イシャナ・ナイト・シャマランの長編監督デビュー作『ザ・ウォッチャーズ』より日本版ポスターが解禁された。A・Mシャインが2021年に出版した同名ホラー小説「The Watchers」を、スタジオ各社が争奪戦の末にニュー・ライン・シネマが映画化権を獲得した本作。監督を務めるのはM・ナイト・シャマランの娘、イシャナ・ナイト・シャマラン。本作で長編初監督、脚本を務めた。この度解禁されたのは、3月29日(金)より順次、全国の劇場に掲示される(※一部劇場を除く)本作の日本版ポスター。「私達からは見えない 奴らはずっと見ている」のコピーが浮かぶポスターには、暗い森の中、ガラス貼りの部屋に立つダコタ・ファニング演じる28歳の孤独なアーティストミナの姿が。ミナの両脇には、“監視者”に見られている3人がとらえられている。グループのリーダー的存在の60代のマデリン(オルフェン・フエレ)、未熟で衝動的な19歳のダニエル(オリバー・フィネガン)、20代の若妻シアラ(ジョージナ・キャンベル)だ。森の中に佇む謎の部屋と、“監視者”の目線でガラス貼りの部屋を覗き見るような、不穏さ漂うポスターとなっている。そしてこのガラス貼りの部屋には、3つのルールが存在することが明らかになった。【監視されるルール】・日が暮れたら部屋を出てはいけない。・“監視者”に背を向けてはいけない。・決してドアを開けてはいけない。このルールには一体どんな意味があるのか。“監視者”とは何者なのか?ますます謎が深まる本作に期待が高まる。『ザ・ウォッチャーズ』は6月21日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ウォッチャーズ 2024年6月21日より全国にて公開©2024 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED
2024年03月28日『スパイダーマン』のソニー・ピクチャーズが贈る、ダコタ・ジョンソン主演のマーベル初の本格ミステリー・サスペンス『マダム・ウェブ』。日本公開日が2024年2月23日(金・祝)に決定、海外版ポスターが世界一斉解禁された。原作コミックでは未来予知でスパイダーマンを救う重要なキャラクターとして描かれ、知性を武器とすることで、ほかのヒーローとは異なる存在として注目を浴びてきたマダム・ウェブ。本作ではそのマダム・ウェブの若かりしころ、ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブ(のちのマダム・ウエブ)の物語が描かれる。任務中、生死を彷徨う大事故にあったことをきっかけに、“未来予知“の能力を手にするキャシー。突如覚醒した能力に戸惑いながらも、キャシーは偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることに。今回解禁されたポスターにはキャシーことマダム・ウェブが、まるで守るべき未来に向けてほほ笑むかのような表情を浮かべ、その傍らには3人の少女たちと、キャシーと同じく未来予知の能力を有し、少女たちを執拗に追う謎の男エゼキエル・シムズの姿が。そして何より少女たちとエゼキエルの背後には、マスクに包まれた彼らのもう1つの顔が浮かび上がっている…。少女たちに隠された“重要な秘密”とエゼキエルの目的は?そして、やがてマダム・ウェブが救うことになる未来とは?全てはキャシー出生の秘密とともに、壮大な運命の糸<ウェブ>で結びついてゆくことになる。『マダム・ウェブ』は2024年2月23日(金・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:マダム・ウェブ 2024年2月23日より全国にて公開© & ™ 2023 MARVEL
2023年12月13日マーベル初の本格ミステリー・サスペンス映画『マダム・ウェブ』が、2024年2月23日(祝・金)に公開へ。主演はダコタ・ジョンソン。マーベル初の本格ミステリー・サスペンス映画『マダム・ウェブ』の主人公は、原作コミックで未来予知やテレパシーでスパイダーマンを救う重要なキャラクターであるマダム・ウェブ。マーベルの他のヒーローがフィジカルな特殊能力を持つこととは異なり、目には見えないパワーを持つことから注目を浴びてきた。そんなマダム・ウェブの誕生の物語を描くのが本作『マダム・ウェブ』だ。生死を彷徨う事故をきっかけに、未来予知の能力を手にした、のちのマダム・ウェブで救命士のキャシー・ウェブが、自らの出生の秘密と共に壮大な運命の糸に巻き込まれていくミステリー・サスペンスとなっている。突如覚醒した未来予知の能力に戸惑いながらも、キャシーは偶然出会った3人の少女が、謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことで、その男から少女たちを守ることに。少女たちに隠された“重要な秘密”と、同じ予知能力を有する謎の男の目的とはいったい何なのか。マダム・ウェブ役にダコタ・ジョンソン主人公マダム・ウェブを演じるのは、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズや『サスペリア』のダコタ・ジョンソン。また、『ユーフォリア/EUPHORIA』のシドニー・スウィーニー、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』や2024年公開の『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』にも出演するセレステ・オコナーらが揃う。主人公・マダム・ウェブ(キャシー)...ダコタ・ジョンソンニューヨークで救命士として働く。ある日、救命活動中に巻き込まれた生死を彷徨う大事故をきっかけに、未来予知の能力を手にする。未来を予知するだけでなく、自分の意思で未来を変えられる力を持つ。3人の少女に隠された「重要な使命」を知り、彼女たちを助けることに。エゼキエル・シムズ…タハール・ラヒムキャシーと同じ予知能力を持ち、少女たちを執拗に狙う黒いマスクの男。ジュリア ・コーン ウォール…シドニー・スウィーニーアーニャ ・コラソン…イザベラ・メルセドマティ ・フランクリン…セレステ・オコナー未来に重要な使命を持つという、偶然に出会った3人の少女。黒いマスクの男に追われており、黒いマスクの男に殺されるという悪夢のようなビジョンを見てしまう。さらに、『トランスフォーマー/最後の騎士王』のイザベラ・メルセド、『モーリタニアン 黒塗りの記録』や2023年12月1日(金)に公開の『ナポレオン』のタハール・ラヒムなど、豪華俳優陣が名を連ねている。日本版声優に大島優子、潘めぐみ、伊瀬茉莉也など日本版吹替え声優として、主人公のマダム・ウェブことキャシーは大島優子が担当。また偶然キャシーと出会った3人の少女のうちジュリア役を、アニメ『ハンター×ハンター』や『【推しの子】』の潘めぐみ、アーニャ役を『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』など話題作への出演が続くファイルーズあい、マティ役を『ハンター×ハンター』や『チェンソーマン』の姫野役などの伊瀬茉莉也が務める。このほか子安武人や荻原聖人、坂本真綾らも吹替えを行う。監督はS・J・クラーソン監督は、『マーベル/ジェシカ・ジョーンズ』や『コラテラル 真実の行方』を手掛けたS・J・クラーソン。「全ての運命が彼女から始まる」と意味深な言葉を残しており、これまでにないマーベル映画を期待できそうだ。映画『マダム・ウェブ』あらすじ生死を彷徨う事故をきっかけに、未来予知の能力を手にしたのちのマダム・ウェブことキャシー。ある日、キャシーは偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される未来を見たことから、それが未来に起きる出来事だと確信したキャシーは、少女たちを守ることに。助けることを決意。未来が見えるという不思議な力を使い何度も危機を回避するが、謎の男はどこまでも追ってくる。男の目的は一体?そして、少女たちの使命とキャシーの能力の秘密が明らかになっていく。【作品詳細】映画『マダム・ウェブ』公開日:2024年2月23日(祝・金)監督:S・J・クラーソン出演:ダコタ・ジョンソン、シドニー・スウィーニー、セレステ・オコナー、イザベラ・メルセド、タハール・ラヒム、エマ・ロバーツ、アダム・スコット日本版吹替えキャスト:大島優子、潘めぐみ、ファイルーズあい、伊瀬茉莉也、子安武人、萩原聖人、坂本真綾配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント原題:MADAME WEB
2023年11月19日デンゼル・ワシントンが主演する映画『イコライザー THE FINAL』より、デンゼルとダコタ・ファニングの本編映像が公開された。本作は、デンゼル演じる元CIAトップエージェントのロバート・マッコールが、世の悪を完全抹消する闇の仕事請負人(通称:イコライザー)として暗躍する姿を描いたアクション映画のシリーズ最終章。アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町で引退生活を送っていたマッコールだが、よそ者の自分に身内のように接してくれた町の人々がイタリアンマフィアの恐怖に怯える姿を目の当たりにし、怒りが爆発。マフィアに対してシリーズ史上最も激しい正義の鉄槌を下す。公開されたのは、主人公のマッコールと物語のキーパーソンとなるCIAの若手捜査官エマ(ダコタ・ファニング)が初めて実際に顔を合わせる重要なシーン。お互いに挑みあうかのような不思議なやり取りは、まるで猫とネズミの追いかけっこのよう。そんな息の合った絶妙なシーンが生まれたのは、長い付き合いから生まれたデンゼルとダコタの信頼関係があったからこそ。2人は、サスペンス映画『マイ・ボディガード』(2004) で共演しており、今回19年ぶりに同じ作品で顔を合わせた。当時わずか9歳の少女だったダコタもすっかり大人の女性となり、デンゼルも掛け合いを心から楽しんでいるようで、撮影現場では2人が笑いあい、よく話し合ってシーンを作りあげている姿が見かけられたという。『イコライザー THE FINAL』本編映像<マッコールはC2つL2つ>編<作品情報>『イコライザー THE FINAL』公開中公式サイト:
2023年10月10日A24が、今年3月に発売されたパリス・ヒルトンの回顧録「Paris: The Memoir(原題)」をドラマ化することが分かった。「Entertainment Weekly」が報じた。脚本家、キャストは未定だが、ダコタ&エル・ファニングが姉妹で設立した「Lewellen Pictures」を通じて製作総指揮を務める。また、パリス自身もブリタニー・カーハン・ウォード(「THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~」)らと共に製作総指揮に名を連ねているという。これまでパリスは「シンプル・ライフ」「The World According to Paris」などのリアリティー番組に出演したり、『パリス・ヒルトンの真実の物語』『アメリカン・ミーム』といったドキュメンタリー番組が作られたことはあったが、自身の人生がテレビドラマ化されるのは初めて。原作となる回顧録は、パリスが10代の頃に寄宿学校で受けた性的虐待、性犯罪スキャンダルで現在服役中の元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインと遭遇した恐ろしい出来事など、暗い過去にも踏み込んだ内容となっている。製作総指揮の一人を務めるエルは、以前からパリスの大ファンであることを公言し、「シンプル・ライフ」時代のパリスに扮した姿をインスタに載せたことがある。「パリス・ヒルトンが大好きなんです。何度かお会いしたことがありますが、最高にやさしくてクールな人です」と「W」誌で語ったこともあった。(賀来比呂美)
