから、受けのほうが大事になってくる。自分をかっこよく見せるのではなく、『とにかく月山が強い』ということを、アクションの中で見せなければいけない。カネキのアクションに関しては、リアクションに徹するという感じですね。ただ、彼の中で守りたいものがあるので、努力はしているんですけど、やっぱり皮が剥けてないというか。そのもどかしい感じが、僕は個人的に好きですけどね」『東京喰種 トーキョーグール【S】』公開中撮影/杉映貴子、取材・文/藤谷千明
2019年07月19日ディズニー/ピクサーの最新作『トイ・ストーリー4』が先週末から日本でも公開をスタートし、外国映画のアニメーション歴代1位のオープニング記録を叩き出すヒットを記録している。本作を紹介するいくつかの記事では、この物語がシリーズの“完結”や“終わり”を描いていると書いているが、本当にそうだろうか? 監督を務めたジョシュ・クーリーは語る。「これまでの『トイ・ストーリー』シリーズはどれも作品の最後で“新しいドア”が開いています。だから、今回の映画では新しい未来を感じてもらいたいと思って制作にあたりました」1995年に全米で公開された世界初の全編フルCGアニメーション長編映画『トイ・ストーリー』は、これまでに3作品が製作され、『トイ・ストーリー3』では“三部作”の幕を閉じる感動的な結末が描かれた。「私も3作目でシリーズは終わったと思っていました」とクーリー監督は振り返る。「だから、4作目を製作すると最初に聞いた時は、おそらく観客のみなさんと同じことを思いましたよ。え? なんで4作目? まだ続きがあるの? って。思わず口にしてしまったぐらいです(笑)」前作のラストでウッディやバズらオモチャたちは、持ち主だったアンディのもとを離れて、新しい持ち主のボニーの家にやってきた。しかし、アンディのお気に入りのオモチャだったウッディは近ごろは遊んでもらう機会がなく、ボニーは先割れスプーンで作った自作のオモチャ“フォーキー”を気に入っている。しかし、手作りで生まれたフォーキーは自分はオモチャではなく“ゴミ”だと思っており、ボニーの一家が旅行に出た先でまさかの脱走。ウッディはボニーの大好きなフォーキーを助けるために冒険に出かける。前作で感動的な大団円を迎えたシリーズに新しいドラマを追加する必要はあるのか? クーリー監督は「だからこそ製作の初期の段階から単なる“もうひとつの冒険”を描くものにはしたくなかった」という。「これまでの『トイ・ストーリー』シリーズはどれも作品の最後で“新しいドア”が開いています。例えば1作目のラストではウッディとバズが親友になって、新しい生活がスタートします。2作目、3作目のラストもそうです。だから、今回の映画でも新しい未来を感じてもらいたいと思って制作にあたりました」そこで監督が考えたのは、これまでのシリーズのルールに従って“続編”をつくるのではなく、ルールをほんの少しだけ曲げたり、客観的な視点を持ち込むことだったという。「シリーズの1作目と2作目の公開時には私はピクサーに入る前でしたから、純粋に観客として映画を楽しみました。だからこのシリーズのルールやトーンは自然に身についていますし、すでに存在しているものでした。オリジナル作品を生み出す苦労はその“ルール”をゼロから作り上げることにありますが、続編をつくる際にはルールをほんの少しだけ曲げてみたりする楽しさがあるんです。だから今回の映画でも、最初はオモチャではなかった手作りのフォーキーを登場させましたし、新キャラクターがこれまでのシリーズでは決してやらなかったことをします。それは作っていても楽しかったですし、観客のみなさんにも驚いてもらえる点ですね」さらに監督たちは長い時間をかけて物語を作り上げる中で、本シリーズの根幹にある“ルール”に手をつけることになった。それは“オモチャと持ち主である人間の関係”だ。本シリーズでオモチャは持ち主の子どもに遊んでもらうことを最上の幸せだと考えていて、持ち主のために奔走し、悩み、どんな危険もおかす。しかし、オモチャは自分たちが考え、自ら動けることを人間に知られてはならず、その想いや愛は時に叶わなかったり、一方通行の切なさを観る者に感じさせる。「そういう意味ではこの映画に登場するオモチャたちは“親”のようなところがあります。小さい子どもが育っていく中で、親はいつも子どものそばにいることが当たり前だと思っていますし、何が起ころうとも子どものそばにいようとします。でも、子どもはそのことを知らないわけです。それはこれまでの『トイ・ストーリー』シリーズすべてに貫かれているルールであり考えでした。ウッディはいつだって持ち主のアンディのために存在し、行動しています。ウッディが他のオモチャを救うのは、アンディがそのオモチャを大切にしているからです。逆に1作目でウッディがバズを窓から突き落としたのは、自分がアンディのそばにいるためにジャマになるものを消そうとしたからです。ウッディは持ち主のために存在している。それがすべてを貫くルールでした」だからこそ、『トイ・ストーリー4』では、この最重要ルールに初めて手をつけた。「持ち主がアンディからボニーに変わって、彼女がウッディのことを必要としなくなったとしたら、彼はどうするだろう? それが今回の映画のテーマになりました」。その結果、本作はシリーズ3作目の“続き”ではなく、これまでの三部作をある意味では客観的に考察したり、これまで当たり前だったルールに揺さぶりをかけたり、オモチャと人間の関係を離れて、人間同士の関係にまで考えが広がる作品になった。「そうだと思います。すでに4作目を観てくださった多くの方がこの映画を個人的なものに感じたと言ってくれます。それは、この映画がウッディがこれまで信じてきたこと、彼の信条に“挑戦状”を突き付けるものになっているからです。友人の意味とは何か? 家族とは何か? 目の前にいる人以外にもどこかで助けを必要としている人がいるのではないか?……そんなことを私たちは考えて映画をつくりました」完璧な結末をもつ三部作の後に『トイ・ストーリー4』が作られたのは、三部作が当たり前だと思ってきたルールそのものに光をあて、ルールをあえて解体し、新しいドラマを、“新しいドア”を開くためだ。「そう言っていただけるのはうれしいです。最初からこれまでと同じような映画は作りたくないと思っていましたし、他の映画では描かれないような感情、なかなか感じられない気持ちを味わってもらいたくて本作をつくりました」『トイ・ストーリー4』公開中
