題して「植田正治を変奏する」。"世界の「UEDA-CHO」"を体験できる大型カメラワークショップも北海道 東川町は、9月13日(火)~ 10月16日(日)までの期間で、東川町文化ギャラリーにて、「植田正治を変奏する 田中 仁 RESEARCH/TRIBUTE」を開催します。日本を代表する写真家・植田正治を20年以上に渡り研究を重ねてきた田中仁氏による、「RESEARCH」と「TRIBUTE」の視点から植田正治作品を紐解く展覧会となります。1913年に鳥取県に生まれ、砂丘を舞台とした家族写真やセルフ・ポートレイト、山陰の風土とそこに生きる人々を撮影した作品などで広く知られる、日本を代表する写真家・植田正治。そして元東京工芸大学写真学科教授 田中仁氏は20年を越えて植田正治の研究を続けており、これまで数えきれないほど植田正治の生家や撮影地に足を運んできた人物です。昨年、誰もが知る代表作品からこれまでほとんど目に触れられることがなかった作品まで、植田正治が残したガラス乾板やモノクロネガフィルムからプリントを行うプロジェクトを担当しました。本展では田中氏がプリントした植田作品と本人による貴重なヴィンテージプリントを比較するほか、生家に残された数々の品物や、ゆかりの地を撮影した作品なども展示。2021年に開催された東京工芸大学 写大ギャラリーでの展覧会の巡回展となりますが、大幅に作品点数を増やし、最初期のリバーサルフィルム作品もご紹介します。北海道の地では過去最多となる作品展。田中仁氏の「RESEARCH」と「TRIBUTE」の観点から紐解かれる植田正治の世界をどうぞご堪能ください。展覧会概要「植田正治を変奏する 田中 仁 RESEARCH/TRIBUTE」会期:2022年9月13日(火)~10月16日(日)時間:10:00~17:00会期中無休入館料:500円(中学生以下無料)主催:写真文化首都 北海道「写真の町」東川町協賛:東京工芸大学協力:植田 亨東川町文化ギャラリー|植田正治を変奏する田中 仁 RESEARCH/TRIBUTE : トークイベント植田 亨×田中 仁「トッチン、パパを語る ~息子から見た植田正治~」植田正治ご子息・亨氏と田中仁氏を招き、家族だからこそ知りえるエピソードと本展覧会に至るまでの20年を超える研究についてお話いただきます。日時:9月24日(土)14:00~15:30会場:東川町文化ギャラリー参加費:500円(中学生以下無料、入館料を含みます)<お申込み>参加ご希望の方は以下URLのお申込みフォームにご記入のうえご送信ください。※参加者多数の場合は抽選を行わせていただきます。受付期間:9月14日(水)まで抽選結果:9月16日(金)正午9/24植田亨×田中仁トークイベントお申込みフォーム : ワークショップイベント「植田正治の演出写真を体験しよう! 大型カメラワークショップ」東川町内の羽衣公園を砂丘に見立てて、4×5インチ大型フィルムカメラで撮影します。撮影後は暗室で現像し写真を制作します。※撮影にはポジティブペーパーを使用。日時:9月25日(日)13:00~16:00集合:東川町文化ギャラリー(撮影地:羽衣公園)雨天時は屋内での撮影になりますのでご了承ください。参加費:1000円定員:15名<お申込み>参加ご希望の方は以下URLのお申込みフォームにご記入のうえご送信ください。※参加者多数の場合は抽選を行わせていただきます。受付期間:9月14日(水)まで抽選結果:9月16日(金)正午9/25 大型カメラワークショップ : 東川町文化ギャラリー|写真から出会いと交流が生まれる場 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月31日2022年1月8日(日)に上演される東京芸術劇場の「コンサートオペラ」第8弾は、プーランク《人間の声》とビゼー《アルルの女》の2本立て。指揮者の佐藤正治が取材陣を前に抱負を語った(11月16日・東京芸術劇場)。リヨン国立歌劇場の首席コレペティトールを務めるなど、フランスの劇場で10年のキャリアを持つ佐藤。5回目の登場となるこのシリーズではターゲットを“フランスもの”に絞って取り組んできた。佐藤「プーランクは大好き。ハーモニーの使い方、人間の内面を描く音の引き出し方が実にうまい」《人間の声》は登場人物がソプラノひとりだけのモノオペラで、3曲しかないプーランクのオペラの最後の作品。別れた恋人と電話しながら徐々に精神が錯乱し、自ら命を絶つ女。客席の私たちは、彼女の歌だけで電話相手の声や姿、ふたりの過去の関係までも想像する。