2023年10月06日デンゼル・ワシントン主演大ヒットアクションシリーズ『イコライザー THE FINAL』より特別映像が解禁された。アカデミー賞受賞の名優デンゼル・ワシントン演じる元CIAトップエージェントのロバート・マッコールの活躍を描く本シリーズがついに最終章を迎える。本作でマッコールの過去に深く関係するキーパーソン、謎のCIA捜査官エマ・コリンズを演じるのは、『マイ・ボディガード』でデンゼル・ワシントンと共演したダコタ・ファニングだ。幼いころからTVドラマやCMに出演し、7歳の時に出演したショーン・ペン主演の映画『I am Sam アイ・アム・サム』(2001)で、その天才的な演技力と愛らしさで観客の心を鷲掴みにし、その年の各種新人賞を総なめにしたダコタ・ファニング。その後もデンゼル・ワシントンと共演した『マイ・ボディガード』(2004)、トム・クルーズと共演した『宇宙戦争』(2005)など大物との話題作が続き、子役として活躍したのち、大人になってからはガールズロックバンド「ザ・ランナウェイズ」の伝記映画『ランナウェイズ』(2010)、『ブリムストーン』(2016)、『オーシャンズ8』(2018)などに出演し24年にも及ぶ芸歴の中で着実にキャリアを積み上げてきた。デンゼルとは『マイ・ボディガード』以来実に19年ぶり2度目の共演となるが、デンゼルの娘と仲が良く最初の共演後からずっと2人は連絡を取り続けているそう。久しぶりの共演についてダコタは「(『マイ・ボディガード』での共演から)ほぼ20年が経っています。私は子供でした。でもあれは忘れるような経験ではありません。そして再び彼と仕事をするのはとても面白かったですね。二度目も同じように感じました。つまり私の体が同じ感覚を覚えたのです。それは何年も前に感じた感覚で、今でも覚えています。例えば興奮や少しばかりの緊張、できるだけ準備しておきたいという意欲です。彼は間違いなく、常に張り詰めた気持ちにさせる俳優です」と本作の貴重な撮影をふり返る。「私のお気に入りの瞬間が、デンゼルと一緒だったシーンなのは確実です。彼はいつも私によくしてくれるし、親切です。これほど長い間、私を知ってくれているので絆があると感じています。2人で話したり、近況を報告し合ったりするようになった、それもイタリアでです。私はそんな瞬間が気に入りました。大抵の人は一度は彼と働くのが夢でしょう。私の人生では異なる段階で二度、彼と仕事ができて、それは本当にご褒美でした」と19年越しの待望の再共演に喜びを溢れさせた。また、解禁された特別映像では監督のアントワーン・フークアが「デンゼルとダコタの共演は楽しかった」と笑顔でふり返り、それに対してダコタも「デンゼルと再共演したかった。何が何でもね。夢が叶った!」と興奮気味にコメント。すると、心の底から嬉しそうなデンゼルが照れ隠しで「本当か?“私の役だ”と確信してただろ」と茶化すなど、画面越しからも雰囲気の良さが伝わってくる場面も。マッコールの知られざる過去に深く関係するキーパーソンとなるエマ。そんな彼女の正体はいかに?そしてダコタとデンゼルの再共演にぜひ注目してほしい。『イコライザー THE FINAL』は10月6日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:イコライザー THE FINAL 2023年10月6日より全国にて公開
2023年09月30日エル・ファニング主演の配信ドラマシリーズ『THE GREAT〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』がキャンセルされた。アメリカで同シリーズを配信するHuluの決断。アメリカでは今年5月に第3シーズンが配信されたが、第4シーズンは作らず、このまま終わる。ファニングは昨年のエミー賞でコメディシリーズの主演女優部門、ニコラス・ホルトは主演男優部門に候補入り。いずれも受賞を逃したが、衣装部門で受賞した。今年のエミー賞にも衣装部門で候補入りしている。ファニングの最近作は、『選ばなかったみち』。次は姉ダコタと姉妹を演じる『The Nightingale』を製作する予定。文=猿渡由紀
2023年08月31日エル・ファニングが『I am Sybil』に主演することがわかった。実在した多重人格障害を持つ女性の物語。過去にも映像化されているが、この映画は2011年に出版されたデビー・ネーサンのノンフィクション本にもとづくようだ。主人公を診察する精神科医の役は、サラ・ポールソンが演じる。監督はオーストラリア人のミラ・フォークス。ファニングは、この後、姉ダコタ・ファニングと共演する『The Nightingale』や、ティモシー・シャラメ、ベネディクト・カンバーバッチと共演するボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown』などの撮影が控えている。最近作は配信ドラマ『THE GREAT〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』。文=猿渡由紀
2023年06月06日カルティエは、グローバルアンバサダーであり「グラン ドゥ カフェ」コレクションの顔である女優、エル・ファニングを起用した「グラン ドゥ カフェ」のキャンペーンを公開しました。Alex Prager © Cartierあらゆるものに、そして思いがけないところに美を見出すカルティエは、確かな目と好奇心によって、日常のものとプレシャスなものを結び付け、尽きることのない自然のボキャブラリーにジュエリーのインスピレーションを見出してきました。そして、一粒のコーヒー豆から着想を得て生まれたのが「グラン ドゥ カフェ」コレクションです。Joan Braun © Cartier1938年にカルティエで登場したコーヒー豆のモチーフは、1950年から60年代にかけて人気を博しました。その名声の確立に寄与したのがジャンヌ・トゥーサンとグレース・ケリーです。当時カルティエのクリエイティブディレクターを務め、確固たるスタイルを持っていたジャンヌ・トゥーサンは、コーヒー豆の外観に豊かなアイディアを見出し、デザインとしての価値を追求しました。一方、女優から公妃となり、カリスマ的なオーラを放っていたグレース・ケリーは、「グラン ドゥ カフェ」に魅了され、モナコ大公レーニエ3世との結婚の際にそのジュエリーを身に着けました。以降、グレース・ケリーは、モナコとフレンチリヴィエラ、そして50年代のゴージャス シックを結び付けたこのクリエイションの最も魅力的な女性像であり続けています。Joan Braun © Cartierグレース・ケリーにオマージュを捧げるために、カルティエは、コレクションのコードに共鳴する感性を持ったアメリカ人の映画監督アレックス・プラーガーにキャンペーンムービーの制作を依頼しました。光を巧みに使用した彼女の作品を通じて、50年代のグラマラスなエスプリを現代的な様式で表現します。エレガントでミステリアスな女性をいくつものカットで追いかけるトレーラービデオの最後に、映画館に現れるのはスクリーンの中にいた女性と同じ女性。その瞬間に時が止まり、過去と現在がひとつになります。メゾンのアーカイブを基に、時を超えてさまざまな表現で発展する「グラン ドゥ カフェ」コレクションは、日本では、カルティエ 銀座ブティック、カルティエ 名古屋店、カルティエ ブティック 阪急うめだ本店、公式オンラインブティックにて6月中旬より発売予定です。お問い合わせ :カルティエ カスタマー サービスセンター0120-301-757
2023年06月02日24日(現地時間)、デンゼル・ワシントンが主演作『The Equalizer 3(原題)』を引っ提げ、アントワーン・フークア監督、共演者のダコタ・ファニングとラスベガスで開催中のシネマコンに出席した。同作を配給するソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのプレゼンテーションにて生涯功労賞を受賞し、観客席からスタンディングオベーションを受けるというサプライズがあった。トロフィーを授与したのはフークア監督。シネマコンは毎年春に全米劇場所有者協会が主催しているコンベンション。デンゼルは観客席に座っている業界人たちに「私たちは、みなさんがいなければなにもできません。みなさんのためにここにいるのです。みなさんのおかげでここにいるのです。心から感謝しています。こんなにも祝福を受けて」とスピーチした。『The Equalizer 3』は今秋、全米公開予定。シネマコンでのプレゼンテーションをきっかけに最新予告編が公開された。(賀来比呂美)
2023年04月26日長年に渡りグッチのコレクションの主力のひとつであり続けているジャッキーバッグは、時代とともに進化を遂げながらブランドのアイコンとしての地位を確立しています。1961年に誕生して以来、多くのセレブリティに愛用され、その洗練された姿は永遠にこのバッグに結び付けられることになりました。Courtesy of Gucciダコタ・ジョンソンを起用したグッチの最新広告キャンペーンは、時代を象徴するアティテュードとの出会いとともに進化を続けてきたこのハンドバッグ ラインの歴史をたたえながら、新たなチャプターの幕開けを告げます。Courtesy of Gucciダコタ・ジョンソンはさまざまなバージョンのジャッキー 1961ハンドバッグを手に、ロサンゼルスでの日常の一瞬一瞬を自分らしく過ごしています。グレン・ルックフォードが撮影を手がけたムービーとビジュアルは、自然な瞬間を捉えたスナップショットで多様性とタイムレスなエレガンスを映し出し、さまざまな時代にさまざまな個性と共存してきたジャッキーバッグの伝説にオマージュを捧げています。Courtesy of GucciThe Jackie 1961常に時代を象徴し存在感を発揮してきたジャッキーバッグの最新スタイルであるジャッキー 1961は、洗練されたシルエットとユニバーサルなアティテュードを備え、グッチの伝統に新たな息吹をもたらすハンドバッグ ラインとして登場しました。ミニ、スモール、ミディアムの3サイズで幅広いカラーを揃えてデザインされ、多様性あふれるラインナップを展開しています。そのクリーンなシルエットは、ジャッキーバッグを特徴づけるピストンクロージャーがアクセントとなり、ナチュラルなグレインレザー、パテントレザー、プレシャスレザー、グッチを象徴するGG スプリーム キャンバスといった素材そのもののクオリティが際立ちます。レザーまたはチェーンの取り外しが可能な長めのショルダーストラップが付属し、さまざまな持ち方やルックを叶える実用性を高めています。ジャッキー 1961ラインは、コレクション毎に新たな素材やディテールでアップデートされ、2023年クルーズ コレクションでは、ラフィアやストローに加え、タペストリー パターンがあしらわれたベルベット素材のモデルも登場します。Courtesy of Gucci1961年に誕生したジャッキーバッグは、グッチの名を世界に知らしめた1960~70年代のジェットセッターたちのライフスタイルの象徴となりました。1999年と2009年にも、このシグネチャー スタイルが新解釈されてアップデートしました。コンテンポラリーな感性とアティテュードにあふれるジャッキー1961は、どんなワードローブにもフィットしながら、既成概念を覆す新しい個性を表現しています。広告キャンペーン クレジットArt Director: Christopher SimmondsPhotographer & Director: Glen Luchford音楽クレジット“Feel The Pain”Performed by Dinosaur Jr.(J. Mascis Jr.)© Spam As The Bread Music / BMG BlueCourtesy of BMG Rights Management (Italy) srl and Cherry Red Records#GucciJackie1961GUCCI1921年、フィレンツェで創設されたグッチは、世界のラグジュアリーファッションを牽引するブランドのひとつです。ブランド創設100周年を経て、グッチはクリエイティビティ、イタリアのクラフツマンシップ、イノベーションをたたえながら、ラグジュアリーの再定義への歩みを続けています。グッチは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー、アイウェアの名だたるブランドを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループであるケリングに属しています。お問合せ先グッチ ジャパン クライアントサービス 0120-99-2177www.gucci.com