2019年07月19日ダンスカンパニー・Noismを経てフリーランスに転身後、近藤良平率いるコンドルズに参加し、白井晃らの演劇作品でステージングを手がけるなど、マルチに活躍しているダンサー・振付家の平原慎太郎。その彼が2013年、西村友美子(衣装)や熊地勇太(音楽)らとともに立ち上げた舞台制作団体・OrganWorksが、本日7月19日(金)より世田谷パブリックシアターにて『聖獣(リヴァイアサン)~live with a sun~』を上演する。〈リヴァイアサン〉と言えば、イギリスのトマス・ホッブズによる政治哲学書が知られるが、元々は旧作聖書に現れる怪物の名前。ホッブズは国民が集まってできた国家を「リヴァイアサンである」と形容し、またアメリカの作家ポール・オースターも、“国家”という概念を題材に同名の小説を著した。OrganWorksの『聖獣』もまた、“個と集団”を掘り下げることで、リヴァイアサンの姿を描き出す作品。ヒトとは全く異なる時間の流れを生きる存在として“虫”を登場させ、対比によってヒトの持つ様々な特性を浮かび上がらせていく。作品の初演は2017年。平原は、初演を「私平原慎太郎にとって、また、我々OrganWorksにとってターニングポイントになった作品」と、そして再演を「人間がダンスとどのように向かい合い、どのように社会に還元するかを示す機会」と位置づけた上で、「ダンスの本質・王道をおさえながら、ラディカルな視線を持つというダイナミックな公演になる」と、この再演に自信を覗かせる。OrganWorksの真骨頂が観られる舞台となりそうだ。文:町田麻子
2019年07月19日新海誠監督の最新作『天気の子』がいよいよ本日から公開になる。本作は国内興収250億円超えの大ヒットを記録した『君の名は。』に続く作品だが、新海監督はあえて同じような作品ではなく“攻め”の姿勢で新作に挑んだようで、監督によるとその結末は「王道とは少し違うところで、見終わった後に意見が分かれる」ものになるという。本作の主人公は、東京にやってきた家出少年の帆高と、祈るだけで空を少しの間だけ晴れにできる少女・陽菜。雨が続く東京の街で偶然に出会ったふたりは、想像もしなかった事件に巻き込まれ、それぞれが自身が進むべき道を選択していく。本作は新海監督とスタッフがクオリティ重視で作業を進めたため、映画の完成はギリギリになった。その結果、試写会などは開催されず、日本中の観客が本日一斉に完成した作品を鑑賞することになっている。新海監督はその作業のほぼすべてをたったひとりで手がけた『ほしのこえ』で熱狂的なファンを生み出し、次々に新作を発表する中で着実にファンを増やしていった映画作家だ。『君の名は。』はそれまでに培った技術や美学を引き継ぎながら、長編を見せきる構成にこだわって脚本が執筆され、腕ききのアニメーターたちを集めた画づくりを行うなど制作体制を強化。監督のこだわりと信念、そして大画面に映える画/音づくりが見事に融合して大ヒットを導きだした。しかし、新海監督は最新作では過去に囚われることなく“攻め”の姿勢で新たな物語を語ろうとしている。主人公のふたりの声はオーディションで新人の醍醐虎汰朗と森七菜を抜擢。前作に続いて田中将賀がキャラクターデザインを、RADWIMPSが音楽を担当しているが、スタジオジブリ出身の田村篤が新たに作画監督を手がけ、『言の葉の庭』ぶりに滝口比呂志が美術監督に就任。これまでの新海作品を手がけたメンバーと新たな才能が混ざり合う形で創作が進められたようだ。本作は一体、どんな内容なのか? 意見が分かれる結末とは? 事前に情報がほとんど公開されなかったが、逆にいえば新鮮な気持ちで作品に向き合える絶好のチャンスでもある。毎年、夏のこの時期は超大作・シリーズ作がひしめきあうが、その中で最も注目を集め、最も感想や意見が飛び交う作品になりそうだ。『天気の子』公開中
2019年07月19日スカートが本日19日、東京・渋谷CLUB QUATTROで「スカート Major 2nd Album リリースツアー“トワイライト”」のツアーファイナルを開催する。スカートは澤部渡が主宰しているプロジェクト。澤部は作詞作曲だけでなくドラムス、サックスもこなすシンガーソングライターで、川本真琴や鈴木慶一の作品にも参加している。スカート名義の活動は2010年にアルバム『エス・オー・エス』でスタート、2017年に『20/20』でメジャーデビューを果たした。ポップでいて望郷や憂いを感じるサウンドが人気を集め、この夏は「FUJI ROCK FESTIVAL’19」への出演も決まっている。本ツアーは2枚目のメジャー作『トワイライト』の発売にともなうツーマン公演。札幌、名古屋、大阪と日程を経て、東京が千秋楽となる。セットリストは新作アルバムの表題曲をはじめ、映画『高崎グラフィティ。』主題歌『きみがいるなら』や、映画『そらのレストラン』主題歌『遠い春』などの収録曲で構成されるとみられる。対バンに指名されているhelsinki lambda clubのパフォーマンスも含め、ツアー集大成に期待したい。■公演情報「スカート Major 2nd Album リリースツアー“トワイライト”」会場:渋谷 CLUB QUATTRO日時:7月19日 開場18:30/開演19:30
