岡山大学は、1920年代に開発され、未だに既存の治療薬が効かないてんかん患者に効果を発揮する難治性てんかん治療薬である「ケトン食療法」の仕組みを解明することに成功し、ケトン食療法に基づく新たなてんかん治療薬が開発可能であることを示すことに成功したと発表した。同成果は、同大大学院医歯薬学総合研究科(薬)の井上剛准教授、佐田渚大学院生らの研究グループによるもの。詳細は2015年3月20日付で米国科学振興協会(AAAS)発行の科学誌「Science」に掲載された。てんかんは、脳が発する電気活動の過剰興奮を特徴とし、全人口の約1%が罹患していると言われているが、そのうちの約3割の患者は、既存のてんかん治療薬でコントロールできない難治性てんかん患者で、そうした患者には1920年代に開発されたケトン食療法が効果的であることが知られていた。今回、研究グループはケトン食が引き起こす代謝変化が、どのように脳の電気活動を変化させるのか調査。その結果、脳内のグリア細胞から神経細胞へ乳酸を運ぶ代謝経路が、電気活動に重要であることを発見したほか、この乳酸経路上に位置する乳酸脱水素酵素を阻害することで、電気活動が抑制され、てんかんマウスの発作が抑えられることを確認したという。さらに研究グループは、乳酸脱水素酵素を阻害する化合物の探索も実施。その結果、小児の難治性てんかんの治療薬として近年承認されたスチリペントールが、乳酸脱水素酵素の阻害剤であることを見出したほか、スチリペントールの化学構造を変化させることで、より強力な抗てんかん作用を示す乳酸脱水素酵素阻害剤となることを見出したとする。今回の結果について研究グループでは、乳酸脱水素酵素とスチリペントール類似体を用いることで、新たなてんかん治療薬開発の具体的な道筋を示すことができたとしており、今後、今回の知見を生かし、代謝を制御する分子(代謝酵素)を標的とする新たなコンセプトのてんかん治療薬の開発が期待できるようになるとコメントしている。
2015年03月24日女性ホルモンの量が減ることで、特有の症状が出たり病気にかかったりするのであれば、ホルモンの分泌量を増やせばいい、ということになります。そこでよく登場するのがHRT(ホルモン補充療法)や漢方、サプリメントというキーワード。いろいろあってよくわからないし、わたしにも必要なものかしら? と疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。どうやったら女性ホルモンを増やせるの?「更年期障害」や「プレ更年期」なんてまだ先のこと、と思っていてはいけません。アラフォー女子はすでに女性ホルモンが減少している年代。老化していく自分の身体のことを知り、今からしっかりと対応していくことが重要です。「老化してホルモンを出せなくなった卵巣の機能を取り戻すことは、残念ながらできません。サプリメントや食事で“女性ホルモンをアップする”という言葉もよく使われますが、ホルモンを直接増やせるわけではありません。現実的に増やすことができるのは、HRT(ホルモン補充療法)だけ。例えて言うなら、砂漠を渡りきるためにラクダに栄養と水分を補給するのがHRT、何日も水なしで生きられるラクダ体質に改善していこうというのが漢方です」と教えてくださるのは、日本のHRT(ホルモン補充療法)の先駆者である小山嵩夫先生。小山嵩夫先生 Profile婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 HRT(ホルモン補充療法)は、究極のアンチエイジング法!HRTとは「Hormone Replacement Therapy」の略で、女性ホルモンを薬剤によって補う療法。女性ホルモン(エストロゲン)の量が以前のように戻れば、更年期症状を緩和するだけでなく、閉経後にリスクの高まる骨粗鬆症や動脈硬化の予防にもなります。何より女性ホルモンによって美しさを保たれている髪や肌にも潤いが戻り、美と健康の底上げができるのがメリット。HRTが究極のアンチエイジングと称される理由はそこにあります。でも、50代のホルモン量をいきなり30代の量まで戻すわけではありません。基本的には、更年期症状を抑えることができる必要最小限の量をプラスするもの。閉経後の女性ならホルモン量を40代半ば程度にアップさせるという具合です。薬剤のチョイスや量の調節や補充のタイミングは、医師と患者さんとの細やかなやりとりで、的確に判断されなければなりません。HRTの処方はまさにオーダーメイドなのです。HRT(ホルモン補充療法)が日本であまり普及していない理由とは?欧米諸国では、すでに40年以上前から盛んになっていたHRT(ホルモン補充療法)。日本での普及は格段に遅れているのが実情です。国民性のせいか「人工的にホルモンを足すなど、不自然なことまでしなくていい」という考えを持つ人がいることが、普及が遅れた原因のひとつだとか。さらに国内では「HRTを続けていると乳がんになる」という報道がされたことがあり、医師でさえもHRTに偏見を持つ人が少なくないと言われます。「発端となったのは、米国で2002年に発表されたWHIの報告なんです。5年以上HRTを続けると、乳がんのリスクが26%上がるというもの。でも、この臨床試験には大きな問題がありました。サンプルの女性1万6000人は、HRT開始が平均63歳、喫煙率50%、肥満率や高血圧率も高く、もとから乳がんや心筋梗塞などのリスクが高い人が対象。日本のHRTの利用者とは、あまりにもかけ離れていますね。それを真に受けて報道した日本のマスコミの責任は、重大だと今でも思っています。2006年に厚生労働省が行った、日本女性を対象とした調査結果では、“HRTにより、乳がんのリスクは60%減る”という、まったく逆の報告がされているんですよ」と小山先生。もちろん、HRTが絶対に安全な治療とは言えないかもしれません。エストロゲン剤だけの投与では子宮体がんのリスクが高まるなどのデメリットもあります。もともと受けてはいけない人もいることも覚えておきましょう。【HRTを受けられる婦人科の目安は?】●HRTに理解のある医師がいる●「更年期外来」を掲げている●日本女性医学学会や、更年期医療関連団体の認定医リストに掲載されている●カウンセリングに時間を割いてくれる●外来患者に更年期世代の女性が多い●更年期医療に関してカウンセリングなどを自由診療としている【すぐにHRTを受けられない人】●乳がんになったことがあるか、治療中の人●子宮体がんや他のがんの治療中の人●血栓症・塞栓症になったことがある人●心臓病や脳卒中と診断されている人●原因不明の不正出血がある人●重度の肝臓疾患がある人※そのほか、受けるのに注意が必要な人もいます。詳しくは、医師に相談してください。健康保険で受けられる、HRT(ホルモン補充療法)HRT(ホルモン補充療法)を受ける場合、具体的にどの方法で行うか、どの薬剤をどの程度の量で投与するかは、年齢や症状、その人の体の状態次第です。前述のように女性ホルモンにはエストロゲンと黄体ホルモンがありますが、子宮のある女性には、ふたつを組み合わせて使うのが基本。黄体ホルモンを加えるのは、子宮体がんのリスクを低下させるためです。エストロゲンによって厚くなった子宮内膜を剥がして排出させる働きがあるので、当然、生理と同じような出血が起こります。手術などで摘出し、子宮がない場合や、とても作用の弱いエストロゲン剤の場合は、エストロゲン単独でも使われます。治療薬の種類もさまざまで、飲み薬だけでなく、皮膚に貼るパッチタイプやさっと塗るだけのジェルタイプもあります。ほとんどが保険の適用内です。ここでHRTについて、ちょっとした素朴な疑問を小山先生にぶつけてみました。■体に何か変調は起こらないのですか?「おりものは増えますが、もともとの作用なので心配は無用。最初は乳房の張りや下腹部が張るなどの症状が出るものの、続けるうちに消えていきます」■閉経してからでないと使えないのですか?「更年期の症状がある人は、閉経前でも問題ありません。閉経後、だいぶ経過してしまってから始めるよりは、いろいろなメリットがあります」■どれくらいの期間続けていいのですか?「日本では『5年が目安』と言われることが多いもの。『学会のガイドラインで5年と決まっている』と告げる医師もいるようですが、決められているわけではありません。更年期症状緩和が目的なら5年を目安に。きちんと管理し、医師との話し合いされていれば、長く使い続けてもよい場合のほうが多いと思います」漢方やサプリメントで、ホルモンUPをサポート!最近は、婦人科でも普通に処方してもらえることが多くなった漢方薬。現在、厚生労働省から認可を受け、保険が適用になる漢方製剤(生薬のエキスを抽出して加工した薬)は約150種、生薬(天然の植物や動物、鉱物)では約200種あります。HRT(ホルモン補充療法)の先駆者である小山先生も、漢方治療に長年の経験を持ち、以前から更年期症状の治療薬としてクリニックで処方してきました。「更年期女性には、HRTには抵抗があるけれど、漢方であれば・・・と安心感を持つ人がとても多いと思います。漢方は穏やかに作用するので、こじれた更年期症状をピタッと止めるような劇的な効果はそれほど期待できません。でもナチュラルな分、安心してもらえます。いまやHRTと漢方薬を併用するのも普通ですよ」と小山先生。「女性ホルモンの減少というはっきりした原因に対し、ホルモンそのものを補充するという、シンプルだけど根本的な治療がHRT。一方、漢方はほとんどの場合、中枢に働きかけ、その人がもともと持っている防衛機能を利用して、今出ている症状を改善していくんですね。ですから、漢方薬は更年期に多いホルモンバランスの乱れやストレスなどが関係していそうな不定愁訴が得意なんです」更年期の症状緩和におすすめのサプリメントとは?そして、最後にサプリメントについてです。日本では食品に分類され、日本の薬事法では「○○に効く」「○○の症状を改善する」のように効能を謳ってはいけないことになっていましたが、2015年度より、ある程度は言えるようになりました。また、サプリメントの本来の目的は健康増進なので、自分の更年期の症状にズバリなサプリメントが見つからない…ということも。でもサプリメントは日々進化。新しい臨床データが発表されたり、どんどん改良されたり、新しいタイプも登場しています。アラフォー女子に知っておいていただきたい、主なサプリメントを幾つかご紹介します。【更年期の症状緩和におすすめのサプリメント】●抗酸化作用:コエンザイムQ10、アスタキチンサン、ピクノジェノール●女性ホルモン様の成分:エクオール、大豆イソフラボン●精神症状を抑える:セントジョーンズワート●代謝を促進する:EPA、αリポ酸●アンチエイジング効果:DHEA、プレグネノロン身体の不調が気になる方は、これらのサプリメントを試してみるのもよいでしょう。1種類のサプリメントは少なくとも3週間は続けて摂るとよいそうです。いかがでしたか? 45〜55歳が平均と言われる"更年期"に向けて、いまからアラフォーが知っておくべき「ホルモンUP大作戦」。不安を感じる前にまずはきちんとした「知識」を得ることが大切です。自分の身体の状態を把握して、改善やサポートできる術を知ることから始めましょう。それこそが、美と健康を維持していくことにつながるのです。