演じるのは近年引く手あまたの森谷真里。あっという間に日本を代表するプリマドンナに駆け上ったライジング・スターだ。佐藤「複雑な役をどう演じてくれるか。とても楽しみ」そしてさらなる目玉が《アルルの女》。この劇音楽の本来の姿である芝居付き全曲上演という試みなのだ。日本ではおそらく上演例がないという。クラシック・ファンなら誰もが知っている名曲だけれど、ほとんどの場合、それはオーケストラ組曲として抜粋された一部の曲にすぎない。フルートとハープで有名な〈メヌエット〉に至っては他のオペラから引用された音楽で、劇音楽の原曲には含まれていない。佐藤「有名な音楽が戯曲のストーリーと結び付くことで、あ、こういう効果のある音楽だったのか! と感じていただけるはず。芝居付きの上演は、フランスでも目にしたことがない。向こうの友人に今度日本でやるよと話したら、それは面白い、何語でやるんだ?と興味津々だった」今回は動きのない朗読劇としての上演だが、主演に名優・松重豊を起用しているのが大きな話題を呼んでいる。音楽は全27曲・約45分。フルサイズだと2時間以上になる台本を、佐藤自身の構成と日本語訳で約90分に縮小して上演する。組曲版よりもサイズの小さな、オリジナル・スコアに近い編成で聴けるのも貴重な機会になりそう。管弦楽は佐藤が2005年に創設した手兵のザ・オペラ・バンド。「初めての試みで、発見も挑戦もある」と期待を口にする佐藤。新年早々、未体験の新しい刺激いっぱいの舞台になりそうだ。東京芸術劇場コンサートオペラvol.8ビゼー/劇音楽『アルルの女』プーランク/オペラ『人間の声』2022年1月8日(土) 14時開演東京芸術劇場コンサートホール取材・文:宮本明
2021年11月22日世の中が大きく変わりつつある今、チョコレートの世界でも新世代が活躍。確かな実力と個性でチョコレートファンを魅了する、絶対に目が離せない気鋭シェフをご紹介します。個性で魅せる新進気鋭のショコラティエとは?チョコレートの世界にも“新しい時代”が到来。次世代を担うパティシエやショコラティエが台頭するなか、スイーツライターのchicoさんに、今の潮流と注目すべきシェフについて聞いた。「チョコレートはショコラティエの個性で選ぶ時代になりました。その風潮が濃くなったのは、サロン・デュ・ショコラの影響が大きい。世界中のショコラティエが集結する祭典で、つくり手と会話をしたり、その思想にふれる機会が多くなりました。SNSの普及もあって、ショコラティエとの距離感が近くなったぶん、個性で選ぶ人が増えたのだと思います」固定観念に囚われずに才能を発揮するミレニアル世代の存在が、チョコレートファンの裾野を広げているとも。「和の素材を取り入れた繊細なショコラが得意な村田友希シェフや、地方の生産者とのつながりを大切にスイーツと向き合っている瀧島誠士シェフのようにアイデンティティを生かす思想も広がっている。テーマに合わせた世界観をきちんと構築している斎藤拓野シェフ、遠藤泰介シェフもますます飛躍の予感。店舗を持たずに活動する上妻正治シェフや関西のショコラ文化を活性させている小野林範シェフ、西剛紀シェフにも注目です」nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO村田友希“ものづくりの街”でチョコレートの魅力を発信。古くから“ものづくりの街”として栄えた日本橋浜町。2019年に開業したホテルの一画にオープンした『nel CRAFTCHOCOLATE TOKYO』には、シェフショコラティエの村田友希さんがカカオ豆から厳選した、オリジナリティあふれるチョコレートが並ぶ。「京都のマウンテンでは、水野シェフにチョコレートといかにして向き合うかを教わり、フランスのヴァル=ディゼールでは、土地の素材を生かす知恵を学びました。またルクセンブルクで感じたのは、国内最大手の洋菓子メーカーで効率よく、丁寧に仕事をする大切さ。そのすべてをこの“手しごとが見える街”で僕なりの方法で表現していきたいと思っています」得意とするボンボンには、柚子や青紫蘇といった和の素材を使用。地元の京料理から新作のヒントを得ることもある。「フレーバーがカカオの風味を超えないバランス感を一番大切にしています。この場所で、ショコラティエとしての手しごとを追求していきたいです」パンやヨーグルトにかけたり、カレーのトッピングにも使えるcaca o caca(中右¥850)や、濃厚なカカオカード(中左¥1,100)はギフトにも。京都の錦市場で見つけた青実山椒のフレッシュな香りをとじこめた山椒(右)とキャラメリゼした胡麻をペースト状にした胡麻(左)各¥350。