2019年07月19日夏を舞台にした岩松了の新作『二度目の夏』が、東京・本多劇場で間もなく幕を開ける。アメリカの現代作家スティーヴン・ミルハウザーが『トリスタンとイゾルデ』をモチーフに書いた小説『木に登る王』を読んだ岩松が、それをベースに“男の嫉妬”にまつわる新たな物語を誕生させた。主な登場人物は、何不自由なく育った若社長・慎一郎(東出昌大)と2年前に結婚した妻・いずみ(水上京香)、彼の後輩で親友の謙吾(仲野太賀)。だがそこは岩松のこと、単純な嫉妬や三角関係の話には着地させない。「嫉妬っていうのは劇の素材になる感情なんですよね、シェイクスピアにしてもなんにしても。それをただ僕がやってもしょうがないので、ちょっと結論めいた話になりますが、嫉妬心がないということもドラマじゃないかと。そういう話を書けば自分なりのホンが書けるかな、みたいな気持ちがあって。だいたい演出家っていうのは演出するとき役者に、“お前、生活の中にドラマはないのか!”とか言うわけでしょ(笑)。つまり、嫉妬心にしろ、何にしろ、人間としての感情の凹凸がなければ演じられないだろうみたいな気持ちがあるわけで、演劇自体に抵触するテーマだとも思ったんですよ。だから嫉妬の話ではあるんですけど、嫉妬心が起こらないというのがどういうことなのかを考えていくのが僕の役目……といったらヘンだけど、今までやってきたことの延長にあるのはそっちの方じゃないのかと思ったというのもちょっとありますね」その無機質な“嫉妬が起こらない”という感覚を体現するのに、東出昌大という俳優は適任と言える。「多分に東出くんのキャラクターが影響しているところはあって、彼じゃなかったらこういうホンは書いてないかもしれないですね。顔つきがそうだから。嫉妬でギラギラって感じじゃないし。映画『桐島、部活やめるってよ』で彼が出てきたとき、表情が面白かった。つまんない言い方をすると、感情が表に出ないっていう。そういう役者さんはいいなと思うし、今初めて一緒にやっていてもいい役者さんだと思います。体の大きい人は心も大きいですねっていうか(笑)、懐が深いっていうかな」その東出演じる慎一郎と複雑な感情を交わし合うのが、岩松の舞台には4度目の出演となる仲野太賀。初出演は、全キャストをオーディションで選出した『国民傘』(2011年)だった。「まだ10代でしたね。当時から印象が強くて、“この子は絶対に採ろう”と最初から決めていたぐらい。若いのに似合わず立ち方がいい。なんていうかなあ……やっぱり芝居が上手いと思います。謙吾の“嫉妬されない”立場っていうのは、彼からすればバカにされてるみたいに感じるわけですよね。だから、心の底で(慎一郎と)非常に敵対していくものになっていくんじゃないかなと思うんですけど」加えて、先代から一家に仕える女性・落合役の片桐はいりがスパイス的な役割を果たす。岩松作品には実に15年ぶりの出演となる、この頼れる巧者の活躍も楽しみだ。ほか、水上京香、清水葉月、菅原永二と気になる面々が顔を揃え、岩松自身も飄々とした持ち味を発揮する。夫婦たちがひと夏を過ごす湖畔の別荘。池のあるその庭が、ドラマの主な舞台だ。表面的には微かな波紋を見せる程度だが、水面下では大波のごとく登場人物たちの感情がうねる岩松ドラマ。上品な富裕層の人々を描いた作品では、表現と感情のギャップの差がより広がり、観客が味わうゾクゾクの度合いも深まる印象がある。「嫉妬心がないっていうのは、やっぱりお金持ちの発想だと思うんですよ。貧乏人の悩みはわりと分かりやすい(笑)。お金が欲しいのであれば、お金をあげれば解決する。だけどお金持ちのこういった悩みには、何をあげれば解決するのか。そういう意味ではお金持ちの悩みの方がより本質的で深い感じがするから、お金持ちの話を書きたくなるのかもしれない。自分はまったくお金持ちじゃないんですが(笑)。慎一郎にしたって、嫉妬できないことが悩みであれば、嫉妬心が沸き起こることに喜ぶわけですよね。“俺も人並みだ”って。人によっては“変態”って言うかもしれないけど、いやそれは変態なんじゃなくて……ってそんなこと考えてると、分かりにくいとか言われちゃうんだけど(笑)」「いつも分かりやすく書いているつもり」と前置きしつつ、岩松作品へのイメージに付随する“分かりづらさ”について、こう言葉を進める。「創作っていうのは、分かりやすくまとめてそれを提示してお客さんに差し上げるものだと言われれば、“そうですか”と言って自分の不備を責めるっていうような流れになるわけですが(笑)。でも一方で、“やっぱり分からないでしょ、世の中のことは”っていうスタンスを自分の中に持った方がいいとも思うんです。世の中のことを全部分かっている人ってひとりもいないでしょ?ということは、世の中のことは絶対誰にも分からない。なのに“分かった”っていう嘘をつくことは……“噓を求めているんだよ”と言われればそうかもしれないけど、でも“分からない”ってことに正直になってもいいんじゃないかって気持ちもちょっとあるんです」劇作家・岩松了は彼のやり方で、今の世の中と誠実に向き合う。M&Oplaysプロデュース『二度目の夏』は、本多劇場にて7月20日(土)から8月12日(月・休)まで上演した後、福岡、広島、静岡、大阪、名古屋、神奈川で公演を行う。取材・文:武田吏都
2019年07月18日実写版『リトル・マーメイド』に、ハビエル・バルデムが出演交渉されているようだ。役は、主人公アリエルの父で王のトリトン。人魚姫アリエル役にはハル・ベイリーが決定している。彼女が恋する人間の王子様役は、ハリー・スタイルズに出演交渉中だ。ほかにメリッサ・マッカーシー、オークワフィナらが出演する。監督は『シカゴ』『メリー・ポピンズ リターンズ』のロブ・マーシャル。バルデムの最近作は、妻のペネロペ・クルスと共演した『誰もがそれを知っている』。文=猿渡由紀