2023年01月10日エル・ファニングとニコラス・ホルトが共演、女帝エカチェリーナの愛と欲望の生涯を描く海外ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~ シーズン 2」。5月9日(月)より「スーパー!ドラマTV#海外ドラマ☆エンタメ」にて独占日本初放送されることに合わせ、主演と製作総指揮も務めるエルのインタビューが到着した。ピョートル3世から帝位を奪って女帝として名を馳せたエカチェリーナ2世が主人公の本作は、“時々真実の物語”と副題にある通り大胆なフィクションで構成された宮廷ドラマ。シーズン1はエカチェリーナが夫ピョートルから政権を奪うべくクーデターを起こすまでが描かれたが、シーズン2では彼女がいよいよロシア皇帝の座を手に入れ理想の国づくりに取り掛かり、宮廷闘争を生き抜き人生初めての出産に臨むことに。女帝となったエカチェリーナの様々な挑戦を描く第二章はさらなるスリルと笑い、感動と驚きが待ち受けている。ーーシーズン2では、権力者となった後のエカチェリーナを演じる上で、シーズン1と演技方法に変わったところは?エル:演技方法は変わっていませんが、エカチェリーナはシーズン1の頃から大きく成長していると思います。シーズン1では、とても繊細で、ロマンチストな若い少女でした。そこから、冷酷で力強いリーダーになっていく様子が描かれました。シーズン2では、彼女がついに念願叶って権力を得た状態から始まります。シーズン2の彼女のテーマは、その権力をどう使うのか?ということ。彼女はこのシーズンで、この国を変えられるのかということを試みていき、そこでは様々な困難や障害にぶつかっていくことになります。私もエカチェリーナと共に成長したので、演技方法を変える必要はありませんでした。彼女のように自信もつけましたし、演技を通じて多くを学びましたからね。ーーシーズン1を終えて見つけた、作品の新しい一面は?エル:このドラマで私たちはギリギリの綱渡りをやっていると思います。ダークでひねりの効いたコメディでありながら、ハラハラドキドキのエモーショナルなドラマでもある。だから、私を含めたキャスト全員、綱渡りをやっている感覚です。皆さんにも、このドラマの作風を気に入っていただけたら嬉しいです。独特の世界観だと思います。コメディ要素の場面は慣れるまで大変でしたが、シーズン1でコメディへの適応方法を身につけたので、今では自信があります。コメディとのバランスの取り方は、ピョートル役のニコラス・ホルトにも随分助けてもらっています。彼はコメディのリズムやタイミングの配分が上手ですから、私たちキャストは彼からたくさん学びました。ーーニコラス・ホルトといえば、シーズン2からは彼も製作総指揮として参加したが?エル:素晴らしいですよ。彼のことは人として大好き。彼はとても特別で、このシリーズを一緒にやるなら、彼以外考えられない。すごく仲良しで、一緒にいると安心できるし、お互いに支え合っていると思います。彼、シーンやキャラクターについても素晴らしいアイデアも思いつくんです。彼の演じるピョートルは本当にすごいんですよ。脚本でピョートルを読んだ時は「彼のこと嫌いだな」って思うけれど、ニック(ニコラス・ホルト)が演じたら好きになっちゃう。すごく魅力的で、私ですら「死なないで!エカチェリーナに殺させるなんて無理!」って思ってしまう(笑)。特にシーズン2ではラブストーリーもあって、ストーリーも複雑になっていきますから、今まで以上のものが観られます。ニックもこの業界での仕事が長いんですよね。私もニックも子役として育ったから、現場への向き合い方もすごく似ているし、仕事のやり方もすごく似ている。彼はすごくスマートで、彼がプロデューサーとして参加してくれて幸せです。ーーエカチェリーナは妊婦となったが、これによって夫との関係は変わる?エル:家族や、親になっていくということは、まさにシーズン2の大きなテーマです。このシーズンでは、ジリアン・アンダーソンがエカチェリーナの母親役で参加しているのですが、母親と一緒にいるエカチェリーナの姿も見られます。エカチェリーナが子を設け、母親になっていく姿が描かれますよ。彼女は妊婦でありながら、国の母でもあります。エカチェリーナはそういったことに向き合うのですが、これは演じていて楽しかったですね。私は妊娠したことがありませんし、出産も経験していませんから、演技に不自然なところはないか、自分の母親にいろいろ聞きました。メイクアップ部門には膨らんだお腹の装具を作っていただいて付けていたんですが、それが重たいので、キャラクターの身体面を理解するのに役立ちました。シーズン2での私は、ほとんど妊婦の状態です(笑)。ーー当時の宮廷で、妊婦はどのように過ごしていたのか。エル:トニー(・マクナマラ、脚本家)は史実を時々取り入れています。当時は、お腹の周りにコルセットをつけていたそうですよ。最初に聞いた時は信じられませんでしたね。痛すぎるでしょって。劇中ではエカチェリーナの出産シーンがあるんですが、宮廷にいる全員の前でお産をしなくちゃいけないんですね。当時はそういうやり方だったそうです。妊婦の女性にとってどれほど屈辱なことだったか、想像もつきません。良いことではなかったと思います。辛かったと思う。ーーシーズン1から製作総指揮として関わってきて2シーズン目となるが?エル:誇らしいです。このドラマへはすごく熱心に取り組んでいます。ドラマの立ち上がりから参加していて、それが形になっていき、どんどん成長していくのを見てきていますから。新型コロナウイルスのパンデミックが始まった頃に、姉(ダコタ・ファニング)と製作会社を一緒に立ち上げたこともあるので、プロデュース業へのやる気も増しています。このドラマで2シーズンを手掛けたことで、自信もつきました。プロデューサーとして成長したと思います。編集の工程も見て、意見も出すようになりました。こういった製作舞台裏に携わったことで、より細かなところにも気を配れるようになりました。そういった気付きが、私にとっては貴重でしたね。ーーシーズン3も決定している本作。エカチェリーナは少女から強い女性へと急速に成長していった今後は、どのような表現が見られる?エル:彼女のさらなる成長をどのように見せるかは、私たちにとっても挑戦でした。彼女は非常に強い女性に成長しましたから、次のシーズンでもどう変わっていくのだろうかと考えています。今の時点で、不思議なことに彼女はピョートルのようになることがあります。冷酷な暴君みたいになることがあるんですよね。そんな彼女を演じるのも好きです。このドラマはフェミニストの物語でもありつつ、彼女は常に正しい答えを持ち合わせているわけではない。今でも学習や成長の途中にあるんです。彼女には少しエゴがあって、それを抑えなければいけない時があるし、頑固なところもある。彼女のそんな一面が、今後はもう少し出てくるかもしれませんね。ーーこれまでのエカチェリーナの人生観についてどう思うか、彼女から学んだことは?エル:彼女はどんなことにも「ノー」と言わないですよね。このドラマのテーマは、運命を全うして、心の声に従うということ。彼女から学んだことはたくさんあります。特にこの業界では「ノー」を突きつけられることが多いのですが、それでも頑張って続けていかなければいけない。エカチェリーナはそういう意味で、自分の心に従っていて、それがこのドラマの美しいところです。ーー日本での思い出は?エル:ええと、沢山あります。しばらく前ですけど......、ショッピングが楽しかった。私、お買い物大好きなんです。どこに行ったんだっけな?とにかく沢山買い込みました。それから素晴らしいディナーも。本当に素晴らしいディナーでした。特に思い出されるのはそれですね......。あっ、プレミアイベントが素晴らしかったんです!『マレフィセント』のプレミアで一番素晴らしかった。人が多くて、本当に大勢だったんです。映画を再現して、スモークが焚かれて、ドラゴンが出てきて、アンジェリーナ(・ジョリー)が台座にいて。すっごく楽しかった。忘れられません。まるでディズニーランドでした。ーー最後に、日本のファンにメッセージを!エル:日本の皆さんが大好きです。エカチェリーナのことも好きになっていただけたら嬉しいです。シーズン2も、前シーズン同様楽しんでくださいね!「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~ シーズン2」は5月9日(月)より【二カ国語版】毎週月曜日22時~ほか、【字幕版】毎週月曜日24時~ほか「スーパー!ドラマTV#海外ドラマ☆エンタメ」にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年05月04日エル・ファニング主演、ニコラス・ホルト共演のブラックユーモアをちりばめた宮廷ドラマ「THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~シーズン2」が、海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV#海外ドラマ☆エンタメ」にて5月9日(月)より独占日本初放送決定。エルとニコラスからコメントも到着した。映画『女王陛下のお気に入り』の脚本家トニー・マクナマラが企画・脚本・製作総指揮を務める本作は、理想を夢見る少女エカチェリーナが国外から嫁ぎ、女性としてはロシア史上最長在位を記録する女帝となる生涯を描く宮廷ドラマ。歴史的史実をベースに、架空の物語などを盛り込み、ブラックユーモアをちりばめながら、史実とフィクションが絶妙にマッチングしたストーリーが展開する。シーズン1は、第72回エミー賞(2020)コメディシリーズ部門監督賞と脚本賞にノミネート、第78回ゴールデン・グローブ賞(2021)ではミュージカル・コメディ部門作品賞、さらに第28回全米映画俳優組合賞(2022)ではコメディ部門でアンサンブル賞(作品賞)、主演のエルが女優賞にノミネートされるなど高く評価を集め、今年の1月にはシーズン3への更新も正式に決定している。シーズン1キャストは、シーズン1に続き、主人公のエカチェリーナ2世をエル、彼女の夫であるロシア皇帝ピョートル3世役をニコラスが演じ、息ぴったりの演技を披露。日本語吹き替えには人気声優の早見沙織、関智一も続投する。また、新たなキャストとして「セックス・エデュケーション」「X-ファイル」で知られるジリアン・アンダーソンがエカチェリーナの母親ヨハンナ役を、『ハリー・ポッター』シリーズのルシウス・マルフォイ役で知られるジェイソン・アイザックスがピョートルの父親ピョートル大帝役を演じることも話題を集めている。待望のシーズン2では、宮廷内での陰謀と策略がさらに過熱していく中、エカチェリーナがついに「ザ・グレート」の称号を手に、権力を握っていく様子が描かれる。そしてシーズン1のラストで明らかとなった、エカチェリーナの妊娠によってピョートルとの関係、さらにそれぞれの政治的思惑にどう影響していくのかも、見どころになっていく。エル・ファニング(女帝エカチェリーナ)是非楽しんでくださいね! 放送開始までたくさんお待ちいただいてありがとう。待つだけの価値はあると思いますよ!ニコラス・ホルト(ピョートル3世)キャラクターたちのシーズン2での行方を楽しんでもらえたら嬉しいです。衝撃と、新たなサプライズがたくさんありますよ。ピョートルとエカチェリーナの関係性の発展もすごく楽しいです。シーズン1同様、皆さんに気に入っていただけることを祈っています。ストーリー理想を夢見るロマンチックなエカチェリーナは、気まぐれな皇帝ピョートルとお見合い結婚をするためロシアへやってくる。愛に溢れた輝かしい生活を思い描いていたが、一歩足を踏み入れるとそこは危険で堕落に満ちた保守的な世界だった。やがてそんな世界を変えようと決心し、夫ピョートルから帝位を奪うため次々と周りを味方につけ、ついにクーデターを起こすことに。ピョートルを殺すことはならなかったが帝位を譲るという契約を得ることに成功し、「ザ・グレート」の称号を手に入れたエカチェリーナ。権力を手にした彼女はピョートルとの関係、様々な政治的な思惑にどう立ち向かっていくのか!?愛に生きる女性、教師、統治者、友人、ファイターなど一生を通して様々な顔を見せてきた女帝エカチェリーナの人生を、時に史実を交えながら現代風に再現した“フィクション”ストーリー。「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~ シーズン2」は5月9日(月)より【二カ国語版】毎週月曜日22時~ほか、【字幕版】毎週月曜日24時~ほか「スーパー!ドラマTV#海外ドラマ☆エンタメ」にて放送。「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~ シーズン 1」は4月1日(金)より【二カ国語版】毎週月曜~金曜27時~アンコール放送開始。(text:cinemacafe.net)