むらた・ゆうき1989年生まれ。京都市内の洋菓子店にてパティシエとしてスタート。福知山『洋菓子マウンテン』で水野直己氏に師事。フランスなどでキャリアを積み、’19年、現店舗のシェフショコラティエに就任。nel CRAFTCHOCOLATE TOKYO店内ではアシェットデセールも提供。東京都中央区日本橋浜町3-20-2HAMACHO HOTEL1FTEL:03・5643・712310:00~18:00不定休12席chicoさんスイーツライター&コーディネーター。スイーツのトレンドに精通し、女性誌やウェブを中心に執筆。スイーツの商品開発なども手がける。『東京の本当においしいスイーツ探し』シリーズを監修。共著に『東京最高のパティスリー』がある。※『anan』2020年1月20日号より。写真・田尻陽子取材、文・小寺慶子(by anan編集部)
2021年01月15日飲食業界に風穴を開ける、新しい食のカタチ若きシェフと企業をつなぐ「プラットフォーム」とは?!元【SUGALABO】薬師神シェフのハレの日レストランも併設転換期を迎えた飲食業界に風穴を開ける、新しい食のカタチ店舗を持たないフリーの料理人やシェアキッチンの増加など、料理人の働き方はコロナ以前から徐々に変わりつつありました。そして2020年、コロナ禍において「外食を楽しむ」「提供する」といった当たり前の日常が奪われ、飲食店や料理人は大混乱。新しい生活様式により来店型・集客型のビジネスモデルは崩れ、飲食業界はその在り方を見直さざるを得なくなっています。虎ノ門ヒルズの1階に位置する「Social Kitchen TORANOMON」。東京メトロ「虎ノ門ヒルズ」駅直結そんな時代の変わり目に誕生したのが「Social Kitchen TORANOMON」。飲食業態の開発や運営などを手掛けるイートクリエーターが、シェフと企業をマッチングさせ、新しい商品や価値を生み出す場として新たな施設を開設。そこに、薬師神シェフや江藤パティシエらが運営メンバーとして参画しました。イートクリエーター所属のシェフや、運営メンバーの薬師神シェフ、シェフパティシエの江藤さんや上妻さん、ソムリエの渡邊さん。それにパートナーシェフなど30名ほどが在籍「ここ5~6年、海外では『フードインキュベーション』(キッチンスペースの提供や人材育成、商品販売機会の提供)が急成長しています。日本にもこういう場所があるべきだと思い、高いレベルで切磋琢磨し合える場を作りました」とイートクリエーター代表取締役永砂氏。若きシェフと企業をつなぐ「プラットフォーム」とは?!「Social Kitchen TORANOMON」には、食のR&D施設として商品開発から大規模ケータリングにも対応可能な最新のキッチン設備と、イベントスペースを併設。クライアントとシェフがともに行う商品開発やレシピ開発、イベントや事業開発などが可能になります。キッチンや作業台、冷蔵庫など設備はどれも「料理用」「スイーツ用」で完全に分かれており、香りうつりにも配慮また、200人の大人数にも対応できる圧力鍋や、最新映像機器を使用した映像演出も可能なので、イベントやハイブランドのパーティーなども行えます。200人分ほどのケータリングにも対応可能な圧力鍋パナソニック協賛のプロジェクターで多彩な映像演出が可能にしかし、場所や料理の技術があっても、企業とのつながりが無ければ成立しないもの。そこで、イートクリエーターは選抜シェフのエージェントとして、食の事業開発を担う企業と若手シェフをマッチング。シェフとのパートナー契約からプロジェクトの伴走、完了までをすべてサポート。それにより、商品やレシピの開発、パートナーシェフとのポップアップイベントなどが行えるようになります。USENもその思いに賛同し、IT・フードテックの社会を変える取り組みとして協賛8席限定、ハレの日レストラン【unis(ユニ)】も併設同じ敷地内に、薬師神さんがシェフを務める8席だけのシェフズテーブル【unis】が12月16日にオープンします。「コロナ禍においてレストランの在り方を見直し、誕生日や記念日など“特別な日”を彩るハレの日レストランにしました」(薬師神シェフ)8名で貸切ってもお互いの顔が見える、アーチ形状のカウンター。一体感溢れるキッチンに仕上がっている薬師神シェフが今まで巡った全国700以上の生産者を繋ぐ料理と、映像や音楽をつかって、ドアを開けた瞬間から食事後の余韻まで、五感全てで記憶できる特別なハレの日となるような演出が仕掛けられているそう。詳細はシークレット。