2019年07月18日7月13日(土)より開催中の「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」内の特設ステージにて、7月15日(月・祝)に『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』の完成報告イベントが行われ、総勢17人のキャストが登壇した。子供たちの歓声の中登場した各作品のレギュラーキャストたちは、劇中のセリフを交えるなど思い思いの挨拶をしながら、ひと言ずつ今作の注目ポイントについて語った。仮面ライダージオウ/常磐ソウゴ役の奥野壮は、バレエをやっていた経験をアクションに生かしたとのことで「ターンをして手裏剣などを避けたりしているので、注目して観ていただけたら」と明かした。また、仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ役の押田岳は、甲冑を着て撮影した前半のシーンについて、ツクヨミ役の大幡しえりは戦国時代の着物を着てのアクション、と戦国時代へタイムスリップして戦う劇場版ならではの魅力を語った。仮面ライダーウォズ/ウォズ役の渡邊圭祐は自身の役どころについて、劇場版でもテレビシリーズ同様に物語を大きく動かす存在であることを宣言。そして、「僕らの成長を見届けていただけたらなと思うので、ぜひ劇場で見てください」と最年長らしく、ジオウチームの挨拶を締めた。そして、劇場版では6500万年前へタイムスリップしてリュウソウ族のルーツをたどった『リュウソウジャー』キャストたちは、劇場版ならではの壮大なスケールや迫力ある恐竜たちが見られることをアピール。「リュウソウジャーたちがいろんな極限に直面したときに、限界を超えるために新しく見せる表情、新しい一面が見どころ」と注目ポイントが「限界突破」と答えた、コウ/リュウソウレッド役の一ノ瀬颯。また、完成した作品をひと足早く観ての感想を求められた際には、「かっこいいが大渋滞してました!映画ならではの迫力、大迫力のバトルシーンなど、どこをとっても最高にかっこいいので絶対満足して見ていただけるかなと思います」と自信満々に語った。両作品がタイムスリップをテーマにしていることから、「時空を超えて行ってみたい時代は?」というお題に登壇者がフリップに回答する企画も行われた。龍井うい役の金城茉奈は「生まれた時代にどんなことが起こったのか自分の目で見てみたい」と「平成8年」と書いたフリップを見せ、「縄文時代」と答えたアスナ/リュウソウピンク役の尾碕真花は「勉強しなくていいし……」とうっかり本音をポロリ。多くの子供たちが観覧していることを思い出し、「勉強は絶対した方がいいからね!」と慌ててフォローしていた。カナロ/リュウソウゴールド役の兵頭功海は「100年後」と書いた理由に、「100年後は、車が空飛んでいたりするのかな、とかロボットが横を通りすぎたりするのかなって。100年後は多分生きていないと思うので、自分のいない時代を見て見たい」とコメント。「叡智の騎士なんで、頭よさそうなことを……」という理由で、「ビックバン」が見たいと答えたメルト/リュウソウブルー役の綱啓永は、キャストたちの爆笑を誘う天然ぶりを発揮していた。最後に、キャストを代表して奥野と一ノ瀬からのメッセージでイベントが締めくくられた。「僕たち、全身全霊で作り上げた自信作です!ぜひ夏は劇場に脚を運んでいただいて、僕たちと一緒に6500万年前にタイムスリップする大冒険を体験して、素晴らしい夏休みの思い出にしていただけたら」(一ノ瀬)、「今回の映画が『ジオウ』の集大成ということで、キャスト、スタッフさん全員が魂を込めて撮影した、自信を持っておすすめできる作品になっています。ぜひ劇場に脚を運んでください」(奥野)『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』、『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ! 恐竜パニック!!』は、7月26日(金)より全国公開。撮影/大塚秀美取材・文/大谷和美
2019年07月18日夏恒例のポケモン映画最新作『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』が先週末から公開をスタートし人気を集めている。“ポケモン”は今では日本だけでなく世界中にファンのいる作品で、本作は世代を超えた支持も集めている。最強のポケモンをこの手でつくりだしたいと考えた人間によって誕生した伝説のポケモン、ミュウツー。自身がどこから生まれ、なぜ生きているのかわからないまま最強の兵器として実験を繰り返されたミュウツーは、人間のエゴに対して憎しみを抱く。本作は、1998年に公開された記念すべきポケモン映画第1弾『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を全編フル3DCGで新たに描いた作品。基になった映画は日本で驚異的なヒットを記録し、アメリカでは初の“日本映画の週間興行ランキング初登場第1位”を記録。人間のエゴによって生み出されたミュウツーの哀しい物語は当時から高く評価されており、子供たちから絶大な支持を集めた。その後、“ポケモン”シリーズは人気を落とすことなく映画、TVシリーズ、ゲームなどでシリーズを重ね、近年は『Pokemon GO』が全世界で大ヒット。さらにハリウッドで製作された実写映画『名探偵ピカチュウ』も成功するなど、世界中のあらゆる世代を魅了する人気シリーズに成長している。フル3DCG版も湯山邦彦監督、ミュウツー役の市村正親、ミュウ役の山寺宏一、小林幸子の主題歌などオリジナル版に関わったキャスト・スタッフが再登板。劇場には、オリジナル版を子ども時代に観ていた大人の観客から、新たにシリーズのファンになった子どもたちまで幅広い年齢層が集まっており、夏休みの間、さらに動員を増やすことになりそうだ。『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開中(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2019 ピカチュウプロジェクト