2015年03月10日小学校高学年で女子だけが集められ、初潮教育があったのを覚えていますよね? 初潮の知識は教えてもらったけれど、そういえば閉経については誰も教えてくれませんでした。アラフォー女子がまもなく迎えようとしている更年期、あまりよく知らないでは済まされないと思いませんか?「女性は、生涯の中で2つの大きな『変化の時期』を迎えます。1つめは思春期、2つめが更年期。更年期というと病名のように思う人もいるかもしれませんが、思春期同様、女性のライフサイクルの中の一時期の呼び方に過ぎません。英語ではMenopause(メノポーズ)と言われますが、前向きにとらえ、”The change of life”という表現もあるほどですよ」そんなふうに話してくださるのは、女性の健康、特に更年期に詳しい婦人科医 小山嵩夫先生です。小山嵩夫先生 プロフィール婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 「更年期」は誰でも通る変化の時期です!グラフでもわかるように、思春期は女性ホルモンの分泌量がぐっと増える時期。更年期は、逆に分泌量が急降下していく途中にあります。女性ホルモンの量は卵巣の機能そのもの。卵巣の機能が低下する時期が更年期です。「閉経したら更年期が始まる」と勘違いしている人も多いのですが、閉経は更年期の途中で起こるもの。女性ホルモンの分泌量がゼロに近づく間に生理は徐々に起こらなくなり、完全に止まって1年以上経過した状態を「閉経」と呼びます。閉経年齢の平均は約50.5歳。閉経の前後5年ずつ、45〜55歳の10年間を更年期と呼んでいるのはこのためです。ただ、個人差も大きく、これはただの目安に過ぎません。40代前半で閉経して更年期症状に悩む人がいるかと思えば、55歳でもまだ生理がある人もいます。その人の更年期がいつだったかのかは、過ぎてみてわかると考えましょう。そして、よく聞く「更年期障害」は、この時期に起こるさまざまな障害という意味で、全員に必ずしも起こるものではありません。社会生活に支障がないようなら、障害とは言わずに「更年期に起こる不調」「更年期の症状」などと呼んでいます。更年期女性の体に起こる、さまざまな変化とは?思春期の体に大きな変化があったように、更年期も変化が訪れます。まず誰もが感じるのは美容面の変化。肌の乾燥やシワ、たるみ、ボディラインのくずれ、髪の毛のハリのなさ…、これらは女性ホルモンが減ってしまったことによる変化です。また、太りやすく痩せにくくなり、骨量が減って骨粗鬆症になりやすくなります。「不快な症状と言えば、一般的に多汗やホットフラッシュがいちばん知られていますが、長年診てきた経験からすると、身体症状よりも精神症状を訴える人が多いですね。家事など何もやる気が出ない、疲れやすい、優柔不断になった、寝つきが悪いなど、大きく捉えて“うつ症状”です。その他、湿疹が出やすくなった、頭痛やめまい、ドライアイ、手指のこわばりなど、さまざまな種類の不調が出る人がいます」(小山先生)更年期かもしれないと思って医療機関を受診すると、まずは更年期用の問診票を手渡されます。それが「更年期指数(SMI)」です。これはまさに、小山嵩夫先生が作成し、国内の医療機関に広まったもの。とても簡単なものですが、更年期であるかどうかは、ほとんどこれでわかります。▼更年期指数(SMI)をチェック!以下の項目のうち、当てはまる点数を合計してください。さあ、どの程度当てはまりますか?*当てはまる症状/強度の目安強=日常生活に差し障りがあるほどつらく、今すぐなんとかしたい。中=我慢はできるけれど、なんとかしたい。弱=症状は感じるが、我慢できる程度。無=感じない。【合計点による自己評価】0~25点 :今のところ問題なし。年1回検診は受けましょう26~50点:食事や睡眠、運動に気をつけて健康的な生活を51~65点:更年期の症状があるので、まずは婦人科を受診66~80点:婦人科で相談し、長期的な治療計画が必要81~100点:各科の精密検査、長期的な対応が必要SMI簡略更年期指数(小山嵩夫)より。※これはあくまで目安。気になる症状があるときは専門家に相談を。症状はなくても骨粗鬆症や動脈硬化など更年期特有の異常が隠れていることがあるので慎重に 「こういった問診の他に、内診や超音波エコーで卵巣の様子を診たり、血液検査で女性ホルモン値を調べることで、卵巣が機能しているかどうかを見ます。更年期なのかどうか、閉経が近いかどうか、これで判断できるのです。40代以降で何らかの不調があり、婦人科を受診すれば、だいたいこの流れで診断してくれるものです」(小山先生)「更年期の症状」の不思議。その真実を探れ!更年期の期間「日常生活に支障をきたすほどの状態(=更年期障害)」が現れる人は2~3割ですが、何らかの症状を少しでも感じている人は9割にものぼると言われています。そもそも、どうしてこのような症状が現れるのでしょう?それは、脳が混乱してしまうため。脳の視床下部は卵巣が老化していることに気がつかず、女性ホルモンを出せ出せと信号を出し続けます。卵巣がそれに応えることができずに分泌してくれないので、視床下部はパニックに。その近くには自律神経の中枢があり、バランスが取れなくなります。自律神経は全身を司っているため、あらゆる場所のさまざまな機能に支障をきたすことに…。≪更年期には脳がパニックに!≫「女性ホルモンを出すのは子宮ではなく卵巣ですよ。ちなみに、病気などで卵巣を摘出すると更年期症状が出やすくなります。逆に卵巣がひとつでも残っている状態で、子宮を摘出してもホルモン分泌には影響がなく、症状は現れません」(小山先生)これ、勘違いしている人、いますよね? ついでに、更年期にまつわる都市伝説を検証しましょう。▼都市伝説 - 1「更年期の症状や重さは遺伝する」→ △遺伝はしないとされていますが、確実なデータがないので可能性がないとは言えません。もともとの気質や生活環境が母親と似ているため、遺伝と思われている可能性もあります。▼都市伝説 - 2「生理が重い人、つわりやお産が重かった人は更年期症状も重い」→ ×生理、つわり、出産の重さと更年期症状は関係がなく、また妊娠・出産・中絶の回数も関係がありません。あくまで個人差によるものです。▼都市伝説 - 3「独身女性のほうが更年期に症状が出る確率が高い」 → ×これもまったく関係ありません。逆に「主婦のほうが重い」などと言われることもありますが、それも嘘。既婚か未婚かと症状の重さは無関係です。▼都市伝説 - 4「初潮が早かった人は閉経も早い」→ ×確かな統計はないものの、初潮の時期と閉経の時期は関係ないと言われます。実際に、初潮が早くても閉経が遅い人もよくいます。▼都市伝説 - 5「太っている人のほうが更年期の症状が出にくい」→ △エストロゲンは卵巣からの分泌のほかに、脂肪からも少量作られるため、卵巣の機能が低下しても、脂肪が多ければエストロゲン量が減りにくい可能性はあります。症状の強さや現れ方に、個人差があることを理解して「更年期の症状が人によって違うのは、要因が違うからでしょう。症状の出る要因は大きく分けて3つあると思います。卵巣機能の低下という直接的な原因に加え、その人の気質、置かれている環境が複雑に絡み合っている。例えば環境要因は人間関係の問題とか。職場や隣近所、家族との関係がうまくいっていない人は症状が出やすいということ。子どもの受験時期が過ぎたら症状もすっきり治った、職場のもめ事が解決された途端に症状が消えた、などはよくあることです。でも、クリニックに来て、カウンセリングでこのようなメカニズムを説明すると、もうそれだけで不調が軽くなる人が多いんですよ。心理的な要因は大きいですね」(小山先生)いろいろな更年期症状が重なった場合、例えば頭痛は脳外科、動悸は内科…と複数の科を受診してしまうと、薬の量も医療費もかさみ、原因がわからないまま数年が経過してしまうこともあります。これをドクターショッピングと言います。「女性ホルモン(エストロゲン)は、肌の潤い、髪のツヤなど、水分保持にかかわる働きが大きいので、乾きの症状が全身に及ぶ人もいます。目・口・鼻・のど・皮膚・髪・腟・尿道まで。尿道は、乾燥すると炎症が起きやすく、尿意を感じやすいのですが、膀胱炎と思いこんで泌尿器科を受診する人が多いんです。ドライアイは眼科、乾燥肌は皮膚科、のどの乾きをのどのつかえと感じて耳鼻科まで受診することになったら、大変です」(小山先生)更年期のうつ的な症状がある人が心療内科などを受診し、抗うつ剤を処方されることで、問題をさらにややこしくしてしまうこともあります。抗うつ剤を飲み続けると、卵巣機能の低下というシンプルな原因を隠してしまうためです。婦人科を受診して、HRT(ホルモン補充療法)を始めたら症状はスッキリ解消されたというのもよくあるエピソードです。更年期の不調かもしれないと気づいたら、まず最初に更年期をきちんと診てくれる婦人科へ! それが理想的です。
2015年03月04日日々の生活にストレスや疲れを感じているときには、温泉へ出かけてみてはいかがでしょう?「温泉療法」という言葉があるように、温泉は心身の疲れや肌トラブルの改善が見込める天然の治療薬です。温泉療法を行うには専門的な知識とある程度の日数が必要ですが、1泊2日の温泉旅行でも効果的な方法があります!温泉の特徴(泉質)と、美容やダイエットに効果的な入浴方法を知って、次回の温泉旅行で実践してみませんか。美容に効果的な「美人泉質」とは?お肌のかさつきや冷え性など、現在抱えているトラブルの改善が見込めそうな泉質を選ぶことが大切です。●角質を落として、つるりんお肌へ「炭酸水素塩泉」ぬるぬるした感触の無色透明なアルカリ性のお湯。アルカリ性のお湯には、皮膚表面の角質を取り除くピーリング効果があるため、入浴後はお肌がしっとり、つるつるに。肌色も一段と明るくなりそうです。●アトピーの改善にもつながる「硫黄泉」硫黄のぷーんとした香りが特徴の白く濁った、酸性度の高いお湯。硫黄泉は肌トラブルの改善に効果が見込めます。一方で、お肌への刺激が強すぎることがあるため、肌の弱い人は注意しましょう。●冷え性改善、肥満予防にも「硫酸塩泉」マグネシウムやカルシウムなどを多く含む、冷え性や成人病予防に効果のある泉質。苦さが気になるものの、飲用すれば消化促進や便秘の解消、そしてなんと肥満予防にも効果が期待できると言われています。●保湿効果の抜群の「二酸化炭素泉」炭酸ガスの気泡が特徴的なお湯で、血圧を下げる働きがあります。保湿効果に優れているため、湯上がり後はお肌しっとり、身体は芯からぽかぽかに。飲用にも適しており、慢性的な便秘解消や胃腸機能の改善にも効果あり。「塩化物泉」という塩辛い泉質も、保湿効果の高さが知られています。美肌美人になれる入浴方法実家が温泉宿という、モデルで温泉ソムリエの下竹原志保さんによれば、美肌を作るには長時間よりも短時間の入浴が効果的だそうです。1回の入浴時に「3分入浴、5分休憩」を3セットほど繰り返してみましょう。ダイエットにつながる入浴法温泉から上がったあとは、身体が疲れたように感じることがありますよね。これは、温泉に浸かると結構なカロリーを消費するためです。例えば40度のお湯に20分間入浴すれば、約200キロカロリーの消費に。とはいえ、長時間の入浴は身体によくないので、1回の入浴時間は、熱めのお湯なら10分、ぬるめのお湯なら20~30分を目安にしてみてください。健康な状態での入浴回数は1日に2~3回程度。身体にいいからといって、入り過ぎては逆効果になってしまいます。温泉から上がった直後は頭がクラクラすることがあるため、水分をしっかりとってください。お肌の保湿もどうぞお忘れなく!
