私たち日本人は、“10月10日(とつきとおか)”なんて言うように、通常は妊娠10ヶ月目で産まれてきますよね。でも、妊娠10ヶ月で産まれてくるのは日本の風習です。アメリカを始め世界の多く地域では、なんと妊娠9ヶ月で産まれてきます。だからと言って、別にスピード出産しているわけではありません。それは、数え方の違いから来ています。日本では4週間を、1ヶ月として、計算します。しかしアメリカでは最初の6週間が1ヶ月目、そして2~8ヶ月目までは日本と同じ4週間で、最後の9ヶ月目が、また6週間あります。どちらも同じ40週なのですが、日“4444444444”なのに対し、米“644444446”になるんですね。数え方が違うので、産まれてくる月数も違うのです。でも、今度は「なんで最初と最後が6週間なの?」と思いますよね。この2週間の差は何なのか、以下から説明していきます。■実は日本の“妊娠初日”はミスリード日本では、前の生理の最初の日を1日目としてカウントし始めます。でも、実際には生理初日に妊娠しているわけでなありませんよね。実際にお腹に赤ちゃん(胎児)が存在するのは、生理が終わり、排卵が始まり、卵子と精子が受精し受精卵となる2週間後以降です。つまり、アメリカの最初の1ヶ月を6週間とするのは、妊娠していない2週間~プラス実際に受精した4週間が目安というわけ。そう考えると、日本の生理初日に妊娠開始とする数え方のほうがフライングです。日本人は、何事もせっかちなのでしょうか。このことをズバリ「妊娠1日目は子作りした日ではありません」と説明することもあります。アメリカの最後の9ヶ月目が6週間なのは、もう風習としかいいようがなく「最初が6週間だから、最後も6週間」みたいなノリです。厳密に、「9ヶ月半で出産」という人もいます。フランスなどは受精後から数えるので、やはり日本より妊娠期間が少なく、妊娠9ヶ月~で出産です。■映画『9ヶ月』という題名の謎も納得ところで、ヒュー・グラント主演の映画で『9ヶ月』という映画をご存知でしょうか。私たち日本人からすると、これは何だか中途半端な題名と感じますよね。しかし、これは臨月のこと。アメリカ人なら「あぁ、臨月のことね」とピンとくる数字ですが、私達には題名だけでは何の映画か分からないですよね。実際に、映画の最後に可愛い赤ちゃんが産まれてきます。これなども数字に対する感覚が異なるからくるギャップです。妊娠期間の数え方については、地域などによっても異なり、一概には言えません。ただ、「同じ現象だけど、数え方が違う、だから数字も異なる」を押さえていただければと思います。そう、数字ってこんな風に人間くさいから、実は面白いんです!(文/シール坊)
2015年06月06日■妊娠中のファッションのポイント妊娠して最初のころは微笑ましい膨らみのお腹ですが、週数が進むと「もうムリ!」と言いたくなるほど冗談みたいに大きくなります。着られなくなる服の数々にファッションの路線変更を余儀なくされた妊婦さんも多いはず。体を冷やすと逆子になりやすいため手足・足首が冷える服は避けた方が体調良く過ごせますし、体のバランスを取るために自然とハイヒールよりスニーカーに手が伸びます。外ではちょっと頑張ってお洒落をしても家では体を冷やさないように過ごすのが良いですね。マタニティ用のレギンスや、産後も使える授乳機能付きのカットソーやタンクトップ、授乳期にも重ね着しやすい襟ぐりが大きく開いたチュニックやワンピース、乳腺やアンダーバストを締め付けない授乳ブラなどが長く着られておすすめです。■出産前後のファッションのポイント出産直前は、今にも「お腹を破って出てくるのではないか」と心配になる腹囲になるので、パジャマなどもマタニティサイズがおすすめです。入院時や出産後のためにも必ず授乳口付きで、特にパジャマは前開きボタンのほうが、傷の手当てをしたり、ボディクリームをこまめに塗りやすいです。また、出産前は「こっそり胸を出せる服」なんて目線で洋服を選ぶことはありませんから「授乳期の今だけ着倒そう」という覚悟で授乳機能付きの服を買い直すこともあります。とはいえ産後3ヶ月くらいして授乳ペースが落ち着けば、ママも少しずつ慣れてくるので産前の服と組み合わせられるようになりますよ。外出先には授乳室もありますし、授乳ケープを使えれば買い足すのは必要最小限で大丈夫です。また、子供の安全のためにも、産後まだグラグラしている骨盤のためヒールがある靴は控えた方が良いでしょう。■子育て期のファッションのポイント乳児期からはママの顔を積極的に触ってくる赤ちゃんのため「触られても安全なファンデーションを」と無添加の物を選ぶママが多いです。もう少し大きくなると今度は子供を追いかけるためにスカートよりジーパン、長時間の抱っこはスポ根を通り越して足首を傷めるのでやはりハイヒールよりスニーカーがベストです。ネックレスも子供にとってはちょうど良い手綱になり、指輪はおしゃぶり、ピアスにいたっては「ひっぱるとママが泣き叫ぶ面白スイッチ」になるので注意が必要です。■最後に…子育てに照準を合わせるとお洒落から遠のきがちですが、大切なのは「少しでも自分を大切にする『物』や『時間』を確保する」ということかもしれません。「体の変化と赤ちゃんのために」を中心に考えなくてはいけない時期であっても、自分が本当に気に入った物をひとつでも持つようにしましょう。好きな色や、好きな肌触りの服を着たり、自分の体を労る時間や美しいものを感じる時間を持つなども大切なことです。それらは全て繋がって、育児が少し落ち着いてきた時のための良いリハビリになりますよ。子どもは本当にあっという間に大きくなります。この忙しさや慌ただしさはまさに期間限定です。あとで思い返すと必ず良い思い出になります。このドタバタも笑顔で楽しめますように。
2014年06月29日