不規則なバウンドに対処することで、神経系に刺激を入れるだけでなく、技術習得にもつながると評判の「テクダマ」。テクダマは独自開発のバランス設定により、普通にバウンドすることもあれば、当たる面によって回転が変わるなど、不規則にバウンドするボールです。今回は、千葉県の強豪として知られる流通経済大学、流通経済大学付属柏高校の下部組織である「クラブ・ドラゴンズ柏」の亀田宗龍U-12コーチに、トレーニングにテクダマを活用してもらいました。イレギュラーバウンドを生み出すテクダマを使うことによるトレーニング効果は、どのようなものなのでしょうか?チーム練習にも効果的なテクダマ■亀田コーチのテクダマの第一印象は「リフティングボールに似ているけど、蹴ると不規則なバウンドをするので、より練習になる」だったそうです。 「普段のパス&コントロールなどのトレーニング時から『ボールを受けるときに、良い準備をしよう』と言っているのですが、テクダマを使うと、イレギュラーバウンドでパスがずれたり、ボールが浮くので、その状況を自然に作り出すことができますよね」子どもたちは、テクダマを使った当初「なにこれ!」と興味津々だった様子。「不規則なバウンドに従って、自然と対応するようになりますし、楽しみながらトレーニングができるので、すごくいいなと思います。トレーニングを重ねるごとに、不規則なバウンドをするテクダマでも、自然と扱えるようになってきたので、対応力は上がっているのかなと思います」■子どもたちに話を訊くと「体の向きを意識できるようになった」という声が見受けられました。小学4年生の葛谷航生くんは「テクダマはどこに行くかわからないので、トラップがしにくいです」と話しつつ、「どこにボールが来てもいいように、トラップしやすい体の向きを作るようにしています」と、テクダマの変化にアジャストする姿勢を見せていました。さらには「最初は跳ねてコントロールがしにくかったけど、ある程度できるようになってからは、普通のボールでもコントロールができるようになった」と効果を感じていました。亀田コーチはその言葉を聞きながら、「無意識のうちに、そういうところに働きかけてくれるボールですよね。テクダマを使っていると、普通のボールは扱いやすくなると思います」と笑顔を見せます。■取材日のトレーニングでは、ミニゲームにテクダマを使用していました。亀田コーチは「どんなトレーニングに使っても、ボールへの対応力は高まると思います」と前置きし、次のように続けます。「テクダマをゲームの中で使うことによって、ボールと自分の関係だけでなく、相手との関係や予測力の部分にも影響があると思いますし、ボールが跳ねたり、ずれることで、それに対応するためのポジショニングにも、意識が向くようになると思います」ゲームで使用することについては「チームとして、ポジショニングなどの意識づけに繋がると思ったので、テクダマを使ってみました」と話します。選手たちのプレーを見ていると、不規則に動くボールに合わせて、普段以上に足を合わせに行く様子が見て取れました。また、イメージしているスピードよりも、ゆっくりボールが転がって来たり、途中で跳ねたりするので、それにアジャストする力も求められます。「テクダマを使うことで、様々な変化に対応するためにより立ち位置やポジショニングに意識が向きます。そこを全体で確認した上でゲームに持っていくと、スムーズに繋がっていくのかなと思います」■亀田コーチはU-12を担当する中で、「ジュニア年代で予測力、対応力をつけることはすごく大切」と感じているようです。「テクダマを使うことで、予測力、対応力はついてくると思うので、全カテゴリーにおすすめですが、なかでもジュニア年代のチーム、選手にとって、いいトレーニングになると思います」ジュニア年代の場合、成長が速い子はフィジカルやスピードで局面を打開することできます。そのような子に対しても、イレギュラーバウンドをするテクダマを使うことで、能力以外の要素にもアプローチすることができそうです。クラブ・ドラゴンズ柏の中には、個人でテクダマを買って、自主練に取り入れている選手もいるとのこと。大きさは2号球なので、体が小さな子でも十分に扱うことができます。チームとしてだけでなく、たくさんの選手が個人練習に取り入れているテクダマ。技術の習得に加え、とっさの対応や身のこなしなど、様々な要素にアプローチすることができるので、自主練にぴったりです。ぜひチームで、そして個人で活用してみてはいかがでしょうか?きっと、能力アップに役立ってくれることでしょう!<前編>ゴールキーパー練習にも効果的なテクダマ