2015年02月26日キレイを意識する女子にとって、切っても切り離せないのはご存じ「女性ホルモン」。でも、女性ホルモンがどんな役目を担っているのか、正しく理解している人は意外と少ない様子です。女性らしさを保つために必要なホルモンですが、それ以外にも記憶力を高めたり、肥満を防いでくれるなどの目からウロコ! の働きがあるのです。今回この「女性ホルモン」の底力について教えてくださったのは、女性ホルモンに詳しい婦人科医、小山嵩夫先生です。小山嵩夫先生 プロフィール婦人科医。専門は生殖内分泌学、女性の健康増進。日本のHRT(女性ホルモン補充療法)の第一人者として知られる。1996年、女性の健康管理を目的としたクリニック「小山嵩夫クリニック」を銀座に開業。「NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア」および「一般社団法人 日本サプリメント学会」理事長として、更年期前後から元気に生きるための啓発活動を行っている。著書に『遺伝子を調べて選ぶサプリメント』『女性ホルモンでしなやか美人』(ともに保健同人社)、『40歳であわてない! 50歳で迷わない!もっと知りたい「女性ホルモン」』(角川学芸出版)など。 カギを握るのは「エストロゲン」女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があり、2つがバランスを取りながら女性の体をコントロールしています。2つの役割を簡単に言えば、エストロゲンは「女性らしさを司るホルモン」、プロゲステロンは「妊娠のために必要なホルモン」です。「一般的に、女性ホルモンと言えば、エストロゲンのほうを指します。女性の一生にとても大きな影響を与えているホルモンだからですね。女性としての魅力をアップして男性を引きつけるホルモンですから、さまざまな働きをすることは想像がつくでしょう。しなやかな髪、きめ細かい肌、豊かなバストにくびれたウエスト… それらはエストロゲンの作用によるもの。ですが、女性ホルモンが担っている大切な役割は、まだまだたくさんあるんですよ」小山先生に、その役割を挙げていただきました。【 女性ホルモン(エストロゲン)のおもな役割 】●肌や 髪などの潤い・ツヤを保つ。●女性らしい体つきをつくる。●骨を強くする。●頭の働きを活発にする。●自律神経を安定させる。●気持を明るくする。●記憶力を高める。●新陳代謝をを促進する。●糖脂質代謝を促す。●血流を良くする。●免疫系を強化する。●肥満を予防する。●血管をしなやかに保ち、動脈硬化を予防する。●悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす。このように驚くほど働き者のエストロゲン! 女性らしさを司っているどころか、骨や血管、脳、肝臓、皮膚など、人間にとって重要な器官に関わり、機能の維持に務めていることがわかります。もちろん、エストロゲンは男性の体内でも分泌され、同じように健康の維持に役立っているのです。しかもその量は、40代後半の女性と変わらないとか!ちなみに、プロゲステロンのほうはそれとは逆に、女性にとって悩みの種になることも少なくないホルモンです。受精卵をキープし、妊娠を維持するのが重要な役割なので、体温を上げたり、水分や栄養分をため込む、皮脂の分泌を促す、腸の働きを抑える、食欲をアップさせる、眠気を促す… など、好ましくない影響も。排卵後の時期に肌が荒れたり、便秘、胸の張りなど不快な症状を感じるのはこちらのホルモンのためです。アラフォー女子こそ、女性ホルモンを取り戻せ!先に挙げたように、体のあらゆる場所で働いている女性ホルモン。残念ながら、分泌量のピークは20代〜30代前半まで。アラフォー世代では、卵巣の働きが徐々に衰え、分泌量も低下しています。もちろん個人差がありますが、あれほど働き者の女性ホルモンが減るということは、肌がカサカサになる、髪につやがなくなる、ウエストにくびれがなくなる、という見た目の老化に加えて、冷え性になったり、イライラする、うつっぽい、悪玉コレステロールが増える、骨量が減少するなど、心や体に影響します。年齢による原因の他に、ホルモン分泌量に大きく関わるのは、その人の置かれた生活環境。特に、栄養状態は問題で、無理なダイエットによって無月経になったりすれば、女性ホルモンが急激に減ることを意味します。また、ストレスもかなり大きく影響します。そもそも卵巣に対して、女性ホルモンを出せと指令しているのは脳の視床下部。仕事が上手く行かない、恋人や夫との関係に問題が起きている…などストレスフルな状態が長引くと、視床下部は女性ホルモンの分泌指令をストップさせてしまうのです。無月経に限らず、大きなストレスを受けて心も体も弱っているなと感じたら、一度立ち止まって、自分と向き合いましょう。また、月経不順や月経痛などのトラブルが続く場合は、迷わず婦人科を受診して。アラフォー世代にとっての正常な月経、正常な女性ホルモン分泌を取り戻すことが、美と健康を守る一番の近道です。
2015年02月18日簡単に基礎体温を管理できるサービス2015年2月6日、楽天キレイドナビから「体温タイプの判定」と「ホルモンバランスチェック」機能のデータを調べて分析し、その結果が発表された。楽天キレイドナビは楽天株式会社と株式会社東芝が共同で提供している基礎体温管理サービス。同サービスを申し込むと自宅に体温計が届き、その体温計で検温した後はスマートフォンにかざすとデータを転送することができる。25歳から44歳の女性を対象に調査2014年10月1日から12月31日までの間、一定期間以上体温を入力した全国の25歳から44歳までの同サービスの会員を対象に調査を行った。調査に使用したデータは個人が特定できないよう加工されたものを使用。体温タイプは6種類に分類される。キレイ2層タイプ・高温期じわじわタイプ・高温期ギザギザタイプ・低温期長めタイプ・高温期短めタイプ・高温期不明タイプに基礎体温をグラフ化したものから判定する。女性ホルモンの状態は体温タイプをもとにして3段階で評価。要注意状態は赤信号、乱れがちな状態は黄信号、心配がない状態は青信号で表す。冷えは万病の元女性は冷えやすい。冬は特に体が冷えているとホルモンバランスが崩れやすくなる。同調査においては、ホルモンバランスが崩れがちな黄信号判定の女性が多かった。体温タイプは「キレイ2層タイプ」が28.8%、「高温期ギザギザタイプ」が過半数を占めた。高温期ギザギザタイプは高温期が安定せず、途中で体温が低くなる日がある。それは黄体ホルモンの働きが十分でないことが原因であり、妊娠しにくい傾向にあると考えられる。ストレスを減らし、生活習慣を見直すことで血液循環がよくなり健全なホルモン状態に戻すことが可能だ。(画像はプレスリリースより)【参考】・楽天キレイドナビプレスリリース
2015年02月13日オーランド・ブルームとデミ・ムーアが最近、急接近中のようだ。2人は共通の友人であるジェニファー・アニストンを介して知り合い、民間療法の1つである「臼井霊気療法」について一緒に学んでいるという。知人によれば、2人はとてもスピリチュアルで、ヨガや瞑想、ニューエイジ思想を好むといった共通点があるという。現時点では、目立たないようにしながら数回デートをしただけだが、デミはオーランドに好意を寄せているらしい。イギリスの「Grazia」誌では関係者が、デミはオーランドのポジティブな性格を気に入っていると話している。何事にも前向きな彼から影響を受けることを彼女は必要としていて、元夫のブルース・ウィリスとの間にもうけた3人の娘たち(特に末娘のタルーラ)についても同様だと考えているとか。38歳のオーランドは一昨年に妻のミランダ・カーと破局、52歳のデミも同年にアシュトン・カッチャーと離婚している。ちなみにアシュトンはオーランドより1歳下の37歳だ。オーランドもデミもその後はステディな相手が見つからないまま現在に至っているが、もしかしたら意外な大物カップル誕生となるかもしれない。(text:Yuki Tominaga)
2015年02月13日QLife(キューライフ)はこのほど、更年期障害の治療法の一つである「ホルモン補充療法(以下:HRT)」に関する調査結果を発表した。同調査は2014年10月16日~21日、「さがらレディスクリニック」院長の相良洋子氏監修のもと、HRT経験者である40~50代の女性500名を対象にインターネットで行った。「更年期障害の症状を自覚してから、どのくらいで病院やクリニックを受診したか」を聞いたところ、「1~3カ月程度」が19.0%と最も多いものの、約半数は、症状を自覚してから受診するまでに4カ月以上要していることがわかった。「経験した更年期障害の症状」について複数回答で聞いたところ、HRTを受ける前に1人あたり平均5.4個の症状に悩んでいたことがわかった。そのうち、2人に1人が悩んでいる症状として、「汗をかきやすい」(64.6%)「急に顔がほてる」(62.4%)「疲れやすい」(55.8%)があがった。「経験した更年期障害の症状のうち、特につらかった症状」を聞いたところ、「汗をかきやすい」(18.0%)「急に顔がほてる」(16.4%)「頭痛、めまい、吐き気がよくある」(14.2%)が上位にあがった。HRTでの治療期間を聞いたところ、「1~3年」が27.4%で最も多かった。「HRTに対して不安や抵抗感があったか」を聞いたところ、49.4%の人は「不安や抵抗感はなかった」「あまり不安や抵抗感はなかった」と回答した。一方で、「不安や抵抗感があった」「やや不安や抵抗感があった」と回答した35.8%の人に理由を聞いたところ、「副作用がありそうだから」が87.7%で最も多かった。「HRTを受けると決めた一番強いきっかけ」を聞いたところ、74.4%が「医師からの勧め」でHRTを始めていたことがわかった。また、HRTの情報収集はインターネットが主だった。「HRTで処方された薬の種類」を聞いたところ、67.2%の人が「飲み薬」と回答。また、HRT費用については、1カ月あたり「1,000円~1,999円」が26.8%で最も多かった。1カ月あたり2,000円未満の患者の半数以上が「妥当だと思う」と回答する一方で、2,000円以上かかっている患者の半数以上が「高い」「どちらかというと高い」と回答。2,000円を境に、金額の妥当感に大きな差があることがわかった。「HRTを始めて、更年期障害の症状は改善したか」を聞いたところ、症状が「改善した」(29.4%)と「やや改善した」(41.6%)と回答した人を合わせると、71.0%の人が症状の改善を実感していることがわかった。「改善した」「やや改善した」と回答したを対象に「改善したと思う症状」を聞いたところ、「急に顔がほてる」(49.0%)「汗をかきやすい」(38.3%)「頭痛、めまい、吐き気がよくある」(20.6%)の3症状が上位に。これらは患者が悩む「特につらい症状」のベスト3と一致した。「HRTの実施によりQOL(生活の質)がどの程度変わったか」を聞いたところ、74.0%が「まったく支障がない」「あまり支障がない」状態まで改善。また、58.8%がHRTについて「満足」「やや満足」と回答した。調査結果について、相良氏は「『更年期障害は生命にかかわる病気ではないから』などと言われ、かえって症状が悪化してしまったり、いくつもの病院を転々とする患者さんもいらっしゃるのですが、最近は理解のある医師も増えています。更年期障害に詳しい医師をインターネットで検索することができますので、近くのクリニックや病院を探してみると良いと思います。また、更年期に限らず、さまざまな年代で出てくる身体の不調を相談する場所として、女性は婦人科のかかりつけ医を持っておくのがいいでしょう」とコメントした。
