朝晩グッと冷え込むようになりました。寒くなってくると、食べたくなるのがホッと一息、心も体もしっかり温めてくれるスープです。日本を代表するスープといえば、やっぱりお味噌汁!発酵食品である味噌を使って作る味噌汁は、地方によって味噌が違ったり、具材が違ったり日本各地を見てもその違いが面白いですよね。世界に目を向けてみると、世界三大スープと言われているのは、フランスのブイヤベース、タイのトムヤムクン、そして中国のフカヒレスープと言われています。なかなか海外旅行に行けない今、世界各国のスープをご家庭で食べてたい気分になりませんか?そこで今回は、世界のスープをおうちで楽しめるワールドワイドなレシピをご紹介したいと思います。スープで世界旅行!楽しんで作ってくださいね。■「世界のスープレシピ」ヨーロッパ編・簡単ブイヤベースエビやアサリやイカなどたっぷりの魚介類をトマトジュースでコトコト煮込んだ、世界三大スープのフランスの「ブイヤベース」。魚介の出汁がトマトスープに染み込んでとっても美味。バケットを浸しながら頂いたり、パスタに絡めたりしても美味しいですよ。・ポトフフランスの家庭料理「ポトフ」。材料を大きくダイナミックに刻んだら、あとはコトコト煮込むだけ。レシピでは鶏肉を使っていますが、豚バラ肉やソーセージでも美味しく作れます。大きなお鍋でたくさん作るのがポイントです。・ビスク有頭エビの殻も頭も食材を全て使う、エビの濃厚な美味しさがたまらない、フランスの「ビスク」は、塩味の効いたクラッカーとの相性は抜群です。本格的な味わいに仕上げるためのポイントは・エビの殻にじっくり火を通すこと。旨味が溢れ出て、濃厚な味わいに仕上がります。・スープをミキサーにかける際は、お使いのミキサーの説明書に従って下さい。スープが熱すぎる場合は、粗熱をとってからミキサーにかけることをおすすめします。おうちでビスク。寒い冬にオススメですよ。・オニオングラタンスープじっくり炒めた玉ねぎが美味しい、フランスの「オニオングラタンスープ」。クリスマスで買っておいたバケットが少し残ったら是非作っていただきたい一品です。寒い日の朝ごはんにも良いですね。・ミネストローネ玉ねぎ、ニンジン、セロリにキャベツ。残った野菜も一緒に刻んでベーコンとトマトの水煮缶で煮込んだ、イタリアの「ミネストローネ」。食べる直前に、エクストラバージンオリーブオイルと粉チーズをかけてあげるとより美味しくなりますよ。・ボルシチ鍋極寒地域ロシアのお味噌汁的存在なのが「ボルシチ」です。牛肉の旨味とビーツの甘味が冷えた体に染み渡るスープです。最近ビーツもカルディやコストコで入手できるのでグッと身近になりました。ビーツは鉄分がとっても豊富なので、貧血予防にも最適ですよ。・ガスパチョこちらはスペインの冷たいスープ「ガスパチョ」。暑い季節に是非作って頂きたいビタミンたっぷりの美肌スープです。・モロッコ風ヒヨコ豆のスープ(ハリラ)「ハリラ」はモロッコの伝統的なスープです。ヒヨコ豆のホクホク食感と、シナモンパウダーとクミンパウダーの香りが食欲をそそります。たっぷり野菜で栄養価も抜群です。■「世界のスープレシピ」アメリカ編・クラムチャウダーアメリカを代表するスープといえば「クラムチャウダー」ですよね。この「クラム」は英語で二枚貝のことを指しています。白いスープのイメージが強いクラムチャウダーですが、マンハッタン発のトマトベースのクラムチャウダー、マンハッタンクラムチャウダーもあるんですよ。クラッカーと一緒にいただく事が多いクラムチャウダーですが、大きなパンをくり抜いて、そこにスープを入れるスタイルのものもあるので、知れば知るほど面白いですよ。・鶏とオクラのトマトスープ(ガンボ)アメリカのルイジアナ州の「ガンボ」。ガンボとはオクラのことなんです。オクラはアジア圏で食べられているイメージが強いので、意外な組み合わせですよね。この「鶏とオクラのトマトスープ」はオクラのとろみがねっとり美味しい!美味しく作るポイントは少し濃い目の味付けにすること。ご飯にかけていただくのがオススメですよ。■「世界のスープレシピ」アジア編・エスニックスープ(トムヤムクン)世界三代スープの一つであるタイの「トムヤムクン」は、酸味、旨味、甘味など、全ての味覚を刺激してくれ、複雑な味が混じり合っているのに、見事な一体感を味わえる見事なスープです。合わせスープは酒、砂糖、米酢、レモン汁、しょうゆ、ナンプラー、チキンスープの素、豆板醤、ショウガが入ります。おうちにある材料で作れるトムヤムクンなので、気軽にあの味を味わう事ができますよ。・ユッケジャンスープ牛肉の旨味と豆もやしが美味しい、韓国の「ユッケジャンスープ」。牛肉を焼肉のタレで揉み込んで作るので、本格的な味わいなのに調理時間なんと10分で完成です。