2022年03月15日ハビエル・バルデムとエル・ファニングが父娘役を演じる、サリー・ポッター監督作『選ばなかったみち』より、エル演じる“モリー”にまつわるキャスト&監督のコメントと場面写真が解禁された。本作は、かつて選ばなかった人生を幻想として見る認知症の父親と、そんな父に寄り添おうとする娘の姿を描く感動作。監督のサリー・ポッターが自身の弟が若年性認知症と診断され、介護した経験を基に作り上げた。エル・ファニング演じるモリーは、記者として忙しい日々を送る女性。この日、大事なプレゼンに参加することになっているが、レオが行く先々で面倒を起こし予定通りにいかず、思わず苛立ちを募らせる。それでも父に対して強い愛情を持ち寄り添うことを諦めない、どこか陽気さと強い信念を感じさせるキャラクターだ。解禁となった場面写真では、劇中の重要シーンのひとつでモリーがレオを真っすぐに見つめ大粒の涙を流す様子や、お揃いのパンツを身にまとい父に優しい表情を向ける様子、仕事の電話の傍らで父の様子を気遣う様子などを捉えている。サリー・ポッター監督は、モリーという物語において重要なキャラクターのキャスティングは、レオを演じるハビエルと同じぐらい重要な作業であると考え、『ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界』でタッグを組んだ信頼のおけるエル・ファニングに出演オファー。エルは即答で出演を決めたという。エルは、「モリーは私が今まで演じてきた多くの役柄とは違っていて、キャリアとしても新しい試みになります。“病気を扱う映画”はこれまでにも沢山ありますが、この映画はそうではありません。それらとは違う、病気に苦しむ人とそれをケアする人との間にある関係性に焦点を当て、美しい視点から描いていきます。とても希望に満ちているんです」と本作を語る。「私は家族の誰かの世話をした経験がありません。この脚本を読んだときは何ともいえない感情を持ち、衝撃を受けました。脚本をもらう前からサリーとは話をしていましたが、私にはこの経験が必要だということが、サリーにはわかっていたんだと思います。私もこの経験が必要だったのです」と本作に向き合った心情を明かした。監督は、モリーというキャラクターについて「愛情に突き動かされて父を支えたいと心から思っている人物にしたいと思いました。その一方で、モリーがこれから自分のキャリアやひとりの人間としての人生を築いていく若い女性であり、そこから生まれる葛藤もしっかり感じさせなければなりませんでした」と語る。その上で、「それをポジティブな形で感じられるかも重要です。エルなら遊び心があり、軽快さや楽しさを持ち合わせたような演技をすることができますから。シーンの始めで感情をさらけ出した後、終盤には、再び心の扉を閉じて笑い声を上げたりクスクスと笑ったりすることができるのです。彼女がトラウマをさらけ出すシーンを演じた後に、“はー、気分がすっきりした!”なんて言う姿には驚かされます」とキャスティングの理由と役者としての魅力を語る。ハビエルは、本作が初共演となったエルについて最も衝撃を受けたこととして、カメラが回っている間に、自分とともに自由に演じることについて乗り気な姿勢を見せたことを挙げる。「エルは演技中に何が起こっても準備万端という感じで、私にはそれがとても助かりました。レオの症状のひとつに、予想できない行動を起こすというものがあります。演じる私が次に何をするのか分からないという状況の中、共演相手がそれに対してオープンであると分かっていれば、こちらも自由に演じられますから」と称える。それに対して、エルは、ひとりの役者としてハビエルを見るのではなく、モリーとして反応することを常に心がけていたという。これについて、「ハビエルと私は、自分たちのシーンに関して前もってそれほどたくさん話すことを望みませんでした。モリーとレオの関係はかけがえのない繊細なもので、普段やるほどのリハーサルもしていません。私がしなければならなかったことの多くがハビエルへの反応だったし、モリーがその瞬間に感じることは何かと考えていたのです」とふり返っている。『選ばなかったみち』は2月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:選ばなかったみち 2022年2月25日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020
2022年01月31日今年のサンダンス映画祭では、ダコタ・ジョンソンが主演とプロデューサーを兼任する映画が2本上映された。タイトルは『Cha Cha Real Smooth』と『Am I OK?』。ジョンソンは、最近、友人ロー・ドネリーと、プロダクション・カンパニー「ティータイム・ピクチャーズ」を立ち上げたところ。この2本は、最初の長編作品となる。『Cha Cha Real Smooth』でジョンソンが演じるのは、若くして出産したシングルマザー、ドミノ。彼女は弁護士と婚約しているのだが、大学を出たばかりでバイト生活をしている心優しい青年アンドリュー(クーパー・レイフ)とも仲良くなっていく。監督、脚本を務めるのはレイフ。ドネリーとレイフが初めてミーティングを持った時は、まだ基本的なコンセプトしかなかったものの、ドネリーとジョンソンは気に入り、そこからプロジェクトを育てていくことになった。ジョンソンがドミノを演じることは最初から決定していたが、誰がアンドリューを演じるのかについては、途中違ったアイデアも出たという。しかし、このキャラクターはとてもレイフ自身を反映しているため、彼がやるということでみんなが合意したとのことだ。一方、『Am I OK?』で演じるルーシーは、人生で彼氏がいたことのない女性。好意を寄せてくれる男性がいるのに、自分のせいでそれ以上に進めない彼女は、大親友ジェーン(ソノヤ・ミズノ)が昇進して海外に転勤するとわかった時、レズビアンであることを初めて自覚する。監督は、同性婚カップルであるステファニー・アリンとティグ・ノタロ。上映後のヴァーチャル会見で、「どのように役作りをしたのか」と聞かれたジョンソンは、「練習のために、コロナ中にもかかわらずいろんな女性といちゃいちゃしてみたわ」と冗談を言って笑わせた。だが、その後はシリアスになり、「女性が30歳になっても本当の自分がわかっていないという人はたくさんいる。私は、人は一生成長し、変化していくものだと考えたい。でも、そういう映画はあまり見ない」と、この映画を製作した理由を語っている。ジョンソンとドネリーの最初の作品がどのように受け入れられるのか、また今後彼女らがどんな作品を手がけていくのかに注目したい。文=猿渡由紀
2022年01月26日ハビエル・バルデム×エル・ファニング初共演、サリー・ポッター監督の実体験に基づいた父の幻想と娘の現実を描いた『選ばなかったみち』より新場面写真9点が解禁された。人生の岐路で自分の選んだ道は正しかったのか、もしも別の選択をしていたら…?本作は、胸の奥底にしまい込んだ過去の大切な出来事や記憶を繋ぎながら、人生の奥深さに迫る感動の問題作。娘モリー(エル・ファニング)が、ニューヨークのアパートでひとり暮らしをしている父レオ(ハビエル・バルデム)を病院へ連れていくため彼を訪ねる朝から、翌朝までの24時間を描く本作。ひとりでは日常生活もままならないレオが幻想として見る“自分がかつて選ばなかった人生”と、モリーが直面する厳しい現実が交錯しながら進んでいく。解禁となった場面写真のうち、レオの故郷メキシコで同じ心の傷を抱える初恋の女性ドロレス(サルマ・ハエック)との場面、作家活動に行き詰まり一人旅したギリシャでリラックスした表情を浮かべているのは、彼が見ている幻想を写し出した場面だ。それらのシーンからはレオが躍動的で強い意志を持つ人物であると感じさせるが、モリーが手を取り並んで歩く姿、別れた妻リタ(ローラ・リニー)を見つめる朦朧としたような表情、毛布にくるまれ小さく縮こまる姿は、ニューヨークで力なく生きる実際の様子を切り取っている。それぞれのシーンで見せるレオの様子や表情が対照的であることに注目したい。そんな父に寄り添おうとするモリーが見せる、動揺しながら電話をする様子や、清々しい表情が印象的だ。この場面写真からも感じられるレオの心の奥の自由について、サリー・ポッター監督は、「この物語は、認知症を患う弟ニックの傍らで思いついたものです。彼の目をのぞき込むと、どこか別のところへ行き、心の奥では何かを体験しているようでした。別の現実へ自由に出入りする能力を持っているのではないかと思えました。そこで、レオを中心に彼の複雑で個人的な旅について書き進めたのです」と語っている。『選ばなかったみち』は2022年2月25日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:選ばなかったみち 2022年2月25日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020
2021年12月29日ハビエル・バルデムとエル・ファニングが初共演、『耳に残るは君の歌声』『ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界』を手掛けたイギリスを代表する女性監督サリー・ポッターが、実弟の若年性認知症に寄り添った経験を基に描いた『選ばなかったみち』。この度、予告編とポスタービジュアルが解禁となった。娘モリー(エル・ファニング)が、ニューヨークのアパートでひとりで暮らす父レオ(ハビエル・バルデム)を病院へ連れていくために彼を訪ねる、ある朝の様子から始まる予告編。しかし、2人は意思の疎通もままならない。レオのケアのために、モリーは仕事の重要なプレゼンを当日に控えながら予定を何度も変更せざるを得ない…。映像は、レオがかつて選ばなかった人生――初恋の女性(サルマ・ハエック)と出会った故郷メキシコ、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャ――を彼の幻想として捉え、一緒にいるはずなのに2人が見ている全く別の景色を交差させながら進んでいく。厳しい現実に押しつぶされそうになるモリーだが、父に寄り添い手を握り続ける。ニューヨークから移りゆく、レオの幻想として繰り広げられるメキシコの荒野や灯火、ギリシャの広大な海…どこか夢幻的な映像美にも注目だ。ビジュアルは、モリーがレオの頬に手を置き優しい笑顔を向け、父と真っすぐ見つめ合う本作の印象的なシーンを配置。<あの日、あの時、あの瞬間――歩んでいたかもしれない人生に、会いに行く。>と、主人公レオが劇中繰り広げる心の旅を代弁する言葉が綴られている。レオが幻想として往来する世界は、人生の岐路でもしも別の選択をしていたら、たどったであろう人生なのかもしれない。ポッター監督は、「私はこの映画を、人生の奥深さに迫る作品にしようと考えていました。悲しい場面もありますが、一筋の光が与えられればと思いました。観客の皆さんには、レオの物語を通して、複雑で神秘的な自分の人生を追い求めてもらえたらと願っています」とコメントしている。『選ばなかったみち』は2022年2月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:選ばなかったみち 2022年2月25日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020