2019年07月18日東京・池袋エリアの新たなランドマークとして注目を集める“キュープラザ池袋/グランドシネマサンシャイン”(7月19日(金)午前10時半グランドオープン)の内覧会が17日、同所で行われ、全16店舗が軒を連ねる池袋東口エリア最大級の商業施設、そして、国内最大サイズのスクリーンを有する“IMAXレーザー/GTテクノロジー”シアターや日本初上陸の体感型シアター“4DX with ScreenX”を備えるシネマコンプレックスの全容が明らかになった。映画ファンにとって見逃せないのは、先週12日に閉館した“シネマサンシャイン池袋”に代わる新シネコン“グランドシネマサンシャイン”。キュープラザ池袋内の4階から12階にオープンする同劇場は、全12スクリーン、2443席を誇る都内最大級のシネマコンプレックスで、池袋駅から徒歩4分とアクセスも抜群だ。4階のエントランスロビーには“ルミエール”と名付けられた球状のオブジェが設置され、映像を投影した万華鏡のような立体アート作品が来場者を出迎える。また、12階のホワイエ&ラウンジスペース天井部には、巨大LEDスクリーンが設置されており、美しい天上画を楽しめるなど、従来型のシネコンにない設備も注目される。日本初導入となる体感型シアター“4DX with ScreenX”(6階)、最新鋭のレーザープロジェクションシステムと3D音響が一体になったオリジナル劇場規格“BESTIA(ベスティア)”(8階)に加えて、最上階の12階には、高さ18.9メートル、幅25.8メートルという国内最大サイズの“IMAXレーザー/GTテクノロジー”シアターがオープンする。こちらのスクリーンは最大画角1.43:1で、通常のスクリーンに比べて上下合計で約40パーセントも広がった迫力の画角を実現。2台の4Kレーザープロジェクターにより、広い色域と高いコントラストを投影するほか、アップグレードされたIMAX12chサウンドシステムも設備された。こちらのシアターでは、開業日の19日から『天気の子』『トイ・ストーリー4』(字幕)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が上映される。シアター12では、グランドシネマサンシャインの開業前発表会が行われ、事業者である佐々木興業株式会社の佐々木伸一社長が挨拶に立ち「今、我々にできる最高の映画館を作ったつもりです。当初より『いい映画館を作る』をコンセプトに掲げ、細部にまでこだわり抜き、最先端、最高峰の設備をご用意できた。シネコン新世代たるグランドシネマサンシャインを楽しんでいただければ」と自信のアピール。発表会には、日本初となる全編フルサイズのオリジナルIMAX映像『TRANSPHERE』を手がけた映画監督の関根光才、出演者の佐藤緋美、る鹿が出席した。写真・文:内田涼
2019年07月17日『万引き家族』で日本映画21年ぶりの快挙となる、カンヌ映画祭最高賞“パルムドール”を受賞し、興行収入46億円を超える大ヒットを記録した是枝裕和監督。世界が待ち望んだ最新作の邦題が『真実』に決定。10月11日(金)より全国公開される。ストーリーは、国民的大女優ファビエンヌが自伝本『真実』を出版したことから始まる。彼女のもとに、脚本家として活躍している娘リュミール、テレビ俳優の娘婿ハンク、ふたりの間に生まれたシャルロット、そしてファビエンヌの現在のパートナーと元夫、長年の秘書など、次々と家族が集まってくるのだが、お祝いと称してやってきた彼らの気がかりは、ただひとつ。“ファビエンヌが何を綴ったのか”ということ。やがて自伝本をきっかけに、母と娘の間に隠された愛憎渦巻く真実が露わになっていく。ファビエンヌを演じるのは、映画界の至宝といわれるカトリーヌ・ドヌーヴ。自身のイメージとも重なるような国民的大女優を熱演。その娘役に『ポンヌフの恋人』のジュリエット・ビノシュ、娘婿役にアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされたイーサン・ホークら、世界トップレベルの俳優陣が集結した。今回、全編フランスにて撮影された現場の様子が伺えるメイキング写真も到着。構想8年という是枝裕和監督渾身作の公開が、今から待ち望まれる。『真実』10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
2019年07月17日劇団EXILEの佐藤寛太が7月16日、都内で行われた出演作『今日も嫌がらせ弁当』(監督・脚本:塚本連平)のトークイベントに出席した。ファンから「LDHの誰かにお弁当を作るとしたら?」と問われると、劇団EXILEの先輩・鈴木伸之の名前を挙げて「あこがれの存在ですが、ギャップもあって、実は飛行機と虫が苦手。なので、虫料理(笑)を差し入れすれば、マジで飛び上がるはず。1カ月くらい、話してくれなそうですけど」と弱点を明かした。自然と人情が豊かな八丈島を舞台に、シングルマザーのかおり(篠原涼子)と反抗期の娘・双葉(芳根京子)が、双葉の嫌がる「キャラ弁」を通じて交流する。人気ブログから書籍化もされた同名エッセイを映画化。佐藤は双葉の幼なじみの達雄を演じており、「親孝行した気分。時が経っても、愛され続ける作品に携わることができてうれしい」と話していた。八丈島でのロケを振り返り「スクーターで島を1周したんですよ。道に迷って、10時間くらいかかりましたけど。山奥の行き止まりまで行ってしまい、スクーターも(泥で)どろどろに(笑)」。また、名産の八丈フルーツレモンが大のお気に入りだといい、「レモンとみかん、グレープフルーツをミックスした感じ。詰まりに詰まっているんですよ、太陽の恵みが」とアピール。自身も7歳まで長崎県・対馬で育ち「八丈島は高い建物がないし、風景が(対馬に)似ている。潮風が懐かしく、人々もとても馴染みやすかった」としみじみ語った。取材・文・写真:内田 涼『今日も嫌がらせ弁当』全国公開中