2015年01月21日メドピアはこのほど、「樹状細胞ワクチン療法」についての調査結果を発表した。調査は11月19日~25日、テラ社からの依頼のもと同サイトの会員医師を対象にインターネットで実施し、3,398人から有効回答を得た。樹状細胞ワクチン療法とは、免疫療法のひとつで、体外で大量に作製した樹状細胞にがん抗原を与えて患者の体内に戻し、抗腫瘍効果を期待する新しい治療法のこと。現在、先進医療や保険外診療として、患者に提供されている。医師3,398人に樹状細胞ワクチン療法に関する論文を読んでもらい、自身の考えに最も近いものを選択肢より選んでもらったところ、「初めて知ったが、興味が沸いた」という回答が43.0%で最も多かった。「第4のがん治療法になりうる気がする」「有効な治療法に思えた」という期待の声が多い一方で、「効果に関する他のグループからの報告の結果を知りたい」という意見もあった。「初めて知ったが、特に興味がある情報はなかった」という回答は28.8%だった。「専門外なので興味はない」「興味がもてる段階ではない」というコメントが多くみられた。「知っていたが、新しい情報を得られた」という回答は21.0%だった。さらに、「コストと効果が見合うか」「安全性や副作用は」「有効性はどうか」といった情報を求める声もあった。
2014年12月16日不眠症の解消にはさまざまな方法があります。今回は、そのうちの1つである認知行動療法をご紹介したいと思います。これは不眠の原因を理解し、その原因を断ち切るというもの。具体的にはどのような方法があるのでしょうか?不眠症の定義とは?今回は「不眠症の認知行動療法」を取り上げたいと思います。認知行動療法を説明する前に、まずは不眠症についてしっかり学習をしたいと思います。不眠症とはどのような状態のことを指すのでしょうか?この定義は非常に難しいと言われていますが、一般的には次の3つの存在があげられています。1.寝ても回復感がないなど、主観的に睡眠の質が悪い状態2.布団に入っていても眠れない状態が長く続く3.日中に眠くなる、または機能低下などがある当てはまるものはありましたか?悪循環を断ち切る不眠は以下の4つの機能が相互に作用している問題と考えられています。1.生理:交感神経系の亢進2.情動:布団に入るだけでネガティブな気持ちになる3.認知:今日も眠れないかもしれないと不安になる4.行動:不眠を解消するためにさまざまな試みをする1の交感神経の亢進は、多忙や体調不良など、ちょっとしたことで簡単に起こると言われています。それをきっかけに眠れなくなり、不眠を解消しようと焦っていろいろと行動を起こして、また眠れないと不安になるという悪循環に入ることがある、ということですね。この悪循環を断ち切ることが不眠の解消につながると考えられています。認知行動療法の紹介不眠症の認知行動療法にはさまざまな方法がありますが、そのいくつかをご紹介したいと思います。・睡眠制限法布団に入ったらすぐに眠れるように、あえて就寝時間を遅らせる。それによって睡眠効率をアップさせる。・刺激統制法寝室=睡眠のためのスペースと意識するため、寝るとき以外は寝室を使わないようにします。・リラクセーション呼吸法などのリラックスできる方法を日頃から練習・習得し、寝る前にも行うように習慣化します。ほかにもさまざまな方法があるようなので、気になる方は一度調べてみるとよいかもしれません。Photo by Rory MacLeod
2014年11月16日睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは、海外では健康食品もあるほどですが、実は身近な食品からも摂取できるって知ってましたか?また、実は朝の散歩もメラトニンの分泌を促すそうです。今回は、聖マリアンナ医科大学麻酔学教室講師・内田和秀先生のお話を紹介します!カイワレダイコンなど野菜類に多くのメラトニンが!メラトニンの健康食品は、安全で自然な睡眠が得られることで、米国でブームになりました。しかし、中毒患者が新聞報道されるなど、安全性が疑問視されています。そこで、錠剤の服用に不安を感じる人におすすめしたいのが、食品からメラトニンをとる方法です。メラトニンを多く含むのはカイワレダイコンやシュンギク、アシタバなどの野菜だといいます。とはいえ、メラトニンを多く含む食品も、錠剤と比較するとメラトニン含有量はきわめて微量で、多量に食べたとしても効果はなかなか期待できません。メラトニンの前駆体、トリプトファンを含む食品ならたくさんあり!そこで、メラトニンを食べなくても代用できる方法があります。それは、メラトニン生合成の前駆物質、すなわち私たちの体内で、日常メラトニンがつくられるときの「材料」であるトリプトファンを食品から摂取する方法です。メラトニンに比べて多量に食品に含まれています。しかも、トリプトファンを摂取することにより、体内のメラトニン量が増加することが、実験で証明されているそうです。トリプトファンとは、必須アミノ酸の1つ。トリプトファンを比較的多く含む食品には、ふ、クルミ、ゴマ、落花生、ゆば、カジキ、カツオ、カツオ節、サンマ、タラコ、ブリ、トリレバー、チーズ、ノリ、ココアなどがあります。これらも、普段の食生活に取り入れることはそんなに難しくなさそうです。快眠のためにバランスの良い食生活を心がけましょう。午前中の散歩は夜間のメラトニン分泌を促す食品以外で快眠に有効な方法が、午前中の散歩です。午前中の散歩は、体内のメラトニン分泌に影響を及ぼします。なぜなら、午前中に散歩して太陽にあたると、目の網膜から神経連絡された信号が、メラトニンの合成器官である脳の「松果体」に運ばれ、メラトニン合成を強く抑制するからです。これにより、日中のメラトニン分泌が低下し、夜間のメラトニン分泌が上昇します。一部のホテルなどで時差ボケ対策として用いられている光療法は、この原理に基づくものです。なお、夜間、入眠直前まで強い光にあたるのは、メラトニンの分泌を低下させる原因になりますから、寝室は暗くしておくのが良いでしょう。散歩の効用は、メラトニン分泌の抑制のみならず、適度な運動の確保と食欲増進にも貢献し、しかも気分転換といった精神的効果も期待できるので、ぜひ日常生活に取り入れましょう。Photo by Francisco Osorio
2014年11月08日女性特有の周期的なイライラは、女性ホルモンの分泌状況に左右されることが分かっているが、このほど調査により、その数が増加傾向にあることが明らかに。全国の産婦人科医に、女性のホルモンバランスと恋愛との関係性に関する意識調査を実施したところ、身体のホルモンバランス状態を把握している女性と、そうでない人では大きな違いがあることが見えてきた。ドコモのスマートフォン向け健康支援サービス「カラダのキモチ」(ドコモ・ヘルスケア)は今年、女性のホルモンバランスについて全国の産婦人科医103人から集めた見解を元に、同サービスを監修する宋美玄(川崎大学 産婦人科)医師が総論をまとめた結果を発表。それによると、20~40代の女性でホルモンバランスを崩す女性が増加しているかという質問に、7割以上(70.9%)の医師が「増加傾向にある」と答えた。◆「恋愛・SEX・美容・仕事」が上手くいかない、“ホルモンぶす”って?この結果に最も影響を与えている要因が、進む女性の晩産化だという。20代に妊娠・出産を経験する女性が多かった以前に比べ、毎月休まることなくフルに排卵を続けることからくるホルモンバランスの乱れが、「恋愛・SEX・美容・仕事」が上手くいかない女性の状態=“ホルモンぶす”を引き起こしているという傾向を指摘。年代順では20代(27.4%)、30代(28.8%)、40代(43.8%)と、高齢になればなるほど問題が大きくなるという悲しくも納得の結果が見られた。“ホルモンぶす”は具体的にいうと、わけもなく当たりちらす、イライラする、急に泣くなどの情緒が不安定な状態をいうが、この症状の原因は、ホルモンバランスが不調なためだと指摘する産婦人科医は8割弱(76.6%)。宋医師は、これをPMS(月経前症候群)と呼ばれる症状といい、プロゲステロン、エストロゲンが増えるこの時期は、感情のコントロールができないのは自分のせいではないため、ホルモンバランスの状態に適したケアをすることを勧めている。◆“ホルモンミューズ”になれば、愛の告白も成功する?理由の特定できない心の乱れを感じたら、ホルモンバランスの不調を疑い、整えることが重要だ。同調査の医師たちも、65.0%が「身体の状態に耳を傾け、適切なケアを行うことで、疲れやストレスは改善される」と認めている。そのためには、ホルモンの分泌と密接な関係がある体温を知ることが近道。医師の77.7%が基礎体温を測ることを推薦している。自分の身体の声に耳を傾け、調子が悪い時は無理しない。実はこれ、愛の告白をするときにも言えることで、月経周期の中で最も告白に適している時期をきいたところ、ホルモンバランスの不調の少ない卵胞期が良いのだとか。精神的に落ち着いているだけでなく、髪や肌の調子もよくなることから、恋に発展する可能性が高まるという。基礎体温を測って自分が一番輝く時期を見極め、戦略的に恋を実らせるのが“ホルモンミューズ”の極意なら、それを最大限にサポートしてくれるのが、基礎体温管理アプリ『カラダのキモチ』だ。毎日計測した基礎体温を転送、入力するだけでグラフを自動作成してくれるので、管理も簡単。 月経周期によって変化する心と体の状態や、季節や天気などに合わせて、宋医師監修の適切なアドバイスがもらえる。また、入力された基礎体温・月経周期のデータを元に、排卵障害や月経不順、乳がんのセルフチェックで疑いのある症状が見つかった場合は、医療機関を受診することを促すメッセージを表示。受診した際にはお見舞金を支給してくれるなど、サポートも万全だ。男性と肩を並べて活躍する女性がますます増える現代社会。健康管理と生活リズムは自分でコントロールできているつもりでも、女性の身体は自分が思う以上に繊細で正直だ。いくら努力してもいろんなことが上手くいかない時期は、ホルモンバランスと相談しながら、力加減を調整することが“ホルモンミューズ”への近道といえそう。間違って“ホルモンぶす”の増加ブームに乗らないようにご注意を。
2014年11月06日いつかは赤ちゃんが欲しい女性必読! “卵子を元気にする”栄養療法とは結婚・出産の高齢化により、“卵子の老化”を気にする女性が急増中。そこで注目されているのが、“卵子を元気にする”という「栄養療法(サプリメント療法)」です。不妊治療として取り入れ、40代で自然妊娠した例もあるというこの療法について、オルソ心療内科クリニック院長の藤森理子先生にお聞きしました。不妊だけでなく、つわりや赤ちゃんの夜泣きが軽減する効果も!?今後、出産を考えている女性は要チェックです!●血液検査で自分に足りない栄養素をチェック!――まずは、「栄養療法」が、どういうものかを教えてください。「簡単に言えば、詳しい血液検査をして足りない栄養素を調べ、それを補うことで心身の状態を整えていくという療法です。栄養バランスの偏り、ストレス、運動不足などの要因で、ほとんどの人はベストとは言えない体調になっていますから、食事を改善するだけでなく、サプリメントを処方して栄養状態をしっかり整えることで、元気な体に近づけるのです。また、体調不良は心の問題にも関係があります。私のクリニックでは、うつなど心の病気の方にも、栄養療法をお勧めしているんですよ」(オルソ心療内科クリニック院長 藤森理子先生、以下同)――栄養療法は不妊の改善にも役立つんですか?「卵管閉塞などの器質的な問題であれば難しいですが、婦人科の検査で特に異常は見当たらないのに、なかなか妊娠できない…というような方には、ぜひ試してもらいたい方法です。体外受精で授からなかったのに、栄養療法を実施して自然妊娠したという方もいらっしゃいます。栄養療法で卵子の老化を遅らせることは可能だと思いますし、別人の体にはなれなくても、その人の、その年齢でのベストの体にすることで、妊娠の確率を上げることができると考えています」●妊娠するために必要な4つの栄養素――妊娠しやすい体になるために重要な栄養素とは?「タンパク質の素になる『アミノ酸』『ビタミンB群』『鉄』『亜鉛』。この4つは特に重要です。不妊の方にかぎらず、栄養療法を受ける方にはほとんど処方する基本の栄養素です」*アミノ酸(タンパク質)…皮膚や筋肉などの材料であり、赤ちゃんの体を成長させるためにも、基本中の基本の栄養素。美容や健康のためにと意識して野菜を食べるあまり、タンパク質不足になり、逆効果になっている女性は多い。*ビタミンB群…エネルギーの代謝、皮膚や粘膜の維持、ストレスへの対抗などに必要。妊娠を望む女性や妊婦に推奨される「葉酸」も、ビタミンB群の一種。