海水浴や釣りをしていて、もし近くに『ナマズ』がいたら要注意!それは『ゴンズイ』という、強力な毒のトゲを持つ危険生物かもしれません。ゴンズイとはどういった生き物かということや、毒がある場所、刺された時の症状、料理の例といったさまざまな情報を紹介します!ゴンズイってどんな生物?毒のある場所は?ゴンズイは見た目からもうかがえる通りナマズの一種で、知る人ぞ知る身近な海の危険生物です。本州中部・富山から南の沿岸部で見られ、主に夜間に活動。まれに昼間でも見られます。特筆すべきは、背びれに1つ、胸びれに2つある毒のトゲ。「刺さると、とにかく痛い!」と、多くの体験談がネットに上がっています。ゴンズイの毒棘しかも、この毒はゴンズイが死んでいたとしてもしばらくはなくならないので、注意が必要です。特に誤って釣り上げてしまった際に、ゴンズイだと知らずに触ってしまい、刺されることが多いのだとか。不意に釣り上げてしまった時は無闇に触らず、釣り糸を切ってリリースするのが最良のようです。ゴンズイの毒による症状は?対処法も紹介ゴンズイのトゲが刺さってしまった場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。環境省が運営するウェブサイト『せとうちネット』によると、次のようにするといいそうです。刺されると火傷に似た痛みが数時間続き、水脹れになることもあります。刺された場合は傷口を洗浄し、火傷しない程度のお湯に浸けます。痛みが引かない場合は棘が残っていることがあるため、病院でレントゲン検査を受ける必要があります。せとうちネットーより引用刺されてしまった場合は、ヤケドしない温度のお湯に患部をつけることが大切のようです。これにより、痛みが緩和することも多いそう。怖いのが、傷口にトゲが残ってしまっている場合です。応急処置をした後は、必ず病院に行き治療を受けましょう。ゴンズイ玉って何?ゴンズイは外敵から身を守るために集団でいることが多いです。特に幼魚は群れを作ることが多く、その姿から『ゴンズイ玉』と呼ばれることも。集団で身を守るゴンズイの幼魚東京都にある『サンシャイン水族館』のツイッターでは、『ゴンズイ玉』を作っているゴンズイが見られます。ただいま「生命の海・東京湾」水槽で、見事な #ゴンズイ たちの群れ=「ゴンズイ玉」がご覧いただけますよ。何とも言えないこの動き。つい見とれてしまいます。前を横切る #ネンブツダイ や #ギンユボイ たちも、いい味出してます! #サンシャイン水族館 pic.twitter.com/CWgBEYskPC — サンシャイン水族館 (@Sunshine_Aqua) November 8, 2016 その姿は神秘的で、思わず見入ってしまう人も多いのだとか。ゴンズイ料理はおいしい?店でも味わえる?毒のトゲを持っていて敬遠されがちなゴンズイですが、それを取ってしまえば「料理するとうまい」「ビールに合う」と好評です。ネット上には塩焼きや味噌漬け、蒲焼き、天ぷらにした写真も並んでいます。味はタンパクで、中には「穴子に似ている」「アジやサバよりおいしい」という声も。ただ、毒のトゲを排除する時に刺さってしまう危険性があることを考えると、自分で料理をするのはあまりおすすめできません。まれですが飲食店でゴンズイ料理を出しているところもあるので、チェックしてみてはいかがでしょうか。海水浴や釣りではゴンズイに注意!色も特異ではなく、一見すると普通の魚だと思ってしまうゴンズイ。しかし、情報を知ると、うかつに近づくのはとても危険なことが分かります。前述した通り、海水浴の時に出くわしたり、不意に釣れたりしてしまうこともあります。「海でナマズを見たら注意」とおぼえておくといいかもしませんね。危険生物の記事一覧[文・構成/grape編集部]
2020年06月17日