2024年03月22日不規則なバウンドに対処することで、神経系に刺激を入れるだけでなく、技術習得にもつながると評判の「テクダマ」。テクダマは独自開発のバランス設定により、普通にバウンドすることもあれば、当たる面によって回転が変わるなど、不規則にバウンドするボールです。今回は、千葉県の強豪として知られる流通経済大学、流通経済大学付属柏高校の下部組織である「クラブ・ドラゴンズ柏」の鳥井翔太 U-12コーチ 兼 U-12.15GKコーチに、GKトレーニングにテクダマを活用してもらいました。イレギュラーバウンドを生み出すテクダマを使うことによるトレーニング効果は、どのようなものなのでしょうか?ドラゴンズ柏でU-12コーチ兼U-12.15GKコーチを務める、鳥井翔太氏。テクダマを手にした感想を「2号球と小さいですが、しっかりとした重さがありますね」と話します。(※テクダマは2号球サイズで4号球の重量がある)「触ってみて、ボールのサイズ感とイレギュラーな軌道になるところが印象的だったので、最後までしっかりボールを見て、正面に入るところなど、キーパー練習に活かせるなと思いました」チーム練習にも効果的なテクダマ■トレーニングでは、グラウンダーのボールを正面でキャッチしたり、キックをセーブする中で、通常のボールとテクダマを織り交ぜて使っていました。「GKのトレーニングでは、基礎・基本の向上を大切にしています。しっかりと足を運んでボールの正面に入り、キャッチすることもその要素の1つです。試合中はイレギュラーバウンドをしたり、ボールが他の選手に当たって軌道が変わることがあるので、最後までボールを見ることも重視しています」GKトレーニングにテクダマを導入したことについては「ボールの軌道を意図的に変化させるのは難しいのですが、テクダマはイレギュラーしたり、弾道がぶれたりするので、いい練習になります」と好印象。「テクダマは不規則な動きをするので、GKとしては予測ができません。そこは通常のボールとは違うところなので、コーチとしても助かります。トレーニングではテクダマと5号球を混ぜて使いましたが、大きさが変わるだけで、脳や視覚への刺激は大きいと感じました」■テクダマを使い始めて1ヶ月。選手のプレーにも、良い影響が見られたようです。「ボールの正面に入ること、最後までボールを見ることについては、テクダマを導入した頃と比べて、高まってきていると感じます。テクダマを通常のボールと同じように扱えるようになってきました」正面でボールに対応するためには、足を運ぶことが不可欠。そのためにはイメージと動作の融合がポイントになります。「テクダマは最後までボールの軌道がわからないので、いままで以上に足を運ぶことに、意識を向けるようになりました。普通のボールだと、そこまで軌道が変わることはありません。イメージ通りにボールが飛んでこなかったり、キャッチする直前までどんな動きをするのか、わからないのがいいですよね」選手の反応も上々で、鳥井コーチは「いきなり弾んだり、軌道が変わったり、普段とは違う現象が起きることに、おもしろさを感じていました」と話します。チーム練習にも効果的なテクダマ■鳥井コーチ自身、テクダマを使うことで「様々な刺激を入れることが大事なので、おもしろいトレーニングができているなと実感しています」と手応えを感じているようです。テクダマはキャッチトレーニング以外にも活用することができそうです。鳥井コーチは「テクダマは小さくて、軌道がぶれるところがあるので、クロスボールに対するパンチングの練習にもいいと思います」と教えてくれました。最後に「どんな選手にテクダマを使ってほしいですか?」という問いかけに、次のように答えてくれました。「全カテゴリーの選手におすすめです。我々は流通経済大学付属柏高校、流通経済大学までつながっている組織ですが、上のカテゴリーでも、このような要素は必要だと思います。どのカテゴリーでも刺激になる、おもしろいトレーニングができるんじゃないかと思います」GKトレーニングに、新たな刺激をもたらすテクダマ。ぜひトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょうか?次回の記事ではU-12コーチと選手たちの感想をお届けします!