*鉄…血を作る材料で、子宮内の環境を整えるために非常に大切。一般的な健康診断ではわからない“隠れ貧血”の人も多い。不妊に悩む女性は「フェリチン」という値が低い場合があるので、詳しい血液検査が必要。*亜鉛…細胞分裂を正常に行い、成長を促進させる。女性ホルモンの作用を高める働きも。「このほか、不妊の場合ですと、細胞分化に関わり、粘膜を維持するビタミンA、ホルモンの材料になり、卵胞の状態を改善するDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)も、ぜひ摂取してほしいですね。また、栄養素ではないのですが、私のクリニックでは胎盤エキスのプラセンタもお勧めしています。胎盤エキスには、“体の材料”が少しずつ全部入っていると言われており、先に挙げた基本の4つだけでなく、微量なものまですべてを摂取したいときに、とても便利です。更年期障害、母乳分泌不全症候群にはプラセンタ注射が保険適応になっていますし、30代、40代の女性はホルモンバランスが悪くなっている方が多いので、ホルモンバランスを整えてくれるプラセンタを取り入れるのもオススメです」●サプリメントは品質が重要――自分で効率良く栄養素を取り入れるには、どうしたらいいのでしょう?「食事からすべての栄養素をバランスよく摂るのは本当に大変なので、サプリメントを推奨しています。どんなサプリメントをどれだけ飲む必要があるかは個人によって差があるので、先にお話したとおり、血液検査で判断します」――市販されているサプリメントでもいいのですか?「もちろん、市販されているものでもいいのですが、質がとても大事です。安価なものですと、重量を増すために添加物が多く含まれている場合もありますし、表記されている分量の成分が入っていないこともあり得ます。実はパッケージに書かれている成分量って、出来上がったときに入っている量ではなく、作るときに入れた量なんです。生成方法によっては成分量に違いが出てくる可能性があります。多少、高価になりますが、クリニックで扱っているものなら質は確かですから、やはりきちんと処方されたサプリメントを摂ることをオススメします」――どのくらいの期間で結果が出るものでしょう?「疲労感の改善、肌や髪にツヤが出てくるなどであれば、1カ月ほどで変化を感じられる方が多いようです。また、その周期に排卵される卵子の質は、さかのぼって2~3カ月前の体の状態が影響すると言われていますから、卵子を元気にするという目的であれば、少なくとも3カ月~半年は続けていただきたいです。また、妊娠するためだけではなくて、妊娠後や出産後も栄養をしっかり摂ってほしいので、栄養療法は一時的にではなく、長く続けてほしいですね。赤ちゃんの成長のためにはもちろんですが、栄養状態が整っていれば、つわりが軽い、赤ちゃんの夜泣きが少なく育てやすくなるなどの傾向もありますから、お母さん自身のためにもなります」“卵子を元気にする”ためには、必要な栄養素を摂り、心身を整えることが必要不可欠。自己判断は間違う危険性もあるので、不妊に悩む人や、今後、出産を考えている人は、医師にきちんと診断してもらうのが近道のようです。藤森理子小児科、内科、精神科での経験を経て、「薬で症状に蓋をするのではない、根本的な治療を」と考えるようになり、カウンセリングや栄養療法を含めた独自のアプローチを積極的に行っている。現在、オルソ心療内科クリニック院長。2015年からは夫が院長を勤めるオルソ・マキシマス表参道クリニック院と合併し、二人三脚で、より一人ひとりに合った治療法を提供できるクリニックをめざす。<取材・文/島田彩子取材協力/オルソ心療内科クリニック院長 藤森理子>
2014年11月03日(画像は楽天キレイドナビより)体温タイプ別で多いタイプは?「ホルモンバランスの実情」についての調査分析の結果は?楽天キレイドナビは『女性のホルモンバランスの実態』についての調査分析を発表した。調査対象は全国の女性25歳から44歳までで、新機能ホルモンバランスチェックを利用した1000名となる。まず『総合の体温タイプ別の分布』について、【高温期ギザギザタイプ】が41.8%で、全体の約4割と最も多い。また【キレイ2層タイプ】は32.3%で全般の3分の1である。以下【高温期じわじわタイプ】【高温期不明タイプ】【高温期短めタイプ】などが順に続く。次に『年齢別の体温タイプ』について、「35歳~39歳」「40歳~44歳」の女性は【高温期ギザギザタイプ】と【キレイ2層タイプ】がとても多く、【高温期不明タイプ】については「35歳~39歳」は4.2%、「40歳~44歳」は7.3%であることがわかった。また【高温期不明タイプ】の25歳~29歳女性は全体の約10%と一番多く、ホルモンの分泌自体が不安定であるようだ。この要因は必要以上のダイエットやストレスなどの生活環境が考えられるという。ホルモンのバランス信号は何色?さらに年齢別の『ホルモンバランス信号』に対して、「35歳~39歳」および「40歳~44歳」の女性は【青信号】と【黄信号】あわせて8割以上で、比較的安定していることが判明した。このような調査分析の結果を参考にして、ホルモンのバランスが安定する為の食生活および生活環境を考えてみては。【参考】・楽天キレイドナビ 「女性のホルモンバランスの実態」についての分析結果
2014年10月28日「体温タイプ判定」と「ホルモンバランスチェック」機能の判定データを調査・分析した結果は?楽天株式会社と株式会社東芝は、両社共同の専用基礎体温計と連動したスマートフォン用の基礎体温管理サービス「楽天キレイドナビ」の「体温タイプ判定」と「ホルモンバランスチェック」機能の判定データを調査・分析し、その結果を発表した。この2つの機能により、自分の基礎体温グラフの特徴とホルモンバランスの状態を知ることができるというもの。女性の社会での活躍が強く推進される今日、女性が自身のホルモンバランスを把握し、体と向き合うことが健康管理をしていく上で重要とみられている。今回の調査は、2014年7月1日から2014年9月30日の一定期間以上、基礎体温測定の結果を記録した25歳~44歳のキレイドナビ会員のデータを元に行われた。「体温タイプ判定」機能は、一生理周期の基礎体温計測の結果から基礎体温グラフの形状を、「キレイ2層タイプ」、「高温期じわじわタイプ」、「高温期ギザギザタイプ」、「低温期長めタイプ」、「高温期短めタイプ」、「高温期不明タイプ」の6つに分類したもの。なお、「ホルモンバランスチェック」機能では、連続した三生理周期分の基礎体温データから判定した「体温タイプ」を元に、女性ホルモンの状態を、健全な状態の「青信号」、乱れがちな状態の「黄信号」、要注意状態の「赤信号」の3段階で表している。それでは気になる調査結果はどうだったのだろうか?(画像はプレスリリースより)理想の「キレイ2層タイプ」は、全体のわずか3人に1人全体の体温タイプ別の分布を調べた結果、ホルモンバランスが整った理想的な状態である「キレイ2層タイプ」の女性は、全体のわずか3分の1であることが分かった。また、最も多かったのは、高温期の体温が安定せず、体温が低くなる日がある「高温期ギザギザタイプ」で、これが全体の約40パーセントを占めている。「高温期ギザギザタイプ」の人は、黄体ホルモンの分泌が安定しない為、妊娠しにくい傾向がある。その原因としては、生活習慣の乱れやストレス、血液循環が悪くなっていることなどが考えられる。(画像はプレスリリースより)25~29歳女性の約1割が「高温期不明タイプ」年代別で体温タイプを分析した結果、25~29歳の女性の約1割が、ホルモン分泌そのものが不安定であり、排卵していない可能性も考えられる「高温期不明タイプ」であると判明。体調や生理に乱れがあれば、ホルモンバランスの不調が原因の場合もある。(画像はプレスリリースより)25~29歳女性の10人に1人がなんと“要注意”状態年代別でホルモンバランスの信号を分析した結果、要注意状態を示す赤信号が最も多いのは、25歳~29歳であることが判明した。この年代の赤信号率は約10パーセントで、健全な状態を示す青信号も、25歳~29歳が最も少ない結果となった。年齢が若いほどホルモンバランスが乱れているという結果は今後出産を控えた女性にとって大きな問題ともいえる。【参考】・PRTIMES
2014年10月27日ポーラは、女性がファーストネームで呼ばれると、“美のホルモン”と呼ばれるオキシトシンの分泌量が増加するという実験結果をこのほど公表した。同実験は、新商品「RED B.A」を発売する同社が19人の女性を対象に行ったもの。同社では、結婚、出産などのライフステージに応じて「お母さん」や「ママ」などの呼び方が変化することに注目。ファーストネームで呼びかけられるよりも役割で呼ばれることにより、女性が感じるストレスや美しさの本能が奪われるのではないかという仮説に基づき、体内の2つのホルモンの変化を、ふだんファーストネームで呼ばれていない母親を対象に調べた。その結果、ファーストネームで呼ばれた時の被験者女性たちの体内中のオキシトシンの量は平均15.9%増加。また、唾液中に含まれる“ストレスホルモン”と呼ばれるコルチゾールの濃度はファーストネームで呼びかけ後に平均13%減少する傾向がみられた。この実験結果から、自分の名前で呼ばれるという小さなアクションにより、女性に宿る“美しさ”の本能に変化が起こると結論づけている。なお、今回の実験結果を公開している「RED B.A」のWebページでは、実際にファーストネームで呼ばれた女性たちの様子を紹介した動画を掲載。自分の名前で呼ばれるというちょっとしたアクションにより、自身に宿る美しさの本能が目覚める女性たちの生き生きとした様子が紹介されている。
2014年10月06日イライラや頭痛、むくみなど、様々な不調で悩む女性は多いが、最近、それら女性の不調を「女性ホルモンが原因! 」としたがる風潮があるように感じる。なんでもかんでも女性の悩みなら女性ホルモンが原因……。果たして、それでいいのだろうか。産婦人科医で性科学者の宋美玄医師に聞いた。○更年期障害と思っていたらうつ病だった、というケースも女性の場合、体調不良が長期化するとその原因を「女性ホルモン」にする傾向は確かにあります。女性誌などの女性ホルモンに関係した特集も影響しているかと思います。実際に、女性ホルモンが影響する症状の1つにPMS(月経前症候群)があります。PMSで重度の場合は低用量ピルを処方することもあります。ですが、「頭痛も手足のむくみもイライラも、すべてホルモンバランスの乱れ! 」とする前に、とりあえず基礎体温をつけて、生理周期もきちんと把握しておきましょうよ、と産婦人科医の立場としては言いたい。基礎体温とそれらの症状が起きる時期をしっかりとつけていけば、各症状が婦人科を受診すべきものなのか、それともその他の科に行くべきなのか、といった判断ができます。また、40代の女性の中にはイライラや頭痛、耳鳴りなどを感じた際に「更年期かも! 」と婦人科に受診されることもありますが、本来はそれぞれの症状に対応する科で調べた上でどれにも当てはまらない際に最終的に「更年期障害」と診断されるもの。ホルモンバランスの崩れによる更年期障害だと思い込んでいたら、本当はうつ病だったというケースもありますよ。あらゆる症状を女性ホルモンが原因と決めつけないことが大切です。※画像は本文と関係ありません。○宋美玄(そん みひょん)医師産婦人科女医・性科学者1976年兵庫県神戸市生まれ。2001年大阪大学医学部医学科を卒業。同年医師免許取得、大阪大学産婦人科入局。2007年川崎医科大学講師就任、2009年イギリス・ロンドン大学病院の胎児超音波部門に留学。2010年には日本国内の病院にて産婦人科医として従事する傍ら、「女医が教える本当に気持ちいいセックス」を上梓。50万部突破の大ヒットとなる。2012年には第一子となる女児を出産。現在、フジテレビ「とくダネ!」火曜日レギュラーコメンテーターとしても出演中。
