2つの「せんし」株式会社EUPHONYは6月5日、新たにスキンケアブランドを立ち上げたこと、またそのブランドからこだわりの化粧水を発売したことを発表した。新たなスキンケアブランドは「1004 SEN[C]」(せんし)。「千紫万紅」と「仙姿玉質」の2つの四字熟語からうまれた名前で、色とりどりの花が咲き誇るかのような笑顔あふれる社会へ製品を通じて宝玉のようになめらかで美しい肌を提供していきたいという思いが込められている。スキンケアを通じて心と肌が満たされる瞬間を提供していきたいとして、同社はまず化粧水「SKIN LOTION Light & Moist」を販売する。「Fullerticle」を配合株式会社EUPHONYが発売する「SKIN LOTION Light & Moist」は、水のような肌ざわりで すっとなじむ「自然な使い心地」にこだわった化粧水である。日本のベンチャー企業が製造した「Fullerticle」は抗酸化力の持続性に富んだフラーレンの性質を保持したまま、液体中に分散させた原料である。「Fullerticle」の高い整肌性にプラスして、加齢や乾燥によって失われがちな角質層の主成分・セラミドなどを配合した「SKIN LOTION Light & Moist」は、使うたびに肌にハリとツヤを与えてくれる。また、ベルガモットとホーリーフ(クスノキ葉)の精油を少しだけ加えているので、ほんのり優しい香りがスキンケアタイムを優雅に演出してくれる。同社では毎日使うものだからこそこだわったさらっとしたテクスチャー(Light)と、しっとりと潤う感覚(Moist)の持続をぜひ体感してみてほしいとのこと。(画像はプレスリリースより)【参考】※1004公式ホームページ
2023年06月08日100%植物由来のフラーレン登場シミ・シワ・たるみなどの原因となる活性酸素を強力に除去する効果があるフラーレン。フラーレンメーカーのビタミンC60バイオリサーチは、約4年の期間を経て100%植物由来のフラーレンの開発に成功。2020 年 1 月 20 日~22 日に行われた化粧品開発展にて「LipoFullerene(R)N(リポフラーレン(R)N)」の発売を発表した。専用ロゴマークを目印に、今後様々な化粧品に使用される。従来の高品質を保つ、ロゴマークで発見しやすい「リポフラーレン(R)N」は、クリームやオイル美容液との相性抜群な従来の化粧品原料「リポフラーレン(R)」の品質を保つ、100%植物由来の原料で肌に優しい。フラーレンは、抗シワ、美白などのアンチエイジング効果がある美容成分である。抗酸化力はビタミンCの172倍といわれている。また、その効果を11 時間以上発揮し、朝から夕方まで長時間ケアし続けてくれる。さらに、紫外線にも強い。ビタミンCやヒアルロン酸などの美容成分と一緒に配合するとより高い効果を発揮する。一方、フラーレンは化粧品の用途によって種類を変え、適した配合量で使われる(「リポフラーレン(R)」はそのうちの1つ)。公式サイトの製品情報では、それぞれの用途で適した配合がされているフラーレンを示すロゴマークを紹介。効果をより感じるためには目的に沿ったものをロゴマークを目安に購入するとよい。植物由来フラーレンはそれ以外に専用ロゴマーク(画像右上の左側)もつくので注目。環境にも優しい従来のブリキ缶パッケージからパウチ容器(小型の袋状)に変更し、ゴミの量の約 9 割削減を可能にした。また、出発原料(製品の出発点となる原料のこと)は、管理が徹底された森林から得られる国産の間伐木材を使用。今後、「リポフラーレン(R)N」以外のフラーレン原料についても、全て植物由来に切り替えていく予定。(画像はプレスリリースより)【参考】※ビタミンC60バイオリサーチ公式フラーレン情報サイト※ビタミンC60バイオリサーチ公式サイト
2020年02月07日輝きたい女性のためのアンチエイジング情報サイトがオープンフラーレン化粧品原料を販売するビタミンC60バイオリサーチ株式会社が、2016年12月6日(火)に、同社が扱う化粧品原料「フラーレン」と美容に関する情報を発信するサイト「フラーレン美ラボ」を開設した。同サイトでは、フラーレン配合商品の紹介や、アンチエイジングというキーワードを軸に美容情報なども厳選し配信をしていく予定だ。エイジングケア成分「フラーレン」ビタミンCの172倍の抗酸化力を持ったエイジングケア成分で、近年注目を集めているフラーレン。2013年から実施している認知度調査では、今年2016年は3年前と比較し3倍になった。市場でも毎年多くのフラーレン配合化粧品が発売されているほか、全国の1,500を超える美容クリニックでもシミやシワなどのエイジングケア、ニキビなどに使用されている。また、フラーレンの抗酸化力は長時間(11時間以上)続くことも確認されており、朝と夜のケアにフラーレン配合化粧品を使うことで、1日中、エイジングケアが可能になる。フラーレン化粧品原料メーカーならではの、正しい情報配信と多数の情報「フラーレン美ラボ」のサイトを運営するビタミンC60バイオリサーチ株式会社は、世界で唯一のフラーレンの化粧品原料メーカーだ。同サイトでは、「フラーレン」の正しい情報を伝えるだけでなく、フラーレン配合化粧品の紹介や、お肌のお手入れテクニックなど、アンチエイジングの情報を多数配信する。「フラーレン」についての正しい知識を身につけられるのはもちろん、日々のアンチエイジングケアにとても役に立ってくれそうだ。(画像はプレスリリースより)【参考】ビタミンC60バイオリサーチ株式会社プレスリリース(@Press)