2024年03月18日変則的なバウンドが脳と神経を刺激する、サッカー上達につながるボール。サカイクが開発・販売する「テクダマ」です。2号球の大きさながら4号球の重さが持つボールで、独自のバランス設定により、不規則なバウンドや回転をするのが特徴です。様々な大会でタイトルを獲得し、関西屈指の強豪として知られる兵庫県神戸市の「センアーノ神戸」では、選手が自主練などで活用しているので、使ってみた感想を選手たちに聞きました。記事の最後で実際に使っている動画を紹介しております。ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:森田将義コメント動画:浅尾心佑)テクダマを数か月使ってみた感想をセンアーノ神戸の選手たちに聞きました頭も技術も鍛えるボールTEKUDAMA(テクダマ)の詳細はこちら>>関連記事:高校年代の選手も翻弄?サッカーが上手くなる魔法のボール!?昌平高校サッカー部が「TEKUDAMA(テクダマ)」を使ってみた■数十センチのズレに対応する力がつく、反応をよくするのに格好のボールテクダマでトレーニングすることで、試合の中での数十センチの動きに差が出てくると語ってくれた田代コーチ6年生を担当する田代浩樹コーチにテクダマの感想を聞いてみたところ、「選手が使う前に僕が使ってみたのですが、上手く行かない。デモンストレーションも上手くできなくて赤っ恥をかきました(笑)」と最初は大人でも上手く扱えなかったことを明かしてくれました。そのうえでテクダマを「ボールの回転やバウンドが不規則なので、小学生に向いています。イレギュラーなボールに対する反応は慣れておいた方が良い」と評価してくれています。センアーノの選手は、ドリブルやリフティングといった個人練習や、2人組での対面パスなどでテクダマを使用しているそうです。最初は不思議なバウンドをするテクダマに驚いた様子を見せながら、蹴り始めると楽しむ選手が多いと言います。「テクダマを使うと反応が変わると思います。サッカーはほんの数十センチの動きが大事。相手よりも速く反応して先にボールに触ったり、こぼれ球に反応するので、ほんの数十センチで勝ち負けが変わります」(田代コーチ)▼センアーノ神戸選手達のコメントはこちら!■いろんな方向にボールが飛んでいくので頭を使いながらプレーする実際に使用している選手にも話を聞いてみました。一人目はベルギー代表のケヴィン・デ・ブライネ選手に憧れる池澤崇斗くん(いけざわ しゅうと・6年生)です。「テクダマは自主練で使っています。ドリブルとかリフティングで使っています。重心が色んな所にあってブレるので、リフティングをする時は考えながらやっています。使ったことでパス精度が良くなった気がします。みんなでゲームをする時にテクダマを使うと上手くなれそう。いろんな方向にボールが飛んでいくので、頭を使いながらプレーするようになると思います」■跳ね返る場所がわからないから、瞬発力や反射神経を鍛えるのに良い2人目は「スルーパスが得意。シャビ・エルナンデスやチアゴ・アルカンタラ、モドリッチが好きです」と話す石田大翔くん(いしだはると・6年生)です。「センアーノの練習に加えて、自主練も週に2回ぐらいしています。テクダマは壁あてで使っています。跳ね返る場所が分からないので、瞬発力や反射神経を鍛えるのに良い。あとは友だちとの遊びでサッカーテニスをやっています。跳ねる場所が分からないので、みんなで楽しく遊んでいます。僕は結構使っているから慣れているけど、他の子は使ったことがない。大抵は僕が勝つので"ズルい"とか、"このボール面白い!"みたいな反応が多いです(笑)。相手が自分の目の前でボール触った時、軌道が変わった時もテクダマを使ったことによって反応できるようになりました。リフティングが結構難しいので、頑張ってできるようになってきました。重心が真ん中にないから、すぐ反応できるよう蹴った後はすぐ動けるように準備しています」■イレギュラーな回転がかかったボールにもすぐ対応ができるようになった最後は「プロになるために、強いチームでやりたいと思って、センアーノに来ました」と話す磯野蓮くん(いその れん・6年生)です。「上手くなるためにコーンドリブルやリフティングを頑張っています。テクダマでリフティングをする際に軸がズレる。普通では行かないところに飛んで、反射神経が鍛えられます。普通なら真上に行くのに、斜め前とかに行って、最初は動くのが難しかった。ボールを蹴ってから、次に蹴るためにボールを見たり、準備をするようにしています。変な回転がかかったボールにすぐ対応できるようになりました。試合ではたまに変な回転をするボールが来る時があるので、早く動けるための準備をするのに良い。友だちとはリフティングパスで使いました」半年間テクダマを使用する選手の反応はいずれも上々。今後もすくすく成長するセンアーノの選手たちに欠かせないボールになりそうです。▼センアーノ神戸の選手たちがテクダマを使っている様子はこちら頭も技術も鍛えるボールTEKUDAMA(テクダマ)の詳細はこちら>>
2023年02月07日