2014年09月30日美肌の秘訣は、成長ホルモンにあります。女性はある一定の時間になると、就寝していなくても成長ホルモンが自然と分泌されます。就寝時刻にこだわるよりも、お肌のために良質な眠りを心がけましょう。睡眠によって成長ホルモンが分泌され、体の組織の修復をします。細胞もまた修復されるため、睡眠は肌荒れを抑えてくれることは十分に考えられることでしょう。“ゴールデンタイムは午後10時”はホント? 大事なのは、睡眠の質よく午後10時から12時の間が、お肌にとってのゴールデンタイムで、この時刻に就寝すると、成長ホルモンが分泌されて、美肌効果が高まるといわれています。逆にいうと、午後10時前に就寝していないと、肌荒れの原因になるというのです。しかし大切なのは、じつは時刻ではなく、いかに良質な睡眠をとるかにかかっています。男性は眠りにつくと初めて成長ホルモンが分泌されます。女性は夜の10時頃になると、就寝していなくても成長ホルモンは自然と分泌されます。眠りについた時刻に関係なく、深く、しっかりと眠ったときには、成長ホルモンは分泌されます。眠りについた初期の段階で、成長ホルモンは盛んに分泌されるのです。時刻帯に固執しすぎるのは、取り越し苦労だといえそうです。成長ホルモンの役目とはそもそもホルモンとは、体内のとある臓器で産生され、血液中に分泌され、離れたところにある細胞に作用する物質のことです。ときには血液中に出て行かないで、産生拠点の臓器に作用したり、隣の細胞に作用したりもします。成長ホルモンは、脳の真ん中にある脳下垂体で産生されます。小児期には、背を伸ばす働きをするため、成長ホルモンの名があります。しかし成長を終えた大人になってからも、成長ホルモンは分泌され続けます。筋肉や骨や皮膚に働きかけて、細胞を修復したり、新しい細胞を作ったりします。骨代謝、タンパク代謝、脂質代謝、糖代謝、水分・電解質代謝などに成長ホルモンは関係しています。生涯にわたって、私たちの体に成長ホルモンは働きかけているのです。甘いものは、美肌の敵!気をつけなければならないのは、血液中の糖分や脂肪分が高いと、成長ホルモンの分泌は、抑制されることです。夜更かしをして眠りにつく前に、甘いものや、炭水化物や、油分が多いものを食べている方が、ずっとお肌には良くないといえそうです。午後10時までに寝ると、お肌に良いというよりも、早寝の習慣は、夜更かしによる余計な飲食を避けて、結果的には美肌に効果的だと考える方が的を射ているようです。健康なからだ作りのためにも良質な眠りを成長ホルモンは、美肌効果だけではなく、体の細胞に働きかけて、骨や筋肉を強くします。また脂質を代謝して、脂肪の分解を促してくれます。健康な肉体を維持するためにも、しっかりと熟睡することは大切なのです。参考文献『睡眠のはなし – 快眠のためのヒント 』日本大学医学部付属病院精神科教授/内山真著中央公論新社『街ぐるみ認知症相談センターNewsletter』Photo by Gabriela Camerotti【提供:武田薬品工業株式会社】
2014年09月04日最近は、女性誌などでも女性ホルモンについて取り上げられる機会が増えてきましたよね。女性ホルモンが、女性の健康やキレイに関わっていることを聞いたことがある人は多いはず。では、上手に女性ホルモンのバランスをとるにはどうすればいいのでしょう?対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長の対馬ルリ子医師によると、自律神経を調節する脳の視床下部でコントロールされている女性ホルモンに、女性の気分と体はコントロールされているそう。大昔の女性の寿命である50歳までの、女性ホルモンに守られている年代は、男性よりも女性のほうが亡くなる確率が低いとか。けれども、産後や月経前や更年期は、女性ホルモンが一気に減少するタイミングなので、産後であればマタニティブルーになったり、月経前はイライラや落ち込みが出やすい月経前症候群になったりします。そして更年期を終え、女性ホルモンがなくなると、骨、脳、関節、、筋肉、胃腸、皮膚、血管などに不調が発生するそう。現在は寿命が延び、更年期を終えても生きる人がほとんどですから、人生の後半部分は女性ホルモンがほぼない状態。その結果、昔より婦人科疾患や女性ホルモンの減少が関与する疾患を抱える人が増えているそうです。一方、現代の若い女性も乳がんや子宮体がんなどにかかりやすくなっていると言われているとか。それは、晩婚化と少子化が進んでいるため。その結果、若い間に月経がくる回数が多くなり、女性の体はつねに女性ホルモンの変動・ゆらぎにさらされていることになり、乳がんや子宮体がん、子宮内膜症、子宮筋腫になりやすくなるそう。そこで大切なのが女性ホルモンへの意識と知識を高めることと、対馬先生は言います。女性ホルモンについて正しい知識を身につけておけば、不調を乗り越えることも可能なのです。例えば、更年期症状をあまり訴えないことで知られる日本女性は、大豆製品をよく食べるためと言われているそうです。大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをする作用をもつとのこと。けれども、せっせと大豆製品を食べている人のなかでも、女性ホルモンの効果をより期待できる人とできない人がいるとか。大豆イソフラボンに女性ホルモンに似た働きを期待するなら、腸内細菌で「エクオール」という物質を生み出せることが大切。体内環境によって、「エクオール」を産生することができる人とできない人がいて、日本人では半分以上の人が自力で「エクオール」を産生することができないそう。そのために、「エクオール」を摂取できるサプリも販売されています。対馬ルリ子先生いわく、「我慢とあきらめは美徳じゃない」とのこと。生理や出産など、女性として自分のカラダに向き合う機会は多くありますが、自分の体の仕組みを知って、上手にホルモンとのバランスをとることを意識してみては?・エクオール 公式サイト
2014年08月21日隙間時間にスクワットをすると痩せていきます。下半身を鍛えると痩せホルモン(成長ホルモン)が分泌され、ダイエットをサポートしてくれるのです。隙間時間を活用してダイエットライフを楽に乗り切りましょう!■ダイエットしながら若さを維持「いつまでも若く健康でありたい」と思うのは人類共通の夢です。ダイエットしながら20代の若さをずっと保てたら凄い!と思いませんか?今から気をつけていたらそれも可能になるかもしれません。若さを保ちながら、ダイエットホルモン分泌を促すスキマビクス(スキマ時間エクササイズ)をご紹介します。■ダイエットに有効な成長ホルモン成長ホルモンという言葉を聞いたことがある方も多いと思います。成長ホルモンとは、身体の組織の修復・合成、代謝促進等の効果をもつホルモンです。成長ホルモンはアンチエイジングの最強ホルモンであると同時に、ダイエットにとっても代謝アップ・体脂肪燃焼等にとても有効なホルモンです。成長ホルモンの分泌が活発になるタイミングは、運動後と入眠から2時間後だと言われています。つまり、スキマビクスをし続ければ、成長ホルモンが出続けるわけですね。■ダイエットに有効なエクササイズ法とは?ダイエットのクライエントさんに、どのように運動すれば効率的に痩せられますか?と質問されます。効率の良い運動方法は、先にスクワット等の筋トレ(無酸素運動)をおこない、その後ジョギング等の有酸素運動をすること。スクワットの後、15分~30分経過すると、成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンが脂肪燃焼を促進し、筋トレせずに有酸素運動をするよりもダイエット効果が高まります。出かける前にスクワットをすると、歩きながらダイエットができるのです。■アンチエイジングしながらダイエット「マイオカイン」というアンチエイジングホルモンが「下半身の筋肉細胞」から分泌されることが、近年の研究で明らかになっています。スクワットをベースに、オリジナル呼吸法をプラスすることで、このマイオカインの分泌を効率よく促すことができます。マイオカインはダイエットにもとても有効なホルモンなのです。■マイオカイン分泌を促すスクワット法まず肩幅の2倍の幅をとって立ち、手は胸の前で合掌します。息を吸いながら、真っすぐ腰を降ろします。手は天井を指すように引き上げます。腰を下げたらここで少しキープ。息を吐きながら元に戻します。腕も胸の前に戻します。次の4つがスクワットのポイントです。1.ゆっくりおこなうこと。3秒で降りて2秒キープし、3秒で元に戻します。2.腰を真っ直ぐ降ろすこと。やや出っ尻になるようにします。3.つま先を45度に開くこと。4.腰を降ろしたとき、膝がつま先より先にでないこと。(膝を痛めます)このスクワットを、1回目:10セット、2回目:7セット、3回目:5セット行いましょう。間に30秒程休憩を入れます。腕の上げ下げがキツイ方は足の動きだけで十分です。また、回数が多すぎると感じた方は、1回目:8セット、2回目:5セット、3回目:3セットずつに減らしても構いません。最後は乳酸がたまって足が痛くならないように足を叩きます。叩かないと筋肉痛になるので必ず叩きましょう。■最後に若さと健康を維持しながら痩せようと思うのなら「~だけ」のダイエット法には絶対走らないことです。20代の方は急に痩せてもしわくちゃにはなりませんが、身体を壊す可能性があります。例えば、無理なダイエットをすると不妊症になる場合があるのです。「痩せて素敵な彼を見つけて結婚する」ためのダイエットが水の泡になってしまいますね。私がお勧めするのは、痩せて健康的に綺麗になること。ただ体重を落とすことではありません。痩せてもやつれた感じになっては意味がありません。ホルモンの仕組みを知り、活用しながら効率良くダイエットをする方法をお勧めします。日々の生活の中にエクササイズを取り入れて、無理なく自然に痩せていきましょう!(林田玲子/ハウコレ)
2014年08月17日女性の体や心は、女性ホルモンの多大な影響を受けています。女性ホルモンバランスが崩れると、便秘や生理不順、不妊症、更年期障害などの不調にも繋がります。心身ともに健やかで美しくいるために、自分で気をつけるべき3つのことをお伝えします。1.食べ物で気をつけることまずは、体を冷やさないこと。今は内臓からの冷えも増えているので、真夏でも冷たいものを飲んだり食べたりするのは控えましょう。カレーや韓国料理等、辛いものは体を温めるのでオススメです。また、女性ホルモンと似た働きを持つ大豆イソフラボンや、カボチャ、ナッツ類などを積極的に摂取しましょう(ただし摂り過ぎには注意!)。食品添加物などに含まれる物質は女性ホルモンの状態を乱すので、食品を買うときも意識して添加物を避けるようにしたいものです。2.姿勢に気をつける女性ホルモンは卵巣でつくられます。骨盤が歪んで、正常な働きを損ねないよう、普段の姿勢や歩き方、座り方に注意しましょう。パソコンに向かっていると骨盤は前傾しやすいので注意してください。壁に背を向けて立ち、後頭部・ 肩甲骨・おしり・かかとの4点が壁にしっかりついていれば正しい姿勢です。電車の中ではお腹を引き締めて立つなど、日常生活を少し意識して過ごすだけで、ずいぶんと違ってきます。3.身につけるものに気をつける一般に平熱と言われる体温「36.5度」以下は「低体温」と呼ばれ、女性ホルモンバランスが崩れるだけでなく、色々な病気が発症する確率が高まります。体、特にお腹や腰回り、下半身を冷やさないようにし、夏でもなるべく靴下を履くことをオススメします。3つの首(首・手首・足首)で体は温まります。また、「色」や「香り」には心や体に働きかける作用がありますので、そのパワーを味方にし、積極的に活用するのも手。色では、赤い下着は血流を上げると言われていますし、ピンク色のものを身に着けていると優しい気持ちになり、女性ホルモンの分泌を促すという研究結果もでています。さらに、ピンク色は守ってあげたいという気持ちを起こさせますので、愛され力もアップ! その愛されて満たされる感情で女性ホルモンは活性化します。香りでは、バラの香りは緊張とストレスを和らげる効果があり、ホルモンバランスを整える作用があるといわれています。分泌されるのは生涯でティースプーン1杯分といわれる女性ホルモンですが、ちょっとしたことでその分泌は乱れてしまいます。ストレスを減らし、夜は0時前に寝るなどの規則正しい生活をするのが一番ですが、できないことに落ち込むのではなく、姿勢に気をつけたり、ピンクや赤を取り入れてみたり、楽しみながら美しさを維持していきましょう!