2019年07月16日天才作家・太宰治の“誕生秘話”を描いた『人間失格 太宰治と3人の女たち』が、9月13日(金)より公開される。この度、太宰治と3人の女たち、また太宰を取り巻くキャラクター陣の場面写真が一挙公開された。突飛な言動と奔放な私生活で、文壇から煙たがられながらも、ベストセラー作品を連発した天才作家・太宰治。正妻とふたりの愛人という3人の女性と並行して関係を持ち、自堕落な生活を送った果てに、愛人と川に身を投げてしまったスキャンダルは、当時センセーショナルな事件として世間の注目を浴びた。彼をめぐる“3人の女との恋と愛”の物語と裏に隠された“本当の人生”を、事実をもとにしたフィクションとして初めて映画化する。主人公・太宰治を演じるのは小栗旬。太宰の正妻・津島美知子役を宮沢りえ、太宰の愛人で弟子でもある作家・太田静子役を沢尻エリカ、太宰の愛人で最後の女・山崎富栄役を二階堂ふみが演じる。さらに、太宰と女たちを取り巻く男性陣にも、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也ら豪華キャストが集結した。監督は、写真家であり、『さくらん』 『ヘルタースケルター』『Diner ダイナー』の蜷川実花が務める。このたび公開された場面写真には、正妻・美知子(宮沢)とふたりの子供に囲まれる一方で、愛人の静子(沢尻)と恋人のような甘い空気で見つめ合う太宰(小栗)の姿や、富栄(二階堂)と密着する太宰の、3人の女たちとのスキャンダラスな恋を感じさせる姿が写し出されている。そのほか、太宰が心を許す親友作家・伊馬春部(瀬戸)、無頼派を代表する作家で同士である坂口安吾(藤原)、若き小説家・三島由紀夫(高良)、太宰の子供を身ごもった静子の弟・薫(千葉雄大)、若手編集者・佐倉潤一(成田)の姿も見ることができる。『人間失格 太宰治と3人の女たち』9月13日(金)公開
2019年07月16日“人気シリーズ最新作!”を売りにした映画は数多くがあるが、中でも飛び抜けた人気を誇る『トイ・ストーリー』。足かけ23年、世代を超えて愛されてきたオモチャたちの感動ファンタジーが、『トイ・ストーリー4』でついに真の完結を迎えた!もちろん4DXでも上映されており、ファンの情熱に勝るとも劣らぬ“本気”が炸裂した4DXバージョンとなっている。風が吹いたり椅子が動いたり、物理的なエフェクトを縦横無尽に駆使する4DX上映が、静かな会話劇より動きが多いアクション系に向いていることはわかっていただけると思う。そして『トイ・ストーリー』の世界も非常に4DXとの親和性が高い。ウッディたちおなじみのオモチャのドタバタとしたコミカルな動き。オモチャが主人公だからこそ際立つ、家の外に飛び出した時の危険とワクワクがいっぱいのアドベンチャー。最新CG技術を駆使した手に汗握るアクションのつるべ打ち。そこに4DX効果が加わることで、ファンタジックなオモチャの世界が一気に身近でリアルなものに感じられるのだ。そして今回、4DXチームが心を砕いたのが、ただただド派手なエフェクトを連発してアトラクション要素を高めるのではなく、むしろ派手さは抑えめにして、映画の世界観を優しく、繊細に表現していること。これは『トイ・ストーリー』シリーズは基本的にファミリームービーであり、老若男女すべての人に優しくあるべきという当然の理由がひとつあるとして、もうひとつ、今回の物語がこれまで以上に繊細なテーマを扱っているから、という理由が大きいように思われる。というのも、今回の『4』では、ウッディをいつも以上にオモチャとしてだけなくひとりの人格として描いていて、ウッディが“人生の決断”と向かい合うというヒューマンドラマの側面が強いのだ。過去作以上に大人の胸に迫る仕上がりであり、4DX効果も物語に寄り添う演出になっているのである。もうひとつ、『トイ・ストーリー』ならではの演出が、“オモチャは人間が見ているところでは動いてはいけない”という本シリーズ共通のルールに合わせたアプローチ。オモチャたちが動きを止めると、4DXのエフェクトもスイッチが切れたように一旦休止するのである。つまり『トイ・ストーリー4』の4DXは、ウッディたちオモチャの感覚を、そのまま体験できるように設計されているのだ。シリーズで最も大胆で、切なくて感動的なテーマに踏み込んだ『トイ・ストーリー4』の物語を五感で味わうためにも、ぜひ4DXバージョンを試していただきたいものである。取材・文:村山章『トイ・ストーリー4』公開中
2019年07月16日世界初の長編フルCGアニメーションとして誕生し、ディズニー/ピクサーの原点として知られる『トイ・ストーリー』。そのシリーズ最新作、『トイ・ストーリー4』が公開中だ。新たな持ち主である女の子ボニーを見守るウッディとバズ、そしておなじみの仲間たちの前に今回現れたのは、フォーキーという新キャラクターだ。フォーキーは、ボニーが作り出した“手作りおもちゃ”で、彼女の一番のお気に入り。しかし、フォーキー自身は自分のことをゴミだと思い込み、どこかへ逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探し出そうと、外の世界へと冒険に出たウッディは、まだ見たことのない新しい世界にたどり着く……。新作が作られるたびに飛躍的な進化を遂げている『トイ・ストーリー』シリーズ。その情感豊かな映像美や、登場する愉快なおもちゃたちは大きな魅力だが、今回とくに注目したいのはストーリーだ。プロデューサーのマーク・ニールセンは、『トイ・ストーリー3』で見事な完結を迎えたはずのシリーズについて、「私たちはそこに新しい始まりも見ていました。ウッディにはまだ語るべきストーリーが残っていると感じたのです」と語っている。『トイ・ストーリー3』以降の続編を作るかどうか、新しい物語のアイディアがそれに値するものかどうか、シリーズ第1作から関わるスタッフたちが集まり、検討の上で本作の脚本は書き上げられたという。ウッディが最後にたどり着く驚きの結末に向け、練り上げられた意義あるストーリーとはどんなものなのだろうか。じっくりと映画館で堪能してほしい。『トイ・ストーリー4』公開中