「お店を訪れてからのお楽しみ」とのこと。「ソーシャルキッチンディレクター」プロジェクトリーダー/【unis】シェフの薬師神 陸シェフ「Social Kitchen TORANOMON」イベント第1弾「リーチストック」の「SEAFOOD RESCUE U PROJECT」を通じ水産加工品の開発に着手※イベントの詳細は「リーチストック」公式HP、または「Social Kitchen TORANOMON」公式HPやSNSをご確認ください。「Social Kitchen TORANOMON」プロジェクト第一弾として、USEN(USEN-NEXT GROUP)が運営する産直仕入れECサイト「REACH STOCK(リーチストック)」が、日本国内に点在する未流通水産物をシェフの力で加工品に変革させる企画「SEAFOOD RESCUE U PROJECT」(農林水産省共同)とコラボします。詳細は決まり次第、「リーチストック」公式HP、または「Social Kitchen TORANOMON」公式HPやSNSにて発表。今後は、様々な企業やシェフとのイベントを企画しているそう。ぜひこまめにチェックしてみてください。「Social Kitchen TORANOMON」施設情報住所:東京都港区虎ノ門1丁目23-3 虎ノ門ヒルズ ガーデンハウス1F電話:03-6811-2966定休日:日曜、隔週月曜プレオープン:2020年12月1日グランドオープン:2021年1月4日公式HP:▽運営メンバー・薬師神 陸(ディレクターシェフ)・江藤英樹(ディレクターパティシエ)・渡邊泰斗(シェフソムリエ/マネージャー)・上妻正治(シェフパティシエ)▽パートナーシェフ・森枝 幹(【chompoo】プロデューサー)・大山恵介(【ease】/【repos by patisserie ease】シェフパティシエ)・井口和哉(【REVIVE KITCHEN AOYAMA】シェフ)・西 恭平(【Neki】シェフ)・JACK松岡誠也(2021年春開業予定 シェフパティシエ)・野邑 翔(【abno】バーテンダー)・眞砂翔平(パティスリー開業準備中)・鬼崎翔大(【浮雲】シェフ)・田中佑樹(【伊勢すえよし】店主)・東原教人(【Restaurant Ararat】オーナーソムリエ)・大井健司(【ahill azabu】シェフ)・昆布智成(【UN GRAIN】シェフ)・大村隆亮(【resutaurant AB】オーナーシェフ)・内藤千博(【Ăn Đi】シェフ)・佐藤一平(開業準備中)料理人や企業の参加方法現在、スーシェフ、シェフ以上で、お店で責任のある立場にある方など30名程が在籍。料理人としての経験があり、外部と開発などをしたことがある方は歓迎しますとのこと。「参加したいシェフ」、「仕事を依頼したい企業」は、下記問い合わせフォームから問い合わせ可能です。※HPの「登録方法」のシェフ/クライアントからお申込みくださいunis【エリア】虎ノ門【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】40000円【アクセス】虎ノ門ヒルズ駅 徒歩2分営業:水~金曜[ディナー]17:30~20:00/20:30~23:00、土曜:[ランチ]12:00~15:00、[ディナー]18:00~21:00定休日:日曜・月曜・火曜1日8名、2回転(17時30分~、20時30分~)土曜のみ12時~、18時~(夜は1回転)公式HP:薬師神シェフプロフィール辻調理師専門学校を卒業後、同校フランス料理講師としてスタート。 教育指導を始め、テレビの料理監修・雑誌制作等幅広く活躍し6年間務める。2014年より紹介制フレンチ【SUGALABO】(東京/神谷町)の立上げから尽力。その後、株式会社イートクリエーターに参画。 〝食のリテラシーを磨く〟をコンセプトに、 イベントディレクション、ケータリング、セミナー、メニュー監修など多彩に活動している。