2014年08月05日今の時期は気温が高いのに体が冷え、むくみが気になったり生理不順になったりと、さまざまな不調を感じやすい季節。女性には特有の体のリズムやバランスがあり、特にアラフォー世代が気になりつつある女性ホルモンバランスの乱れは、さまざまな不調の遠因に。ご存じのように女性ホルモンは、卵巣から分泌されて体中をめぐり、肌や髪をうるおしてつややかに保ち、精神を安定させる働きをしています。女性ホルモンの分泌量は10代で増加し20代で安定、30代後半から徐々に減少していきます。毎月、排卵や月経をリズムよく繰り返し、バランスを保っていればよいのですが、加齢やさまざまなストレス、生活習慣などによっても女性ホルモンのリズムやバランスが崩れてきます。その結果30代ごろから不眠やイライラ、シミやシワ、むくみやほてりなど、更年期障害のような不調を感じる女性が増えているといいます。そこで私が最近飲みつづけているのが、不調なリズムやバランスを整えて、きちんとホルモンをめぐらせるための女性の味方、美容サポート飲料「めぐり美人 月のリズム」。大正製薬「めぐり美人 月のリズム」(290ml)\2,800(税抜き) 1日、10~15ccが1回量の目安。約1か月分。女性のリズムを整える和漢植物を製薬会社ならではの最適な比率でブレンド。使われているのは中国で古くから貴族女性たちが、美のためにこぞって使っていたという貴重な和漢素材の阿膠(あきょう)をはじめ、その働きをサポートする、紅花(こうか)、乾姜(かんきょう)、桂皮、人参という5種のめぐり素材が配合されています。さらに最近静かなブームのザクロ、ビタミンCやミネラル、ポリフェノールを豊富に含むラズベリー、うるおいを保つバラといった、美容にうれしい3種の自然素材もプラスされています。「めぐり美人 月のリズム」10~15ccを水やお湯で5~6倍に薄めて飲むのが基本ですが、ハーブティーにプラスしたり、ブランマンジェやプリンなどのスイーツにそのままかけて、というアレンジも美味。また、豆乳で薄めて飲むのもオススメ。ほんのり桃色でほっこりします。私は上品な甘酸っぱさが気に入って、チキンを焼く前のマリネ液や、サラダのドレッシングなどにも利用しています。その他、旅行や出張の際に便利なスティックタイプもあります。こちらはトライアルにもぴったりです。毎月のリズムがなんとなく不安定、あるいはつややハリが足りない、寝ている時についた跡がとれにくい…、などと感じているなら試してみるのもいいでしょう。
2014年07月18日10代後半の学生さん、20代の女子大生や社会人、そしてアラサーと、女性は「女性ホルモン」に悩まされ続けますよね。実は、同じ女性ホルモンによるイライラといっても、年代によってイライラの原因や対処法が違ってくるそうです。彼や友達とケンカをしてしまったり、些細なことにイラッと来るのは、何かが不足しているサインかもしれませんね。■1.「女性ホルモン」って何?女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種があります。エストロゲンには気分を高揚させる作用や抗うつ作用があるのに対し、プロゲステロンには気分を安定させる作用があり、それぞれ、異なる精神作用を持つので、ホルモンバランスの乱れで精神面に影響が出てしまうそうです。■2.年齢ごとにイライラの原因が変わる女性の体は年を重ねるごとに変化していきますよね。10代から20代へ。学生から社会人へ。そして人によってはお嫁に行き、娘の立場から母親の立場になる人も。ライフステージが変わると、人の心は揺れ、体にも影響が出てきます。では、年代別に特徴をみてみましょう。■3.10代から20代のイライラの原因10代後半あたりから異性やダイエットに興味を持ち始めるころ。この時期に無茶なダイエットをしたり、その反動でスイーツ三昧!という生活を送っていると、一番のモテ期を台無しにしてしまうことに!人生で、お肌もカラダも一番キレイな時期ですが、10代から始まった身長や骨格などの成長を定着させるため、カラダは「鉄分」を大量に使うようです。鉄分が不足すると貧血気味になり、些細なことでキレたり不安になるので注意しましょう。■4.20代から30代のイライラの原因学生から社会人になったり、生涯のパートナーを得て、家庭を築く人も出てくる転換期ですね。しかしストレスも多くなる時期で、女性ホルモンの「プロゲステロン」から作られる「副腎皮質ホルモン」の分泌が正常でないと、イライラが多くなることに。イライラすると体内にストックされたビタミンCを消費してしまうので、鉄分とタンパク質が一緒に採れるお肉や魚介類をベースに、ビタミンCを多めに摂取すると良いそうです。■5.イライラは糖分ではなくタンパク質摂取で改善!?「脳の栄養は糖分」と思っている人がまだ多く、イライラするとスイーツに走りがちですが、もうこの情報は「古い」そうです!クヨクヨ悩むのも、イライラするのも、脳が司令塔ですが、脳も、他の体の部位と同じくタンパク質が主成分。感情を司る脳の「神経伝達物質」もタンパク質から作られているので、イライラしたら、スイーツではなく、チーズやナッツ類、ビーフジャーキー、するめなどをおやつにしてみましょう。■おわりにスイーツなどの糖質によって女性ホルモンが乱れ、しなやかなボディラインも崩してしまうので、一番のモテ期を棒に振らないためにも、早めにイライラの原因を断っておきましょう。(丸田みわ子/ハウコレ)【参考】・定真理子著『「女性ホルモン力」がアップする食べ方があった!』青春出版社
2014年07月16日突然できる吹き出物に、冷えやむくみなど慢性化している体の不調、わけもなくイライラしたり不安になったりすることが増えた…という方、もしかしたら女性ホルモンの分泌が少なくなっているのかもしれません。女性ホルモンの働きを知ることができれば、今ある不調を改善し、もっと美しくイキイキと毎日を楽しめるようになります。私たち女性の美しさを大きく左右する女性ホルモンとうまくつきあって、毎日のキレイを維持しましょう!■女性ホルモンって?女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンという二つのホルモンがあります。この二つのホルモンは卵巣から分泌されるのですが、その量は、なんと一生でティースプーン1杯ほど。一生をかけて、これだけわずかな量しか分泌されないということは驚きですが、そのわずかな分泌量の違いが私たちの美しさに、とても大きな影響を与えているということです。■2種類の女性ホルモンの働きについて<エストロゲン(キレイを維持するホルモン)>・生理後から、排卵までの間に分泌されます。 (排卵の際に、プロゲステロンも少し分泌されます)・肌をきれいにしてくれ、体調やこころの健康に大きく関係しています。・ダイエットをサポートしてくれます。<プロゲステロン(妊娠に欠かせないホルモン)>・排卵後から、生理までの間に分泌されます。・むくみやすくなったり、イライラしたり、肌やこころ、体調に不調をきたしやすくなります。様々な働きをしてくれる女性ホルモンは、一般的に10代頃から徐々に分泌され、20代でピークを迎え、その後徐々に減少し閉経するまで分泌されると言われています。美しさを維持するために欠かせない女性ホルモン、減少していくと美しさを維持するのも大変になるので、食べ物からも補って美しさをキープしましょう。■女性ホルモンに似た成分を含む食べ物女性のキレイをサポートしてくれるエストロゲンに似た働きをしてくれるのが、大豆に含まれる“イソフラボン”。大豆を加工した食品と言えば、豆腐やきなこ、豆乳などがありますが、イソフラボンはビタミンEと一緒に食べることで吸収率がアップするので、ぜひ一緒に食べるようにしましょう。<イソフラボンの吸収率を高めるおすすめの食べ方>・冷ややっこには、良質のオリーブオイルと岩塩をかけて・豆乳ときなこのドリンクに、砕いたナッツをかけてその他、厚揚げや油揚げ、がんもどきは油で揚げてあるので、おすすめです。ただ、イソフラボンは摂りすぎると子宮がんや乳がんのリスクが高まることもありますので、食べ過ぎには注意して下さいね。
2014年07月10日肌の露出が増えはじめ、ボディの美観が気になってくる時期。あの手この手でボディケアをしても、35歳を過ぎると女性ホルモンの分泌がガクンと低下、肌のハリ艶、バストやヒップのラインにあらがいがたい影響が出てきます。アラフォーの美ボディづくりには、女性ホルモン(とくに女性らしい体つきを作るエストロゲン)の働きをサポートする“植物エストロゲン”を含む食品の摂取が重要キーひとつです!©jkphoto69 - Fotolia.com“植物エストロゲン”の代表食材に落とし穴?!“植物エストロゲン”といえば、有名なのは大豆に含まれる大豆イソフラボン。ところが近年になり、実はこの大豆イソフラボンが腸内細菌と出合うことで生成される「エクオール」という物質こそが、女性ホルモンに似た働きをしていることが判明しました。「エクオール」を体内で作れるかどうかはその人の腸内細菌の状態次第。日本や中国など、大豆をよく食べる国でも約50%の人しか「エクオール」を作ることができないそうです。植物エストロゲンを補えるおすすめ食材つまり、女性ホルモンの働きをサポートしていくには、植物エストロゲンを含むほかの食材についても頭に入れておく必要が。そこで今回は、ちょっと小腹が空いた時におやつとして摂れる3つの種子、チアシード、パンプキンシード、サンフラワーシード(ひまわりの種)をご紹介します。これらの種子は、女性ホルモンのバランスを整えるビタミンB6、ミネラルなども豊富なことで知られていますが、リグナンやボロンと呼ばれる植物エストロゲンも含有しています。3種類の種子を使ったお手軽おやつパンプキンシードはオリーブオイル、バジルなどのハーブ、お味噌またはアンチョビなどの塩気を加えてミルサーで混ぜればヘルシーなディップに。サンフラワーシードは、フルーツやナッツと一緒にヨーグルトに入れたり、小魚と一緒にローストすればスナックとして美味しく食べれます。植物エストロゲンや各種ミネラル、美肌づくりに欠かせない必須脂肪酸 オメガ3の含有量においては植物の中でナンバーワンのチアシード。このチアシードは水分を含むと種の周りがぷるぷるのゼリー状になるので、これからの季節にふさわしいドリンクにしてみました。初夏には爽やかなチアシードドリンクをチアシード大さじ2に、微炭酸のミネラルウォーター180mlを注ぎ、3分程待ってぷるぷる感が出たら、レモン4分1個の果汁とメープルシロップ小さじ1を混ぜる。さらにカットフルーツを投入すれば、デザート感覚で飲めるチア・フルーツスカッシュが完成!シュワシュワぷるりなノド越しを楽しみながら、夏本番までに魅惑の肌とボディをつくっていきましょう♪・ (参考)エクオールと女性の健康-NPO法人女性の健康とメノポーズ協会
2014年05月20日甘いものを食べるとやる気がでたり、ストレスを忘れさせてくれるのはなぜでしょう? ついつい甘いものに依存してしまっている現代人が増えていますが、実はそれには、幸せホルモンとよばれている「セロトニン」が深く関係しているのです。■幸せホルモン「セロトニン」とはセロトニンとは、気分を安定させるのに必要な神経伝達物質で、9割は小腸の粘膜にある細胞内に存在しています。実は脳を興奮させる物質ではあるのですが、落ち込んだ心を励ますと同時に、感情の爆発を抑えながら心を穏やかにもしてくれる感情物質です。別名「幸せホルモン」ともよばれているセロトニンですが、実際、摂食障害や暴力行動、うつ病の原因には、セロトニン不足が関係しているといわれています。また、セロトニンは睡眠に関与しているメラトニンという物質の原料にもなるため、気分だけでなく、夜に眠り朝に目覚めるという、1日のサイクルにも影響をおよぼします。■甘いものを食べるとやる気が出る理由ストレスを感じた時、ついつい甘いものが食べたくなりませんか? 実はこれには根拠があるのです。セロトニンは、赤身の肉に含まれるトリプトファンというアミノ酸を原料にして合成されますが、摂取したトリプトファンを脳に運ぶにはブドウ糖が必要になります。そのため、肉や魚を食べた後に甘いデザートを食べることによって、セロトニンの分泌が促進され、幸福感や満足度を高める働きがあるのです。また、もうひとつの理由として、血糖値が関係しています。甘いものやご飯などの糖質を摂ると、血糖値が上がります。そして、上がった血糖値を下げるために、インスリンというホルモンが分泌されます。インスリンには血糖値を下げる働きがあるのですが、同時に、体内でタンパク質をつくる働きもあるのです。タンパク質はアミノ酸からできるので、体内で多くのアミノ酸が使われ減少することによって、トリプトファンの比率が高くなります。その結果、セロトニンが一時的に増加するのです。そのため、甘いものを食べることによって、一時的な快楽を感じることになるのです。ただし、あくまで、インスリンによってトリプトファンの比率が高まっているだけで、量が増えている訳ではないため、一時的な快楽に過ぎません。ストレス過多の方やうつ病の方が甘いものに依存してしまうケースも多いですが、本来の解決策は、甘いものではなく、トリプトファンが多く含まれた食べ物を食べるなどして、セロトニン分泌を増やすことにあります。次ページにあげることを意識してみるとよいでしょう。■セロトニンを増やすために心掛けたいことストレス対策やアンチエイジング、ダイエットを成功させるには、セロトニンを味方につけることです。セロトニンの分泌を増やすために、下記のことを意識してみましょう。1.朝日を浴びる2.リズミカルな運動をする(ウォーキング、自転車、階段の昇り降り、咀嚼)3.トリプトファンを含む食材をとる(肉類、赤身魚、バナナ、豆乳、ひまわりの種)4.ビタミンB6、Cをとる(トリプトファンをセロトニンに変換するのに必要な栄養素)5.意識的に呼吸をする(深呼吸、ヨガ、座禅)6.規則正しい生活をする(早寝早起き)抗うつ剤を服用している方、深刻な肝機能障害がある方や妊婦さんに限っては、トリプトファン摂取に制限があるので、注意してください。また、トリプトファンに限らず、多量に摂りすぎると弊害がでてくることもありますので、何事も過剰にならないよう気を付けましょう。ストレスが溜まっている時に甘いものに頼っても、一時しのぎに過ぎないばかりか、健康を阻害してしまいかねません。セロトニンを上手に活性化させ、心の安定をはかりたいですね。セロトニンの活性には、少なくとも3ヵ月必要だといわれていますので、できることから無理なく継続してみましょう。またこういった生活を心掛けることが、心身ともに安定した健康的な状態をつくり上げることに繋がります。
