2016年6月28日 12:30
編成部長に直撃! - TBS、視聴率上昇の背景は"意識変化"と"若手・中堅の活躍"
それによって、各曜日の底上げになってきているのが、非常に大きいですね。
――コンスタントに2ケタの視聴率をとる番組が、各曜日に分散しているんですね。
それから社内で「マーケティング機能強化プロジェクト」というのが立ち上がって、意識がより"視聴者ファースト"に変革してきていると思います。例えば、ドラマだとハリウッドでは普通にやっている手法らしいのですが、試写で見てもらった感想を取り入れながら放送する内容を決めたりすることもあります。そういった、視聴者が求めていることや、自前で調査している視聴者満足度などを、プロジェクトを通じてさまざまなデータで出して、それを制作者にフィードバックしているんです。
TBSはある種"職人的"な制作者が多く、「良いものを作ってるんだからみてください」という意識が強い局だったと思います。良い作品を作るのはもちろんなのですが、それを多くの視聴者に見てもらおうという意識づけに、「こういうデータを生かして、こういうふうにやってみたら数字が上がりました」ということが、プロジェクトを通じて社内に知られてきたように感じます。そうしてこの3年くらいで「うちの番組もやってみるか」