豆もやし以外にも、ゼンマイやにんじんなど色々入れても美味しいですよ。雑炊スタイルにしたり、うどんを入れたり、主食にもなるスープレシピです。・大根とショウガのスープ(蘿蔔湯)大根とショウガで作る台湾の屋台のお味「蘿蔔湯」(ルオボータン)。鶏肉がなくても鶏ガラスープの素があればOKです。血行を良くし、体を温めてくれるショウガと冬が旬の大根を合わせた優しいスープ。病中病後にも良いですね。・鹹豆漿(シェントウジャン)大人気の台湾の朝ごはん「鹹豆漿」(シェントウジャン)がなんとびっくり5分で完成しちゃいます。大豆イソフラボン豊富な豆乳がたっぷり入って美容にも◎。お酢の効果でフワフワトロトロの食感になりますよ。油麩がない場合はフランスパンで代用可能。寒い日の朝にオススメですよ。・チキンとサツマイモのココナッツスープ(ラクサ)鶏肉とさつまいもをナンプラーとココナッツミルクで作る、シンガポールのラクサ風スープ。茹でた素麺を絡めながら頂くのも◎!ココナッツミルクのマイルドさがクセになる美味しさです。12月23日はスープの日。ワールドワイドな世界のスープで心も身体もしっかり温めてくださいね。2021年もあとわずか、風邪やウイルスに負けない体を作って、共に乗り切っていきましょう!
2021年12月30日私が滞在しているアメリカ南部の伝統的な料理として知られる「Gumbo(ガンボ)」。日本ではあまり知られていない料理ですが、日本のシーフードカレー、またはブラウンシチューにどこか似ていて、間違いなく日本人が好きな味です!毎週同じようなつくりおきをしている方はぜひチャレンジしてみては?ガンボってどんな料理?Photo by Pinterestガンボはアメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ発祥の料理で、えびまたは鶏肉をメインに、玉ねぎ、トマト、セロリなどの野菜、ハーブ、スパイスなどを煮込んだシチューのようなスパイシーな料理。昔ルイジアナ州がフランス領だった歴史と、アフリカ系アメリカ人が多く住んでいる土地柄から、フランスとアフリカのエッセンスが絶妙にミックスされた洗練された味です。カレー粉は使いませんが、ルーやオクラでとろみをつけ、ごはんを添えて食べるので、日本のカレーやブラウンシチューのような味。白ごはんはもちろん、玄米やクスクス、キヌアにもよく合います。そもそも「Gumbo(ガンボ)」とはフランス語で「オクラ」という意味で、オクラを入れるのが伝統的なレシピですが、最近では季節によってオクラなしで作ることもめずらしくはありません。たっぷり作って保存できる【ガンボ】レシピPhoto by Pinterestガンボはアメリカを代表する家庭料理で、家庭によっていろいろな組み合わせがありますが、ここでは手軽で作りやすいレシピを紹介します。えびを鶏肉に変えてもOK。隠し味として最後にしょうゆを加えると日本人好みの味になります。保存方法はカレーやシチューと同じ。保存袋などに小分けにし、冷凍しておきましょう。【材料】 (約6食分)バター・・・大さじ2サラダ油・・・大さじ2小麦粉・・・大さじ3Aにんにく・・・3片(みじん切り)A玉ねぎ・・・1個(サイコロ状に切る)Aピーマン・・・2個(サイコロ状に切る)Aセロリ・・・2本(サイコロ状に切る)Aソーセージ・・・1カップ分(1cm幅に切る)Bトマト缶・・・1缶Bオクラ・・・10本(2cm幅に切る)B固形スープの素・・・1個B水・・・約400〜500mlBローリエ・・・3枚Bタイム・・・小さじ1Bカイエンペッパー(または唐辛子)・・・小さじ1〜2(好みで)むきえび・・・200gウスターソース・・・大さじ1塩・・・適量こしょう・・・適量しょうゆ・・・適量ごはん・・・適量【作り方】Photo by Pinterest1. 鍋を弱火で熱し、バターを溶かしてサラダ油を加え、小麦粉を加えて焦がさないように炒めます。Photo by Pinterest2. ヘラでよく混ぜながら、茶色になるまで約15分ほど炒めます。Photo by Pinterest 3. Aを加えて中火で炒め、玉ねぎの色が透明になったら、Bを入れて中火で20分ほど煮込みます。4. むきえびを加えて火が通ったらウスターソースを加え、味をみて、塩、こしょう、しょうゆを加えて味を整えます。5. お皿にごはんを盛り、ガンボを添えます。ガンボはハーブが効いているのでワインとの相性も◎。また、アメリカンカクテルが生まれた街ニューオーリンズの伝統料理とあって、カクテルとも合います。日本のカレーみたいに食べやすくて、おしゃれなアメリカの煮込み料理。つくりおき料理のレパートリーとしてぜひ取り入れてみて。(レシピ制作/Nora)
2016年09月24日