2021年11月25日第70回ベルリン国際映画祭コンペ部門出品作品、ハビエル・バルデムとエル・ファニングが初共演した映画『選ばなかったみち』(原題:The Roads Not Taken)が、来年2月25日(金)より日本公開されることが決定した。ニューヨークに住むメキシコ人移民レオは、作家であったが認知症を患い、娘モリーやヘルパーとの意思疎通も困難な状況になっていた。ある朝、モリーはレオを病院に連れ出そうとアパートを訪れる。モリーが隣りにいながらも、レオは初恋の女性と出会った故郷メキシコ、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと彼女とは全く別々の景色をみる――。認知症を患ってしまうレオを演じたのは、『ノーカントリー』や『それでも恋するバルセロナ』、現在公開中の『DUNE/デューン 砂の惑星』にも出演するハビエル。ハビエル・バルデム娘のモリーは、『マレフィセント』シリーズや『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』のエルが演じ、父娘役で初共演。そしてほかにも、ローラ・リニー、サルマ・ハエックら実力派が脇を固めた。エル・ファニング人生の岐路で自分の選んだ道は正しかったのか、もしも別の選択をしていたら?胸の奥底にしまい込んだ過去の大切な出来事や記憶を繋ぎながら、人生の奥深さに迫る感動の問題作を手掛けたのは、『耳に残るは君の歌声』『ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界』のサリー・ポッター監督。自身が脚本も手掛け、実弟の介護経験から着想を得て生まれた意欲作となっている。『選ばなかったみち』は2022年2月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:選ばなかったみち 2022年2月25日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020
2021年10月28日2015年に「Esquire」誌に掲載され全米雑誌大賞を受賞したエッセーを、ケイシー・アフレック、ダコタ・ジョンソン、ジェイソン・シーゲルの共演で映画化した『Our Friend/アワー・フレンド』。この度、原作者マシュー・ティーグからキャスト陣へのインタビューコメントが到着した。実体験を正直なまでに、そして斬新な切り口で綴られたマシューのエッセーが大反響を呼び、映画化された本作。「方々から映画化の話が舞い込んできたけど、はじめは『自分だけのものにしておきたい』と思っていた」というマシューだが、プロデューサーの並々ならぬ熱い思いを伝えられてから数年が経ち、ついにプロジェクトが動き出す。誰よりも愛した妻と、誰よりも理解をしてくれた大切な友人には、それぞれダコタ・ジョンソンと、ジェイソン・シーゲルが起用された。映し出される物語は実直でとてもパーソナル、親密なものだが、自身の体験が映画化されることをどのように受け止め、感じたのか。実際に生活をしているアラバマ州・フェアホープで敢行された撮影現場にも訪れ、その製作過程を目にした原作者マシュー本人に聞いた。原作者マシュー・ティーグ(中央)「ジェイソン・シーゲルの起用は見事だと思いました。というのも、彼はデインにとてもよく似ているから(笑)。二人ともユーモアがすごくあって、でもそれは決して人を傷つけたりするようなものじゃない。とても温かくて、思いやりのある人たちです。ジェイソンを見ていると、『デインならこうするよな』と思うことが何度もありました。それはジェイソンのスキル、ちょっとした瞬間のかけがえのなさを見せてくれるガブリエラ(・カウパースウェイト)監督の演出に加え、ブラッド・イングルズビーの脚本が大きかったと思います。ブラッドは本当にキャラクターを見事に捉えてくれていたから」とマシュー。「うちに住み込みを始めたデインが、掃除をしたり、娘たちのためにサンドウィッチを作ってくれたり、僕としては恥ずかしい事ですが、父親の代わりに率先して動いてくれるところは本当にそっくりでした。デインは子供たちの親ではないけど、親がやるべきことも、その狭間みたいな役割を引き受けてくれた。あのたりのシーンはすごくリアルに感じました」とふり返る。また、ダコタについては「正直に言うと『フィフティ・シェイズ』(シリーズ)は観ていないんです」と明かす。「だからそのイメージはありませんでした。実際に会ってみると、とても温かくて、フレンドリーで、思いやりに溢れていた。彼女がこの役を演じることに安心感を覚えました。スクリーンの外でみせてくれた彼女の姿は、どんな人なのかをよく表していると思います。テイクとテイクの間にみせてくれるちょっとした芝居が面白かった」と語り、「子供たちと遊んでいたり、抱き合ったり、家の中でかくれんぼをしたり。ほんのわずかな間でも母親のような役割を果たしていた。彼女は本当に母親になり切っていてその姿をみてニコルを思い出しました。娘たちと楽しそうにしているのを見るのはとても感動的でした」と、心動かされたことを告白。そして「ニコルが亡くなった時、死のあり方について誰からも本当のことを教わってこなかったことに気付いた。だからこの映画では、たとえ動揺するような内容であっても、正直に語ってほしいと願いました。撮影中に友人から『ニコルがみたらきっと気に入ってくれるはず』と言ってもらえて、確かにそうだと思えた。きっと彼女は自分の物語がこのようにして語り継がれ、多くの人の役に立てることできたと喜んでくれるに違いない」と本作への手応えを改めて語っていた。『Our Friend/アワー・フレンド』は10月15日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Our Friend/アワー・フレンド 2021年10月15日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© BBP Friend, LLC – 2020
2021年10月17日とあるエッセーを映画化した心揺さぶる希望の実話物語『Our Friend/アワー・フレンド』より、デジタル版ポスターが公開された。今回到着したビジュアルは、ダコタ・ジョンソン演じる母ニコルが、愛おしそうに娘たちを抱きしめる、かけがえのない時間を想起させる一枚。そして側には、ケイシー・アフレック演じる夫マットと、ジェイソン・シーゲル演じる一家を支える親友デインの姿も。また、本作をいち早く鑑賞したLiLiCoは「過去の感謝も今の気持ちも 彼を自然と動かす。こんな友達が欲しい、こんな友達でいたい。心の底からそう思いました」と感想を述べ、そのほか著名人からも「人生において大切なことが詰まっている映画」(女優・瀧本美織)、「身近な大切な人にありがとうと伝えたくなった」(イラストレーター・きむらかずよ)などとコメントが到着した。『Our Friend/アワー・フレンド』は10月15日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Our Friend/アワー・フレンド 2021年10月15日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© BBP Friend, LLC – 2020
2021年08月28日全米雑誌賞に輝いた傑作エッセーを、ケイシー・アフレック、ダコタ・ジョンソンら出演で映画化した『Our Friend/アワー・フレンド』。この度、本作の場面写真と、舞台女優・ニコルを演じたダコタからコメントがいち早くシネマカフェに到着した。ダコタが演じているニコルは、ケイシー扮するジャーナリスト、マットの妻で、2人の幼い娘を育てながら懸命に毎日を送っていた。しかしある日突然、末期がんの宣告を受け、生活が一変してしまう…。今作の原作者であるマシュー(マット)・ティーグは、当初、エッセーの執筆に際し「あまりにも平凡で日常的なものになるのではないか」と案じていたそうだが、ダコタはのちにふり返って「(エッセーは)今までほかに見たことのない美しさと正直さがあって、そして勇気あるストーリーだった」と語っている。「あそこまでの思いやりと勇気ある決断…この映画でのそれらの描かれ方はとても美しいと思った。出演を決めた。登場人物、彼らの関係性。このストーリーは、多くの人が共感できるものだと感じた」と印象を明かしている。舞台は、海岸に沿った自然豊かなアラバマ州・フェアホープ。今回、美しい小さな町で過ごすかけがえのない日々を切り取った場面写真も到着。マットやニコルの親友デイン(ジェイソン・シーゲル)、そして子どもたちの姿を捉えており、共に過ごしたその親密な時間が、子どもたちの笑顔から伺い知ることができるようだ。『Our Friend/アワー・フレンド』は10月15日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Our Friend/アワー・フレンド 2021年10月15日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© BBP Friend, LLC – 2020
2021年08月02日ダコタ&エル・ファニング姉妹が、製作会社「Lewellen Pictures」を立ち上げた。「Lewellen」(ルウェレン)という名前の由来は、姉妹の愛犬・ルウェレンだとみられる。同社は映画とドラマだけでなく、ポッドキャストのようなメディアの製作も行っていくという。初のプロデュース作品は、ミーガン・ミランダの犯罪スリラー小説「The Last House」を基にしたドラマになる。また、「The Wrap」などによると、「Lewellen Pictures」はエルの主演ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」の製作を担当している「Civic Center Media」&「MRCテレビジョン」とファーストルック契約も結んだことも明らかになっている。子役出身の俳優は、大人になるとキャリアの停滞により俳優業を断念したり、アルコールや薬物に手を出して人の道を外れてしまうことも少なくないが、ファニング姉妹は順調そのもの。ダコタは歴代のファーストレディを描くドラマ「The First Lady」で、アメリカの第38第大統領ジェラルド・フォードの唯一の娘スーザン・フォードを演じることが決定。エルは主演・製作総指揮を務める「THE GREAT」が好評で、ゴールデングローブ賞では自身の主演女優賞を含む3ノミネーションを獲得した。2人が姉妹を演じる映画『The Nightingale』の公開も控えている。(Hiromi Kaku)
2021年03月05日スクリーンの妖精、永遠の天使――。確かな演技力とイノセントな魅力を併せ持つエル・ファニング。2歳で映画界入りし、現在に至るまで数多の実力派監督と組んできた彼女が、かねてより熱望していた製作総指揮・主演を務めたドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」が、日本初放送を迎える(2月15日から、海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTVにて)。放蕩者のピョートル皇帝(ニコラス・ホルト)のもとに嫁いだ女性エカチェリーナ(エル・ファニング)は、夫の傍若無人ぶりと堕落しきった宮廷内の様子にカルチャーショックを受ける。理想と現実の違いに絶望した彼女だったが、やがて「自分がこの“世界”を変える」と決意し、“女帝”エカチェリーナとしてのし上がっていく。『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』の鬼才ヨルゴス・ランティモス監督によるアカデミー賞受賞作『女王陛下のお気に入り』の脚本を手掛けたトニー・マクナマラが企画・製作総指揮も兼ねた本作は、ブラックな笑いと過激な描写が畳みかける意欲作。混沌の世界でず太く生き抜いていくエカチェリーナを体当たりで演じたエルの新境地といえるだろう。製作総指揮を経験し、彼女がいま見据える先は?表現者としてさらに覚醒した感のあるエルの、濃密な単独インタビューをお届けする。企画段階から参加し、自らスタジオに作品を売り込んだエルによれば、「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は、元々は戯曲だったとのこと。トニー・マクナマラからエカチェリーナ役のオファーが届き、ドラマ版のプロットと第1話の脚本を読んだ際の第一印象を「圧倒されました」と振り返る。「トニーは『女王陛下のお気に入り』の脚本も手掛けていますが、その当時はまだ世に出ていなかったんです。