2019年07月15日アール・ヌーヴォーの騎手として名を成したアルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)。彼の作品とともに、ミュシャ作品が後世へ与えた影響をたどる展覧会『みんなのミュシャミュシャからマンガへ——線の魔術』が、7月13日(土)よりBunkamura ザ・ミュージアムにて開催されている。チェコに生まれ、世紀末のパリでサラ・ベルナール主演の舞台ポスターを手がけて名声を得ると、グラフィック・デザイナーとしてさまざまな商品ポスターや装飾パネルを手がけたミュシャ。エレガントな女性の姿に花などの装飾モティーフを組み合わせ、流麗な曲線や円などの構図を多用。「ミュシャ様式」と呼ばれる独創的なスタイルを確立していった。みんなのミュシャ()
2019年07月14日レジャープール施設・東京サマーランド(東京都あきる野市)が、2019年7月13日(土)より世界各国の絶景を楽しめるイベント「絶景!ナイトプール2019」を開催中。昨年から引き続き開催される本イベントでは、夜景評論家の丸々もとお氏を総合プロデューサーに迎え、さらにパワーアップした絶景を演出。昨年も好評だった、「青の洞窟(イタリア)」、「クラウドフォレスト(シンガポール)」、「コムローイ祭り(タイ)」、「藤棚トンネル(日本)」、「月光レインボー噴水(韓国)」、「氷の洞窟(ロシア)」、「ナイアガラの滝(カナダ)」、「オーロラ(アイスランド)」の8エリアにくわえて、今年はさらに新しく2エリアが登場。“世界で8番目の不思議”といわれるニュージーランドの土ボタル洞窟を表現した「ワイトモ洞窟」と、世界一美しい大通りと称されるフランスのシャンゼリゼ通りをイメージした「パリ・シャンゼリゼ」の2つの絶景が、新たに東京サマーランドを彩る。オープニングイベントでは丸々氏が、「都内ではいろんなナイトプールが開催されていますが、ここまで絶景にこだわったナイトプールは唯一無二。写真に撮っても見ごたえがある。素敵な写真を撮るとともに、海外旅行をしているような気分を味わっていただければ」とイベントの魅力を紹介。イルミネーションの点灯は日没より開始されるため、プールを楽しんだあとは、ゆっくりと世界各国の絶景に酔いしれてみては?【イベント詳細】絶景!ナイトプール2019開催期間:2019年7月13日(土)~9月16日(祝)※7月~16日~7月19日、9月9日~9月13日は除く※絶景ナイトプール開催期間中は、17時からお得に遊べる「ナイト券」も販売される
2019年07月13日この夏「トイ・ ストーリー」が帰ってくる! ディズニー/ピクサーによる人気シリーズの最新作『トイ・ ストーリー4』は『トイ・ストーリー3』の続編にあたる。ウッディとバズたちは、これまで慣れ親しんだ持ち主・アンディのもとを離れ、新しい持ち主の少女・ボニーのもとで、慌ただしくも楽しく暮らしていた。ある日、彼らのもとに、先割れスプーンで作られた手作りおもちゃ・フォーキーがやってくる。ボニーにとって、一番のお気に入りおもちゃとなったフォーキーだが、彼は自分のことを“ゴミ”だと思いこんでいるため、すぐに持ち主の元を離れようとするトラブルメーカー。“おもちゃは持ち主のそばにいること”が幸せだと信じるウッディは、そんなフォーキーの世話をやくのだが、その行動が新たな危機を呼んでしまう。『トイ・ ストーリー4』は懐かしい仲間たちとの再会、そして新しい仲間との出会いと冒険を描き、子どもから大人まで楽しめる作品となっている。シリーズ第一作から、ずっとウッディの吹き替えを担当している、俳優の唐沢寿明はこう語る。「『トイ・ ストーリー』シリーズは、一作目から子どもたちの成長をずっと見守ってきたじゃないですか。おもちゃで遊んでいた子どもが、大学生になりおもちゃと別れ、大人になる。“ちゃんと大人になろう”というメッセージが込められているんだよね。本作は、そこからさらに一歩進んで“自分の人生を自分で選ぶ”という、ちょっと大人っぽい話になっているんです」(唐沢)本作はいわば、「ウッディのセカンドキャリア」の話でもある。これまでと勝手が違う新天地で、自分はどうあるべきかと悩むウッディに、自らを重ねる大人も多いのでは。その一方でフレッシュな魅力を振りまくのは、フォーキーの吹き替えを担当する、俳優の竜星涼だ。現在26歳の彼はまさに『トイ・ ストーリー』と一緒に成長してきた世代。オーディションで選ばれた演技は、吹き替え声優初挑戦とは思えないほど。「小さい頃から『トイ・ ストーリー』を観て育った世代なので、その続編に出演できることが素直に嬉しいです。“ウッディ”と名前を呼びかけるシーンのたびに、自分がこの世界に入っていることを実感して、感慨深いものがありました。声優の仕事は、聞き取りやすさが第一、普段のお芝居の場合は、ちょっと濁っていたほうが“面白い”とされることもありますが、そういうことは全くなくて、そこで表現することの難しさや奥深さは、自分にとってはとても新鮮でした」(竜星)フォーキーもまた、新しい世界に戸惑っているキャラクターだ。ウッディはそんなフォーキーに、おもちゃの先輩としてのアドバイスを行うが、同じ事務所の先輩後輩関係にあたる二人の間には、どのようなやりとりがあったのだろうか?「スタジオで会ったときに、一言だけ“とことん爽やかにいけよ”とは言っておいたかな(笑)」(唐沢)「そうやって、たまにお会いすると、本気とも冗談ともつかないアドバイスをくださる。それが染みるんですよ。頂いた言葉をずっと頭の片隅においていました」(竜星)フォーキーという、これまでになかったキャラクターについて唐沢はこうも述べていた。「フォーキーというキャラクターを出すということは、おもちゃというのは“買い与えられて遊ぶもの”だけではなく、自分で想像力を働かせて、身近なもので作ったりするものだと言ってるんだよね。子どもにとっては鉛筆や消しゴムを転がしているだけでも“遊び”なんだもんね」(唐沢)「たしかに自分もそういう思い出があります」(竜星)「ピクサーのすごいところは、その技術を“すごいだろう”と誇るのではなく、観ている子どもたちの成長ことを、ずっと考えているところが、本当にすごいんだよね」(唐沢)ウッディとフォーキー、おもちゃの仲間たちの冒険、そして新しい旅立ちをスクリーンで体験してほしい。『トイ・ ストーリー4』は7月12日(金)、全国公開される。撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明