2020年12月07日「志村けんさんが亡くなられたのはニュースで知りました」静かな口調でそう話してくれたのは、津軽三味線奏者の上妻宏光さん(47)。上妻さんは、3月末に亡くなった志村けんさん(享年70)の三味線の“師匠”だ。「最後にお会いしたのが去年の夏。7月か8月頃でした。『志村魂』という志村さんの舞台の稽古です。舞台で演奏する際のアドバイスや、曲に関しての話をしました。そのときは、志村さんは前後にお芝居やコントの打ち合わせも入っていて、長くお話をするような状況ではなかったので、舞台の打ち合わせを淡々として。その後も、舞台に関してメールのやりとりをしたりもしましたが、お会いしたのはそのときが最後になりました」志村さんとは16年の仲。上妻さんが志村さんのラジオ番組にゲスト出演し、のちに志村さんから“弟子入り志願”。志村さんが力を入れていた舞台『志村魂』のために三味線を指導、2016年には「キリン 氷結」のCMで共演するなど交流を重ねてきた。「僕が志村さんとお付き合いを始めた頃っていうのは、まだ『志村魂』を始められる前でした。『ゆくゆくはテレビじゃなくて舞台で、生の空気感でお客さんと対面しながらやる一座を組むのが夢なんだよ。それは絶対にやりたいんだ。そのどこかの部分でこの三味線が披露できたらいいんで、そのときはぜひ協力してください』という話だったんですね。それが僕と出会ったときの、志村さんの一つの大きい夢でした」志村さんがどうしても上妻さんに弟子入りしたいと希望した理由の一つが、上妻さんのオリジナル曲『紙の舞』だ。この曲を弾けるようになりたい、と切望していたという。「志村さんが『紙の舞』を気に入られたのは、古典の音楽にないような表現やメロディのためではないでしょうか。リズムも一定ではなく変化する曲です。志村さんは“いろんなイメージをかき立てられる、情景を思い浮かべることができる曲”というようなことをおっしゃっていましたね」上妻さんいわく、「『紙の舞』は、情緒的で、儚さ、切なさを感じさせる曲」。儚い、もの悲しいメロディが志村さんの好みに合ったのではないか、と言う。「『風林火山』という曲も志村さんはお好きでした。ダンス系の曲や昔のブルース、ジャズ、フュージョンなど、いろいろな音楽を聞かれていましたけど、三味線の曲でいうともの悲しい感じのものが好みだったのかもしれませんね」『紙の舞』の稽古のときは、こんなやりとりをしたという。「“突然風が吹いて、紙が舞い、自然に廻っていく。紙が廻ってきたなと思うと、風がなくなるとひらひらと落ちてくる。そんなイメージで作った曲です”。このようなことを伝えたら、志村さんはそれをイメージして演奏されるようになりました。“ああ落ちていくんだな”というイメージがあると表現しやすいんですよね。飲んでいる席でも、『曲のあの部分はどういうイメージですか。高揚していく感じ、広がっていく感じですかね』なんておっしゃっていましたね。そういうのをもとに演奏してくれたのかなと思います」志村さんとの思い出が、師匠である上妻さんの“芸”にも影響を与えているようだ。「三味線をすごく愛してくれて、僕の曲を、音をすごく愛してくれた方なので、志村さんの思いというものを背負いながら三味線を演奏していきたいと思いますし、天国で聴いて喜んでもらえるような曲を作って頑張っていきたいと思います」上妻さんはこの3月、自身の原点・津軽五大民謡の演奏を収録したアルバム『TSUGARU』をリリース。また同時に、矢野顕子とのコラボレーションユニット「やのとあがつま」としてもアルバムをリリースするなど、伝統と革新、双方向から精力的に津軽三味線の可能性を追求し続けている。9月5日からはソロデビュー20周年を記念したツアー・上妻宏光「生一丁!」Tour 2020-2021“伝統と革新”がスタート。志村さんも、きっと天国から“師匠”の演奏をご覧になるだろう――。
2020年08月25日ソニーのハイブリッド型スマートウォッチ「ウェナリスト(wena wrist)」シリーズから、アニメーション監督/メカデザイナーの河森正治とのコラボレーションによる限定モデル「wena wrist designedby 河森監督」が登場。2020年3月28日(土)より、数量限定で発売される。「マクロス」シリーズの河森正治が「ウェナリスト」をデザイン慶応義塾大学在学中に原作者の一人として携わったTVアニメーション「超時空要塞マクロス」、そして同作の象徴として後のシリーズにも引き継がれていく三段変形メカ「バルキリー」のメカデザイナーとして知られる河森正治。先代の「AIBO(ERS-220)」に続く2回目のコラボレーションとなる今回は、電子マネー決済や各種通知、活動ログ機能などを備えたバンド部分と、クラシックな機械式時計からデザイナーコラボまで幅広くラインナップするヘッド部分を自分好みに組み合わせることが出来るハイブリッド型のスマートウォッチ「ウェナリスト」をデザイン。航空機の「水平儀」をモチーフにした機械式時計ヘッド部分のモチーフとなったのは、航空機のコックピットにある航空計器の一種で、水平面に対する航空機の傾きを示す姿勢指示器「水平儀」。