だからこの独特の雰囲気を比較するものが何もなかったのですが、すごく特殊でかつ野生的で、だけれど同じくらいエモーショナルで地に足がついていて…それでいて歴史劇の要素も押さえていて、『こんなの読んだことない!』とびっくりしました」。瞬く間にこの物語の虜となったエルは、「エカチェリーナ役を私に、と言ってくれたこともすごくうれしかったし、迷うことなく即『出演したい』と言いました」と振り返る。しかも、役者としてだけではなく、エグゼクティブプロデューサー(製作総指揮)としての役割も打診してくれたのだという。「トニーは、出演者としてだけでなく、私にもう少しがっつり作品に関わってほしかったようで、私もプロデュースと監督は長年やりたいことのひとつだったので、『ぜひ!』と挑戦したんです。自分自身、映画のセットの中で育ったから、いつもプロデューサーや監督を見ながら『あの人たちの仕事は、どうやって生まれて、どのように出来上がっていくんだろう?』と興味を持っていました」。「ただ、私が加わったときは、まだチームができていなくて。私とトニーと、脚本しかなかったんです」と、エルは思い出し笑いを交えながら明かしてくれた。「まだスタジオも決まっていなかったので、トニーと一緒に、自分たちと作品を売り込むところから始めました。私にはまったくの新しい体験で、プロデュースも最高に楽しかった!ただ同時に、『自己主張をしっかりしないといけない』など、学ぶことも多かったです。この経験って、まさにエカチェリーナと重なりますよね」。これまでに組んだ監督たちが、“師”としてそばにいてくれる『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズ監督や、『ガルヴェストン』で組んだ女優・監督のメラニー・ロランなど、クリエイターの友人も数多いエル。彼らから製作業・監督業のアドバイスなどは受けたのだろうか?「はい、プロデュースに限らず、今までもたくさん話はしたし、あらゆることを教えてもらいました。私が若すぎたから、これまでにご一緒した監督たちは導いてくれたし、同時に護ってくれていたんだなと思います。皆さん優しくて、すごく感謝しています。製作や監督については、マイク・ミルズとサリー・ポッター(『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』『The Roads Not Taken(原題)』でタッグ)とは特にたくさん話しました。サリーは女性の監督としてはパイオニア的な存在だと思います。他にも、多くの女性監督と仕事をした経験が生きていると感じています。彼女たちが成功する過程を見ていると、自分自身も刺激をもらえるんですよね」。エルはここで、『SOMEWHERE』『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』と役者人生の節目で組んできたソフィア・コッポラ監督の名を挙げた。「ソフィアと初めて一緒に作った『SOMEWHERE』は、これまで私が経験した中では最大級の女性主導の大がかりなセットでした。あの作品を経ているからこそ、『大丈夫、私もできる』と思えるようになったんです」。監督たちとのコラボレーションが、血となり肉となり、いまの自分を作っている――。エルにとっては、もの作りは決して“独り”ではないのだ。「私は、映画学校にも通っていないし、技術的なトレーニングも受けていないんです。その代わり、セットを“教室”として、一緒に仕事をした監督たちから多くを学んできました。そして、その関係性は幸運なことに、いまだ続いているんです。私が監督をしたい、何かを創造したいと思ったとき、いつでも質問できる場所にみんながいてくれる。そしてそのことを、私自身が知っている。それってすごく素敵なことだと思うんですよね」。グッチとコラボした短編で念願の監督デビュー!「いまは、監督をしたい気持ちがすごくあるんです!」とはつらつと語るエル。「でも、大作を監督するのはプレッシャーを感じてしまうし、飛び込まなくちゃいけないとはわかっているんだけど、ちょっと怖い気持ちもあります(苦笑)。自分にとって、どうしても語りたい“正しい物語”を見つけるのが先だとは思っています」。創作への衝動を抑えられないのか、くるくると表情が変わるさまがほほ笑ましい。そんな彼女の、新たな挑戦となったのがグッチとコラボレーションした短編『Gucci Always Wins』。エルは本作で、脚本・監督を手掛けているのだ。「あれは素敵な“序章”になりました。3分という短い時間ですが、オファーをいただけて、コンセプト作りから携わることができ、脚本も自分で書いて…。母の家の裏庭で友だちと撮って、『こうやって自分が描いているビジョンに映像が宿るんだ!』とすごく楽しかったですね」。創作の原点に立ち返り、「ものづくりの喜び」に声を弾ませるエル。ただそこには、役者という立場に対する苦悩もあったという。「たまに、自分がパペットのように感じてしまう瞬間があるんです。もちろん自分が演じて、スクリーンの中で表現しているのだけど、このお話自体を作っているのは監督であり、脚本家なんだと思い知るんですよね。だからこそ、『自分のもの』と思える作品を作りたい、という願望がありました。『Gucci Always Wins』はロックダウン中だったこともあり、衣装から美術から、自分で用意しないといけなかったのですが、すごくやりがいを得られましたね。ただ同時に、ものづくりの責任というか、怖さも感じました」。家族、そして姉ダコタ・ファニングへの感謝だが、エルの口ぶりからは、初監督作で去来した“恐怖”、或いは“重圧”すらも、渇望していたものだった、という思いがにじみ出ている。人生のほとんどを役者として過ごしてきた彼女はいま、より多角的に映画作りの面白さに触れ、大きく羽ばたこうとしているのだ――。ただ、だからこそ、聞きたいことがあった。「パペットのように感じる」悩みを抱きながらも、ここに至るまで、どうして彼女はメンタルを保ち続けられたのだろう?エルは「たしかに私は幼少期から演技をしてきましたが、一緒にいてくれる家族がいたんですよね。いわば私の“サポートシステム”です」とほほ笑む。「家族が支えてくれたから、友だちとパーティやプロムに行くこともできたし、地に足の着いた生活を続けられたんだと思います。もちろん、映画というアートに触れて、撮影で様々な地に旅することができた経験は何物にも代えがたいですが、家族の存在が、私に正気を保たせてくれたところはあったと思います」。そして、彼女が感謝を述べるのが、最愛の“先輩”ダコタ・ファニングだ。「彼女自身が小さなころから演技をしていて、子役のイメージを上手に脱却していきましたよね。私も姉のことをすごく尊敬しているし、家庭内にロールモデルがいたことは大きかったです」。エルは「例えば高校生の役を演じるときに、自分の中に学生生活の経験がないと、そもそも共感できないと思うんです。こんな時代になってしまったから、何が『普通』かはわからないですが、『普通っぽい』生活をできたことが、演技にも役立ちました」と続ける。「だからやっぱり、私にとっては家族の存在が大切ですね」。ちなみに、彼女の公開待機作『The Nightingale』(原題)は、ダコタとの姉妹共演が実現した作品。しかも、監督は2度目のコラボレーションとなるメラニー・ロランだ。エルの想いを聞いた後だと、見え方が変わってくるのではないだろうか。製作総指揮を務めた「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」から始まり、初監督作『Gucci Always Wins』、家族と作った『The Nightingale』(原題)へ――。エル・ファニングの“第2章”から、目が離せない。「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTV にて2021年2月15日(月)22:00より独占日本初放送Copyright (C) 2021 MRC II Distribution Company, L.P.(SYO)
2021年02月15日エル・ファニングが主演を務め、本年度ゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディ部門で3部門にノミネートされた海外ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」。この度、企画・脚本・製作総指揮であるトニー・マクナマラが、本作の制作秘話を明かした。18世紀のロシア宮廷を舞台に、実在する皇帝ピョートルの元に嫁いだエカチェリーナの物語を“時折、実話”として描く歴史フィクションストーリーとなる本作。マクナマラはオーストラリア出身の脚本家・戯曲家で、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、一躍名を挙げた。だが、もともとマクナマラはとりわけ歴史に興味があるというわけではなかったらしい。歴史戯曲にフィクションと現代的なテイストをプラス米エンタメサイト「deadline.com」に語ったところによれば、「僕はシドニー・シアター・カンパニーで現代劇を書いていました。その頃、カンパニーのトップのロビン・ネヴィンが『私のために何か書いて頂戴』と言ってきたんです。ちょうど僕は現代劇に飽きていた頃だったから、何か他の題材はないかと思ったわけです」と、本来は現代劇を得意とする彼は、歴史物に手を伸ばしたのはほんの箸休めの気分からだったという。「最初は1950年代を舞台にしようと思いました、当時の政治が好きだったから。同じ頃、エカチェリーナの話が目に止まったんです。彼女の歴史的な功績とくだらない噂話との対比がおもしろかった。そこで考えたんです、これはすごく今っぽい話じゃないかって。立派な誰かの人生をくだらない噂話でおとしめるのって、現代にありがちなことじゃないですか」とマクナマラ。ロシア帝国を築き上げ、ロシア文化発展に貢献したエカチェリーナという、ドラマにうってつけの人物を発見したまでは良かったが、そこから先は勉強だった。「どんな文体で書こうか? (ロシア人の)エカチェリーナを何語で描くのか? そうこうしているうちに気付いたんです。これを歴史物として描くことは僕には上手くできないと。だから僕の強みを生かせるように書いてみることにしました。それが始まりです」。もともと興味のなかった歴史物。そこでマクナマラが思いついたのが、歴史を現代的なテイストで描くこと、そして史実に固執することなくフィクションを散りばめることだった。そうしてロビン・ネヴィンから頼まれた戯曲「The Great」(「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」原題)が完成したのは2008年。マクナマラが『女王陛下のお気に入り』を手掛ける、ずっと前のことだ。戯曲が公演された後、手ごたえを掴んだのであろうマクナマラは、「The Great」の映画化を考え、これが最終的にTVシリーズへと発展していく。TVシリーズは「皆を引き付けて離さない世界を作り上げる」ことが大切「戯曲自体は60分の舞台になりました。それを映画用に90分に膨らませました。TVシリーズになり、シーズン1は10時間くらい、シーズン2ではさらに10時間。問題は『The Great』の世界をどこまで広げられるか。これは僕の他の脚本家、プロデューサーにとっても同じ挑戦だったと思います。TVシリーズにとって、その世界を構築することが一番大切ですからね」とマクナマラは語る。「魅力的なキャラクターを生み出して、視聴者を引き付けておかないといけない。さらには11人の主要なキャラクターにそれぞれ素晴らしいシーンを与えて、彼らのことも引き付けておかなきゃならない。そうでなきゃ、彼らは自分のベストを見せてくれませんからね。だから本当に仕事はたくさんありました、皆を引き付けて離さない世界を作り上げる仕事がね」。このマクナマラの作戦はピタリとはまり、その脚本は素晴らしいスター俳優を呼び込んだ。エル・ファニングとニコラス・ホルトだ。「最初に二人のシーンを見たのは朝食を食べるシーンでした。テーブルに並んだ朝食を前にした二人だけのシーン。興奮しましたね、『ケミストリーがいい。二人のテンポが合っている。最高じゃないか』ってね」。いかに個々の俳優が素晴らしくても、キャラクターとしての相性がいかなるものかはフタを開けてみないと分からない。この朝食のシーンで、マクナマラは作品の成功を確信したという。良き脚本は視聴者を引きつけ、俳優を引きつけ、よって優れた演技を引き出す。その格好の例が本作といえるだろう。「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は2月15日(月)22時~スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送。【2か国語版】毎週月曜日22時ほか【字幕版】毎週月曜日24時ほか(text:cinemacafe.net)