2014年04月22日話題の「豆乳飲むだけダイエット」。飲むだけで痩せるなんて、ホント?!と思ってしまいますが、「生理前」という、女子が一番太りやすい時期のホルモンバランスを利用したダイエット法。ちょっと気になりますね。そこで今回は、ホルモンバランスと豆乳ダイエットについてご紹介したいと思います。■どうして太るの?生理前になると食欲が旺盛になってしまい、とにかく食べてしまう!という方が多いですよね。これは、ホルモン変化の影響なのです。生理の前になるとプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が盛んになります。プロゲステロンは、別名妊娠ホルモンとも呼ばれ、赤ちゃんが子宮内で成長することを前提としているために食欲が増加してしまうのです。それだけでなく、プロゲステロンは、水分の代謝を低下させる作用があるため、むくみや便秘を引き起こし太りやすい環境を作ってしまいます。■豆乳が効く理由このプロゲステロンの分泌が盛んになる生理前に、エストロゲン(卵胞ホルモン)やミネラルを補充し、できるだけ溜めこまずに過ごすのが太らない秘訣。豆乳には、溜めこまない身体を作る成分が詰まっているのです!(1)大豆イソフラボン体内でエストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボン。生理前のエストロゲンの減少を補い、イライラを予防して過食を防ぎます。(2)ミネラル豆乳には、スムーズな水分代謝に大切なカリウム、腸内の水分バランスを保つマグネシウム、気持ちを落ち着かせる効果のあるカルシウムなどのミネラルが含まれています。(3)オリゴ糖腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えて溜めこまない身体を作ります。(4)大豆サポニン大豆サポニンには、ブドウ糖が脂肪細胞に取り込まえ脂肪として蓄積されるのを防ぐ働きがあります。生理前になるとイライラして甘いものや炭水化物が食べたくなる女子には強い味方です!(5)ビタミンEアンチエイジングビタミンとしてお馴染みのビタミンE。ビタミンEには、毛細血管を広げる働きがあります。また、強力な抗酸化作用で血液中の脂肪が酸化されるのを防ぎ血液をサラサラに保ちます。毛細血管が広がり、血液がサラサラになると子宮周辺の血流量もUP!生理痛の予防にも効果的です。■どうして生理前だけなの?良いことづくめの豆乳。もちろん毎日飲んでも良いのですが、生理前1週間に絞っているのは、豆乳の効果に身体が慣れてしまわないためです。生理が始まったら飲むのをストップしましょう。■いつ飲むのがベスト?大豆サポニンには、満腹中枢を刺激する効果もありますから、食前に飲みましょう!理想は、朝食の前。胃腸が空の状態で豆乳を摂る事で、豆乳の成分の吸収が高まりますし、寝起きの水分は腸を刺激してぜん動運動を促します。■どんな豆乳が良いの?成分無調整の豆乳を選びましょう!大豆イソフラボンだけでなく、大豆サポニンやビタミン・ミネラルも無調整豆乳のほうが多く含まれています。どうしても飲みにくい方は、ハチミツを加えたり、ヨーグルトに混ぜると飲みやすくなりますよ。■おわりに豆乳だったら、コンビニでも買えて、しかも1週間飲むだけでOKというお手軽さ!ダイエット目的でなくても、イライラやむくみといったPMSを和らげる効果もありますから、試してみる価値アリですね!(岩田麻奈未/ハウコレ)
2014年02月16日生理学研究所(NIPS)は1月29日、「突発性難聴」を発症した患者に、聞こえが悪くなった耳を積極的に活用するリハビリテーション療法で、聴力がより回復することを明らかにしたと発表した。成果は、NIPSの岡本秀彦特任准教授、同・柿木隆介教授らの研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月29日付けで英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。突発性難聴は急激に聴力が低下する原因不明の疾患で、日本における受療率は年間1万人当たり約3人で増大傾向が認められている。突発性難聴に対してどの治療法が有効かは判明しておらず、現在主流であるステロイド療法の有効性に関してさえ論争中だ。研究チームは、ヒトの脳活動を「脳磁計」で測定し、病気やリハビリテーションなどにより脳活動がどう変化するかを研究している。今回の研究では、突発性難聴患者に対して新しいリハビリテーション療法を行うことで、その有効性が確かめられた。突発性難聴になるとそれを発症した側の耳が聞こえにくくなるため、正常な耳ばかりを使い難聴の耳は使わなくなってしまう。そうすると、難聴の耳から入力を受けている脳の部位も活動を低下させてしまう。脳は使われないと、その機能がどんどん衰えてしまうのだ。そこで、今回の研究では突発性難聴患者の正常な耳を耳栓で塞いで聞こえにくくした上で、逆に難聴になった耳に音楽をたくさん聴かせるという「病側耳集中音響療法」で、難聴の耳とそれに対応する脳部位の神経活動の活性化が試みられた(画像1)。その結果、通常のステロイド療法に加え病側耳集中音響療法が行われた22名の突発性難聴患者の聴力は、ステロイド単独療法の31名の患者に比べて、よく回復したのである(画像2)。また、生体磁気計測装置「MEG(magnetoencephalography)」を使い、病側耳集中音響療法を受けた内の6名の脳における反応の記録も行われた。片方の耳に音を聞かせると通常反対側の脳活動の方がやや大きくなる(左右差=約0.2)が、入院時はこのような脳活動の左右差がないことが確認されたのである。しかしステロイド+病側耳集中音響療法が行われた後では、約3カ月で、健常人と同様の脳活動の左右差が認められるようになった(画像3)。病側耳集中音響療法により、難聴の耳に対応する脳部位が再活性化したのではないか、と考えられるという。岡本特任准教授は、「これまでは突発性難聴に対しては薬物療法を行い静かに過ごすことが推奨されてきました。しかし、むしろ聞こえにくくなった耳を積極的に使うことで、機能の回復を図るリハビリテーション療法が有効であること、また脳活動の回復にも繋がることを今回の研究により示すことができました。今後も、より効果的な治療法の開発に役立て行きたいと考えています」と話している。
2014年01月30日昨年は、サバ缶ダイエットが大流行しましたね。サバ缶を食べると痩せホルモンの分泌が活発になる、というダイエット法でしたが、みなさん試されましたか?食べるだけで痩せホルモンが出て痩せられるなら試してみる価値あり!ですよね。そこで今回は、食べるだけで痩せホルモンが出る食べ物をご紹介したいと思います。■痩せホルモンとは?通称痩せホルモン「GLP-1」は、消化管ホルモンで消化管に入った炭水化物を認識して分泌されるホルモンです。GLP-1は、インスリンの分泌を促すだけでなく、血糖値を上げるホルモンの分泌を抑制して、血糖値の上昇を抑えます。血糖値が急上昇しなければ、急降下することもありません。血糖値が安定することで食べた物が脂肪として蓄積されるのを防ぐ効果があります。このほか、食べた物を胃からゆっくり排出させる作用や、満腹中枢を刺激して食欲を抑える効果もあります。■腸を刺激して痩せホルモンを出す食べ物2つ(1)食物繊維痩せホルモンGLP-1を分泌するのは、小腸から大腸にかけて存在するL細胞です。そこを刺激することで痩せホルモンが分泌されやすくなります。食物繊維は、大腸に入ると腸内細菌によって分解され、L細胞を刺激して痩せホルモンの分泌を促します。(2)EPAサバやイワシなどの魚介類に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)にも、痩せホルモンの分泌を促す効果があります。L細胞には、EPAの受容体があり、L細胞にEPAが入ると痩せホルモンが分泌されるからです。■食物繊維の多い食べ物ベスト10(100g中)1位きくらげ(乾)57.4g2位ひじき(乾)43.3g3位昆布(乾)37.1g4位海苔(乾)36g5位インゲンマメ(ゆで)13.3g6位おから11.5g7位大麦9.6g8位オートミール9.4g9位納豆6.7g10位モロヘイヤ5.9g■EPAの多い魚ベスト101位サバ水煮缶2370mg(メーカーにより異なる)2位いくら1613mg3位マグロ(トロ)1450mg4位イワシ1171mg5位ハマチ984g6位イワシ水煮缶949g7位ブリ940mg8位秋刀魚885mg9位ニシン874mg10位鰻587mg■食べ方食物繊維は、1日20gを目安に摂ると良いでしょう。EPAは、サバ缶やイワシ缶などの摂りやすい食品がありますから、1日1缶を目安に食べると良いですね。痩せホルモンを早めに分泌させて満腹中枢を刺激するためにも、食物繊維やEPAを含む食べ物から食べて下さいね!■おわりに食べるだけで痩せホルモンが分泌されるなんて、魅力的ですよね。食物繊維は、腸内美化に役立ちますし、EPAは、生理痛の予防や目の乾きにも効果的。どちらも、痩せホルモンだけでなく、美肌女子にもダイエット女子にも必要な栄養素です。沢山食べて、スリムな美ボディも、美肌もゲットしましょう!(岩田麻奈未/ハウコレ)
2014年01月10日肌年齢に大きく影響するといわれているエストロゲン。エストロゲンにはお肌の水分保持や、ハリ&弾力に必須なコラーゲンを増やす等の働きがあります。また、お肌の新陳代謝を活発にし、アンチエイジングにも効果的なのが成長ホルモン。これらの美肌の鍵を握るホルモンの分泌を促すためには、実は睡眠がとても大切なのです。女性ホルモンのエストロゲンは卵巣から分泌されますが、不規則な生活や睡眠不足は卵巣機能に悪影響を与え、エストロゲンの分泌を低下させてしまう場合も。自律神経やホルモンバランスの乱れもエストロゲン分泌に悪影響を及ぼす原因になるので、ストレスの少ない規則正しい生活と十分な睡眠を心がけることが大切です。成長ホルモンは睡眠中に分泌されて肌の修復作業をサポートしますが、眠りが浅いと成長ホルモンの分泌が妨げられてしまいます。成長ホルモンの分泌は睡眠直後の3時間が最も盛んなときなので、その時間帯の睡眠の質を高めるのが美肌キープのためには重要。また、成長ホルモンは体内時計の影響が強いと言われていて、寝る時間が不規則だと成長ホルモンがスムーズに分泌されなくなることも。睡眠時間だけでなく、規則正しい生活も心がけたいところ。特にお肌のゴールデンタイムと呼ばれる夜の10時~午前2時に熟睡していると美肌効果が高いので、遅くても夜の11時までにはベッドに入る習慣をつけましょう。私も仕事柄、深夜まで仕事を続けたり徹夜をしたりもしょっちゅうでしたが、最近はなるべく11時頃までには就寝し、朝早く起きて仕事をするなど朝型の生活に変えてから、お肌の調子がグッとよくなりました! 一番わかりやすい変化としては、お風呂から出た後のまだ何もつけていない状態のお肌が、ツヤツヤと光るようになってきたんです。20代前半くらいまではお風呂上がりにお肌がツヤッと光ることはありましたが、20代後半を過ぎたあたりからは激減。年齢のせいと諦めていましたが、実は不規則な生活や睡眠時間が深夜になってしまっていることが影響していたのかもしれません。規則正しい生活を送りお肌のゴールデンタイムには熟睡。良質な睡眠を心がけることで美肌系のホルモン分泌を促して、内側から輝くようなキレイな肌を手に入れてくださいね。
2013年12月08日