機械式時計のメカ部分が透けて見える、半円上にある白い矢印が時針となっており、時間が進むにつれて、見えるメカ部分が変化してくというギミックが最大の特徴だ。また、コラボレーションの証として、裏蓋部分には河森監督が本コラボモデルのためだけに書き下ろしたオリジナル機体「FK-40」のスケッチが、モデルごとに異なる角度で刻印されている。全3色展開、コンプリートセットもカラーは、それぞれベルトやヘッド部分の配色が異なるブラック、シルバー、プレミアムブラックの全3色展開で、オリジナルパッケージが付属。3種類全て機械式時計と、バンド部分の「ウェナリスト アクティブ(wena wrist active)」をセットにしたコンプリートセットも40セット限定で発売される。商品情報「wena wrist designedby 河森監督」発売日:2020年3月28日(土)※2020年1月28日(火)より予約受付スタート市場推定価格:・「wena wrist active Mechanical Black set -kawamori Edition-」79,000円前後・「wena wrist pro Mechanical Silver set -kawamori Edition-」79,000円前後・「wena wrist pro Mechanical Premium Black set -kawamori Edition-」79,000円前後※各200本限定。・「wena wrist active Mechanical complete set -kawamori Edition-」149,000円前後※40セット限定※全て機械式時計(ヘッド部)とwena wrist active(バンド部)のセット商品取扱店舗:時計専門店、家電量販店、ソニーの運営するEコマースサイト「First Flight」およびソニーストア
2020年01月31日森本正治が手掛けるレストラン「モリモト キョウト(Morimoto KYOTO)」が、2019年9月27日(金)、京都・先斗町にオープンする。料理界の巨匠・森本正治手掛ける日本初の直営レストラン森本正治は、2001年にフィラデルフィアに最初のレストランをオープンして以降、ニューヨーク、ナパ、ホノルル、ボカラトン、ムンバイなど世界に17の店舗を展開。特にアメリカでは、大統領食事会、メジャーリーガー、プロテニスプレイヤーなどへ食事提供を行うほか、元アメリカ大統領のバラク・オバマを常連客に持つなど、絶大な支持を得ている。森本はこれまで、コラボレーションという形式で六本木にレストランを出店しているが、直営のレストランは今回の「モリモト キョウト」が初。日本の伝統文化の趣を強く残す京都という地で新たなスタートを切る。日本と世界の食材と技術を集めた創作料理提供するのは、日本と世界の食材と料理技術を掛け合わせた、森本考案の特製創作メニュー。京都からインスピレーションを受けたユニークかつハイクオリティな一品を用意する。さらに、料理に合わせたドリンクは、カリフォルニアのワインから全国各地の日本酒やウイスキーなどを取り揃える。店舗は日本家屋を改装、夏場には納涼床もまた、昭和時代からある日本家屋を改装した店舗にも注目。1階はカウンター、2階はテーブル席となっており、元の建築物の雰囲気を活かしながらモダンな空間に仕上げた。なお、京都ならではの風情を楽しめる先斗町というロケーションも魅力の一つ。傍には観光スポットでもある鴨川が流れ、夏場は京都名物の納涼床を楽しむことが出来る。【詳細】モリモト キョウトオープン日:2019年9月27日(金)営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00)住所:京都府京都市中京区先斗町通四条上る鍋屋町232番TEL:075-746-7718※電話は9月20日(金)開通予定。
2019年09月16日東京・乃木坂の書店兼ギャラリー「Books and Modern」にて3月8日から4月8日まで、「植田正治作品集」(1万6,000円/河出書房新社)の出版を記念した写真展「もうひとつの風景」が開催される。鳥取県境港市を拠点に生涯に渡って遊び心あふれる写真の世界を提示し続けた写真家の植田正治。砂丘を背景とした演出写真はそのユーモアさ、シュールさ、ポリフォニーを湛えたイメージから、1970年代のフランスを始めとしたヨーロッパで確固たる評価を得、「植田調(Ueda-cho)」は世界共通語となったほど。同展ではそんな植田が捉えた過ぎ去る一瞬の美にフォーカスした“もうひとつの風景”をオリジナルゼラチンシルバープリントで観覧することができる。また、会期中は特別企画として、3月11日の16時から17時30分まで、写真史家の金子隆一による「雑誌の中の植田正治」が、4月1日の16時から17時30分まで、写真評論家の飯沢耕太郎による「植田正治とは何者か?」をテーマにしたトークイベント(各2,000円/ドリンク付)も開催される。【展覧会情報】「植田正治作品集出版記念写真展『もうひとつの風景』」会期:3月8日~4月8日会場:Books and Modern住所:東京都港区赤坂9-5-26 パレ乃木坂201時間:12:00~19:00(3月8日は12:00~18:00)定休日:毎週日曜・月曜