2021年02月05日エル・ファニング主演の宮廷ドラマ「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」日本語吹替版で、エル演じる主人公で女帝エカチェリーナを早見沙織、ニコラス・ホルト演じるロシア皇帝ピョートルを関智一が演じることが決定、日本語吹替版トレーラーも初公開された。本作は、国外から嫁いだエカチェリーナがロシア帝国の黄金時代を築き上げると同時に、女性としてはロシア史上最長在位を記録した、その生涯を描く。アカデミー賞にノミネートされた『女王陛下のお気に入り』の脚本家トニー・マクナマラが手掛け、歴史的史実をベースに、架空の物語などを盛り込み史実とフィクションが絶妙にマッチングしたストーリーが展開する。透明感のある声が特徴で、神秘的なキャラクターを演じる機会が多い早見沙織は、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』(2018)、『ガルヴェストン』(2019)でもエルの吹き替えを担当しており、今回が3回目。「とにかく面白くてずっと見入ってしまいました。コミカルとシリアスが混ざり合って、次々に展開していくのが楽しい」と早見さん。「エカチェリーナは気高く賢い人ですが、シーンとしてコメディテイストの台詞まわしもたくさん出てくるので、演じる際にはそのギャップをつけられたら良いなと思っています」と語る。「味方だった人が敵になったり、こちら側だと思っていた存在が遠くなったりするのですが、その変化がとても自然かつくるりと反転していく」点や「ピョートルとエカチェリーナの距離感の揺れ」が見どころという。一方、今回初めてニコラスの吹き替えを担当するのは、アニメ「ドラえもん」のスネ夫役をはじめ、「鬼滅の刃」不死川実弥役、「呪術廻戦」パンダ役などで知られ、映画やドラマの吹き替えも経験豊富な関智一。関さんも「まず素直に物語として面白いと感じました。美しくもキュートでユーモラスな魅力満載の登場人物たちが皆愛しい」と語り、「私が演じる“ピョートル3世”は、ピュアで素直な人物と捉えて演じています。ピュアだからこその優しさ、子供っぽさ、残酷さを表現したいと思っています」と日本語吹替版トレーラーでも描かれるロシア皇帝の傍若無人ぶりを解説。さらに「ニコラス・ホルトさんの呼吸を捉えて演じられるように意識しています。ドラマを通して時代背景、風俗にも触れることができると思いますし、絢爛豪華な装飾、衣装も目が楽しいです。ワクワク、ドキドキ、ハラハラしながらご覧ください」と期待を込めてアピールした。「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は2月15日(月)22時~スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送。【2か国語版】毎週月曜日22時ほか【字幕版】毎週月曜日24時ほか(text:cinemacafe.net)
2021年01月15日エル・ファニングが主演する、女帝エカチェリーナを時に史実を交えながら、現代風に再現したフィクションストーリー「THE GREAT」が、「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」の邦題で来年2月15日(月)より放送されることが決定した。理想を夢見るロマンチックな少女エカチェリーナは、気まぐれな皇帝ピョートルとお見合い結婚するためにロシアへ。愛に溢れた輝かしい生活を思い描いていたが、そこは危険で堕落に満ちた保守的な世界だった。そして、そんな世界を変えようと決心する。そのためにしなければならないのは、夫を殺し、教会を打ちのめし、軍隊を黙らせ、宮廷を味方につけること――。本作は、ロシア帝国を築き上げ、ロシア文化発展に貢献した女帝エカチェリーナの愛と欲望の生涯を描く、ブラックユーモアを散りばめた宮廷ドラマ。皇帝ピョートル大帝との政略結婚など歴史的史実をベースに、エカチェリーナの出生にまつわる架空の物語などを盛り込み、史実とフィクションが混在するストーリーとなっている。エルが若きエカチェリーナ2世を演じるほか、夫でロシア皇帝ピョートルをニコラス・ホルト。ほかにもフィービー・フォックス、アダム・ゴドリー、グウィリム・リーらが参加している。今年5月、米Huluでの配信直後から大きな話題を呼び、7月にはシーズン2の更新が決まり、エミー賞ではコメディーシリーズ部門にて監督賞と脚本賞にノミネートされた本作。日本配信までまだ少し先だが、配信に先駆けて、エカチェリーナらを写す場面写真も初公開された。「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~」は2021年2月15日(月)22時~スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送。【2か国語版】毎週月曜日22時ほか【字幕版】毎週月曜日24時ほか(cinemacafe.net)
2020年12月11日ダコタ・ジョンソンとトレイシー・エリス・ロスが音楽業界を舞台に夢の競演を果たし、『プラダを着た悪魔』を彷彿とさせるとも評された『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』。ダコタは音楽好きで向上心に溢れ、夢を追う主人公をキュートに好演している。★サラブレットのDNAと高いプロ意識、地道な努力が売り祖母は、アルフレッド・ヒッチコック監督作『鳥』などに出演する名女優ティッピ・ヘドレン、母は『ワーキング・ガール』でアカデミー賞にノミネートされたメラニー・グリフィス、父は「特捜刑事マイアミ・バイス」で世界的知名度を誇り『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』などに出演するドン・ジョンソンというハリウッドセレブ一家で育ったダコタ・ジョンソン。10歳にして映画デビューを果たすと、女優に、モデルにと早くからその才能を発揮、世界で記録的なヒットを飛ばし、官能的かつ難易度の高いチャレンジングな演技で世界中を魅了した『フィフティ・シェイズ』シリーズのヒロインのアナスタシア役はオーディションで勝ち取った。デヴィッド・フィンチャーの『ソーシャル・ネットワーク』やルカ・グァダニーノの『胸騒ぎのシチリア』『サスペリア』などにも参加。役の大小を問わずにオーディションを地道にまわってキャリアを自らの力で切り開いていく、努力家で謙虚な姿勢は業界内でも評判で、2016年には英国アカデミー賞ライジング・スター賞へノミネートを果たすなど、名実ともにハリウッドの第一線で活躍。”ハリウッドで最もセンシュアルな女優”とも評されるほど存在感を増している。★親しみやすい等身大の魅力!活動家として大胆な一面も体当たりの演技や欠かさぬ努力の賜物である大活躍もさることながら、自宅での自然体な過ごし方や、ときには女性ならではの身体の悩みや過去のメンタル不調までも包み隠さず明かしたりと、ファンが親しみを感じる飾らない一面も多いのが魅力のひとつ。近年、ジェンダー格差をはじめとした様々な社会問題に声をあげるトップスターも増えているが、ダコタもその1人で、チャリティ音楽フェス「Global Citizen Festival/グローバル・シチズン・フェスティバル」ではなんと自身のメールアドレスと電話番号を舞台上で公表し、「世界中の女性の力になりたい。世界のどこかでどんな辛い思いをしているのか私に教えて欲しい。だから連絡をして」と呼びかけるという大胆な行動が大きな話題となった。輝かしいハリウッドスターであることは間違いなくとも、まったく鼻にかけることなく、また卑下することもしないダコタの生き方は多くの女性たちから共感を集めている。★ダコタ史上最もキュートな“夢追う”主人公『フィフティ・シェイズ』シリーズをはじめ、センセーショナルな役柄の印象も強いダコタが本作で演じるのは、音楽が大好きで伝説の歌姫グレース(トレイシー・エリス・ロス)の付き人をしながら、音楽プロデューサーになることを目指して日々奮闘し、周囲の人々を巻き込みながら夢に向かっていく健気で行動的な主人公・マギー。まさに、幼いころからハリウッドスターを見つめながら育ち、向上心を忘れず努力を重ね、それでいてどこか身近な存在にも感じられる彼女にうってつけのハマり役で「ダコタ史上最もかわいい!」と話題沸騰。「最初に脚本を読んだとき、ハートがときめいて、笑えて、それにとても知的だと思いました。とにかく完璧」と彼女自身も本作に共感したという。「心を揺さぶるパワフルな作品で、若い女性にとって良いお手本となるような作品です。マギーはユーモアに溢れていて、謙虚で、向上心があって常に全力投球しています。人間として、音楽家として、アシスタントとして、より良い自分を常に目指しているのです」とダコタは語る。「マギーのような女性が主人公の映画を観たいと思っていました。失敗も経験をするけど、彼女は諦めません。彼女は若い女性たちにとっての素晴らしいロールモデルだと言えます」と、仕事やプライベートに日々頑張りながら、目標に向かっている女性たちへエールを送るようなポジティブな仕上がりに自信を見せる。コメディエンヌとしての才能も垣間見せながら、野心的で常に前向き、誰もが憧れるキュートな主人公を演じきっているダコタの新たな代表作となりそうだ。『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』は12月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢 2020年12月11日より全国にて公開©2020 UNIVERSAL STUDIOS
2020年11月14日エル・ファニングと『女王陛下のお気に入り』のスタッフが贈る海外ドラマ「THE GREAT」(原題)が、「スーパー!ドラマTV」にて2021年独占日本初放送されることが決定した。ロシア帝国を築き上げ、ロシア文化発展にも貢献したエカチェリーナ(エル・ファニング)。本作は国外から嫁ぎ、ロシア史上最長在位を記録する女帝となったエカチェリーナの生涯を描く歴史ヒューマンドラマ。皇帝ピョートル大帝(ニコラス・ホルト)との政略結婚など歴史的史実をベースに、エカチェリーナの出生にまつわる架空の物語などを盛り込み、史実とフィクションを絶妙にマッチングさせたストーリーが展開。愛に生きる女性、教師、統治者、友人、ファイターなど、一生を通して様々な顔を見せてきた女帝エカチェリーナを、時に史実を交えながら現代風に再現していく。アカデミー賞10ノミネート、ゴールデン・グローブ賞5ノミネートを果たした映画『女王陛下のお気に入り』のトニー・マクナマラが企画・脚本・製作総指揮。2020年5月、米Huluでの配信直後から大きな話題を呼び、7月にはシーズン2の更新が決定、2020年エミー賞ではコメディシリーズ部門にて監督賞と脚本賞にノミネートされた。宮廷の陰謀、さらに夫ピョートルの愚行に悩まされながらも、自分の信じた道を突き進む若きエカチェリーナ2世を、映画『マレフィセント』シリーズでオーロラ姫を演じたエル・ファニングが熱演。製作総指揮にも名を連ねる。夫でロシア皇帝ピョートルを、『女王陛下のお気に入り』に参加し、『X-MEN』シリーズや『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などで活躍するニコラス・ホルトが演じる。共演には、『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』のフィービー・フォックス、「ブレイキング・バッド」のアダム・ゴドリー、『ボヘミアン・ラプソディ』のグウィリム・リーなどが脇をしっかりと固める。ストーリー理想を夢見るエカチェリーナは、気まぐれな皇帝ピョートルとお見合い結婚するためロシアへやってくる。愛に溢れた輝かしい生活を思い描いていたエカチェリーナだったが、一歩足を踏み入れるとそこは危険で堕落に満ちた保守的な世界。やがて、そんな世界を変えようと決心する彼女。そのために彼女が唯一しなければならないのは、夫を殺し、教会を打ちのめし、軍隊を黙らせ、宮廷を味方につけることだった――。「THEGREAT」(原題)は海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」にて2021年独占日本初放送。(text:cinemacafe.net)