2016年12月10日理化学研究所(理研)は3月16日、スーパーコンピュータ「京」を利用した高精度電子状態計算により、C60フラーレン分子および高次フラーレン分子の生成熱を世界最高の精度で理論予測したと発表した。同成果は、理研 計算科学研究機構 平尾計算化学研究ユニット 平尾公彦 研究ユニットリーダー、量子系分子科学研究チーム 中嶋隆人 チームリーダー、シドニー大学 化学科 ブン・チャン リサーチフェローら研究グループによるもので、米国科学誌「Journal of American Chemical Society」の2月3日号に掲載された。生成熱は、物質を構成する単体から化合物1molを合成する反応に伴う反応熱(kJ/mol)のことで、分子中の原子同士の結合の強さなど基本的な物性の指標となる。しかし、フラーレン分子の生成熱は、実験での測定誤差が大きく正確な測定が困難であり、また高精度電子状態計算によって理論的に算出する場合、計算コストが高く莫大な時間を要するため、これまで正確な値は明らかになっていなかった。今回、同研究グループは、スーパーコンピュータ「京」と分子科学計算ソフトウェア「NTChem」を組み合わせ、C60フラーレン分子と高次フラーレン分子C70、C76、C78、C84、C90、C96、C180、C240、C320の合計10種類を対象に、世界最大規模の高精度な電子状態計算を実施。この結果、これら10種類のフラーレン分子の生成熱を高精度に理論予測することに成功した。C60フラーレン分子の生成熱は2520.0 ± 20.7 kJ/mol、C70フラーレン分子の生成熱は2683.4 ± 17.7 kJ/molと予測されている。また得られた知見から「より大きなフラーレン分子の生成熱を算出する一般的な計算式」を導出。計算によって得られる限りなく大きなフラーレン分子の生成熱は、実験によって得られるグラフェン分子2面分の生成熱とほぼ等しくなると考えられていたが、今回の研究では炭素数を増やしてもグラフェンの値には近づかないことがわかった。フラーレン分子では結合の五角形部分の歪みが従来の予想以上に大きくなり、炭素原子間の結合が不安定となる領域が存在するため、安定な六角形のみで形成されるグラフェンとは大きく異なる電子状態を示すという。同研究グループは、今回の研究を発展させることにより、新しい材料設計の指針を計算化学の立場から立てることが期待できるとしている。
2016年03月16日京都大学(京大)は3月8日、フラーレンの一種であるC70の内部に水分子を閉じ込めることに成功したと発表した。同成果は、京都大学 化学研究所 村田靖次郎 教授らの研究グループによるもので、3月7日付けの英科学誌「Nature Chemistry」オンライン速報版に掲載された。フラーレンC60では、すでに同研究グループが水単分子を内包させることに成功していたが、C70はC60よりも大きな内部空間を持つため、2個の水分子(二量体)を内包できる可能性があり、二量体の特性観測や内包水分子の運動観測を行うため、実現が期待されていた。今回、同研究グループは、C70に水分子が通過できる程の大きさをもつ開口部を構築し、そこから水分子をC70内部に挿入して開口部をもとどおりに閉じることにより、水の単分子および水の二量体を閉じ込めることに成功した。また、合成された小分子内包C70の性質を解析することにより、1個の水分子が内包された場合、水素結合のない状態である裸の水分子は、C70の内部で上下に素早く動いていることが明らかになった。一方、二量体が内包された場合では、2つの水分子間に水素結合が存在することがわかり、その水素結合は、切断と再生を素早く繰り返していることがわかった。今回の成果により、原理的には、水分子と同程度のサイズであれば、さまざまな分子種をC70の内部に閉じ込めることが可能になる。ありふれた物質であっても、孤立した単分子状態を実現させることによって、新しい物性を解明できる可能性がある。また、内包された分子によって、C70の性質を変化させることも可能になるため、有機薄膜太陽電池の性能向上、生理活性素材の開発、生命現象を解明するためのプローブ分子への応用などが期待されるという。
2016年03月08日理化学研究所(理研)は8月22日、炭素が60個集まってできるサッカーボール状のフラーレン分子の結晶が、アルカリ原子が挿入されることで、約40Kの転移温度を持つ高温超伝導体になる仕組みを解明したと発表した。同成果は、理研創発物性科学研究センター計算物質科学研究チームの酒井志朗 研究員、有田亮太郎チームリーダーと、東京大学大学院工学系研究科野村悠祐大学院生(研究当時)、イタリア国際高等研究所マッシモ・カポネ教授らで構成された国際共同研究グループによるもの。詳細は米国の科学雑誌「Science Advances」に掲載された。フラーレン固体中の電子は強いクーロン斥力を受けながら運動していることが知られており、それにより原子の振動を利用した超伝導は阻害されるため、フラーレンは従来型の超伝導体としては理解できず、その発現メカニズムの解明が求められていた。今回、研究グループは、電子と原子の運動を精密に考慮してフラーレン固体の超伝導に関わる低エネルギー電子状態を表す理論模型を構築する方法論を新たに開発。コンピュータ解析の結果、結晶構造以外の実験情報は用いずに相図中の金属相、超伝導相、強相関絶縁相の相境界を誤差10K未満の精度で決めることに成功したとする。特に超伝導相においては、電子-格子相互作用とクーロン斥力が協力的に働く特異的な状況にあることが示され、これが高温超伝導発現の鍵になっていることが示されたとする。なお研究グループでは、これまで、超伝導発現に電子相関が絡むような従来型とは異なる超伝導体について、今回のレベルの精度で実験相図を再現した例はないことから、今回の成果がフラーレン固体の超伝導発現機構の解明のみならず、方法論開発などにおいても、新超伝導体の物質設計の可能性を開く成果となることが期待できるとコメントしている。
2015年08月28日