生誕80周年を迎え、改めてその偉大な功績が脚光を浴びている“漫画の神様”手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」をフルCGによって、これまでにないスケールで映像化した『ATOM』。このたび、本作の日本語吹き替え版のキャストが正式に決定し、アトムの声を女優の上戸彩が、アトムの生みの親であるテンマ博士を役所広司が務めることになった。これまでに放映されたTVアニメシリーズでは、アトムの声を清水マリ、津村まことが演じており、今回の上戸さんは3人目となる。配給元の角川エンタテインメントは今回の決定について、己の過酷な運命を知ったアトムが、徐々に力強いヒーローへと成長していくさまを演じられる声優として、演技力があり、日本を代表する元気なキャラクターとして国民的な人気を誇る上戸さんがふさわしいとして白羽の矢を立てた、とその起用の理由を説明。上戸さんは「たくさんの方に愛されているアトムのイメージを壊さないようにがんばります!今回の映画『ATOM』は優しくて力持ちなアトムだけではなく、ちょっと切ない部分や深いメッセージがこめられているのでぜひ、たくさんの方に観てほしいです」と喜びと意気込みを語った。一方、役所さんが担当するテンマ博士は、不慮の事故で命を落とした最愛の息子・トビーを自らの手で、新型ロボットとして甦らせ、苦悩を抱えながらも本当の愛に目覚めていくというキャラクター。役所さんは「子供の頃、TVで『鉄腕アトム』を見ていましたし、初めて描いた漫画もアトムでした。この映画に描かれている、血のつながりや人種など関係なく相手を思いやる気持ちがあれば、親子にも友人にもなれるという部分に魅力を感じました」と作品への強い思いを語ってくれた。本作の宣伝プロデューサーを務める手塚治虫の息子である手塚眞氏も、今回のキャスティングについて満足している様子で、「若い世代の人々がこの映画を観て、次の世代に手塚の想いを伝え続けられればと思います」と期待を口にする。ちなみに、海外版ではアトムの声をフレディ・ハイモアが、テンマ博士を「鉄腕アトム」の大ファンを公言するニコラス・ケイジが担当。ほかにも海外版では、お茶の水博士(海外版ではDr.Elefun)の声をビル・ナイが担当するほか、ドナルド・サザーランド、シャーリーズ・セロンらの出演も決まっている。共に豪華声優キャストを揃えた本作、海外版と日本語版を見比べてみても面白いかも。『ATOM』は10月10日(土)より全国にて公開。■関連作品:ATOM 2009年秋、全国にて公開© 2009 Imagi Crystal LimitedOriginal Manga © Tezuka Productions Co., Ltd.■関連記事:フルCG版“アトム”の新ビジュアル解禁!テンマ博士&お茶の水博士も登場ドラゴンボール以上の賛否必至?生まれ変わったハリウッド版“アトム”一部画像到着
2009年07月22日