2020年11月06日トレイシー・エリス・ロスとダコタ・ジョンソンが主演し、ハリウッドの音楽業界を舞台に贈るサクセスムービー『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』(原題:THE HIGH NOTE)が12月11日(金)より全国公開が決定。日本版予告編映像とポスタービジュアルが解禁された。20世紀のポップ・ミュージック・シーンの代表格ダイアナ・ロスの娘であり、ドラマ「Black-ish」(原題)で黒人女性として35年ぶりにゴールデン・グローブ賞TV部門女優賞(ミュージカル・コメディ)を受賞したトレイシー・エリス・ロス。そして女優メラニー・グリフィス&俳優ドン・ジョンソンの娘であり、自身をスターダムに押し上げた『フィフティ・シェイズ』シリーズ主演の座をオーディションで勝ち取ったダコタ・ジョンソンが共演。これまで『ブリジット・ジョーンズ』シリーズや『ラブ・アクチュアリー』、『ノッティングヒルの恋人』『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』『イエスタデイ』などの数々の感動ドラマを放った「ワーキングタイトル」が製作。煌びやかだが厳しい音楽業界を舞台に、「世の中へ素敵な音楽を届けたい」という共通の夢のもと、頂点を極め、現状から脱却したいと悩む歌姫と、そのアシスタントが周囲の人々を巻き込んで大奮闘、紆余曲折を描く。ハリウッドの音楽業界に君臨するも、現状の評価を失うリスクを背負ってでも新曲制作にチャレンジしたい伝説の歌姫、グレースをトレイシーが微笑ましく華やかに演じる一方、ダコタが伝説の歌姫の下っ端アシスタントで、業界での成功を夢みるマギー役に。そのほか『WAVES/ウェイブス』のケルヴィン・ハリソン・Jrがプロのミュージシャンを目指すデヴィッドを、ミュージシャンで俳優のアイス・キューブがグレースのマネージャー、ジャック役で出演。信念が強くポジティブだが、独りよがりなマギーと業界で大御所ゆえに孤独なグレース。一人で考えるだけでは叶わない夢も、二人なら、もっと多くの人となら、その夢は実現できる。互いの誤解から生まれる確執を乗り越え、“人との絆”が奇跡を起こす。本作は、「『プラダを着た悪魔』を彷彿とさせる」(エスター・ザッカーマンThrillist)と評され「ダコタ史上最高にキュート!」との呼び声高く、さらに“歌唱デビュー”となるトレイシーが圧巻の歌声を披露。アメリカでは新型コロナウイルス感染症の拡大により、劇場の再開を待たずに、少しでも観客の気持ちを前向きにと応援すべく、いち早く配信となった。今回解禁されたポスターは、パワフルに歌うグレースと夢へ期待を膨らませるマギーの姿が。希望に満ちた未来を連想させるようなビジュアルに。予告編では人々を熱狂させる歌姫グレースの華やかなステージから始まり、アシスタントのマギーが振り回されながらも前向きに働く様子が映し出される。日々雑用をこなしながらも、密かに音楽プロデューサーになるという夢を抱くマギー。一方、グレースは新境地となる新曲を制作したいと願うが、周囲の同意を得られず思い悩む。そんな二人が夢を叶えるために、周囲を巻き込みながら動き出す姿がエモーショナルに描かれている。『ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢』は12月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年10月16日シャーリーズ・セロンが、今度はとてつもなく強く、複雑な全く新しいヒーローをコロナ禍に誕生させた。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフィリオサや『アトミック・ブロンド』のロレーンを凌駕するような目を見張る圧倒的アクションに、“永遠の命”を持つ不老不死の傭兵たちの苦悩と葛藤の人間ドラマ、そして図らずも、いま世界が直面している病との闘いについても問題提起する。シャーリーズのさらなる挑戦に世界が夢中!原作は、プロのボディガードを描いた小説「アティカス・コディアック」シリーズで知られ、DCコミックやマーベルコミック、「スター・ウォーズフォースの覚醒前夜」などを手がけてきた作家でコミックライターのグレッグ・ルッカによる人気グラフィックノベル。ルッカ自身が脚本も手がけ、スパイク・リー製作のバスケットボール映画『ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム』やダコタ・ファニング演じる主人公がシャーリーズの幼少期とも若干重なる『リリィ、はちみつ色の秘密』などの黒人女性監督ジーナ・プリンス=バイスウッドがメガホンをとった。「FilixPatrol」によれば、世界83か国で最も見られているNetflix映画であり、日本でも配信開始以来、連日「今日の総合 TOP10」にランクインするほど支持を集めている。“オールド・ガード”とは何世紀にも渡り、秘密裏に人類を守り続けてきた謎に包まれた特殊部隊のこと。そのリーダーがシャーリーズ演じる女性兵士アンドロマケことアンディで、今回もまた惚れ惚れするくらいにカッコいいのだ。『アトミック・ブロンド』でも壮絶な長回しのアクションシーンに挑んでいたシャーリーズだが、今作では彼女や“オールド・ガード”を演じるキャストたちは柔道や合気道、シラット、カリ、中国武術、洪家拳、太極拳、テコンドー、居合道、剣道などなど、世界各国の武術を取り入れたトレーニングを行ったという。そのため、銃で撃たれても、ナイフで刺されてもたちまち回復する不死の身体を武器に、歴史の節目節目で暗躍してきた最強集団として真実味たっぷり。今作でも体を張りまくり、アマゾン女族の両刃斧を振り回すシャーリーズに改めて惚れ直してしまう。『ブラック・ウィドウ』や『ワンダーウーマン』といったアメコミ大作の劇場公開が軒並み延期となった中、彼らはある意味、清々しいまでに、人の善意がますます見えにくく悪意ばかりが剥き出しになる世界に新風を吹き込むヒーローたちを体現する。チーム内に公認カップルも!全く新しい最強集団にファン続出シャーリーズによれば、劇中のアンディは少なくとも6,000歳以上。紀元前から(!)何度も生き帰り、人々を救ってきたが「世界は悪くなる一方」と疲弊しきっており、いよいよ気持ちが切れかかっているところに、米海兵隊員ナイルが新たな不死身仲間として覚醒する。“新人”は“保護”し、チームに引き入れるのが彼らのルール。アンディが探しに向かう一方で、ナイルは動揺を鎮めようと映画『WAVES/ウェイブス』予告編にも起用されているフランク・オーシャンの「Godspeed」を聴く。その姿は彼女がまだ20代の若者にすぎないことを示し、若くして過酷な運命に無防備に放り込まれたことを意味する。とはいえ、アンディに“保護”されても逃亡を試みたり、百戦錬磨の彼女に不意打ちを食らわせたりと、ナイルは賢く勇敢で気骨のある女性だ。人間など、もはや守る価値はないのかもと思い始めていたアンディに影響を与えていくキーパーソン。そんなナイルを演じるのは、鮮烈なスクリーンデビュー作『ビール・ストリートの恋人たち』のヒロインから力強く、大変身を遂げたキキ・レイン。ほかのキャストたちと共にキキも4か月に及ぶトレーニングに臨み、初々しくも果敢にアクションに挑みながら成長していく過程や、“限界”に近づくアンディとの師弟関係を通じて、新たな魅力を開花させている。彼女が“オールド・ガード”として生きる決意を固めるシーンは震えること必至だ。また、“オールド・ガード”は多彩なバックグラウンドを持つメンバーばかり。その中で、同性カップルとして大きな注目を集めているのが、かつて十字軍で敵同士だったにも関わらず運命の恋人となったジョーとニッキーだ。特に印象的なのは、この1,000年間に及ぶカップルを捕らえ、「ボーイフレンドか」と茶化す刺客たちを、「幼稚だな」とジョーが一蹴、ニッキーがどれだけ大切な存在であるかを詩的に語るシーン。「Variety」によれば、編集段階の試写の本シーンで拍手喝采が起こったとか。原作者で脚本のルッカからカットしないようにと念押しがあったそうで、監督も「私がここにいる理由だから心配しなくていい」と伝えた、という誇り高きシーンとなっている。日本でもこの2人には「本当最高」「ベストオブ尊い大賞」といった声が上がっており、演じている実写版『アラジン』ジャファー役のマーワン・ケンザリ(ジョー役)と、イタリアのアラン・ドロンといわれ『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』などで知られるルカ・マリネッリ(ニッキー役)にも新たなファンが生まれている。加えて、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のベロニカ・グゥ演じるクインと、ある因縁を持つアンディが“カップル”であってほしい、と願うファンも続出。ジョー&ニッキーとアンディ&クインの「馴れ初めを観たい」とのSNSの声には賛同しかなく、先日アメリカの人気トーク番組に出演したシャーリーズ自身も、続編を作るならば、アンディとクインの関係を深掘りすることを楽しみにしていると語っている。そのクインのスタントダブルを、イギリスを拠点にする日本人スタントパフォーマーで女優の大島遥さんが担当している点にも注目。さらに、不死身となってまだ200年あまりと“新参者”で、不老不死であることを受け入れられずアルコールに溺れているブッカー役として、『君と歩く世界』や『レッド・スパロー』『フランス組曲』などで知られるベルギー出身のマティアス・スーナールツが出演し、重要な役どころを担う。ブッカーが家族とどんな別れた方をしたのか、不死がどれだけの葛藤を伴うのかを、新人のナイルに話して聞かせる場面は涙なしには見られない。“秘密を墓場まで持っていく”という言い回しがあるが、死ぬことのできない者は幾多の後悔や罪悪感をも永遠に引きずり続けることになるのだ。今作が人間ドラマとしても優れていると評価を集める理由がここにある。死に方は選べなくても、生き方は選べる劇中では、そんな“オールド・ガード”の特異な“体質”が、「認知症はこの世から消える」と豪語する巨大製薬会社の若きCEOに目をつけられてしまう。投資や挑戦によって将来の人々の命を救う、それは製薬会社のトップとしては確かに重要な考え方ではある。がんやALSなどのように完治が難しい病を治し、寿命を伸ばし、老いない肉体の追究を使命にしている人も実際にいる。ワクチンやウイルス特効薬の開発はいま現在、最も切迫した課題だ。だが、そのために“彼ら”を実験台にしていいのか。今作は不老不死の兵士たちを扱いながら、私たちの命がどれだけの命に支えられて存在しているのかを、コロナ禍に改めて思い起こさせる作品でもある。しかも、「ハリー・ポッター」ファンにはダドリー役でお馴染みのハリー・メリングが、彼らを実験材料にして不老不死の薬を開発しようする傲慢な悪役を一手に引き受けているから、“オールド・ガード”のチーム力や友情がいっそう際立つというもの。不死身とはいえ、彼らは撃たれたり刺されたりすれば強烈な痛みを感じ、血も流れる。特になりたてほやほやのナイルは、こんな人生は望んでいないと、何のために永遠に(後悔や罪悪感を抱きながら)生き続けなければならないのか、という命題にぶち当たる。その時が来たら、望まなくても私たちは死を止められない。アンディは神は存在しないと口にするが、死を迎える時だけは誰にも分からない。ならば、どう生きるべきなのかを、“オールド・ガード”たちが教えてくれるだろう。(text:Reiko Uehara)
2020年07月20日