2019年07月12日今年5月より米国や英国で放送開始された『チェルノブイリ』。その衝撃的なテーマや、作品としての完成度の高さに大絶賛が巻き起こり、世界中でいま最も熱い注目を集めている実録ドラマだ。この度、本作が映画専門サービスの“BS10スターチャンネル”にて、9月25日(水)より独占日本初放送されることが決定した。
2019年07月12日1998年に公開され国内興収76億円を記録したポケモン映画シリーズの記念すべき第一作目『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』が、21年の歳月を経て、フル3DCG版『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』として蘇った。テレビアニメ、映画とほぼすべての作品で演出を務めてきた湯山邦彦監督が、本作を経て感じた新たな気づきについて語った。“最強のポケモンは誰だ!?”というキャッチコピーのもと、1998年に劇場公開された『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』。“最強のポケモン兵器をつくる”という人間のエゴにより、この世に誕生した伝説のポケモン・ミュウツーが、自らの生い立ちを恨み、人間たちに復讐する物語は、可愛らしいポケモンたちが描かれるポップな側面だけではなく、哲学的なテーマを含んだ重厚な作品として、多くのファンからの支持を得た。こうした名作を、なぜいまのタイミングで3DCGとして蘇らせたのか? 湯山監督は「この時期に映画化したことにはあまり大きな理由がないんです」と語ると「もともと3DCGで作品を作れないのかという案はずっとありました。技術的な部分を含めて体制が整ったのが“いま”だったというのが正直なところ」と説明する。3DCGの題材として『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』をチョイスしたのは、プロデューサー側の意向だったというが、湯山監督は「シーンが多ければそれだけCGにするのは大変なわけで、シーンが絞られている『ミュウツーの逆襲』はある意味で必然だったと思います。3DCGの初作品が、シリーズの第一作目というのもいいのかなと……」と共通認識で臨めたという。ポケモン初の3DCG――湯山監督と共に監督を務めたのが、『ルドルフとイッパイアッテナ』でもタッグを組んだ榊原幹典だ。「正直、榊原監督が受けてくれなければ作れないという話はしました」と湯山監督は笑うと、イメージ的には『美女と野獣』の実写版のようなものを作ろうと話し合ったという。その真意を問うと「『美女と野獣』の実写版は、アニメを見続けていた人が、違和感を持たずに入れたと思うんです。本作も、そういった部分にはかなり意識を強く持ちました」そこで重要となってくるのが、人間のキャラクターだ。「ポケモンに関しては、アニメのなかでもCGが使われていましたし、ゲームでも3D化されているものもあったので3DCGにする際、それほど心配はありませんでした。一番違和感を覚える危険性があるのは人間だと思ったんです。どう3Dに落とし込むかは、かなり試行錯誤しました」湯山監督と榊原監督の細部にわたるこだわりにより、ポケモンと人間たちの融合にも、2Dとは違った表現が見られる。「ひとつのラインとして今後も繋がっていけばいいなとは思っています」と未来に思いを馳せた湯山監督。3DCGでポケモンを描くことで、面白い発見がいっぱいあった。20年以上やってきた経験が本作に携わることにより、またゼロからスタートするような新鮮な感覚を得ることができたという。「なによりポケモンに質感という要素が加わりました。例えばプリンの前髪はどうなっているのかとか、ニャースの髭は一本なのか、毛が集まっているのか……とか(笑)。さらに面白かったのは、ニャースの変装はCGでは使えないなと思ったことですね。いままでは肌色っぽかったので、変装すると人間に見えたのですが、CGだと完全に毛むくじゃらなので、ダメですよね(笑)」「アニメがスタートしたときは、自分たちが原作を作ったわけでもないので、普通のテレビシリーズのひとつという位置づけだった」とポケモンについて語った湯山監督。しかし、シリアスありギャグありというふり幅の多いポケモンという題材は、これまで湯山監督が培ってきた表現力のすべてをつぎ込むだけの価値がある作品という認識に変わっていった。「だからこそ20年以上続けてこられたんだと思います」昨年公開された『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』で初めて湯山監督は、監督という立場を離れ、アニメーションスーパーバイザーという形で作品に参加した。「劇場版もテレビアニメシリーズも世代交代で若い人が出てきました。その意味で、この3DCG作品が、新しい『ポケモン』のレイヤーになった気がしますし、これからまた新しい発想で広がっていければと思っています」と更なる発展を誓っていた。『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』公開中取材・文・写真:磯部正和(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon (C)2019 ピカチュウプロジェクト
2019年07月12日