2017年02月26日写真家・植田正治の写真展「あの時代(とき)のホリゾント 植田正治のファッション写真展」が、4月16日から5月29日まで東京・渋谷のアツコバルーにて開催される。「生涯、アマチュア写真家」を自称していた植田正治が初めてファッション写真を手掛けたのは自身がすでに70歳であった1983年。それまでのファッション写真の枠組みを軽々と飛び越えた写真は各界に衝撃を与えた。同展では、植田正治が80年代に手掛けたファッション写真を中心に展示することで、“あの時代”を再検証。また、アート、ファッション、グラフィックなど、カルチャーがひとつの頂点を迎えた80年代の証言者たちを迎えた連続トークセッションも実施される。4月16日の17時から19時まではデザイナーの菊池武夫と元『ハイファッション』編集長の田口淑子、22日の19時から21時まではスタイリストのはたきみえと中村のん、28日の19時から21時までは俳優の佐野史郎と植田正治事務所の増谷寛、5月14日の19時から21時までは元『マガジンハウス』編集長の石川次郎と元『マガジンハウス』エディトリアルディレクターの森永博志、翻訳家の堀内花子が登壇。価格はそれぞれ1ドリンク付きで1,500円となっている。なお、4月16日の19時から21時までは入場無料のオープニングパーティーも開催される予定だ。【イベント情報】「あの時代(とき)のホリゾント 植田正治のファッション写真展」会場:アツコバルー住所:東京都渋谷区松濤1-29-1クロスロードビル5階会期:4月16日~5月29日時間:日・月曜日が11:00~18:00、木・金・土曜日が14:00~21:00料金:500円(1ドリンク付)休館日:火曜日
2016年03月27日2014年2月にコンセプトイラストが発表され話題を集めていた、『超時空要塞マクロス』シリーズなどで知られる河森正治監督×グッドスマイルレーシングの変形ロボットフィギュア『GearTribe 初音ミクGTプロジェクト 2014ver.』の予約受付が、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にてスタートしている。2015年4月発売予定で、価格は7,407円(税別)。『GearTribe 初音ミクGTプロジェクト 2014Ver.』は、グッドスマイルレーシングのレーシングチーム「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」が、日本最高峰の自動車レース「SUPER GT」にレーシングミクをデザインした「BMW Z4 GT3」で参戦し、昨日11月16日に「SUPER GT 2014」シリーズチャンピオンを獲得を記念して発表。グッドスマイルカンパニーが展開する新たなフィギュアシリーズ「ワンホビセレクション」のアイテムとして発売される。実際の商品では、車体はモデルカーと比べても遜色ない造形を実現し、実際のレースカーと同様のペイントも完全再現。24/1スケールの車体から変形させたとは思えないほど大きく、車体の全長は約170mmロボットの全高は約275mm。河森監督によって計算し尽くされた変形機構は、かつてないほどダイナミックな動きをするギミックを内臓しており、変形プロセスも必見の魅力的な構造に仕上がっているという。商品価格は7,407円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は12月10日21:00。商品の発売および発送は、2015年4月を予定している。(c) おぐち/ Crypton Future Media, INC. www.piapro.net piapro costume designed by コヤマシゲト(c) Satelight Inc. /GOOD SMILE COMPANY, INC.
2014年11月17日